きっかけは一匹の弱虫から……

Last-modified: 2017-10-08 (日) 09:41:35

218 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/16(月) 23:23:12.68 ID:iObxutlp0
ウツロイド「怪しいポケモンですか?」
デンジュモク「(それってもしや・・・)・・・レヒレさん、俺、たぶんそいつ見ました」
カプ・レヒレ「デンジュモク君、あなたも見たのね」
マッシブーン「強盗でも入ったのか?」
デンジュモク「いや、様子からみてそんな物騒な物とは程遠そうだったけどな・・・」
カプ・レヒレ「確かに、怯えてる感じだったけど」
アクジキング「とっつかまえて食ってまった方がいいのぉ」
デンジュモク「んな可哀想なこと言うなよ」


219 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/16(月) 23:47:23.19 ID:9ApWE/t90
ネクロズマ「フム…この空間にはそう簡単に入れないはずだ。 そやつはどうやって入ったのだろうか。」
赤ウツロイド「言っておくが、私とウツロイドは関わっていないぞ。」
デンジュモク「あぁ…そういやさっき自販機の前で見たんだ。 すぐ逃げていったが…逃げていった方向を追跡してみるか。」
カミツルギ「探偵っぽーい! 楽しそーーう!」
テッカグヤ「これこれ、遊びではないのじゃぞ。」


220 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 00:36:03.20 ID:rH2cBRrI0
~家のどこか~
迷い込んだポケモン「もうどうすればいいんすかぁ…… 帰り道が見つからないっす…」
迷い込んだポケモン「ここはどこなんざんしょう・・・」
迷い込んだポケモン「知らない場所に一人っきりってこんなに悲しいものなんすね・・・」


221 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/17(火) 00:48:25.80 ID:rH2cBRrI0
フェローチェ「不法侵入者が入ったかもしれない部屋にいるのはなんか嫌ぁ~、後で掃除しないと」
マッシブーン「そこまで神経質になる必要はないだろ」
赤ウツロイド「よし、臭いを頼りに探せばいいんだ。誰か嗅ぎ分けるを使える者はいないか?」
ウツロイド「かぎわけるなんてUBどころか同世代のポケモンですらト●ンプ氏似の外来種と犬岩家の一族しか覚えないわよ」
カプ・コケコ「池から足突き出すシーンだけは知ってるぞ、今再現してやる」
カプ・テテフ「コケコのおバカ!そんなシーン再現しなくていいですぅ!」
テッカグヤ「皆で手分けして探すしかないのぅ」
デンジュモク「あぁ… そうだな…」


222 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 00:56:54.16 ID:lEMPkjDt0
デンジュモク(…さっき見たのはコソクムシ、おそらくこうすれば…)
⊃しんじゅ
コソクムシ「しんじゅ!しんじゅでさぁ!」
カミツルギ「あっ出た」


223 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 01:11:42.61 ID:rH2cBRrI0
カプ・コケコ「出たぞぉぉぉぉ!!!!であえであえええぇぇ!!!姑息な虫をとっつかまえろおおおおぉぉ!!!」
デンジュモク「バカッ!相手をビビらせてどうする!」
コソクムシ「ひぃぃ!!」
コソクムシは家具の下の隙間に隠れてしまった


カミツルギ「あ!逃げちゃったじゃないか!そりゃぁぁ!追えぇ! げっ…家具の下に入っちゃったよ、埃っぽそう」
デンジュモク「お前ら全然わかってないな!下手に追ったり刺激したら余計逃げるだろ!怖がらせないように接してやれよ」
アクジキング「そうじゃ、デンジュモクの言う通り怖がらせないようにせんとな」
アクジキング「怖がらなくていいから出ておいで~」
アクジキング「食べたりしないから~」
デンジュモク「だからそういう相手をビビらせるような事を言うなってさっきから言ってるだろ!」


224 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 01:23:19.47 ID:lEMPkjDt0
カプ・テテフ「コソクムシさーん大丈夫ですよ~」
カプ・レヒレ「私達は敵じゃないわ。出てきて?」
ウツロイド「しんじゅあげますから~」


