内容 | |
---|---|
堀川国広 | 兼さん、ここは函館だよ! |
和泉守兼定 | わかってらぁ |
堀川国広 | これはつまり主が、いや、前の主が |
和泉守兼定 | わかってる! |
堀川国広 | ひょっとしたら死なないですむかも…… |
和泉守兼定 | 駄目だ駄目だ! てめえ言いつけを忘れたか。歴史は歴史、良くも、悪くも |
堀川国広 | でも兼さん、泣いてるよ |
和泉守兼定 | うるせえ! |
内容 | |
---|---|
大和守安定 | ここが……鳥羽…… |
加州清光 | 何湿っぽくなってるのさ。うざいよ? |
大和守安定 | だって……沖田くんとは、結局一緒にこれなかっただろ |
加州清光 | そうねー。あの人、お前みたいな使いにくい刀好きだった分、体弱かったもんね |
大和守安定 | 使いにくいのはお前も同じだろ |
加州清光 | ……そうね。ったく、俺たちみたいな刀の主は、長生きしてくれなきゃ迷惑だよ…… |
内容 | |
---|---|
太郎太刀 | 故郷の近くまできたもんだ |
次郎太刀 | また奉納されていくかい? |
太郎太刀 | いや、今は何百年ぶりかの実戦刀ですから |
次郎太刀 | 平和は退屈だった? |
太郎太刀 | まさか。平和になるために主を手伝っているのです |
内容 | |
---|---|
御手杵 | この時代、平和だった |
同田貫正国 | ああ、平和だった。俺は評価が低かった |
御手杵 | 俺には出番がなかった |
同田貫正国 | その我らがここで出番を得るとはな |
御手杵 | 皮肉なもんだ |
内容 | |
---|---|
鯰尾藤四郎 | ここで、俺たちは焼けた |
一期一振 | 確かに、ここで焼けた |
鯰尾藤四郎 | ここをやり直せば |
一期一振 | 駄目だよ。それじゃあ敵と同じになる |
鯰尾藤四郎 | …… |
一期一振 | 信じよう。今の主を |
内容 | |
---|---|
山姥切国広 | 久しぶりだな。兄弟 |
山伏国広 | カカカ! しかり、しかり! |
山姥切国広 | 楽しそうで何よりだ |
山伏国広 | 拙僧、すべてを笑い飛ばせるほどに強くなりたく |
山姥切国広 | 強くなってどうする? |
山伏国広 | まあ、その時には戦も終わる。カカカ、美術品に戻るとするか |
山姥切国広 | 能天気め…… |
内容 | |
---|---|
江雪左文字 | ……浮かない顔をしていますね |
宗三左文字 | ……ここは桶狭間。即ち、この後僕は魔王に囚われるのだ、と思うと…… |
江雪左文字 | なるほど。……悲しみの記憶は、癒えませんか |
宗三左文字 | ……わからないんだ。今川の剣で終わったほうが幸せだったのかどうか |
江雪左文字 | それは…… |
宗三左文字 | ……いろんなことがありすぎて、もうわからないんだ…… |
内容 | |
---|---|
今剣 | ここは、あつかし山ですか |
岩融 | そのようだ。我ら因縁の地! |
今剣 | ぼくのまえのしゅじんをころしたひとたちが、しんでしまいました |
岩融 | 左様。いいざまよ |
今剣 | ここからなら、まえのしゅじんをたすけられるかも |
岩融 | それはならぬ |
今剣 | れきしをかえてはなぜいけないの? |
岩融 | ……悲しいことはあっても、その次に我らがいるからだ |
今剣 | むずかしいよ |
岩融 | そうだな…… |
内容 | |
---|---|
にっかり青江 | 僕はなんで神剣になれないんだろう |
石切丸 | 霊とはいえ、幼子を斬った |
にっかり青江 | やっぱりそれかぁ |
石切丸 | なんてね。何百年かすれば、またかわるかもしれないよ |
内容 | |
---|---|
五虎退 | 兄さん、なんで僕たち兄弟が多いんですか |
厚藤四郎 | 決まってるだろ。家康公が使ってたからだ。縁起がいいってな。どこの大名も持ちたがった |
五虎退 | 幸運のお守りですね! |
厚藤四郎 | おかげで偽物もいっーぱいだ |
五虎退 | え、えと |
厚藤四郎 | 泣きそうな顔すんなよ。お前はそう、決まったわけじゃないから |
五虎退 | う、うえぇぇん |
内容 | |
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愛染国俊 | あれっ? 蛍、お前だけ? |
蛍丸 | 俺だけだよ? |
愛染国俊 | 国行め……。日頃あんな事言いながら、蛍を放っておきやがって…… |
蛍丸 | 心配いらないって、俺がいれば楽勝でしょ? |
愛染国俊 | お前はいつもお気楽だなぁ |
蛍丸 | 国俊もいるんだし、何を心配する必要があるのさ |
愛染国俊 | ま、そりゃそうだな! |
内容 | |
---|---|
三日月宗近 | ……おお! 骨喰ではないか。懐かしいなあ |
骨喰藤四郎 | ……? 誰だ……? |
三日月宗近 | 何を薄情な。共に足利の宝剣として並んでいたこともあったではないか |
骨喰藤四郎 | ……すまない。俺には、焼かれる前の記憶が無いんだ…… |
三日月宗近 | ああ……。なるほど。それは悪いことをした。いや、気にしないでくれ |
骨喰藤四郎 | あんたは、昔の俺を知っているのか? |
三日月宗近 | ああ。長い付き合いだったからな。……でも、構わんさ。これから、改めて仲良くしようか |
内容 | |
---|---|
鳴狐 | ……じーっ。 |
小狐丸 | な、何じゃ何じゃ |
鳴狐 | おお! 小狐丸様、申し訳ありません、鳴狐があなた様に興味を持ってしまいまして |
小狐丸 | なるほど、同じ狐の眷属、仲良くしようぞ。……ところで、狐を使わずに普通に喋る事はできないのか? |
鳴狐 | いえいえ! わたくしはただの代理で、決して鳴狐が喋っているわけでは! |
小狐丸 | 難儀なやつじゃのう…… |
内容 | |
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長曽祢虎徹 | ここで……ここで流れを変えられれば! |
陸奥守吉行 | やめちょき、やめちょき。ほがなことしたち、なんちゃー変わりゃーせんちや |
長曽祢虎徹 | 黙れ……! お前に何がわかる! |
陸奥守吉行 | おまんの言うちょるのはただの感傷じゃ |
長曽祢虎徹 | 黙れ……黙れ…… |
陸奥守吉行 | おまんの元主は、銃に撃たれてここに来れんかった。時代は刀から銃に移っとったんじゃ |
長曽祢虎徹 | そんなの……言われなくたってわかってるんだ……! |
内容 | |
---|---|
和泉守兼定 | へへっ、おいでなすった。池田屋には近づけさせねえぞ? |
堀川国広 | この時間帯だと……そろそろ討ち入り始まってるのかな |
長曽祢虎徹 | ああ。元の主に鉢合わせると事だ。出てくる前に急いで片付けるぞ |
和泉守兼定 | おい、何難しい顔して考え込んでんだよ、敵は待っちゃくれねーぞ! |
長曽祢虎徹 | ……和泉守兼定に言っておけ。暴れるのはいいが、うっかり橋に刀傷付けたりするなと |
堀川国広 | ああ……僕らがそれをやっちゃったら歴史が狂いますよね…… |
内容 | |
---|---|
和泉守兼定 | 気合入れろよ。こいつら、邸内の戦闘で疲弊した連中を狩る気だ。絶対に通すんじゃねーぞ! |
大和守安定 | 疲弊……か。沖田くんは……ここで無理しなければ長生き出来たのかな? |
和泉守兼定 | さてね。だが、たとえ時を超えても、オレたちにできるのは敵を斬ることだけだ。病は斬れねーよ |
大和守安定 | ……そうだね。沖田くんの運命は変えられない。……変えさせない。誰にも! |
内容 | |
---|---|
大和守安定 | 敵が多いな…… |
加州清光 | あははっ。盛大な歓迎だなぁ。人気者は辛いよねー |
大和守安定 | 馬鹿言ってないで、真面目にやるぞ! |
加州清光 | わかってるって。でもさー、孤軍奮闘してたあの人よりは全然楽な状況だしさ、これ |
大和守安定 | はぁ……。油断してて、折れたり欠けたりしても知らないぞ? |
加州清光 | ……それはぞっとしないな。よし、ちょっと本気出しちゃおっかなー! |
内容 | |
---|---|
