全体的な流れ
Transport Feverは、路線を構築して実際に車両を走らせ、人や物を運ぶことでお金を稼ぐゲームです。
Transport Feverでは運行されている車両はすべていずれかの路線に所属する必要があります。
ここでは、路線の選定から最終的にお金が入るまでの、全体的な流れを扱います。
路線を選定する
路線とは、言い換えれば『人や物を運ぶためのルート』です。何処から何処まで、何を運ぶかを決めます。
この選定がマップに住む人々の要望に合っているかどうかで、お金が入るかどうかが決まります。
ポイントとして、以下の要素が挙げられます。
- 住民の移動先
- 住民は、自宅から職場や商店などに出かけ、また自宅に戻ります。画面右下のアイコンをクリックし、「土地利用」をクリックすると、どの建物がどの種類なのかが分かります。「緑=住宅」「青=商業」「黄=工業」となっています。住民が何処から何処へ行きたがるかを想像しながら、路線を考えてみましょう。
- ズームアップして住民を直接クリックすると現れる小窓に、行き先と利用している施設が表示されます。参考になるでしょう。
- 人々の流れを直接観察するのも良い手です。徒歩での大移動はドル箱路線のチャンスです。
- 貨物の移動先
- 町の外には、貨物を生み出す施設(産業)が点在しています。そして、生み出す貨物によって、行き先が決まります。
- 詳しくは貨物の運び方へ
- 輸送距離
- 人にしても物にしても、輸送距離が長くなるほど維持費用かさみます。一度に輸送できそうな量を考えつつ、必要に応じて自力で道路や線路を敷き、最短ルートを実現することも考えましょう。
路線を構築する
選定ができたら、実際に構築します。現在このゲームには道路輸送、鉄道輸送、船舶輸送、航空輸送の4種類が存在します。
それぞれ利点と欠点があるので、輸送距離や財政事情、プレイヤーの好みによって決めていくことになります。
- 道路輸送
- 利点
- 道路建設、車両購入、維持のコストが安い
- 既にマップに引かれている道路を利用することができる
- かなり急な坂でも道路を引くことができる
- 信号などがないので路線作成が比較的簡単
- 一番小回りが利く
- 欠点
- 自家用車が出現し始めると渋滞に巻き込まれる
- 自動車の場合一度に輸送できる量が少ない
- 自動車の場合町が発展すると勝手に路線ルートが変更される場合がある
(ある程度はウェイポイントで制御可能) - トラムの場合バニラでは貨物輸送が不可能
- 利点
- 鉄道輸送
- 利点
- 輸送力が最強
- 複数の種類の貨物を一度に運ぶことが可能
- 最高速度が高い
- 欠点
- 複数の列車を運行する場合、閉塞を考える必要がある
- 機関車に対し客車や貨車を連結しすぎると坂を登れなくなる場合がある
- 道路ほど柔軟に線路を引くことができない
- 長さにもよるが駅の設置に場所をとる
- 利点
- 船舶輸送
- 利点
- 運行コストが比較的安い
- 初期の時代から輸送力が高い
- 航行可能水域でありさえすれば港と船倉以外一切の設備が不要
- 港同士を結ぶだけなので路線作成が簡単
- 複数種類の貨物を一度に運べる
- 利点
- 欠点
- 最高速度が一部を除いて非常に遅い
- 航行可能水域が橋などに分断されないようにしなければならない
- そもそもフリーモードだと水域が少なすぎて出番がない
(ただしbase_config.lua内で川や地形の高さを変えた場合はこの限りではない 詳しくはシステム(設定)で)
- 航空輸送
- 利点
- 初期の時代を除き輸送力が高い
- 最高速度がすごく高い
- 飛行場以外の一切の設備が不要
- 飛行場同士を結ぶだけなので路線作成が簡単
- 欠点
- 飛行場の設置、航空機の購入、維持のコストが高い(特にコンコルド)
- そもそもかなり広くて平らな土地でなければ飛行場を設置できない
- バニラでは貨物輸送が不可能
- バニラでは最高でも2つの滑走路を持つ空港しかないので航空機や路線を増やすと離着陸待ちが頻発する
うるさい(特にコンコルド)
- 利点
必要なものは道路輸送、鉄道輸送の場合は「道路or線路」「停留所or駅」船舶輸送、航空輸送の場合は「港or飛行場」です。
- 道路または線路
- 道路:いわゆる車を走らせるために必要です。最初からあるものを使ってもいいですし、自分で追加することもできます。また、トラムを走らせるには、道路上にさらにトラムの線路(軌道)を敷く必要があります。
- 線路:列車を走らせるために必要です。カーブが増えると列車の速度が落ちますので、できるだけ直線を保つルートを考えましょう。ただし勾配にも要注意
- 停留所または駅