コソクムシ「………」ゴソ
カプ・コケコ「おお、出てきた。」
マッシブーン「やっぱ女子がやると違うな」
テッカグヤ「何か言ったか」


225 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 01:47:16.55 ID:rH2cBRrI0
コソクムシ「……ここは、どこでやんすか? あっし変な冷蔵庫の中に逃げ込んでみたらいつの間にかこんな辺鄙(へんぴ)な場所に飛ばされちまったもんっす」
コソクムシ「………あっしに危害を加えたりはしないって約束してくれるっすか?……不安で不安で怖くて死にそうっす」
カプ・レヒレ「危害なんて加えたりしないわよ、それよりなんでそんなにボロボロなの?そっちの方が心配よ」
コソクムシ「そそそそれは言いたくないっす! 口に出してしまえば嫌な事を思い出して惨めになっちまうっす…」
ウツロイド「何があったんだろうね?・・・」
カプ・テテフ「もしかしていじめられてたとかでしょうか?」
テテフの言っちゃいけない一言にコソクムシが心の傷をドリルでえぐられたといっても過言ではない喪心の表情になる
カプ・コケコ「あ、ビンゴだビンゴ」
マッシブーン「もっと考えて物を言えよ、傷ついてるじゃないか、おっとデリカシーのない神二匹に言ったんだ」
カプ・テテフ「ごめんなさいですぅ・・・ お詫びに元気になる粉かけてあげるですぅ」
カプ・レヒレ「テテフちゃん、まだ粉をどれだけの量かければいいのか分かってないのに治療しようとするのは危険だからやめてあげて…」
デンジュモク「…嫌なことがあるんなら言わなくていいんだ……なぁ あとコケコはよけいな一言がいちいち多いんだよ!」


226 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 02:20:53.85 ID:rH2cBRrI0
レヒレの癒しの波動で治療をしてもらうコソクムシ、それを見つめて雑談する面々
ネクロズマ「しかし気になるな…… そのここの空間とつながる冷蔵庫とやらはなんだ?誰が作ったのだ?」
テッカグヤ「わらわには分からぬのぅ… 悪しき考えを持つ者がこしらえた物ならば恐ろしいのじゃが…」
テッカグヤ「ただのネジの外れた頭の良い馬鹿が作っただけの代物かもしれぬからのぅ……」
アクジキング「危険であるな食って処理するに限るがのう」


マッシブーン「しかしボロボロだな… 誰にそこまでこっぴどくやられたんだ?」
コソクムシ「……それは、やっぱり言いたくないっす」
フェローチェ「・・・・・(こんな奴らが外の世界にいっぱいいるのかしら? これから外の世界に馴染めるように頑張れとか言われたけど、なんかいやねぇ…)」
デンジュモク「…無理して聞き出す必要なんかないだろ」
カミツルギ「こんなにボロボロになるまでいじめるなんて、なんてひどい奴なんだ!?」
赤ウツロイド「待て待て、こいつが誰かから光物を盗んだ可能性もあるぞ」
コソクムシ「それは断じてないっす!オニシズクモさんがスワンナさんに告白したせ… あ……」
ウツロイド「へ? なんですって?もう一回言って(聞いちゃった… この事件、恋愛が関わってるみたい)」


227 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 02:43:36.01 ID:rH2cBRrI0
コソクムシ「言えないッ!言えないっす!」
赤ウツロイド「よし、自白剤の代わりになる毒でも注入するか」
コソクムシ「ややややめてください!ち、違うっす!タマゴグループ水中1って大雑把すぎやしませんかって話っす」
赤ウツロイド「はは~ん、その場しのぎのまさに姑息な嘘をつく悪い虫にはやっぱり自白毒を盛るべきだな!」
デンジュモク「やめろ赤ウツロイド!だからそう興奮するなって(このコソクムシ、けっこう根性はあるみてーだな)」
赤ウツロイド「・・・悪かった 今回はやめておく(こいつ、前私に毒を注入されたときは泣きながら暴れていたくせに… まあ冗談だからやめておこう)」