長曽祢虎徹 | ……先程、危うく顔を合わせそうになったな |
加州清光 | そーね。危ない危ない。……もしかして、未練でもあった? |
長曽祢虎徹 | ……いや。どちらかと言うと、お前の方こそそうではないのか? |
加州清光 | そうねー。こんな時に血ぃ吐いてるんじゃないよ、とかもうちょっと大事に使ってよ、とか文句はあるけどさ |
長曽祢虎徹 | やはり、お前……? |
加州清光 | 早とちりしない。それを言う資格があるのはこの時代にいる加州清光で、未来から来た俺じゃない。そうでしょ? |
長曽祢虎徹 | …… |
長曽祢虎徹 | そうだな。ここから先、敵を通さぬことだけが今のおれたちにできることだ! |
内容 | |
---|---|
博多藤四郎 | 時代が変わっても、博多の海は変わらんけんねぇ |
日本号 | もっとも、変わらないのは地形くらいかもしれないがな |
博多藤四郎 | 違いない。人の暮らしは変わっていくもんやけん |
内容 | |
---|---|
御手杵 | きたな、各々がた |
日本号 | 三槍が揃ったな |
蜻蛉切 | 三本揃ってどうする |
御手杵 | 知れたこと |
日本号 | 酒でも飲むか |
御手杵 | 戦うだろ |
日本号 | 冗談だ |
蜻蛉切 | そうか…… |
内容 | |
---|---|
日本号 | うぃー、と |
へし切長谷部 | また酒など飲んで。主の命がなければ切り捨てるところだ |
日本号 | 殿様が持つと格下でもつけあがるってなー |
へし切長谷部 | 貴様…… |
日本号 | 今の主は同じだ、それは忘れるなよ |
へし切長谷部 | 誰が忘れるか! |
日本号 | そーかい |
其の22 『黒田家の話 その後』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 指定なし | 地域 | 指定なし |
発生条件 | 回想其の21『黒田家の話』発生後、へし切長谷部と日本号を一緒に組んで20回出陣 |
内容 | |
---|---|
日本号 | うぃー。酒はーのめーのめー |
へし切長谷部 | …… |
日本号 | 相変わらず辛気臭いな。……お前、すぐ口にするのは右府さまのことばかり、なぜ黒田家の話をしないんだ? |
へし切長谷部 | 話したくはない |
日本号 | そうか。そりゃいいがね。お前見るとたまに折りたくなる。黒田家には義理があるんでな |
へし切長谷部 | …… |
へし切長谷部 | ………… |
へし切長谷部 | ……長政さまは良い方だった。付喪神にあの世があるならばついて行きたかった。だができない。我々は人間より長くこの世に残る。だから忘れることにした |
日本号 | …… |
日本号 | ……そうか |
へし切長谷部 | 本当に良い方だったのだ…… だが一番は今の主だ! それだけは覚えておけ! |
日本号 | へっ。うぃー |
内容 | |
---|---|
物吉貞宗 | よおし、今日も幸運を運びますよ! |
後藤藤四郎 | 死なないことが幸運なら、まあそうだな |
物吉貞宗 | えーと、なんか、悪いことでも…… |
後藤藤四郎 | 別に。ただ、人間って勝手だよなって思っただけ |
物吉貞宗 | それでいいんじゃないですか |
後藤藤四郎 | あ? |
物吉貞宗 | それでいいんですよ。勝手じゃないと、人間はすぐに死にます |
内容 | |
---|---|
髭切 | 源氏も元は皇家だろうに。どうして朝廷といくさを構えてしまうんだろうね |
膝丸 | そうは言うがな、兄者。源氏内でも相争うのだから無理もなかろう |
髭切 | 源氏の宝剣としてはどう振る舞えばいいか困ってしまうよね |
膝丸 | そもそも、源氏といえど、どこから分派したかで全然扱いが違ってだな…… |
髭切 | あー、そういう細かいことは興味ないかな。大雑把に行こう。源氏ばんざい! |
膝丸 | 兄者ぁー! |
内容 | |
---|---|
不動行光 | ああ……ああ……ここは……! |
へし切長谷部 | 落ち着けよ。もはや俺たちにできることはない |
不動行光 | ……お前は! お前は、信長様がどうなってもいいと……! |
へし切長谷部 | どうでもいいね。お前と違って、俺は捨てられた身だ。いい気味だとすら思っている |
不動行光 | ……話した俺が、馬鹿だったよ…… |
へし切長谷部 | 人の生は歴史の流れからすると一瞬だ。生まれたらいつかは死ぬんだよ。織田信長も例外じゃなかったってだけだ |
不動行光 | …… |
不動行光 | ……お前は、信長様のところにずっといるべきだったのかもな |
へし切長谷部 | ははっ。二度とごめんだね。俺の主は、今の主さ |
内容 | |
---|---|
山伏国広 | カカカ! 同じような格好の奴がおるのう |
数珠丸恒次 | 格好だけで何が分かるというのでしょう |
山伏国広 | 職業に貧富、目指すところ。多くの事がわかるだろうよ |
数珠丸恒次 | なるほど。そういう見方もできますね |
山伏国広 | カカカ、仏の道は一つではない。目をあけていても極めることができるだろうよ |
数珠丸恒次 | ご教授、ありがとうございます |
内容 | |
---|---|
太鼓鐘貞宗 | 天下分け目の関ヶ原! いいねえ! |
大倶利伽羅 | まあ、我々は両方いなかったが |
太鼓鐘貞宗 | 他人の喧嘩につきあうのもなって前の主が |
大倶利伽羅 | だろうな。で、関ヶ原がどうした |
太鼓鐘貞宗 | あー。まあ、有名ですよねー |
大倶利伽羅 | ふん |
内容 | |
---|---|
大典太光世 | 幕府の霊的な守りは |
ソハヤノツルキ | 俺らが担っていた |
大典太光世 | ……しかし |
ソハヤノツルキ | それがこのころ破られようとしている |
大典太光世 | もっと俺たちに霊力があれば…… |
ソハヤノツルキ | 江戸幕府も続いたかもしれねえなあ |
内容 | |
---|---|
山姥切国広 | 俺は、コピーではない |
ソハヤノツルキ | コピーでいいじゃねえか |
山姥切国広 | なん、だと |
ソハヤノツルキ | 写しから始まってもいいじゃねえか。問題はその後だ。生きた証が物語よ |
ソハヤノツルキ | お前の物語をつくりな |
山姥切国広 | ………… |
内容 | |
---|---|
前田藤四郎 | 前田家ではどうでした |
大典太光世 | ……まあ、平和ではあったよ。細かいことを抜きにすれば |
前田藤四郎 | そうですよね。健康第一です。大典太さんも! |
大典太光世 | ………… |
大典太光世 | ……ふふっ。そうだな。生きていてこそだな |
内容 | |
---|---|
ソハヤノツルキ | よう、久々 |
物吉貞宗 | お久しぶりです。同じ主のもとに集うのは随分久しぶりですねー |
ソハヤノツルキ | だな。狸爺が死んでからというもの、俺は墓所の番で、お前は子孫に受け継がれたと |
物吉貞宗 | やめましょうよー。家康公をそんなあだ名で呼ぶのは |
ソハヤノツルキ | 俺もお前も、家康公が持ってたからこその霊剣扱いだ。刀の運命ねじ曲げられた以上、これくらい許されるだろ |
物吉貞宗 | 顔が笑ってますよ。でもまあ、それだけあの方が偉大だったってことですよね! |
ソハヤノツルキ | そうだな。今度の主も、それくらい偉くなってもらいたいもんだ |
内容 | |
---|---|
歌仙兼定 | お小夜 |
小夜左文字 | はい。どうか、しましたか |
歌仙兼定 | お小夜は最近暗いな、風流じゃない。どうかしたのかい? |
小夜左文字 | 僕はいつも通りです。暗いのも…… |
歌仙兼定 | 風流ではないな。もっと明るいほうがいい |
小夜左文字 | はぁ…… |
歌仙兼定 | 僕だってあの大倶利伽羅と組んで江戸に行けとか言われているが、ほら、この通り明るくやっている |
小夜左文字 | ……あの一匹狼、じゃない一匹竜王の |
歌仙兼定 | はん。僕から言わせれば狼というより、いじけた子犬だけどね。まったく風流じゃない。お小夜はああいう風になるんじゃないぞ。戦も歌も一人でやれるというのが間違いだ |
小夜左文字 | ……言うだけ言って行っちゃったよ……江戸ってこの間歴史改変点調査がはじまった延享年間かな |
