スマブラ個人小説/Shaillの小説/潜入!スネークダンボール

Last-modified: 2016-05-19 (木) 00:23:12
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無線:大佐、こちらスネーク。たった今、スマブラに潜入した
大佐:了解。そのまま任務を続行してくれ
無線:了解

ブツッ




戦艦ハルバードに乗り込んでスマブラに着いたのはいいが堂々と出入り口から出るわけにはいかないだろう
ひとまず昇降口を探すか
スネークは懐からコンパクトな段ボールを取り出し、すっぽりと体を隠した
そして出口を探しに移動した
端から見れば、段ボールが自分で歩くという違和感満載のトリックの出来上がりだ
お、ちょうど良さそうな出口があるじゃないか
スネークは昇降口の金具を取り外し、ホフク前進で出口へと向かう
さて、なぜスネークがこんな事をしているかというと…
数日前へと遡る
スネークの下に一通の手紙が届いたのだ
差出人は……マスター?誰だ、それ。喫茶店とかのマスターか?
スネークはビリビリと手紙を丁寧に入れていた封筒を破り、中を取り出した
内容はこうだった
     @
スネーク様
貴方をスマブラへ招待します
なお、旅費はこちらが負担します
     @
最後に、住所らしきものがあったが、やたらとデカイ字で書かれていたので枠からはみ出そうだった
「大佐、”マスター”って知ってるか?」
「マスター?スマブラのか?」
「ん。確かにスマブラ、と書いてるな」
スネークは手紙を見せた
大佐はしばらく手紙を見つめて
「ほう、お前もとうとう選ばれたか!」
「は?」
「スネーク、乱闘は好きかね?」
「ん?ま、まあな…」
「なら話が早い!」
明らかに大佐は興奮している
「スネーク、すぐにこの住所に向かうのだ」
「な、なぜ…」
「いいから!これは任務だ!」
反論する余地も残されないまま背中を叩かれ、任務と称された宛先へと向かう事となった

2

さて、スマブラに行くことになったが
「とりあえずこの住所に行くか…」
半ば強引に行かされたスネークは、住所を調べる
しかし
「ん?」
出てこない
住所が出てこないのだ
「どういうことだ、これは」
じゃあなんでマスターとやらは手紙を送れたんだ
とりあえず、大佐に報告だ

このことを聞いた大佐は、FOX HOUND総動員でスマブラについて調べあげた
スネークはする事が無いのでつったって居た
「大佐、スマブラに行く船は一隻しかないです」
「どの船だ」
「えー…戦艦ハルバードらしいです」
「聞いたことないな。出航は?」
「出航は………明日です」
「明日か…、ぴったりだな。スネーク」
「ぴったり?券とかは?」
スネークは尋ねた
大佐は口を開いた
「いらん」
「………はぁ!?」
「船乗るにはチケットが必要だろう!」
「いや、色々調べたがこの船は名前の通り戦艦だ。券は発行されていない
それに人の目に見えないように姿を消しているらしい」
「なんで姿を消す必要があるんだ?ていうかどうやって姿を消しているんだ!?」
言いたい事が沢山ある
「………いいか?耳の穴をかっぽじってよく聞け」
「耳掃除はあまりしてないが…」
大佐は息を吸い込んだ
「スマブラは別の世界にあるそうだ」
「なんだそりゃ!?」
「その戦艦ハルバードは空に浮かび、スマブラとこの世界を行き来しているそうだ」
「なんだそりゃ!?」
「姿を隠している理由はそれだ!!恐らく手紙はその船に乗っていた奴に持たせたんだろう」
「なんじゃそりゃ!?」
「つまりその船に乗り込めばスマブラに行けるだろう」
「乗り込むって…」
「スニーキングだ!お前の十八番だろう!」
スネークはため息を吐いた
「…なんでマスターはそのことに気付かないんだ」
「マスターはしっかり者のようで剣士2人を激怒させて、
全治3ヶ月の大怪我を負わされた程のおっちょこちょいらしい」
「なんじゃそりゃぁ!!??」

3

翌日、姿が見えないのでレーダーを使い音を頼りに船を捜索し、窓から侵入した
そしてスマブラに着くまで段ボールに隠れ…
今に至る

戦艦から外に出て、辺りを見渡す
異世界といってもさほど違いは見られない
どうやらここは停船所のようだな。出口は至るとこるにある
とりあえずこの場所から出たいんだが…
前例撤回。見たこともない生物が警備しているのだが
無線:大佐、なんだあれは
大佐:あれはワドルディだ。お前からしたら雑魚同然だが、これは潜入任務だ。無駄な戦闘は避けてくれ
無線:肝に銘じているつもりだ
持っている武器は
ロケラン、迫撃砲、マイン、手榴弾、リモコンミサイル、ついでにサイファー、C4爆弾だ
うーん、奴の気を引くにはどうしたらいいか…
スネークは手榴弾の安全ピンを付けたまま、ワドルディの方へ投げた
そして足音を消して警備隊の背後を通っていった
ふぅ。案外簡単だな
そしてまたもやスネークは驚いた
人面木。そしてその下で眠る巨大ペンギンがいたのだ
(なんだありゃ!?)
異世界の名は伊達じゃない、と改めて認識した

4

スネークはその巨大ペンギンに驚いたが、いや、と考え直す
異世界だから人が住んでいる訳がない
そう思っておこう。でないと頭がおかしくなりそうだ
とりあえず起こさないように忍び足で通ろうとした、が
いつの間に成ったのか、人面木から林檎が降ってきたのだ
そして運悪く(お約束だけど)林檎がデデデに当たる
同時にスネークは段ボールに隠れる
デデデは起き、林檎を発見した瞬間、それらを吸い込んだ。すると…
デデデの体内が爆発した
!?俺はなにもしてないぞ
デデデは林檎に当たり、別の意味で倒れてしまった
林檎の中に爆薬を仕込んだな
木め。ありえないけどいい案だ。いつか流用させて貰おう
さて、自爆したデデデをスルーし、グリーングリーンズを抜けた後は
「なんた質素な場所にでたな」
そこには4人が乱闘していた。スネークは再び段ボールに隠れる
なんだ、やっぱり人が居るじゃないか
スネークは一人一人checkしていった
赤い帽子にMと書いてるな。イニシャル帽とはな…
でも全身緑衣はイニシャル帽じゃないな
あ、やっぱり人からかけ離れた生物も居るな
ピンクの生物と鼠が電気を放ってる
とりあえず、大佐に報告だ

 

無線:こちらスネーク、ようやく人に巡り会えた
大佐:感度良好だ。よくやった、スネーク
無線:赤いイニシャル帽を被った奴が居るが…
大佐:ああ、それはマリオだ。マリオは1986年に発売され、今や全世界の人気を博している世界的大スターだ
無線:そんな奴と手あわせ願えるとは。いい時代になったもんだ
大佐:マリオは戦士の代表でもある。事情を話せばマスターと取り次いでくれるだろう
   せいぜい、悔いの無いようにするんだ
無線:了解
スネークは隠れていた段ボールを持ち上げながら
言った


「待たせたな!」




後書き
途中からスマブラのムービーのスネーク参戦!に繋がるようにしました
この話は最初から考えて創ったものではなく、流れに任せ、
途中でムービーに合わせよう、というネタが思い付きました
お粗末ですが、見てくれた方、有り難うございました!




  • そそそそそ -- 2016-05-19 (木) 00:23:12