コソクムシ「……怪我を治してくだすってありがとうごぜえやした。でもあっし、帰らないといけないっす」
カプ・レヒレ「どういたしまして でも大丈夫なの?しばらくここでかくまってあげてもいいのよ」
カミツルギ「え、なんで?帰ったらまたボコボコにされるかもよ」
コソクムシ「……のし袋の坊ちゃん  あっしだけ逃げたまま知らない場所でぬくぬくとかくまわれても」
コソクムシ「そんな生き方悲しいだけっすよ……」
デンジュモク「・・・・・」


228 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 03:05:30.77 ID:rH2cBRrI0
カプ・コケコ「まどろっこしいな!戦って戦って強くなればいいじゃないか!」
マッシブーン「お前単純に言うけどな、そう簡単に物事が進むばっかりじゃないんだぞ」
コソクムシ「……そこの戦の神様の言う通りっす… でも、そこのムキムキの兄さんの言ってる事も悔しいけど正しいっす…」
コソクムシ「ありがとうござんした…… やっぱり帰るっす あの…誰かあっしを元いた場所まで帰す方法を知っていやせんか?」
カプ・レヒレ「あ… そうだったわね、この扉から帰ればきっと元の場所に戻れるわよ」
コソクムシ「霧の女神様ありがとうごぜえやす また出会えるかどうか分かりやせんが、このご恩は忘れないっす」
デンジュモク「…おい!」
コソクムシ「なんすか?」
デンジュモク「頑張れよ、お前は逃げてもまた立ち向かうガッツはあるみてぇだから絶対に強くなれるはずだ」
コソクムシ「……電飾の兄さん、そのお言葉ありがとうございやす きっと、強くなってみるっす!」
カプ・テテフ「元気でね~!怪我したらテテフが粉かけてあげるですからぁ~!」
カプ・レヒレ「だからまだ粉の量の調節もできないのにそうやってむやみに使っちゃダメだって…」
カミツルギ「もう帰っちゃうの・・・とりあえずバイバーイ!」
ウツロイド「ばいばーい」
こうして、コソクムシは元いた場所へと帰って行ったのだった


229 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 18:01:54.51 ID:lEMPkjDt0
カプ・コケコ「ネジの外れた頭の良い馬鹿…と聞くと1人思い浮かぶな。」
ウツロイド「あぁ…あなたのライバル(?)のデオキシスBさんですか?」
カプ・コケコ「あいつなら作ったとしてもあり得る、作ってないとしても何かアドバイスくらいもらえるかもしれんな。」
ウツロイド「あっじゃあ、連絡しておきますよ。 メル友なんで」
赤ウツロイド「メル友なのか!?」


230 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 20:38:22.22 ID:lEMPkjDt0
ウツロイド「あっ! デオBさんからメールが返ってきました! どれどれ…」


231 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 23:14:23.64 ID:rH2cBRrI0


デオBからの愛のメール
『ああ、少し前にどこにいてもお手軽にレックウザさんとスキンシップ
できる壺をドータクン博士と共同開発しようとしたことがありましたね
結果上手くは作れませんでしたが…… 
あなたのメールを見てそんな物も作ろうとしていた事を思い出しました
~追記~
もっと粘れば実現できそうなのでまた製作に取り掛かってみます。  』



カプ・コケコ「どこにいても女の子にセクハラできる、なんて夢のある道具なんだ… 感動した!」
ウツロイド「夢は夢でも悪夢のような道具ですね……」


232 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 23:24:32.52 ID:rH2cBRrI0
赤ウツロイド「ドータクンか… 詳しくは知らないが、そのポケモンも我々と関係があるんじゃないかと噂されているポケモンだな」
ネクロズマ「ほう…… 空間に強いポケモンが製作したであろう冷蔵庫か… しかし何故冷蔵庫なんだ?……」
カプ・コケコ「そのドータクン博士とやらも頭のネジ外れた賢い馬鹿だからじゃねえのか?」


