コケコ「カミツルギ!中古ゲーム屋に行くぞ!」カミツルギ「え?」 後編

Last-modified: 2017-09-27 (水) 22:33:51

カミツルギ「………でもさ、ゲームで勝負するのはいいけど、誰がどのゲームを選ぶの?」
ベロベルト「僕が選ぼうか? でも、後で不満をグチグチと垂れ流されても困るからパスしたいね」
カプ・コケコ「………チラッ」
アローラライチュウ「はいはい第三者である私が選びます、なるべく簡単に決着がつくゲーム選びますから恨みっこなしで」
カミツルギ「あ、うん…… よろしく」


アローラライチュウ(う~ん、意外と迷うもんだけど、ヨッシーのたまごなんてど……)ガサガサ
カプ・コケコ「じ~~~~~~~……………」
アローラライチュウ「!!!!!?!」

アローラライチュウ「・・・・・・・・・・」

アローラライチュウ「…………分かったよ、パズルゲームはやめるからそんな目で見つめないでください」
カプ・コケコ『できれば格闘ゲームで……』(テレパシー送信)
アローラライチュウ「お、おう……」
ベロベルト「思いっきり圧力かけてるね…… アンフェアな奴め」
カミツルギ「パズルゲームは苦手なんだってさ」
ベロベルト「そうか……」


アローラライチュウ「じゃあ、ポケモン不思議のダンジョン赤の救助隊のきよらかな森を一回でどれだけ進めるかを競うのはどうでしょう?」
ベロベルト「悪くないね」
カミツルギ「ポケモン不思議のダンジョン?」
カプ・コケコ「まったあああああ!! それ運にむっちゃ左右されるゲームじゃないか! 却下!」
ベロベルト「そうか」
カプ・コケコ「それにカミツルギはポケダンをやった経験がねぇ、どれだけ無残な死に方をしたかのリアル経験値が重要になるゲーム持ち出すのは不公平だ」
アローラライチュウ「………確かにその意見も一理ある」
アローラライチュウ「もう一回選び直してくる」
カミツルギ「う、うん頑張って」


アローラライチュウ「ならポケモンダッシュなんてどうかな?」
ベロベルト「悪くないね」
カミツルギ「ポケモンダッシュ?」
カプ・コケコ「そうだな悪くねえけど…… なーんか味気ねえな、それピカチュウしか使えねえし」
アローラライチュウ「そうですか……(全員が納得するゲームを選ぶのって難しいなぁ……)」
ベロベルト「そうか ……って、文句ばっかり言ってるといつまでも勝負が始まらないよ。こうなったらそこの折り紙みたいな子、君がどのゲームやりたいか選べばいい」
カミツルギ「え? 僕?」
ベロベルト「そうさ君だよ」
ベロベルト「とにかく何でもいい、ゲーフリが作ったゲームでも任天堂のゲームでもその他ゲームでもなんでもいいから選んできてくれ」
カミツルギ「任天堂製じゃなくても良かったんだ…… よかったぁ……」
ベロベルト「気持ちは分からんでもないけどね」


カミツルギ「これでどう?」
アローラライチュウ「初代マ○オカートとテトリスか、かなり無難なチョイスだね」
カプ・コケコ『なぜポッ拳を選ばなかった……』(テレパシー送信)
カミツルギ「だって大人に勝てるかどうか分かんないもん!!」
カプ・コケコ「前俺に勝ててたじゃねえか!」
ベロベルト「彼らは何をもめているんだ……」
アローラライチュウ「さぁ?……」


ベロベルト「まずはマ○オカートからだ。ハンデとして君たちから先に選びたまえ」
カプ・コケコ「よしならスピードの出るクッパだな」
ベロベルト「折り紙君は後で勝負だ」
カミツルギ「…………どうしよう、僕マリ○カートコケコ兄ちゃんと前に何回か一緒に遊んだだけだけど……上手そうなポケモンと対戦するのは初めてだよ……」
アローラライチュウ「ふ~ん、そうだ! オレに作戦がある。いいかい?…… ヒソヒソヒソ」
カミツルギ「ふんふん……」
アローラライチュウ「このイザコザの発端はコケコ様が起こした自業自得だから俺もあんまり肩入れはしたくないしされて喜ぶ人じゃないからしないけど」
アローラライチュウ「小さい子供を巻き込むのは感心できないからなぁ」
アローラライチュウ「コケコ様には加勢するつもりはないけど、君には加勢してあげる…… それに俺も数が少なくなったゲームを買い漁っていくあのベロベルトみたいなポケモンは好きじゃないしさ」コショコショ
カミツルギ「うん」