小夜左文字 | ……大丈夫かな……ああは言っても歌仙、物凄い人見知りなのに…… |
内容 | |
---|---|
歌仙兼定 | 江戸か、悪くはないが、もう少し風流な方がいいな。そうは思わないか |
大倶利伽羅 | 慣れあうつもりはない |
歌仙兼定 | なん……だと。人が気をつかってやっているのにどういう言いざまだ |
大倶利伽羅 | 群れるつもりもない |
歌仙兼定 | 調査任務をなんと心得ているんだ |
大倶利伽羅 | 敵が来たら斬る |
歌仙兼定 | ……東北の田舎刀め |
大倶利伽羅 | 好きにわめいていろ |
其の34 『九曜と竹雀のえにし 接触』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸(白金台) |
発生条件 | 回想其の33『九曜と竹雀のえにし 勃発』発生後、燭台切光忠と小夜左文字と大倶利伽羅を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) |
内容 | |
---|---|
燭台切光忠 | 今日の料理は最高の出来だよ。どう、僕のずんだ、食べてみない? |
小夜左文字 | ……いいんですか。僕なんかに |
燭台切光忠 | いいんだ。一度、小夜ちゃんが歯を見せて笑っているところを見たくてね。料理はいいよ。この体で一番いいのは料理を作れることだね。次に頭を撫でてあげられることだ |
小夜左文字 | ……歯を見せて笑うと風流じゃないそうです。……でも、美味しいです |
燭台切光忠 | よかった。お、もう一人美味しいって笑って貰いたい人がきたよ。おーい。伽羅ちゃーん。僕のずんだ、食べてみない? |
大倶利伽羅 | 慣れあうつもりはない |
燭台切光忠 | ……いつもより不機嫌だな |
小夜左文字 | 同じように見えました |
燭台切光忠 | いや、これが意外に違うんだ。あれはかなりへこんでいるな |
小夜左文字 | うちの、歌仙兼定のせいかもしれません |
燭台切光忠 | そうか。一緒に行くとか言ってたね |
其の35 『九曜と竹雀のえにし 接触・続』*2 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸(白金台) |
発生条件 | 回想其の34『九曜と竹雀のえにし 接触』発生後、燭台切光忠と小夜左文字と鶴丸国永を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) |
内容 | |
---|---|
???? | わっ! |
燭台切光忠 ・ 小夜左文字 | わっ! うわぁ! |
鶴丸国永 | これぐらい素直だと仕事のし甲斐があるなあ。あ、ずんだだ。うまいなこりゃ |
燭台切光忠 | 鶴さん…… |
鶴丸国永 | なんだい? 光坊。伽羅坊についてなら、お察しの通り、歌仙兼定と大喧嘩したらしい |
小夜左文字 | やっぱり…… |
燭台切光忠 | 予想を外さない刀たちだね |
其の36 『九曜と竹雀のえにし 協力』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸(白金台) |
発生条件 | 回想其の34『九曜と竹雀のえにし 接触』発生後、燭台切光忠と小夜左文字と歌仙兼定、大倶利伽羅を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) ※回想其の35が未発生でも発生する |
内容 | |
---|---|
小夜左文字 | ……燭台切光忠さん |
燭台切光忠 | そっちはどうだい? |
小夜左文字 | ……だめです。完全に不機嫌になって風流じゃないとか雅じゃないとか言って敵を手打ちしまくってます |
燭台切光忠 | うちのほうは馴れ合いはしないと言って敵斬りまくっているね |
小夜左文字 | ……似てますね |
燭台切光忠 | それ言ったら怒りそうだよね |
小夜左文字 | どうにか……したいです |
燭台切光忠 | そうだね、小夜ちゃん悲しませたらダメだ |
小夜左文字 | え、僕? |
燭台切光忠 | 笑わせてみたいっていうのは嘘じゃない。二人の気分を治す、料理でも作るかなあ……江戸の町で食材を調達して、ちゃちゃっとさ |
小夜左文字 | あ……僕もいきます |
其の37 『九曜と竹雀のえにし 協力・続』*3 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸(白金台) |
発生条件 | 回想其の36『九曜と竹雀のえにし 協力』発生後、燭台切光忠と小夜左文字と太鼓鐘貞宗、歌仙兼定、大倶利伽羅を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) |
内容 | |
---|---|
太鼓鐘貞宗 | 俺の事、呼んだ? |
燭台切光忠 | 確かに今、貞ちゃんいたらなと思ったよ! |
太鼓鐘貞宗 | だろー。俺、勘がいいんだよな |
小夜左文字 | 伊達の刀剣って仲がいいと思ってたけど……単に燭台切さんがうまくまとめてるだけの気が……する |
太鼓鐘貞宗 | ん、なんか言った? |
小夜左文字 | なんでも、ないです |
燭台切光忠 | 貞ちゃん、みんなに優しくしようってこの前決めたでしょ |
太鼓鐘貞宗 | あー、はいはい、そういうのあったっけな。まあいいや、手伝うぜ。一緒に行こうぜ。うまいもの探し! |
燭台切光忠 | 旬の食材を探してね。貞ちゃん |
小夜左文字 | ありがとう…… |
太鼓鐘貞宗 | 気にすんな。あったりまえだろ?俺たち仲間なんだからさ |
※其の35と36は連続発生するが、34および37は単独でのみ発生。
白金台の一連の回想を回収するためには34、35と36、37でボスマスを3回クリアする必要がある。
(反例がある場合は下部のコメント欄に情報をお願いします。)
其の38 『九曜と竹雀のえにし 団結 』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸城下 |
発生条件 | 回想其の36『九曜と竹雀のえにし 協力』発生後、燭台切光忠と小夜左文字を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) ※回想其の37は未発生でも発生する |
内容 | |
---|---|
燭台切光忠 | すごい鮮度のいい鯛があったから、一匹丸ごと買っちゃったよ |
小夜左文字 | 言われた物も買えたよ |
小夜左文字 | これで…… |
燭台切光忠 | 一つやってみるかな。雅で、それでいて一人で食べるには勿体ないくらいの料理 |
小夜左文字 | はい……! |
其の39 『九曜と竹雀のえにし 団結・続』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸城下 |
発生条件 | 回想其の38『九曜と竹雀のえにし 団結』発生後、燭台切光忠と小夜左文字と太鼓鐘貞宗を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) ※回想其の37は未発生でも発生する |
内容 | |
---|---|
太鼓鐘貞宗 | 俺、狐から油揚げ奪ってきたぜ! |
燭台切光忠 | え? |
小夜左文字 | え…… |
燭台切光忠 | 貞ちゃん、さすがにそれは…… |
小夜左文字 | 可哀想ですよ |
太鼓鐘貞宗 | ……嘘だよっ! あ、でも油揚げは本当。この時代のやつは、にがりのせいか、うめえんだよなあ |
其の40 『九曜と竹雀のえにし 真心』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸城下 |
発生条件 | 回想其の38『九曜と竹雀のえにし 団結』発生後、燭台切光忠と小夜左文字を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) ※回想其の39は未発生でも発生する |
内容 | |
---|---|
燭台切光忠 | 鯛の刺身と、粗で味噌汁、粗でとった出汁と塩で粥を作ると。歌仙くん、薄味好きだからねえ |