- 道路または線路に設置することになります。特に停留所には道路の歩道に設置できるものがありますが、これは片道専用です。両方向に対応させるには、向かいにも設置する必要があります。
- 駅は複数のホームを設定することができます。多くの路線で使われる駅であれば、ホームを増やしましょう。また運行する車両の長さを考えながらホームの長さを決めましょう。
- 港
- 航行可能水域に隣接するように設置することになります。路線でつなぐ予定の港同士の航行可能水域が繋がっているか確認しましょう。
- 飛行場
- なるべく広くて平らなところに設置することになります。あまりにも土地が傾斜していたり山が近い場合設置費用が高額になったり設置できなくなります。
- 路線の設定
実際に路線を設定するには、画面右のアイコン群の一番下をクリックして、路線一覧を開きます。
以下のような設定ができます。- 停車場所の設定:人や物が乗り降りする場所を設定します。実際に車両がどう走るのかが、色付きの線で表示されるので、参考にしながら設定しましょう。線が表示されないときはルートのどこかが通行不能になっています
- 路線の名前:名前の横のペンのアイコンをクリックして編集できます。路線の数が増えると、何がどの路線なのか判別しにくくなってくるので、分かりやすい名前をつけておくことをお勧めします。なお日本語入力はできません。
ただし、コピー&ペーストは可能です。日本語化をしているなら日本語もコピペで入力可能です。
車両を調達する
路線ができたら、実際に走らせる車両を調達しましょう。車両の売買には「車庫」が必要です。
「自動車」「トラム」の場合は道路に、「列車」の場合は線路に、「船舶」の場合は航行可能水域にそれぞれ接している必要があります。「飛行機」の場合のみ空港と車庫がセットになっています。
- 列車の購入
- 列車は「貨車」とそれらを引っ張る「機関車」が必要で、それぞれ別々に購入することになります。やり方次第で複数の種類の荷物を運べるマルチな列車も作れるでしょう。
- 車両を選ぶ際の代表的な基準
- 容量:一度に積載できる数です。大容量ほど維持費も上がるので、需要に応じたものを選びましょう。
- 速度:容量が小さくても、速ければ同じ時間で多くの輸送が可能です。ただ、遅い車に前を走られると、せっかくの性能が活かせなくなるので注意しましょう。
- けん引力&パワー:けん引力とパワーに対して客車や貨車を多く繋げすぎると加速力が悪くなり、最悪の場合上り坂でほぼ動けなくなってしまいます。(詰み対策で最低でも3km/hは出る救済措置があるにはありますが…)
車両を路線に配置する
- 購入した車両に対し、走らせる路線を設定します。小窓の右上の矢印が回っている(?)アイコンです。路線が設定された車両は、車庫を出て仕事を開始します。
- 車庫から出てくれない?
- 多くの場合、道が繋がっていないことが考えられます。車庫から目的の停車場所まで、道路、トラム線、線路がそれぞれ繋がっているか、もう一度確かめてみましょう。また電気機関車や電車、路面電車の場合は架線がないところは走行できません。特に架線をアップグレードした場合はアップグレードし忘れがないか確認してみましょう。
- 列車の場合、他の列車が同じ路線上を通りそうだと「経路の開通を待っています」と表示され、待機状態になることがあります。経路の複線化や別ルートを構築したり、ホームの増設を行って軽減してあげましょう。
お金の収支が発生する
車両は購入した瞬間から、月ごとに維持費を払わなければなりません。
収入は、積み込んだ人や物を降ろす時に発生します。よって、いかに短い距離で、いかに多く輸送するかを考えながら、路線を構築し、車両を走らせていきましょう。
車両を更新する
車両にはそれぞれ寿命があります。寿命を迎えると即消滅、というわけでもありませんが、維持費はどんどん高くなっていく上に非常に車両の見た目がボロボロになる(機能は変化しません)ので寿命を過ぎたら新しく車両を購入してあげましょう。以下の手順を踏むことになると思われます。
- 車両を車庫に戻す:車両情報の小窓の右にある家のようなアイコンが、車庫へ戻す指示になります。指示をした瞬間に、担当していた路線から外れます。
- 車両を売却する:車庫にある車両は売却できます。経過年数が少ないほど高く売れます。
- 新しく車両を購入する:先述したのと同じように車両を購入し、路線に配置しましょう。
また路線一覧画面からは「路線に所属する全車を自動で車庫に入れる」「それに加えて自動で売却する」指示が出せます・
ちなみに、これらの更新作業は、個別の路線画面からも路線一覧からも自動化の指示ができます。ゲームに慣れて来たら使ってみるのも良いでしょう。というよりこの機能なしではただの作業ゲーに