カプ・コケコ「そのタイミングでイナズマややめろぉぉ!!!」
ベロベルト「妨害ありきの対戦で加速するまで時間のかかる重量級キャラを選ぶなんて君ってポケモンは……」
カプ・コケコ「こうなったら意地で壁を越えてやるぅ!!」ガスンガスン
アローラライチュウ「壁にぶつかってもクリアできないまま時間がすぎるだけだよ」
ベロベロト「ゴールだ」
カプ・コケコ「…………」
カプ・コケコ「古いゲームが上手いからってドヤ顔すんなよ!!」
カミツルギ「負け惜しみはやめようよ! ねぇ!」
アローラライチュウ「………(同行している子供に諭される守り神とか、守り神としての面目丸つぶれな気が……)」
ベロベルト「次は…… 見たことのないポケモンだから名前が分からないけど紙でできている子だね。 ふむ」
カミツルギ「僕はカミツルギっていう名前だよ。スラッシュって名前も付いているらしいけど」
ベロベルト「子供だからって容赦はしないよ」
カミツルギ「こ、こっちだって最近の子供なめるな! (ライチュウ! ごめんズルだって分かってるけど力をかして!)」
アローラライチュウ「じゃあ今回もカミツルギ君が先にキャラを選んで始めってことでいいですね? (いいぞ! 二人でギャフンと言わせてやろう!)」


カミツルギ「今だ緑コウラー!発射!」
ベロベルト「むぅ、当てられたか…… だがまだま……」
カミツルギ「そしてすかさずショートカットー!」
ベロベルト「!?(このガキ、かなりやりこんでいるな!)」
アローラライチュウ「頑張れカミツルギくん!(良かった、このベロベルト確かにゲームの腕はいいけど、プロレベルじゃない)」


ベロベルト「やるね君、僕がこんな子供に負けるなんて、さて、泣いても笑っても次の勝負でどっちが勝つかがきまるね」
カミツルギ「う、うん……(ばれて……ないよね?)」
アローラライチュウ「……(黙っておいた方がいいよ)」
カプ・コケコ(あいつら何浮かない顔して見合ってるんだ?)
アローラライチュウ「次は、テトリス対決か(カミツルギ君の手を俺が直接サイコキネシスで動かしてイカサマする、確かにズルであることは確かだろうけど)」
カプ・コケコ「カミツルギ……勝負は君の手にかかっている!! 健闘を祈る!!」
カミツルギ「やっぱパズルゲームは自信ないんだ……(テトリスって簡単なの?難しいの?)」
カプ・コケコ「テトリスには嫌な思い出しか無い」
カプ・コケコ「四角い奴とZ型の奴が連続して出てどこも消せずにアウトになった時の悔しさは今でも根に持ってるからな!!もっと棒を出せよテトリス!」
アローラライチュウ「テトリス相手にそうカッカッしないで、ほら」
ベロベルト「その気持ち痛いほどわかる。だがそれは単純にテトリスが下手なだけだろ、ゲームのせいにしていてはいつまでたっても成長できないぞ」
カプ・コケコ「ごもっともだがお前に言われるとムカつくな!」
ベロベルト「……さて、やろう」
カミツルギ「分かった……(今度もよろしく)」
アローラライチュウ「じゃあセットするよ(大丈夫俺もテトリスはニート時代に徹夜でやり込んだ経験があるから)」
ベロベルト(しっかし今どきの子供も侮れないな。でも何かおかしいな……)
アローラライチュウ(まずい、ベロベルトのあの表情、俺達のイカサマに薄々感づいているんじゃ)
カプ・コケコ(カミツルギのやつ、あんなにゲーム上手かったっけか? それにライチュウもやけにカミツルギを気にしてるみてえだし)