235 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 23:36:45.03 ID:lEMPkjDt0
デンジュモク「そーいやレヒレ、あんた前に空間外から助っ人を呼んだときがあったよな。 あれを使ってそのドータクンって奴を呼んでみたらどうだ?」
カプ・レヒレ「確かに! やってみるわ。」


236 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/18(水) 00:22:04.18 ID:rtpOp0fB0
カプ・レヒレ「出てこい出てこい! 謎の冷蔵庫を作ったドータクン博士出てこい!」


アローラのどこか別の廃工場
ドータクン「あぁ…… えっと… シンオウって徒歩何分やったか覚えとるか?味噌ラーメン食いに行きたい」
コイル「博士、南国の島から極寒の北国の島にどうやって歩いていくんデスカ!」
ドータクン「あー・・・そうだったー! わしら浮いとるから歩かなくてもよかったんだな」
コイル「そっちの問題じゃありマセン! まだ博士は中年なんだからボケ老人じみた発言しないでクダサイ!」
ドータクン「あー・・・ あの世からお迎えがキター・・・」シュイン!
コイル「あ・・・博士ェ? 博士ェェ!? 博士が消エタァァ!!!」


カプ・レヒレ「いきなりさらってごめんなさい。貴方がドータクン博士ですね」
ドータクン「あー…どーも。ここシンオウ?」
カプ・レヒレ「違います」
ドータクン「味噌ラーメンください」
カプ・レヒレ「ごめんなさい、そんなのないわ」
デンジュモク「・・・・なんなんだこの無機物のオッサン」
ドータクン「あぁ…ンッフン! そこのコード君なんだって?」
カプ・コケコ「頭のネジ一本か二本どころか全部抜け落ちてそうな除夜の鐘出てきたな」
ウツロイド「話しっかり通じるかしら……」


237 :
名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/18(水) 00:45:43.65 ID:F0g9xWN40
ドータクン「あー…ちょっと酒ない?」
カミツルギ「酒ぇ!?」
カプ・コケコ「ホラよ オッサン」
ドータクン「んー…ういー…」ゴクゴク
カプ・レヒレ「ちょっと大丈夫なの!?」
ドータクン「大丈夫じゃよ、お嬢さん。」
ウツロイド「急にまともになった!」
ドータクン「わしは酔っているときだけ饒舌に喋れるんじゃ…して、用件はいかに?」


238 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/18(水) 23:34:06.29 ID:rtpOp0fB0
カプ・レヒレ「そうね… ドータクンさんは空間に関する道具を開発しているって聞いたのだけれど、どこでもドアのような機能の付いた冷蔵庫も開発したことはあるのかしら?」
ドータクン「おぉ!よく知っとるのぅ。食材がない時、簡単に今食べたい料理に使う食材が売っている店や飲食店に行ける冷蔵庫を数週間前に製作したぞ」
カミツルギ「なんで冷蔵庫なんだろう?普通にド○えもんみたいなドア型のワープできる道具でいいと思うのに」
ウツロイド「そんなの知らないよ、一部のまともな大人の考えてる事すら分からないのに、さらに何考えてるのか分からないおじさんの考えを理解するなんて私には無理だわ」
デンジュモク「大人の俺ですらあいつが何を考えて冷蔵庫にそんな改造を施したのか理解できねぇな…」
ウツロイド「そうよね・・・・・・ (デンジュモクはメンタル面が子供のそれとそう変わらないくせに、こういう時はしっかり大人面するのね)」
ドータクン「食材と言えば冷蔵庫だしのう! それに大きさも業務用から小さな物まで揃っておって入れそうな引き出しもたくさんついておる。これ以上利用できる個所の多い家電はないからじゃ」
赤ウツロイド「筋が通ってそうでロジックが無茶苦茶だな・・・ 」


