スマブラ個人小説/マツノシンの小説/仲間

Last-modified: 2009-10-18 (日) 16:09:31

この小説は?

これはマツノシンの過去を探る物語。なんか巷で過去を語るのがはやっているというので。(別にそれだけでやってるわけじゃないですけど・・・)

小説





「思ったんだけどさ。」




赤い帽子をかぶった男、マリオが話しかける。




「何だよ。」




この小説の作者、マツノシンが返事する。




「お前ってさ、結構情緒不安定だよな。」




「そ、そんなわけないだろ。」




「うん、僕もそう思う。」




マリオの弟、ルイージがそれにうなずく。




「そうかなぁ・・・」




「自分では気づかないものですよ、そういうの。」




剣士、リンクが話しかける。




「私もマツノシンと長い付き合いだが、ずっとこんな感じだったぞ。」




「うそつけ。お前と俺が知り合ったのほんの数ヶ月前じゃねぇか。」




不意に話しに入り、ボケる右手、マスターハンドだ。




「なんかボク、マツノシンの昔のこと知りたいな。」




ピンク球、カービィが話を変える。




「そうですね。私も気になります。」




緑の恐竜、ヨッシーがカービィの提案に乗る。




「そうか?人の過去なんか知って得することないだろ?」




「教えてやってもいいんじゃないか?」




「イヤだね。人の過去知って得することなんてないじゃないか。」




マスハンが頼むが、マツノシンは断り、部屋を出て行ってしまった。




「まったく、しゃぁない奴やなぁ。」




「あなた・・・いつの間にここに?」




不意にマツノシンの裏、ウラノシンが現れ、近くにいた女性、サムスが少し驚く。




「まぁええやないの。それよりお前らマツノシンの過去知りたいんか?だったら俺が教えたるで。まぁおれは奴と一心同体やから。
奴の生まれたときのことを話したろか・・・」




と奴、ウラノシンはマツノシンのことを話し出した。といっても実質は自分のことを話している。







赤ちゃんのころ・・・




奴は頭からお湯をかぶった。といっても風呂に入ったんやない。やかんの沸騰したお湯をかぶってもうてんや。




その後、すぐに病院へ運ばれた。




全身やけどを負っていたんや。




まぁ何とか助かったんやけど、奴はこともあろうに体を掻いてしまった。その後は今でも残っている。




幼稚園。このときの記憶はほとんどない。




年少。このときの記憶はない。なぜなら、この年の年少はなかったから。だから奴は私立幼稚園へ通わされた。名前は明かせんがな。




1年というたった短い間やけど、友達もできた。




でも、年中になると、奴は近くの幼稚園に行くことになり、その友達とは離れ離れになってもうた。




年中。幼稚園に入る前から友達はできとった。といっても奴は自分から話しかけなかった。親のつながりで知り合ったものだ。




そんなつながり方でも、奴は楽しんだ。友達も楽しんだ。具体的なことはぜんぜん覚えとらん。消火器をぶちまけて、廊下を粉まみれにしたことだけは覚えているが。




年長。この年で卒園になるわけだが、奴はちっともさびしくなかった。なぜなら、その幼稚園は奴の入学する小学校の隣だったから、幼稚園に通っていた奴は全員そこに入学するわけだから。




幼稚園のいつだったか、奴はのどにパンを詰まらせた。




親が助けてくれなかったら、どうなっていたか・・・




つまり奴は2度死に掛けたっちゅうことやな。ホンマドジや。




小学校・・・




1,2年はあまり覚えていない。




そういえば、年少のとき友達やった奴がこの学校に入学してきた。うれしかった。まぁそいつは3年で転校してまうんやけど。後、奴の通っていた幼稚園の奴がほとんどだが、ほかにも10人くらい入学してきた。その仲の何人かは今もかなり仲がいい。




3年。このとき問題児ってくらいひどかったらしいわ。




先生の話によれば、授業中、いきなり大声を上げたり、うろうろしたり・・・もはや問題児や。




思えばこのころから鬱な考えを持ちだした。




自分が死んだらみんなどう思うかな・・・と。




この鬱な姿勢は今も変わらない。




これからも変わらない気がする。




小学校の何年からかは忘れたけど、いじめられていた。




悲しかった。




友達は冗談半分で言っていたって分かってたのに。




心の奥でそう思っていた。




原因は顔だった。




顔が長い、顔が斜めを向いている、など、生まれつきのものでいじめられた。




このとき少し親を恨んだ。




どうしてこんな顔で生ませたんや、と。




このときの奴の心は弱かった。




このときの傷は今も引きずっている。




不登校になってやろうか。




そう思ぉたことがあった。




いっそ死んで楽になろうか。




そう思ぉたこともあった。




それでも奴は生きている。絶望しながら。




それはなぜか。




それにはいくつかの理由がある。




小さな、小さな理由だが、それが奴を支えてくれている。




ひとつ。




奴には決断力がなかった。つまり臆病だった。




臆病だからこそ死ぬ勇気がわかず、今も生きている。




ふたつ。




こんな奴にも生きる希望があった。




ゲーム・・・パソコン・・・アニメ・・・小説・・・




これらがある限り生きることができる、奴はそう思ぉた。ホンマ単純やわ。




みっつ。




それは・・・







友達。




いじめる奴もおったが、そうでもない奴がおった。そいつのおかげかもしれへん。




あ、そや。




これは、プール(習い事)の話。




学校でもおったにはおったんやけど、そいつはとても面白い奴で憎めなかった。




卒業して、中学に入学。




いまだに悪口を言う奴がおった。




何とかやり過ごしてはいるが、心には残る。




まぁそれなりに楽しかったから、悪口言われたときや、夜寝る前以外はほとんどそのこと気にせぇへんかったんやけど。




それでも地味に、心に残る。




そして今




中3




この夏自分の好きなものすべてが混ざったものを見つけた。




それは・・・







この・・・







スマブラ創作wiki




ゲーム(スマブラ)・・・パソコン・・・アニメ・・・小説・・・




すべてがそろったこのwiki、最高やないか、奴は思ぉた。




そして・・・







今・・・










このときを・・・













生きている。




「奴の昔話をこれまでや。この瞬間から先は今から作り上げるストーリー、まだ決まってない話や。」




「へぇ、マツノシンにそんな過去が・・・」




マリオが呟く




「そんな過去があっても今を楽しく生きているんだね。僕もこれからは明るく生きようっと。」




ルイージが宣言する。




「今思えば・・・奴に足りひんかったもんがあったかもしれへんなぁ」




ウラノシンが言う。




「それって一体・・・?」




リンクが尋ねる。







「・・・仲間や。




奴には仲間が結構おらんかった。やから、理解者も少なかったかもしれへん。




やからみんな・・・







これからも・・・







ずっと・・・










仲間でおってな。」




「あぁ!」




「もちろん!」




「これからもずっとさ!!」




「みんな・・・」




そこにマツノシンがいた。




「あぁマツノシンすまん。勝手に過去しゃべってもうて。」




「そんなの別にいいさ。




これからも







あいつらと










一緒に













生きていけるなら!!」




あとがき
こんなドジで臆病な僕ですが・・・
仲間とともに生きていける、それだけで、今までのことなんて気にならなくなる。
もちろん、この小説を見てくださる皆さん、このwikiで創作活動している皆さん、すべてが仲間だと思います。
こんなにも仲間がたくさんいるところへ来れたこと・・・まさしく奇跡だと思っています。
これからも小説がんばっていくんで、皆さん、応援よろしくお願いします!!