小夜左文字 | はい。洋風の味付けとかすぐ文句いいます。うすたあそおすとか |
燭台切光忠 | ウスターソースはある意味日本の味だと思うんだけど。焼きそばとかいいと思うんだよねえ |
小夜左文字 | ……おいしそうですね |
燭台切光忠 | じゃあ、今日のまかないはそれかな |
小夜左文字 | ……ええと、すみません…… |
燭台切光忠 | ん? どうかしたかい |
小夜左文字 | ……気を使わせてます。今回も歌仙兼定が…… |
燭台切光忠 | 違うさ。僕はただ、斬るだけが刃物じゃないって思ってね |
小夜左文字 | ……復讐とか、ありますよね |
燭台切光忠 | 肉を柔らかくするために背で叩くとか、鱗をとるとか |
小夜左文字 | …… |
小夜左文字 | ……ふ |
燭台切光忠 | そうそう、そんな風に笑わせたりね……復讐がダメだとは言わないさ。でも |
小夜左文字 | 復讐は……僕の全部です |
燭台切光忠 | ……いつかはそれすらどうにかしてみせたい。と言ったら笑うかい? |
其の41 『九曜と竹雀のえにし 真心・続』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸城下 |
発生条件 | 回想其の40『九曜と竹雀のえにし 真心』発生後、燭台切光忠と小夜左文字と鶴丸国永を一緒に組んでボスマス勝利(A~C判定問わず)、帰還後に発生(ボスマスで敗北した場合は発生せず) |
内容 | |
---|---|
???? | そういうことなら、俺も手伝うか! |
燭台切光忠 ・ 小夜左文字 | わあっ! うわぁ! |
燭台切光忠 | ……って、鶴さん。なんてところから出て来たの! |
小夜左文字 | …… |
小夜左文字 | ……ぷ |
小夜左文字 | あはははは |
鶴丸国永 | おお、おお、おお、小夜坊。いい笑顔だな |
燭台切光忠 | 鶴さんには敵わないな |
※連続発生するのは回想39・40または回想39・41のみ。38は単独でのみ発生。全ての回想を見るには江戸城下を最低3回クリアする必要がある。
其の42 『九曜と竹雀のえにし 落着』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸城内 |
発生条件 | 回想其の40『九曜と竹雀のえにし 真心』発生後、燭台切光忠と歌仙兼定と大倶利伽羅を一緒に組んで出陣 ※回想其の41は未発生でも発生する |
内容 | |
---|---|
歌仙兼定 | 出陣だな |
大倶利伽羅 | ああ |
歌仙兼定 | 貴殿、動けるか |
大倶利伽羅 | たぶん |
大倶利伽羅 | ……だが、食いすぎた |
歌仙兼定 | 確かに。……食べすぎだ |
歌仙兼定 | なんだったんだ、今日の料理は。お小夜がしきりに食え食えというから。まったく…… |
大倶利伽羅 | 雅じゃない |
歌仙兼定 | ……東北の田舎刀め |
大倶利伽羅 | 好きにわめいていろ。いくぞ |
其の43 『九曜と竹雀のえにし 縁故』 | |||
---|---|---|---|
時代 | 延享の記憶 | 地域 | 江戸城内 |
発生条件 | 回想其の42『九曜と竹雀のえにし 落着』発生後、小夜左文字と歌仙兼定、燭台切光忠、大倶利伽羅で一緒に戦闘すると、帰還後に発生(途中帰還で発生するので、ボスマスで勝利する必要はない) |
内容 | |
---|---|
歌仙兼定 | お小夜 |
小夜左文字 | はい。どうか、しましたか |
歌仙兼定 | お小夜には気を使わせたようだ |
小夜左文字 | えっと…… |
小夜左文字 | ……な、なんのことでしょう |
歌仙兼定 | ふっ。いや。なんでもない。今日は心なしか風流のようで結構だ |
歌仙兼定 | 不愛想な奴と呑んでくる |
小夜左文字 | ……明日は暗いかもしれないけど……そうですね |
※其の42発生後帰還せずに戦闘すると42,43が同時回収可能。極前であれば其の43は帰還後自動で発生し、極後は刀帳への登録された旨が表示される。
内容 | |
---|---|
獅子王 | 俺、じっちゃん大好きなんだよなー |
小烏丸 | ほうほう。その心とは |
獅子王 | じっちゃんはすべすべで、ふわふわで、ほこほこなんだ。色んな事知ってるし |
小烏丸 | 年の功と言うやつよな。ならば父こそじっちゃんとして崇めるに値するぞ |
獅子王 | いや、好きなの人間だし。お前骨董品だし |
小烏丸 | いかんいかん。年長者への敬意が足らんぞ。反抗期か |
獅子王 | へ? なんでだよ、こんな子供みたいなじっちゃんが居るかよ! |
小烏丸 | 内実より見た目を取るか。ああそうよな。内実を取ればお前自身がじっちゃんになってしまう |
獅子王 | やめろーっ! |
内容 | |
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大包平 | 童子切ー! 童子切、いないか! |
鶯丸 | 何大声出してるんだ。耳が痛くて仕方ない |
大包平 | 今日こそは、決着をつけようと思うのだ |
鶯丸 | ああ。新しい主に、俺のほうが天下五剣より強いんですよー、って喧伝したいのか |
大包平 | そ、そんなつもりはない! 俺は純粋に、刀としての…… |
鶯丸 | はいはい。そういうことにしてやるよ |
内容 | |
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千子村正 | huhuhuhu。久しぶりデスね、蜻蛉切 |
蜻蛉切 | この間あった気もするが |
千子村正 | せっかく会ったのです。脱ぎマスか |
蜻蛉切 | 脱ぐな。だからお前は誤解されるのだ |
千子村正 | 構いません。言わせておけばいいのデス |
内容 | |
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へし切長谷部 | 巴形といったな。貴様、何を企んでいる! |
巴形薙刀 | 企み? 何のことだ |
へし切長谷部 | 貴様、顕現してから主の側にべったりではないか! |
巴形薙刀 | なるほど。素性の分からぬ刀剣が主のすぐ側にいるのは気に食わぬか |
へし切長谷部 | あぁ。俺はお前の事を信用しきれていないのでな |
巴形薙刀 | 長谷部。逸話を持たぬ俺は、今代の主しかいないのだ。だがお前はそうではなかろう |
へし切長谷部 | ……だから? |
巴形薙刀 | 譲れ |
へし切長谷部 | 断る! ……コホン、それに、それは俺ではなく主が決めることだ |
内容 | |
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ソハヤノツルキ | どうしたよ、神妙な顔して |
毛利藤四郎 | ……少し歴史が違っていたら、僕らは東西の総大将の刀として相対していたんですよね |
ソハヤノツルキ | おっ。そういうことになるのか?だが、そうはならなかった |
毛利藤四郎 | 関ヶ原の頃にはもう、僕は東軍側の刀ですからねえ |
ソハヤノツルキ | 向こうにつきたかったという思いでもあるのかい? |
毛利藤四郎 | どうでしょう。輝元様は結局出陣しませんでしたから。僕がいても変わらないですよ |
ソハヤノツルキ | まぁ、総大将の刀なんてそんなもんだって。振るわれる状況があっちゃいけないのさ |
内容 | |
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歌仙兼定 | 篭手切。きみも歌を嗜むそうじゃないか。同好の士がいるとは嬉しいな |
篭手切江 | ああ……歌仙。おそらくあなたは勘違いをしている |
歌仙兼定 | ふむ? 同じ細川に在った刀、趣味趣向が似ることは不思議ではないと思ったのだが |
篭手切江 | そうじゃない。私がやるのはこう……歌ったり! 踊ったり! と今風の方なんだ |
歌仙兼定 | な、なるほど……僕が嗜むのは伝統的な方だからね |
篭手切江 | ああ。だが、せっかくだから応援してくれ。私がいつか、すていじで観衆を沸かせるその日まで! |
内容 | |
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平野藤四郎 | 篭手切江さんはいつも歌や踊りに練習熱心ですね |