239 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/19(木) 00:06:59.15 ID:2S/8LyCd0
ドータクン「これでいつでもわしの生まれ故郷のシンオウに地酒と味噌ラーメンを食べに行けると作った当初は喜んだものじゃ」
ドータクン「じゃが大掃除の日に部下のギギギアルに失敗作だと思われて処分されてしまったのじゃ。さすがにそん時はショックだったのう・・・」
カプ・コケコ「あー・・・・ ギギギアルはなんつーもったいない事をやってくれたんだ・・・ よし今すぐ天罰を与えに行くか」
カプ・レヒレ「コケコ君、そんな簡単に罰を落とさないの! ねぇ」
カプ・コケコ「じゃあレヒレもいい加減みんなの前に姿を現してもいいんじゃねえの? いつまで引きこもって子供相手に細々と教師やってねえでさ」
ネクロズマ「話がずれているぞ! …すまないドータクン博士」
ドータクン「心配ない、気にしてはおらんぞ」
ネクロズマ「さて… 本題だが、博士が開発した冷蔵庫がなぜかここと繋がってしまったようなんだ。本来スーパーか飲食店にしか繋がらないはずの道具にそんな事はありうるのか?」
ドータクン「うーん…… あり得んことはないのう、処分された先で不具合が起き、予想だにしない場所と繋がってしまう事態は十分ありうるからのう」
カミツルギ「ほえー・・・」
ドータクン「空間を行き来する道具はメンテナンスを怠ればあっという間にどこかも分からぬ場所、下手したら誰も知らぬ異世界に繋がって大惨事なんてパターンもありうる」
デンジュモク「一歩間違えりゃ大惨事か…… よくそんな恐ろしい道具を製作しようなんて思ったもんだな……」
ドータクン「だって便利じゃし、テレポート使えるポケモンだって多いじゃろ? そう考えれば理屈とメンテナンス自体は割と簡単じゃからの」


240 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/19(木) 00:42:17.33 ID:2S/8LyCd0
ネクロズマ「だが偶然とはいえ、何故ここに繋がってしまったのか心当りはないのか?」
ドータクン「あるぞ、わしエスパータイプじゃし。そもそも旅の扉ならぬ外食の冷蔵庫は、使用者の心理を読み取りその者が一番追い求める物がある場所へ導く機能がついとるからのう」
カミツルギ「またド●クエネタだ… これってポケモン板で連発したらダメなネタなんじゃ・・・」
ウツロイド「連発しすぎは絶対駄目だよね・・・」
ドータクン「いいじゃん!適当な例えが思いつかなかったら使っても!ポケモンのゲームの成り立ち自体、ドラクエ→MOTHER→初代ポケモンと繋がってできた物じゃろ!」
赤ウツロイド「また無茶苦茶な理屈を・・・」
ドータクン「と・も・か・く! 本来外食の冷蔵庫は使用者の飲食関係の思考しか読み取らないように製作しておる、そう作らねばどこにワープさせるかの狙いが定まらん」
ドータクン「じゃが、不具合で飲食以外の思考も読み取るようになってしまえば!」
ネクロズマ「なるほどな…… なんとなく言いたいことは分かった」


241 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/19(木) 01:00:35.64 ID:2S/8LyCd0
ドータクン「えっと… どんなポケモンがわしの捨てられた外食冷蔵庫使って迷い込んだんじゃ?」
デンジュモク「あぁ…… 誰かにいじめられてボロボロになったコソクムシだ」
ドータクン「なるほどのう、そのポケモン…どんな気持ちを抱いて冷蔵庫を開けて中に隠れたんじゃろうか?」
デンジュモク「・・・・・・」
カミツルギ「・・・いじめられたくない、逃げたいって気持ちだったのかな?」
ドータクン「本当にそれだけかのう?逃げるだけじゃったらカントーでもホウエンでもイッシュでもどこでも逃げられるじゃろ」
ドータクン「じゃが何故わざわざここに繋がってしまったのか」
赤ウツロイド「言っていたな… あいつ、逃げてばっかりじゃ嫌だって…」
ウツロイド(きっと・・・ 誰からも攻撃されない場所じゃなくて、自分の味方になってくれるポケモンを探していたんじゃ・・・)
カプ・レヒレ「ドータクンさん、いろいろありがとう・・・」
ドータクン「いや、いいんじゃよ。それより捨てられた冷蔵庫を何とかせねばな。このままじゃとマジでシャレにならん事故が起きてもおかしゅうないし」


