世界設定

Last-modified: 2009-09-19 (土) 14:47:09
349 名前:319[sage] 投稿日:2008/12/02(火) 03:53:38 ID:9yUr3jxn
Ⅹ おまけ 超荒削りなSpellForceの世界設定の説明

より。あくまで319氏の文であって、元となる英文などがあるわけじゃないので注意。


 このSpellForceシリーズの舞台となっている世界は、イオ界(The World of Eo)と言う。これは原初神イオ(Eo)からとられた名である。イオには7柱の子があり、この7大神がゲームの舞台となる天地を創造した(ゲームの劇中で、いろいろな登場人物が、よく「Aonir's Light!(エイオニア神の光があらんことを!)」とか「Elen's Blessing!(女神エレンの祝福を!)」というように発言するが、エイオニアもエレンもこの7大神のうちの2柱である)。7大神の加護を受けながら、人間をはじめ諸種族は文明を興し繁栄していった。特に魔法の発達が著しく、やがてイオ界の地球は最も強力な13人の大魔道師(the Circle Mage)から構成された大魔道評議会(The Circle)によって統治されるようになった。

 だが、あまりにも長く続く平和と繁栄は、やがて腐敗と貪欲と傲慢さを生み出した。特に魔道師たちによって太古の生命の炎(The Old Fire)が発見されてからは、大魔道評議会は「生命」をもてあそぶことをやり始めるようになった。神々だけが知る世界創造の神秘の一部である「生命」創造の秘密たる太古の生命の炎を定命の者たちがもてあそび始めたことに、7大神は大いに怒り悲しみ警告を発したが、大魔道師たちはそれを無視した。やがて7大神はイオ界から去っていき、大魔道師たちはますます力への貪欲と傲慢さを高めていった。そしてこの「生命」をもてあそぶ過程において、大魔道師たちは「自分たちの役に立つ」定命の人民や兵士、英雄たちを永遠に使役できる下僕とするため、太古のルーン石(the Rune)に彼らを生きたまま封じこめることをやりだした。用事があるときだけルーン石から召喚し、用事が済めばまたルーン石の中に戻す。このルーン石と生命に関する魔法体系をルーン魔法(the Rune Magic)と言う。またルーン石に封じ込められた人々をルーンの英雄(the Rune Warrior)と呼ぶ(もっともこれは表向きの敬称に過ぎず、陰ではルーンの奴隷(the Rune Slave)と嘲られている)。

 ルーン魔法が確立した後も、力への貪欲・傲慢さ・腐敗に満ちた大魔道評議会による世界統治は長く続いた。だが、その治世は突然の太古の生命の炎(The Old Fire)の力の思わぬ暴走により突然に終焉を迎えた。大魔道評議会の本拠地であるムーランディア(Mulandir)の都を始め全世界の至る所で大噴火が発生しあらゆる大陸が紙の如く細々と引き千切られ、イオ界の地球の大地は島だらけになってしまった。人々の多くはこの天変地異により死に絶え、大魔道師たちもまた例外ではなかった。この突然発生した天変地異を「大異変(The Convocation)」と呼ぶ。

 「大異変」をかろうじて生き残った13人の大魔道師(the Circle Mage)のうちの1人、ローエン・タヒア(Rohen Tahir)は変わり果てたこの世界の大惨状を観て、自分が今までしてきた所業を大いに悔い改め、世界の復興に余生を捧げることを決意する。ローエンはまず始めに、魔法が異常に発達したせいで航海術が著しく未熟な世界の現実があることから、島から島へと瞬時に移動できる魔法装置を全世界のあらゆる島に設置する事業を行なった。「大異変」前の時と同じように楽に世界を旅することできるようにとの願いからである。この島嶼間移動魔法装置がポータル(the Portal)である。続いて、「大異変」のせいで困窮している全世界の民を直接救済する目的の有志団体「曙光騎士団(The Order of Dawn)」を、盟友の武士貴族メイトリカス(Matricas) と共同で創立した。このポータルの魔法技術の確立と曙光騎士団の活動によりローエンはやがて全世界の民から少しずつ尊敬と名声を勝ち得ていった。世界は少しずつではあるが着実に復興への道を歩み始めた。

 だが、「大異変」をかろうじて生き残った大魔道師(the Circle Mage)はローエンだけではなかった。その名もただ「闇の男("The Dark One")」とだけ知られている本名不明の男だ。この男は、「大異変」後も自らのしてきた所業を悔いるようなことはせず、引き続き自らの力を過信し、貪欲さ・傲慢さを捨てずに太古の生命の炎(The Old Fire)の力を再び我が物にせんと企み、闇の眷属を従えて世界征服に乗り出した。ローエンはこの野望を察知したが、現在の弱りきっている世界の力だけでは対抗できないことを知っていたので、自らの忌まわしき過去の遺産であるルーンの英雄をグレイフェル(Greyfell)の地で召喚してこれに自由意志を与えて立ち向かおうと試みた。これが初のSpellForceシリーズのゲームである「SpellForce:The Order of Dawn」のオープニングである。

初代SpellForceの構成は、

  • SpellForce:The Order of Dawn(本体)
  • SpellForce:The Breath of Winter(拡張1) 
  • SpellForce:Shadow of the Pheonix(拡張2)

の三部となっていて、Avatar(主人公=プレイヤー)は召喚されたルーンの英雄(the Rune Warrior)である設定になっている。

 それで、結局この三部作の物語で、太古の生命の炎(The Old Fire)は消滅してしまうのだが、それは同時にルーン魔法(the Rune Magic)の終焉をも意味していた(ルーン魔法の力の源は太古の生命の炎だから)。今まで散々酷使されてきたルーンの英雄たちはやっと安息(すなわち死)を得ることができたのだった。SpellForce 2:Shadow Warsのキャンペーンの冒頭で主人公の兄であるボー(Bor)が「ルーン魔法は消滅した」云々の会話をしているのは、こういう背景があるからです。