篭手切江 | ああ。そうじゃないと、他の面々には追いつけないからな |
平野藤四郎 | 江の方々は皆さん、こんな感じなのですか? |
篭手切江 | もちろんさ。歌って踊れる付喪神。それが江だよ |
平野藤四郎 | 歌って踊れる付喪神……。それは、素敵ですね |
篭手切江 | 君たち粟田口はやらないのかい? 向いていそうだけれど |
平野藤四郎 | 出し物としてくらいなら……。なにより、主のお供が最優先です |
篭手切江 | そうか。もったいないな。君たちこそ好敵手と思っていたんだが…… |
内容 | |
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謙信景光 | あっ。ここはみおぼえがあるぞ! なつかしいなあ |
小豆長光 | そうだねえ。謙信公といっしょにかけめぐったのがきのうのことみたいだ |
謙信景光 | 謙信公は、こどもにやさしかったよね |
小豆長光 | ああ。そしてぎりがたく、がまんづよいひとでもあった。おとなだな |
謙信景光 | ぼく、そういうおとなになれるかな? |
小豆長光 | どりょくしだいだな |
内容 | |
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毛利藤四郎 | ここに僕らが並んでいると、なんだかへんなかんじですね |
日向正宗 | ……あっ、そうだね。君は西軍総大将の刀で、僕は西軍中心人物の刀か |
毛利藤四郎 | とはいえ、僕はこのときにはもう東軍側の刀ですが |
日向正宗 | 僕だって、西軍とは言え石田三成様のもとにはもうなかったしね |
毛利藤四郎 | 名前に反して、共通の思い出話はうまくできないものですよね |
日向正宗 | ……うん、惜しかった |
日向正宗 | でも、別の話ならできるかもしれないね |
内容 | |
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巴形薙刀 | 静形、お前も顕現していたのか |
静形薙刀 | もちろんだ。典礼用のお前だけに任せてはいかんだろう。 |
巴形薙刀 | なるほど、一理ある。実戦用はお前の方だからな。しかし…… |
静形薙刀 | どうした。俺がいては活躍できんと思ったか |
巴形薙刀 | そうではない。俺たちのような、確固たる逸話を持たぬ付喪神の励起に、不穏なものを覚えてな |
静形薙刀 | ふうむ……確かにな。俺たちの励起は、戦力不足を補うためのものだからな |
巴形薙刀 | この戦い、この先どうなるのだろうな…… |
静形薙刀 | 難しい顔をしていても始まらん。こうしてここに在るのだ。現世を楽しもうではないか |
内容 | |
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南泉一文字 | おーおー、ホントに顔隠してんだなぁ |
山姥切国広 | ……何だ。文句でもあるのか |
南泉一文字 | オレと同じ、呪い仲間さんかと思ってさぁ |
山姥切国広 | ……呪い? じろじろと顔を見たがるやつが多いからだ…… |
南泉一文字 | んぁ? なんだか呪いよりも厄介な気がするなぁ……。オレはこの呪いさえ解けりゃ、自由の身だけどよぉ……お前はどうするんだ? |
山姥切国広 | ……知るか |
内容 | |
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山姥切長義 | おや、猫殺しくん |
南泉一文字 | ……うるせぇ。見知った顔でも、お前には会いたくなかったよ |
山姥切長義 | へぇ、それはやっぱり斬ったものの格の差かな? わかるよ、猫と山姥ではね |
南泉一文字 | そういう性格だからだ……にゃ! ……あぁ、そうか。お前も呪いを受けてたんだにゃ? |
山姥切長義 | 呪い? 悪いがそういうのとは無縁かな。なにせ、化け物も斬る刀だからね |
南泉一文字 | 猫斬ったオレがこうなったみたいに、化け物斬ったお前は心が化け物になったってこと……にゃ! |
山姥切長義 | 語尾が猫になったまま凄まれても……可愛いだけだよ |
内容 | |
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山姥切長義 | やあ、偽物くん |
山姥切国広 | ……写しは、偽物とは違う |
山姥切長義 | 俺を差し置いて『山姥切』の名で、顔を売っているんだろう? |
山姥切国広 | ……そんなことは |
山姥切長義 | でもそれは、仕方がないか。だって、ここには俺が居なかったんだから |
山姥切国広 | ……それは |
山姥切長義 | 俺が居る以上、『山姥切』と認識されるべきは俺だ。そのことを教えてあげようと思っただけだよ |
内容 | |
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山姥切長義 | やあ、偽物くん |
山姥切国広 | ……写しは、偽物とは違う |
山姥切長義 | 俺を差し置いて『山姥切』の名で、顔を売っているんだろう? |
山姥切国広 | ……名は、俺たちの物語のひとつでしかない |
山姥切長義 | ……なに? |
山姥切国広 | 俺たちが何によって形作られたのか。それを知ることで強くもなれる。けれど、もっと大切なことがあるのだと思う…… |
山姥切長義 | ……なにを偉そうに語ってるんだよ |
山姥切国広 | お前とこうして向き合うことで、またひとつわかった気がしたんだ…… |
山姥切長義 | 俺が居る以上、『山姥切』と認識されるべきは俺だ! お前が御託を並べようと、それは変わらない |
山姥切国広 | そうかもしれない。……すまんな、俺もまだ考えている。……こうして戦いながら |
山姥切国広 | ……また話をしよう |
山姥切長義 | ………… |
山姥切長義 | ……くそっ……くそっくそっくそっ! なんなんだよ! |
内容 | |
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篭手切江 | り、りいだあ! |
豊前江 | ん? 何それ? 俺のこと? |
篭手切江 | はい!りいだあ! すていじのれっすんをしましょう! |
豊前江 | んー、なんだかよくわっかんねーけど。いいよ、やろう。 |
篭手切江 | ほ、本当ですか! 衣装の着付けは私に任せてください! |
豊前江 | はっはー! みーんなさ、やりてーことやりゃあいいんだよ。その、すていじがお前のやりたいことなんだろ? だったら俺はそれに協力すんよ |
篭手切江 | ……りーだー……。あの、りーだー……お膝を借りてもよろしいですか? |
豊前江 | ……別にいいけど。何? 俺の膝ってそんなに寝心地いいのか? |
内容 | |
---|---|
静形薙刀 | お前は……槍 |
御手杵 | いやいや、そうぎらつくなって。俺たちは脇差や短刀と仲良くしてる同類だろ? |
静形薙刀 | 同類なものか。脇差は薙刀だったものもいるが、槍だったものはおるまい |
御手杵 | それを言ったら、俺と連中は刺す用途で話が合うが、あんたは斬ったり薙いだりだろ? |
静形薙刀 | むっ……だが実戦用の薙刀として、俺はお前たち槍と馴れ合うわけにはいかんのだ |
御手杵 | まあまあ。そう言わず、仲良くやろうぜ |
内容 | |
---|---|
静形薙刀 | おお、骨喰の |
骨喰藤四郎 | 何か用か |
静形薙刀 | ああ、鯰のとも話をしたんだが……。理由は違えど、俺たちは過去の記憶がないもの同士だ |
骨喰藤四郎 | ……そうだな |
静形薙刀 | だが、こうして今ここにある以上、そのような事に捕らわれていてはつまらんのだろうな…… |
骨喰藤四郎 | ……ふむ |
静形薙刀 | だからな、俺は考えたのだが……この本丸で新しい記憶を作る会を発足しようと思うのだ |
静形薙刀 | そして、お前もその一員だ |
骨喰藤四郎 | 強引だな |
骨喰藤四郎 | ……だが、悪くない |
内容 | |
---|---|
同田貫正国 | んで、敵さんはなんでこんなところを襲撃するんだ |
御手杵 | 記録ではこの日、石田三成が豊国神社を参拝するから、おそらくはそれ狙い……だろう |