242 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/19(木) 01:23:00.52 ID:2S/8LyCd0
ドータクン「あー… もう聞きたいことってない?」
カプ・コケコ「・・・・・」チーン…
カミツルギ「コケコ兄ちゃんが難しい話を聞いてノックアウトされちゃってる・・・」
デンジュモク「おい・・・大丈夫か?」
カプ・コケコ「アア・・・タブンダイジョウブ・・・」
ウツロイド「これは重症ですね」
カプ・レヒレ「コケコ君しっかりして、難しい理屈じゃなくて使った人の思いを読み取る素敵な冷蔵庫だと思えばいいのよ」
カプ・コケコ「おおおおおおお! なるほどなー!! サンキューレヒレ、理解できたぜ!」
ドータクン「ならよかった」
赤ウツロイド「おっと、他にドータクン博士に聞きたいことがある奴はいないのか?」


243 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/19(木) 02:21:22.36 ID:4Niq9+q30
ウツロイド「そういえば、昔デオBさんと共同で作ったって言ってましたけど…」
ドータクン「あぁデオBか! あやつは下心でこの機械を作っておったが、頭脳は天才的じゃったからなぁ…」
ウツロイド「なるほど…」
ドータクン「結局…別の機械を…」
デンジュモク「…じいさん?」
ドータクン「………なんじゃぁ?」
カプ・テテフ「あっ酔いが切れた」
カプ・レヒレ「こうなったらもうダメね。 帰っていいわよ博士。」
ドータクン「じゃぁ~なぁ~…」シュン
マッシブーン「さて、これからどうする?」


0244名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/19(木) 22:26:06.81 ID:2S/8LyCd0
デンジュモク「アイツのこと…… 気になるな……」
カミツルギ「うん… あのまま放ってはおけないよ」
ネクロズマ「早まるな。まだ外の世界でどのように過ごせばいいのかの感覚すらつかんでいない我々が外に出たところで、いらぬ騒動の火種を残すだけの無駄骨で終わるやもしれん」
ネクロズマ「下手に焦るな」
フェローチェ「そうね、ダイエットのために外で走る以外の目的のために出るのはまだちょっと……でも部屋にまた外のポケモンが入ってこられても困るし」
アクジキング「どうするかと言われてものう・・・」
マッシブーン「うーむ……」


0245名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/19(木) 22:42:35.50 ID:2S/8LyCd0
これからどうするかを悩む皆を後目に、少し離れた場所でクラゲとクラゲとナマコがボソボソと会話をしている


ウツロイド「そもそもこのスレは、UB達を一つの部屋に閉じ込めてそのやり取りを見るスレだったはずなのに、外に出ちゃうのってどうなのかな…」
赤ウツロイド「だがそんな内輪ネタに近いやり取りをグダグダ続けていくだけでは、すぐにネタ切れの壁にぶち当たるだろうな」
赤ウツロイド「そもそもやり取り自体が面白くなければな・・・」
ナマコブシ「過去にもたくさんの同じ部屋に閉じ込めてみたというスレが、立っては廃れて立っては廃れてを繰り返していたみたいですし・・・」
ウツロイド「劇場版主役ポケモンが収容されている空間スレはいまだに生き残ってるけど、難しい問題よね・・・」


ネクロズマ「毎度毎度よくも貴様らは一片も臆することなくメタ発言を口にできるな……」


0246名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/19(木) 23:08:16.44 ID:4Niq9+q30
ウツロイド「おや、デオBさんからメールだ。」

