PPMD

概要

読み方はピーピーエムディー。スマブラDX、ProjectMのプロプレイヤー。Evil Geniuses所属。
2013年まではDr.PeePee（ドクターピーピー）の名前で大会に参加していたが、Evil Geniusesに所属するにあたり現在のPPMDに改名した。
今やEVOと並ぶスマブラ二大大会となったApexの2014年と2015年で二連覇を果たしている言わずと知れた強豪ファルコ、マルス使いで、どちらのキャラクターにおいても世界最強の使い手とされる。
更に彼は18歳でスマブラの大会デビューを果たし、参加した大会では初めてにも関わらず約70人中5位という好成績を残した界隈屈指のエリートである。
出場した結果が記録されている大会のDXシングルス部門では一度足りとも二桁順位を取ったことがなく、タッグ戦においてもデビューして間もない頃に一度13位を記録したのみで、残りは全て一桁順位を確保している。
使用するメインキャラクターはファルコだが近年はマルスを使うことも多く、彼が操るマルスの洗練された美しさにはかの有名なJustin Wongも舌を巻いたほど。現在同じEvil Geniusesのチームメイトでもある2人は大会中互いにツイッターで応援し合うほど仲良しになっている。

キャリア

PPMDはその他の強豪たちと比較すると非常に珍しいキャリアを積んできたプレイヤーである。
あまりスマブラの大会が盛んではなかったノースカロライナ出身の彼は共にプレイして切磋琢磨し合う仲間が少なかったが、
その代わりに弟との対戦を重ね、それを動画に撮っては後から見返してメモを取り、ひたすら研究に励んだ。
その作業は殆ど個人練習に近かったものの、努力の効果は初参加した大会の5位という結果に如実にあらわれていると言える。
今では弟であるTwitchも大会に参加するスマブラプレイヤーであり、2015年に地元ノースカロライナで開かれた『Bad Moon Rising』では
220人の参加者の中、Colbolを二度倒し、Softといった強豪を退けてHungrybox、Plupに次ぐ3位という好成績を記録している。
これが大会二回目というのだから末恐ろしい話である。

Apexとの関係

PPMDは2010年からApexに出場し続けているが、2013年から2015年までの3回は全て決勝に進出し、内2回は優勝を果たしている。
このApexでの強さは海外のスマブラフォーラムでも話題になっており、色々な理由が推測されているがその内の一つに挙がっているのが
「Apexはアメリカの北部で1～2月に開催されるため、非常に寒さが厳しい大会である。PPMDはアメリカの中でも比較的冬が寒冷な地域出身であるため
寒さに慣れているが、5神の他プレイヤーは温暖な地域に住んでいるプレイヤーが多い（カリフォルニアのMangoやフロリダのHungryboxなど）ため
PPMDと比べると寒さに弱く、その差が有利に働いている。」という説である。室内で行われる大会で気候の影響があるのかと考えてしまうものの、
実際にApexでは寒冷なスウェーデン出身のLeffen、Armadaが好成績を残しており、逆に夏のラスベガスという40度近くまで上る猛暑の中で開かれるEVOでは
HungryboxやMangoが好成績を残しているためあながち間違いではないのかもしれない。

弟への愛情

前述の通りPPMDは弟であるTwitchとの練習を重ねて腕を磨いてきたということもあり、彼への愛情が凄まじい。
TwitchがBad Moon Risingに出場した際、自身は出場しないのにもかかわらず同行し、コメンテーターとして参加。
普段から冷静なプレイヤーとして知られる彼はコメンテーターとしての経験が浅いものの、落ち着いて実況をこなしていた。
しかしTwitchが上位にあがっていくにつれてヒートアップ。実況者としての中立的な立場は次第に崩れていき、試合中に大声を張り上げ、
勝利後には立ち上がって「ﾌｫｰ! ｲｴｧ!! ﾚｯﾂｺﾞｰ!!」とマイクが音割れするほどの声援を送り出す。その光景はもはやPPMDが勝利したのではないかと見紛うほど。
そして終いにはルーザーズ準決勝のColbol戦にて観客が起こした応援チャントに便乗して実況席から絶叫し始め、
残されたDJ Romeが一人で実況をするはめに。Colbolを2回倒した後PPMDは涙を流して喜んだという。
そして試合終了後にはDJ Romeを追い出して自ら弟へのインタビューを敢行し、仲の良さを視聴者に見せつけた。

PPMD getting hyped for Twitch at Bad Moon Rising - Super Smash Bros
https://www.youtube.com/watch?v=Q-HwvtRjDEI

KneeDeepN Interviews: Twitch
https://www.youtube.com/watch?v=tzEc01b8_e8

名前の由来

以前使用していたDr.PeePeeという名前は日本語にすると『おしっこ博士』というふざけたもので、
中学1年生の時にオレンジジュースをズボンにこぼしたことから友人らにからかれた際に付けられたあだ名から来ている。
後にプロになるなどと思いもしなかった彼が「どうせなら面白い名前に」と採用したという。
上記の『博士』に合わせたかのように心理学の博士号を取得している。

大会結果

太字は国際大会