ベロベルト「あ……言い忘れたけど」
カミツルギ「へ? 何?」
ベロベルト「そこのフェアリータイプっぽいライチュウの店員さんは少し向こうへ行ってくれないか?もしかしたらもしかすると、テレパシーでも出して折り紙の子にアドバイスしてるんじゃないかって思ってね」
アローラライチュウ「!? そんなどっちかにだけ肩入れするような真似俺はやって……」
ベロベルト「じゃあ向こうに行ってもらっても構わないよね?」
アローラライチュウ「わ……かりました…… あ、でも」
ベロベルト「なんだい?」
アローラライチュウ「俺はフェアリータイプじゃなくてエスパータイプです」
ベロベルト「紛らわしいな」
カプ・コケコ「ハハ!間違えてやんのwwwww」
カミツルギ(どうしよう…… 僕勝てるかなぁ)
アローラライチュウ「じゃあ言われた通り向こうに行きますので(まずいなぁ…… カミツルギ君一人で勝てるかなぁ)」
カミツルギ「あ……」
ベロベルト「どうかしたのかな? 何だか浮かない顔をして。 目がないから表情が分かりづらいけど(やっぱり、二匹がグルになっていたのか)」
カミツルギ「あ!そっそのっ! なんでもないです!」
ベロベルト「じゃあ始めよう」


カミツルギ(ひぃぃいい、なにあのブロックの動き、あんな早い動き見たことない)
カミツルギ「うわっ!下からブロックが上に上がって来た」
カプ・コケコ「やっちまえカミツルギ!」
カプ・コケコ「…………………」
カプ・コケコ『おいライチュウ、聞こえるか?』
アローラライチュウ『? あれコケコ様?……もしかして俺がカミツルギに手を貸してたって気付いた?』
カプ・コケコ『あぁやっぱりそうだったのか、でも悪い!カミツルギがピンチだ。また力を貸してくれ!』
アローラライチュウ『ここにいたら画面も見えないしカミツルギ君を直接操ることもできないから無理ですよ』
カプ・コケコ『あぁ!このままじゃ本当にまずいんだ! 俺が何とかするからアドバイスぐらいできないか?』
アローラライチュウ『見た映像を俺の頭の中にイメージとして送れる?』
カプ・コケコ『出来るかどうか分かんねえけどやってみる』


アローラライチュウ『………なにこの映像?小学生がクレヨンで描いたみたいな落書きっぽい映像は』
カプ・コケコ『俺の見てるテトリスの風景』
アローラライチュウ『と、ともかく、アドバイスするからそのアドバイスをカミツルギ君に伝えてくれるかい?』
カプ・コケコ『お、おぉ!? ヤベッ!カミツルギ負けそうじゃねーか!』
アローラライチュウ『え? そんな、やっぱりこんな伝言ゲーム方式で指示が間に合うわけがなかったか』
カプ・コケコ『仕方ねぇ…… 最後の手段だ………』


カミツルギ(あぁ……もうダメぇ……)
ベロベルト「その年にしてはよく頑張ったほうだね。でも勝利は僕が…」


バチン!!!


ベロベルト「む?停電か? しかもこんなタイミングに……」
カミツルギ「あ、あれ? テレビどころか部屋の電気まで切れちゃった」
カプ・コケコ「残念だな~ きっと最近噂になってるウルトラビーストのUB03がこの店に流れる電気を食っちまったんじゃねーのかなー?」デンジュモク「ヘックッシュ!」フェローチェ「うわ!汚ッ!あんた鼻も口もないのにどっからくしゃみしたのよ?」
ベロベルト「そんなことはまずないだろ。守り神君、君は負けるのが嫌で店のブレーカーをわざと落としただけなんじゃないのかい?」
カプ・コケコ「俺がそんな汚い手を使うわけねえだろ!! 」
アローラライチュウ(ブレーカーは落としてないけど、ブレーカーに10万ボルト当ててヒューズぶっ飛ばして停電させるような大人げない行為はやったけどな)
カプ・コケコ「あ~~、でもこのままじゃゲーム対決はできそうにねえな、もしくは携帯ゲーム機を使うかしねーと」
ベロベルト「な~んか納得いかないね……」
カプ・コケコ「ゲーム対決をうやむやにされて引き分けるよりはマシだろ」
ベロベルト「君も往生際の悪いポケモンだねぇ……」
カミツルギ「なんかこの二人大人げない……」
アローラライチュウ「そういうつまらない争いに躍起になる大人もこの世界にはたくさんいるんだよ」
アローラライチュウ(ま、俺もそんな大人げない大人の一匹なんだろうけどな……)