デオB『我々のスレは確かに長生きしていますが、最近はキャラが増えすぎて空気キャラが出てきている始末です。 UBスレの良いところはキャラをあまり増やさなくてもいい、ということ。 劇ポケスレとリンクしているスレということで続けていけばよいのでは?』

赤ウツロイド「何でこの宇宙人は教えてもいないのに我々の悩みについてメールを送ってくる?」


カプ・ブルル「UBは無理でも、守り神である俺達なら外の世界に行けるぞ。 どうする?」


0247名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 00:17:22.96 ID:DQDBviKf0
カミツルギ「ねえ僕いつかレヒレ先生の授業じゃない時でも外に出たい!やっちゃいけないこととかやらないように一生懸命勉強するから!」
カミツルギ「今出ていくのは無理なのは分かるよ… でもやっぱり… それにちゃんとお家に絶対に戻ってくるって約束する!」
ウツロイド「私も…カミツルギと一緒、絶対にこの部屋に帰るって誓うわ!」
ウツロイド「だから・・・私たちに今すぐじゃなくてもいいから外のポケモン達と仲良くする方法を教えて!」
テッカグヤ「節操をわきまえ、他者を劣っていると貶めたり大事な物を無理に奪ったりしなければ、共存自体は無理ではないぞ」
カプ・ブルル「ん? ああ… そうだったな…… テッカグヤ」
テッカグヤ「年が明ける前にビラ配りの仕事で外に出た経験がわらわにはあるが」
テッカグヤ「とくにトラブルは起きなかったぞよ!」
テッカグヤ「じゃがもしその時わらわが土地から養分を根こそぎ吸い取り天へ向かい飛んだとしたのなら…」
テッカグヤ「きっと大惨事が起き、参事を起こしたわらわはその場で守り神に息の根を止められておったじゃろうな」
カプ・ブルル「よく分かっているじゃないか、テッカグヤ…」


0248名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 00:29:56.10 ID:LAw47eCE0
カプ・テテフ「皆さん、ちゃんとこの空間でも他に迷惑をかけないように暮らせていますよ。 外に出るなら私も着いていきます!」
カプ・レヒレ「テテフ…そうね、外のポケモン達に迷惑かけないのよ?」
カミツルギ「うん! やったー!」
デンジュモク「さっそくアイツ探しに行こうぜ」
マッシブーン「さりげなくデンジュモクも混ざってやがるwww」
デンジュモク「守り神も着いて来るんならなんともないぜ!」
アクジキング「その語尾どっかで聞いたような…喰ったんだっけか」


0249名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 00:38:07.87 ID:DQDBviKf0
テッカグヤ「わらわ共が外の世界のポケモン達と共存を望み分かり合おうと歩み寄りさえすれば、きっと」
テッカグヤ「世界の違いすら超え手を取り合うことは可能じゃろう」
カプ・ブルル「どっちも心を持ち喜んだり悲しんだりもする生き物なんだ」
カプ・ブルル「心があるんだ。当然ぶつかり合う時もあるだろうが、打ち解けあうことだって出来るはずだ」
カプ・ブルル「君たちはただの危険な外来種で終わりたくはないだろう?」
マッシブーン「おいおい、俺達を調和をぶち壊す害虫扱いしないでくれ」
マッシブーン「こう見えて私は夢と義理と正義と筋肉含む健康を愛するハートは誰にも負けないつもりだ」
ウツロイド「そういえば最近マッシブーンあんまり活躍してなかったね…」
カミツルギ「活躍したら活躍したですごいことになりそう……」


0250名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 00:53:41.68 ID:DQDBviKf0
フェローチェ「・・・・・・・・」
フェローチェ(嫌だわ… 外は埃と細菌だらけでしょうし、住んでいるポケモンだってなんだかいけ好かない…)
ネクロズマ「どうしたフェローチェ?」
フェローチェ「私… しばらくこの部屋の外から出ないことにするわ」
デンジュモク「代ひょ… フェローチェさん、一体どうしたんだ?」
フェローチェ「……怖いのよ、外が… (違う…)」
フェローチェ「怖いポケモンと出会いたくないし… (きっと汚い奴らがいっぱいいる)」
フェローチェ「ごめんなさい…… とにかく嫌なの」
デンジュモク「・・・・・・ そうか・・・」
ウツロイド「無理はしなくていいよ (たぶん外の世界のことを勝手に汚いと思い込んでそう… 実際はそんなに変わらないのに)」