同田貫正国 | 自信なさそうだな。え? |
御手杵 | 敵の考えている事を自信を持って言える者がいようか。そもそも、なぜ石田三成を襲撃する |
同田貫正国 | ほっときゃ死ぬのにな |
御手杵 | それもあるが、そもそも関ヶ原の戦いを阻止するなら宇喜多秀家を狙うはずだ |
同田貫正国 | だな…… |
同田貫正国 | まあ、やめやめ。お前の言うとおりってな。敵の事なんざ考えてもしょうがねえ |
同田貫正国 | 行こうぜ。俺たちゃ戦うまでの話だ |
御手杵 | ああ、行くぞ |
内容 | |
---|---|
同田貫正国 | この時代の豊国神社は、こんな山のふもとにあんだな |
骨喰藤四郎 | ああ、俺の知っている場所とは違う |
骨喰藤四郎 | ……でも、なんで知っている? |
同田貫正国 | ああ? いくさで勝つには、戦場を知ることも必要だろ |
骨喰藤四郎 | ………… |
骨喰藤四郎 | ……たぬき |
同田貫正国 | あぁ!? だから、その呼び方で呼ぶなって! |
骨喰藤四郎 | ……正国、ありがとう |
同田貫正国 | んなこと言われる筋合いねぇよ |
同田貫正国 | おっしゃ。行こうぜ、バミ |
骨喰藤四郎 | バミってなんだ |
同田貫正国 | ホネって言われるよりいいだろ |
骨喰藤四郎 | ……そっちがその気なら、俺はやはりたぬきと呼ぶ |
同田貫正国 | くくく、上等だ |
内容 | |
---|---|
御手杵 | 同田貫からあだ名を頂戴したらしいな |
骨喰藤四郎 | なぜ知っている |
御手杵 | 同病なんとやらだなあ |
骨喰藤四郎 | あいつ、あだ名つけて回ってるのか |
御手杵 | そうらしい |
骨喰藤四郎 | それで、あんたはどうなんだ |
御手杵 | そろそろ休憩は終わりだ。行こう |
骨喰藤四郎 | ずるいとは思わないのか |
御手杵 | そういう話か? |
内容 | |
---|---|
白山吉光 | 背後に刀剣男士の感有り……一期一振と判別 |
一期一振 | おやおや、声を掛ける前に気付かれてしまったな |
白山吉光 | いったい、何のようですか |
一期一振 | 兄弟が一人でいたから、心配でね |
白山吉光 | 兄弟……確かに同じ藤四郎吉光の手によるもの。でも、わたくしはつるぎ |
一期一振 | それを言ったら私は太刀で、弟は脇差や短刀。皆それぞれ違うね |
白山吉光 | 刀とつるぎは違う。きっと皆、わたくしを不気味に思います |
一期一振 | 兄弟を不気味に思うわけがないだろう? |
白山吉光 | わたくしは、刀の刀剣男士と違い、人のようには話せない |
一期一振 | 口下手な兄弟がいても構わない。私はそう思うよ |
内容 | |
---|---|
陸奥守吉行 | なんじゃおんし、どうして顔を見せん! |
肥前忠広 | ああ? 別におれの勝手だろうが |
陸奥守吉行 | 水臭いのう。わしとおんしの仲やか! |
肥前忠広 | 刀のくせに拳銃使うような奴と、人斬り刀がどんな仲だって言うんだよ。ええ? |
陸奥守吉行 | しょうひねくれちゅうのう。もっと前を見い! |
肥前忠広 | ……ああ? それは元の主からの受け売りか? |
陸奥守吉行 | まあ、そういうことになるのう…… |
陸奥守吉行 | けんど、今はわしの言葉じゃ |
肥前忠広 | ふん、一歩間違えればおれとてめぇは逆の立場でこれを話していたのかもな? |
陸奥守吉行 | そうなるがかのう……がはは! そりゃあ面白い! |
肥前忠広 | なんにも面白くねえよ……ったく |
内容 | |
---|---|
南海太郎朝尊 | なるほど。やはり君たちは、元の主の逸話を元にした顕現……と |
陸奥守吉行 | 南海先生、わしらの話は役に立っちゅうか? |
南海太郎朝尊 | うん。顕現傾向を調べるのに助かっているよ |
陸奥守吉行 | お、おう……? |
肥前忠広 | 南海先生の話に付き合ったところで、何もわかんねえぞ。これだから学者先生は |
南海太郎朝尊 | そんなことはないと思うのだがねえ…… |
陸奥守吉行 | しっかし、わしと肥前のと南海先生で昔話でもできるかと思っちょったがなあ |
肥前忠広 | 願い下げだ。昔話なんぞしてもつまんねえだろが…… |
南海太郎朝尊 | それは残念だったね。僕は元の主ではなく、刀工の逸話が元になっている |
陸奥守吉行 | ……ふうむ。しかしこの雰囲気、南海先生はやっぱり元の主に似ぃちゅう気がする |
肥前忠広 | いざ敵を斬る段になっても、顔色一つ変えねえところがか? |
陸奥守吉行 | おんしのそういうひねくれは、どこから来たがかのう…… |
南海太郎朝尊 | いやはや、個の性格はさすがに僕の研究するところではないよ |
内容 | |
---|---|
千代金丸 | 北谷菜切は、随分とヤマトの言葉に慣れているな |
北谷菜切 | そうかね? 気にしたこともなかったなー |
千代金丸 | 俺とお前では、大して経歴に違いはないはずなんだが…… |
北谷菜切 | なんでだろうなー |
千代金丸 | ふむ。なんでだろうなぁ |
北谷菜切 | なんでかなー |
千代金丸 | なぁ……風が気持ちいいなぁ |
北谷菜切 | ああ、気持ちいいなー…… |
内容 | |
---|---|
千代金丸 | 浦島虎徹はカメさんを連れているな |
浦島虎徹 | 食べるなよ |
北谷菜切 | 分かってるさー。な |
千代金丸 | うん、うん |
浦島虎徹 | なんかこわいんだよなぁ |
内容 | |
---|---|
千代金丸 | 浦島虎徹のカメさんを見ていると、琉球……あ、沖縄の海を思い出すな |
浦島虎徹 | そうなのかー。沖縄の海はどんな海なんだ? |
千代金丸 | 色も、匂いも違う気がするさぁ |
北谷菜切 | 太陽が違うからなー。まずこっちの海は眩しくない |
浦島虎徹 | 沖縄の海にも、竜宮城はあるのかい? |
北谷菜切 | あー、うん。きっとあるよー。あんなに綺麗なんだから |
浦島虎徹 | そっか。じゃあ、今度行っちゃう? |
千代金丸 | それはいいな…… |
北谷菜切 | ああ、いいなー |
浦島虎徹 | なんかわかんないけど、もう海にいるみたいな気分だ……ふわわぁ~ |
内容 | |
---|---|
同田貫正国 | 見ろよ、石投げだぜ |
御手杵 | 石合戦だ。鉄砲があろうと、印地打ちだけはなくならない |
同田貫正国 | ちまちましたのは嫌いだが、手軽で結構痛いしな |
御手杵 | 痛いで済まないことも多い。禁止されてるはずなのに大盛況だな |
同田貫正国 | ………… |
御手杵 | ……しかし、つくづくお前とは縁があるな |
同田貫正国 | よせよ、気持ち悪い。主にゃ主の考えがあるのさ |
御手杵 | そうかも知れないが……いや、すまない |
同田貫正国 | 別に嫌がっちゃいねえぜ? |
御手杵 | ……そうなのか! あっははは、それは良かった。槍だけでは手元に飛び込まれたとき不安だからな |
同田貫正国 | そんな理由かよ! |
内容 | |
---|---|
骨喰藤四郎 | キネ、俺もいる |
御手杵 | おわっ! さすが脇差、どこから出てきた。 |
御手杵 | ……って、今なんて呼んだよ? |
骨喰藤四郎 | たぬき、行くぞ |
同田貫正国 | だから、その呼び方で呼ぶなって! |
御手杵 | ………… |
御手杵 | ……ぷっ、ははは |
内容 | |
---|---|
桑名江 | この馬、乗っても……大丈夫かな |
豊前江 | でーじょーぶだって。いいから乗ってみな |
桑名江 | 本当だ! 疾くて、柔らかくて、愛らしい! |
豊前江 | な、言ったとおりだろ? 気持ちは届くんだよ |
内容 | |
---|---|
桑名江 | ふーん、すていじ、ねぇ |
豊前江 | ああ、歌って踊るんだと。桑名も一緒にやってみねえか? |
桑名江 | ちょっと待って、大地に聞いてみるから |
豊前江 | …… |
桑名江 | うん、いいよ。やろう |
豊前江 | おし、それじゃ決まりな。ところで……膝枕、もういいか? |
桑名江 | ん、もうちょっとだけ |
豊前江 | ……ま、いいけど |
内容 | |
---|---|