0252名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 01:22:18.25 ID:LAw47eCE0
ナマコブシ「急に適応しようとする必要はありません。 少しずつ慣れていけばいいんです。」
赤ウツロイド「全員で行くこともあるまい。 今回は行きたい者だけが行こう。 私は行くぞ。 ウツロイドも行くだろう?」
ウツロイド「うん。 みんなは?」


0253名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 01:41:27.86 ID:DQDBviKf0
カプ・ブルル「おっと!ただし一度に大人数で動くのは無しだ。周囲から怪しまれてしまう上に守役である我々の目も全員に届きにくくなる」
カプ・ブルル「これから君たちがどれだけ外の世界に適用するかにもよるが、今は多くても二匹までだ。私たちも加えて二匹から三匹での行動を基本にする」
カミツルギ「えー! じゃ、じゃあ一匹か二匹外に出れるだけで後はお留守番ってこと?」
テッカグヤ「仕方がないぞよ、わらわもブルル殿の意見に賛成じゃ。下手に大人数で動けば混乱するだけじゃろうし」
アクジキング「そうがっかりするでない、カミツルギはレヒレの学校に行くときに毎回外に出とるじゃろ」
カミツルギ「うん・・・・ 今回は我慢する・・・」
カプ・コケコ「仕方ねえ… おいブルル!今日は俺が外出係だ!で、一緒に外に出る奴は決まったのか?」
カプ・ブルル「君は騒がしいから今回はお休みだ」
ウツロイド「あらら・・・」
カプ・コケコ「くぅー!ちきしょー・・・でも次外出する機会があったら俺が担当するからな!!!絶対だぞ!命かけるな!?」
赤ウツロイド「約束で命かけるとかぬかすお前はどこの小学生だ・・・・」


0254名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 01:48:14.18 ID:DQDBviKf0
カプ・テテフ「あ!テテフもいきたいです! ブルルぅ~!テテフもお目付け役しっかりやるから行っていいですよね?」
カプ・ブルル「ま… まあ、それなら…… ただしいいか?!そこらへんにいるポケモンに元気の出る粉をかけたり渡さないようにな」
カプ・テテフ「分かってるですぅ! これで3匹以上で動けます!」
ウツロイド「テテフちゃんやけに嬉しそうね・・・」
赤ウツロイド「学校以外で一緒に動くのは今日が初めてだからかもな」


0255名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 01:58:02.59 ID:DQDBviKf0
カプ・ブルル「ではあと一匹、誰か出たい者は」
デンジュモク「……俺が行く 行かせてくれ」
カプ・ブルル「他!特にいないな?」
マッシブーン「いや大丈夫だ」
テッカグヤ「また別の機会に行かせてもらうぞよ」
アクジキング「わしは腹減ったから部屋でポケマメ食っとることにした」
カミツルギ「今回は我慢だ我慢・・・」
ネクロズマ「まだこの世界に関して勉強中だ、いずれにしろ今は行けないな」
フェローチェ「・・・そもそも行きたくないわ」
カプ・レヒレ「私・・・あまり人前に出るのはちょっと・・・」
カプ・ブルル「そうか……ではこれでいいとしよう」


0256名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/20(金) 02:40:24.51 ID:LAw47eCE0
ウツロイド「じゃあ行くのは私と赤、デンジュモクだね。」
カプ・テテフ「あのコソクムシさんを探すなら、まずは大まかな場所だけでも特定した方がいいですぅ。」
赤ウツロイド「コソクムシの生息地といえばシェードジャングル辺りか…劇ポケスレの連中とかち合わなければいいが。」