南海太郎朝尊 | おやおや。いつかは来ると思っていたが、こうなるとは…… |
水心子正秀 | ……顕現した私の姿が、何か? |
南海太郎朝尊 | いやいや、刀工水心子正秀といえば刀工南海太郎朝尊の師。だというのに…… |
水心子正秀 | ……そうだな。刀剣男士としての姿は貴方の方が成熟して見える |
南海太郎朝尊 | これは面白い事例だと思ってね。実に興味深い |
水心子正秀 | ……私としては、もっと威厳のある姿が理想だったのだが |
南海太郎朝尊 | ふむ。なるほど、刀剣の理想を追い求める刀工の姿勢が…… |
水心子正秀 | ……何か? |
南海太郎朝尊 | いやいや、僕の口から言うのは野暮かと思ったところさ |
内容 | |
---|---|
源清麿 | おや、君は……? |
長曽祢虎徹 | …………、……長曽祢虎徹だ |
源清麿 | ……なるほど |
長曽祢虎徹 | おれは…… |
源清麿 | 大丈夫さ。君は虎徹を名乗っていい |
源清麿 | そうすることで、君と僕は別の刀剣男士でいられるんだ |
長曽祢虎徹 | ……そうか |
源清麿 | 君と僕がこうやってここで話をしている。そういう現状のほうがきっと楽しいよね |
内容 | |
---|---|
松井江 | …… |
豊前江 | ……また多くの血が流れたな |
松井江 | 豊前、僕は…… |
豊前江 | いいよ、言わなくて |
松井江 | ……え |
豊前江 | 誰にでも言えないことのひとつやふたつ、あるもんなんだろ? 無理して言わなくてもいいよ |
松井江 | …… |
豊前江 | ま、でも、ひとりで抱えきれねーくらい重たいんだったらいつでも言ってくれ。ほら、俺、両手空いてっからさ |
松井江 | ……豊前 |
内容 | |
---|---|
篭手切江 | さあ、それではれっすんを始めましょう! |
桑名江 | ねえ、豊前。本当にやるんだよね? |
豊前江 | まあな。やると決めたからには、やる |
桑名江 | 僕に出来るかなぁ |
豊前江 | でーじょーぶだよ。馬にだって乗れたろ? |
桑名江 | それはそうだけど……あ、松井だ。おーい、松井! |
松井江 | ……どうした? |
篭手切江 | あ、松井さん。これからすていじのれっすんを始めるんですけど、一緒にいかがですか? |
松井江 | ……すていじ……れっすん。……豊前もやるのか? |
豊前江 | ああ、なんかそうなった |
松井江 | ……わかった……やろう |
篭手切江 | まためんばーが増えた。……嬉しくて鼻血が出そう |
松井江 | ……出来る |
内容 | |
---|---|
山鳥毛 | おや、我が家の鳥……ではなく、そこにいるのは子猫だな? どうだ、息災か |
南泉一文字 | げっ!? お、お頭、いつのまに来た……にゃ!? |
山鳥毛 | 私の目の届かないところで羽根を……いや、猫背を伸ばしていたのだろうが |
南泉一文字 | ……そんなつもりはないにゃ! |
山鳥毛 | おお、よしよし。怯えることはない |
山鳥毛 | ただ、我々の一挙一動が一文字一家として見られているのだ。ゆめゆめ忘れるなよ |
南泉一文字 | う、うす! ……にゃ |
山鳥毛 | 我が家の鳥たちも、いずれここに集うだろう |
内容 | |
---|---|
山鳥毛 | ……そこにいるのは、小豆長光か? |
小豆長光 | ああ、山鳥毛。きみもきたんだね |
山鳥毛 | 驚いたな。ここにくれば、上杉ゆかりの刀とは顔を合わせることになると思っていたが…… |
小豆長光 | うんうん。五虎退や謙信景光もきっとよろこぶよ |
山鳥毛 | そちらにも、いずれ顔を出そうとは思っているが…… |
小豆長光 | いるが? |
山鳥毛 | いや、君とはもはや再会することはなかろうと思っていたのでね |
小豆長光 | ははは、そうだね。わたしはこのほんまるにけんげんしなければ、みんなとあえなかったんだろうなあ |
山鳥毛 | ……この巣は、想像していた以上に貴重な場なのかもしれないな |
内容 | |
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大典太光世 | ……どうした。ぼうっとして |
秋田藤四郎 | ちょっと考え事です。風はどうして吹くのかなって |
大典太光世 | ……ふむ、何故だろうな。お前はどうしてだと思う |
秋田藤四郎 | うーん。どうしてでしょう? |
大典太光世 | 何故、どうしてが生まれるうちが幸せだ。……考えられなくなれば、心が死んでいく |
秋田藤四郎 | 幸せ、ですか……。僕は今の主君と一緒に居られるだけで幸せです |
大典太光世 | ……そうか。それならばいいが |
秋田藤四郎 | 主君と共にいる限り、僕は今まで知らなかった世界を見ることができますから |
大典太光世 | ……なるほど。それは俺も同意する |
大典太光世 | ……お前はこれからも、たくさんの不思議に出会うんだろうな |
秋田藤四郎 | 大典太さん、ちょっと怖いひとかと思っていましたが、優しいんですね |
大典太光世 | ……さて、どうだろう |
内容 | |
---|---|
薬研藤四郎 | なあ、関白様はどうだった? |
鬼丸国綱 | おれはすぐに預けられたからな。右府様は…… |
薬研藤四郎 | 信長さんなら……、常識人だったけどよ |
鬼丸国綱 | なんだと…… |
薬研藤四郎 | 後の世じゃ色々言ってるけど、ごくごく常識人だったよ。若い頃の行状も良く反省してたし |
鬼丸国綱 | すぐに家臣を手打ちにしたり…… |
薬研藤四郎 | ああ、やってたやってた |
鬼丸国綱 | それは、常識なのか |
薬研藤四郎 | あの時代じゃ割とある話だったけど |
内容 | |
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乱藤四郎 | 鬼丸さん、今日も任務頑張ろうね! |
鬼丸国綱 | ……お前、なんだかおれになついてるよな |
乱藤四郎 | だって、同じ粟田口から出た天下五剣じゃない |
鬼丸国綱 | 同じ粟田口ったって、おれは国綱、お前は吉光だろう |
乱藤四郎 | 国吉が打った鳴狐さんだって粟田口でしょ? |
鬼丸国綱 | ふぅむ。いや、おれからするとお前たちは後の世代だからな…… |
乱藤四郎 | そ・れ・に、鬼丸さんはいちにいや平野とず~っと一緒に居たでしょ? |
鬼丸国綱 | ……そうだな。おれは様々な家を転々としてきたが、確かにあやつらと一緒に過ごした期間も長い、か |
乱藤四郎 | でしょ! だったら、ボクたちが鬼丸さんのことをとても身近な存在だと思ってもいいんじゃない? |
内容 | |
---|---|
鬼丸国綱 | ……やれやれ。ここでもお前と一緒になるのか、鬼切 |
髭切 | ん? あー、そうだね。斯波のといい、僕らを対にして揃えたがる人間はいるよね |
鬼丸国綱 | まぁ、同じく鬼を斬った逸話があるからというのがあるんだろうな |
髭切 | その辺、よくわからないんだよね。妖怪を斬った逸話なんて、よくあるんじゃないの? |
鬼丸国綱 | そうそうないと思うが。……いや、この本丸には他にもいるか…… |
髭切 | だよねえ。だから、そこを大きく取り上げなくてもよくない? というか |
鬼丸国綱 | ……それは、お前が逸話に頓着しなさすぎるだけだ |
髭切 | あはは。弟にもよく言われる。兄者は逸話にも名前にもこだわりがなさすぎる、って |
鬼丸国綱 | そう言われれば、今は鬼切じゃなく髭切か |
髭切 | うん、確かそう。僕はなんでもいいんだけど、名前がころころ変わると人間は困るみたいだし |
鬼丸国綱 | ……はぁ。お前と話してると頭が痛くなるよ |
内容 | |
---|---|
三日月宗近 | 来たな、鬼丸。これで天下五剣がまた一つ顕現したというわけだ |
鬼丸国綱 | ……名乗りはするが、そのくくりで仲間意識を持たれるのはしっくり来ない |
三日月宗近 | まあそう言うな、室町の世からそう呼ばれてきたではないか |
鬼丸国綱 | 逆に言えばそう呼ばれているだけ。童子切や大典太は、同じ妖物斬りとして共感がないでもないが |
三日月宗近 | おや。俺とは足利の頃からの付き合いだろう? |
鬼丸国綱 | ……仲間面するならそういう具体的な話をしろ。天下五剣なんてくくりじゃなくな |
内容 | |
---|---|
数珠丸恒次 | ……もし |
鬼丸国綱 | ……む。何だ、そっちから話しかけてくるなんて |
数珠丸恒次 | いえ、貴方が顕現してからの様子を見ていたのですが、もしや避けられているのではないかと |
鬼丸国綱 | ……別に。お前がどうという話じゃない。気にするな |
数珠丸恒次 | それならば構いませんが……。もしお悩みがあるのなら、私が聞きましょうか? |
鬼丸国綱 | ……大したことじゃない。おれとお前の距離感を測りかねていた |
数珠丸恒次 | ふむ……。私と貴方、即ち天下五剣とされる刀の問題ですか? |
鬼丸国綱 | ……ああ。お前とは一緒にいたことがないはずだ。なのに周囲は同じ天下五剣としてくくってくるわけだからな…… |
数珠丸恒次 | なるほど……。ですが、今は同じ主のもとに顕現した身。縁が改めて結ばれたと考えるのはいかがでしょう |
鬼丸国綱 | ……そうか。旧縁がなくともここでは違う、か |
数珠丸恒次 | ええ。天下五剣として、ここに我々が集うことにはきっと意味があるのでしょう |
内容 | |
---|---|
鬼丸国綱 | ………… |
大典太光世 | ……ふむ |
鬼丸国綱 | 陰気だな。何か喋ったらどうだ |
大典太光世 | ……あんたもな |
鬼丸国綱 | おれが、か |
大典太光世 | ……あんたが喋れば、俺も喋る |
鬼丸国綱 | じゃあ、黙ってていい…… |
大典太光世 | ……おい、それじゃ会話がないだろうが |
鬼丸国綱 | ………… |
大典太光世 | ……聞いてるのか |
鬼丸国綱 | 案外喋ってるな |
大典太光世 | ……こういうのは喋るとは言わん。独り言だ |
鬼丸国綱 | ………… |
大典太光世 | ……そこで黙るな |
内容 | |
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鬼丸国綱 | ………… |
大典太光世 | ……ふむ |
鬼丸国綱 | 陰気だな |
大典太光世 | ……あんたはいつだって、俺と顔を合わせればそんなことを言ってるな |
鬼丸国綱 | そうだったか |
大典太光世 | ……ああ、そうだ。あんたがご陽気に喋ってみるのはどうだ |
鬼丸国綱 | 鬼を追いかけ回している話ならできるな |
大典太光世 | ……そいつは陽気な話なのか |
鬼丸国綱 | 他に話題がない |
大典太光世 | ……蔵の中の話でもしてやろうか |
鬼丸国綱 | それはご陽気なのか |
大典太光世 | ……まさか |
鬼丸国綱 | ………… |
大典太光世 | ………… |
其の88 『妖物斬りの酒気』 | |||
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時代 | 戦国の記憶 | 地域 | 京都(椿寺) |
発生条件 | 回想其の87『妖物切りの陽気』発生後、帰城(再度の出陣の必要なし) |
内容 | |
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鬼丸国綱 | …………ほら |
大典太光世 | ……酒か。これが、どうした |
鬼丸国綱 | 飲んでいる間は喋らないでいい。最初からこうすれば良かったんだ |
大典太光世 | ……そいつは思考の停止だぞ |
鬼丸国綱 | たまには鬼を追いかけないでいい |
大典太光世 | ……外にでているだけマシだろう。まあいいか…… |
鬼丸国綱 | 高い酒だ。ちびちび飲め |
大典太光世 | ……酒は一気に呑むからいいんだ |
鬼丸国綱 | 呑んべえめ…… |
大典太光世 | ……確かに、言うとおりだな |
大典太光世 | …………今までで一番会話している気がする |
鬼丸国綱 | 今度から安酒だな |
大典太光世 | ……ケチなこと言うなよ |
内容 | |
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地蔵行平 | …… |
古今伝授の太刀 | 憂きことを 思ひつらねて雁がねの 鳴きこそわたれ秋の夜な夜な*5 |
地蔵行平 | ……古今 |
古今伝授の太刀 | 里は荒れて 人はふりにし宿なれや 庭もまがきも秋の野らなる*6 |
古今伝授の太刀 | ……どうしていくさは起こるのか |
地蔵行平 | ……いくさのあと、そこに残るは荒野ばかり |
古今伝授の太刀 | それを人の業と片付けるのは簡単ではあるが…… |
古今伝授の太刀 | ……風雅を愛するのもまた人 |
地蔵行平 | 人のこころとはいかなるものか…… |
地蔵行平 | いや、やめておこう。もう二度とそなたを裏切りたくはない |
古今伝授の太刀 | すべては表裏一体。優しさも、弱さも。そして…… |
地蔵行平 | 過去世……、 吾…… |
地蔵行平 | ……そして、この太刀とも |
古今伝授の太刀 | その揺らぎがあればこそ、救えるものがある |
古今伝授の太刀 | 歌に織り込まれし人のこころの機微に、感じるのです…… |
地蔵行平 | ………… |
地蔵行平 | ……ああ、そなたも人を愛しているのだな |
内容 | |
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古今伝授の太刀 | 誰をかも 知る人にせむ高砂の 松も昔の友ならなくに*7 |
歌仙兼定 | 水臭いじゃないか。ここには細川の刀だっているだろう。例えば僕だ |
古今伝授の太刀 | ああ、歌仙。もちろんあなたのことは友と思っています |
歌仙兼定 | そうか。僕は三斎様、きみは幽斎様と、元主は違うけれど同じ風雅を愛する仲間だからね |
古今伝授の太刀 | そう、それが問題なのです。この本丸では、風雅を愛するものが少数派なのではないかと |
歌仙兼定 | ううむ、確かにそれは否定できないな。いくさに何かしら縁を持つ刀が顕現しがちだからね |
古今伝授の太刀 | ……ですから、どうしても出陣部隊で反りが合わぬ者と組むことも多く |
歌仙兼定 | わかる。わかる……が、それもまた必要なことなのだろうと僕は思う |
古今伝授の太刀 | 必要、とは |
歌仙兼定 | 優れた歌集は、同じような歌ばかりを集めただけでは成り立たないだろうということさ |
古今伝授の太刀 | ……なるほど。この本丸自体をひとつの歌集と見立てるわけですか |
歌仙兼定 | さしずめ、僕らの主は撰者というわけだね |
内容 | |
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地蔵行平 | おや、そちらは御同業とみえる |
江雪左文字 | ……僧の姿をしているからといって、僧らしいことをしているとは限りませんよ |
地蔵行平 | 然り。地蔵を背負っていたとしても、因業がつきまとっていることはある…… |
江雪左文字 | ……私たちは刀。……どこまで行けど罪科は避けられぬのでしょうか |
地蔵行平 | 刀に限るまい。人であろうと思い悩み……悟りを求める |
江雪左文字 | 誰もが悲しみ苦しむことが常であるなど、嘆くべきことでしょう |
地蔵行平 | ……だから、吾らは立ち止まってはいられらない。そのことを此処のものたちは教えてくれる |
江雪左文字 | ……貴方は、地蔵菩薩そのものになろうとしているのですか |
地蔵行平 | そうあれかしと望まれた……。それをよいことに、目を背けているだけかも知れないな…… |
内容 | |
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治金丸 | これで、沖縄宝剣揃い踏みかー |
北谷菜切 | 治金丸が一番よんなーよんなーかなー |
千代金丸 | いいじゃないか。アシガチャーなのは俺たちらしくはない |
治金丸 | そういうこと。だい兄の言う通り、オレたちはオレたちらしくいればいいのさ |
北谷菜切 | まったくもー。しっかりしてるのはおれだけかー? |
治金丸 | そうそう。ちい兄がしっかりしていればそれで大丈夫さ |
千代金丸 | そうだな。なんくるないさー |
北谷菜切 | 面倒なこと押しつけるつもりだなー!? |