カプ・コケコ「じゃあ最後の対決はゲームボーイのドクターマリオだ」
ベロベルト「落ちものパズル物を自分から選ぶなんて、いや……何か秘策でもあるのかな?」
カプ・コケコ「そんなものない!ああいうのは頭の良し悪しよりも反射神経の良さが重要だって悟っただけだぞ」
ベロベルト「その考えはあながち間違ってない」
カミツルギ「頭がいいんじゃなくて反射神経がどうだこうだって、二人して何を話してるんだろう?……」
アローラライチュウ「落ちものパズル種類にもよるけど思っているより頭を使わないっていう話だね」


カプ・コケコ「じゃあほらこれだ、カラーじゃなくて白黒だけど問題なく動くゲームボーイ二個だ(よしライチュウ!これで準備はオーケーだ!あとはよろしくな!)」
ベロベルト「うん、しっかり起動はするみたいだね。通信ケーブルもあるから問題はないか」
カミツルギ「あれ?え!? 白黒で色がついてないよ!それにそのケーブルは何?そんなのをいちいちつけないと通信対戦できないの!?」
アローラライチュウ「あぁ……そうかカミツルギ君は色付きの携帯ゲーム機しか見たことがない世代だから知らないか。そんで通信ケーブルのほうも」
ベロベルト「昔の携帯ゲーム機は白黒が当たり前だったんだ。Wi-Fiを使ったワイヤレス通信はおろか赤外線通信機能も付いていなかったから交換したり対戦するには専用のケーブルが必要だったんだ」
カミツルギ「へぇ~ 昔のゲームって不便だったんだね」
ベロベルト「それでも楽しいゲームはいっぱいあったさ。不便だからこそ作る側も工夫しないといけない部分も多かっただろうし」
カプ・コケコ「なにうんちく垂れてるんだよ。昔のゲームも昔のゲームで面白かったのは俺も同意だけどな」
ベロベルト「おっと、そうだったね…… さあメレメレの守り神!僕と正々堂々の最後の勝負だ!」
カプ・コケコ「受けて立つぞ海の向こうから来たゲーマー」
アローラライチュウ(始まる………)ゴクッ
カミツルギ「………今更だけど、僕たち、なんでゲームなんかにこんなに真剣になってたんだろう?」
アローラライチュウ「ああいうしょうもないことに、躍起になる大人もいるんだよ(俺もその片棒担いでるんだけどね)」
アローラライチュウ「じゃあ僕は店に戻るよ」そそくさそそくさ




ベロベルト「む!?二連で消したか、まあまあやるなこいつ……」
カプ・コケコ「目的は己の瓶の中に巣食う菌の浄化のみだッ!……」
ベロベルト「かなりやりこんでいるな」
カプ・コケコ「後悔しても遅いぞ!」
カミツルギ「よ、よくわかんないけどコケコ兄ちゃんってあんなにゲーム上手かったんだ」


アローラライチュウ(勝った!あと一息)


ベロベルト(に、二回まで…… なんてカプセル捌きだ!?)
カプ・コケコ「♪~」ピロロン
ベロベルト「よよよ…… 四連鎖……」
カミルツギ「完封って、こういうことを言うんだ………」ポカーン


アローラライチュウ(ふぅ…… あのベロベルトもやりこんでるけど……あとは消化試合かな?)


カプ・コケコ「オラオラオラオラオラオラアアア!!!!!」
ベロベルト「!!!(もう、勝てないッ!!)」
カプ・コケコ「落ちものパズルは頭じゃなくて脊椎で考えるのがコツ!バトルと一緒だ! はい滅菌!」ピロロロン!
ベロベルト「ま…… 負けた…… 僕の負けだ」


カプ・コケコ「ハハハハハ~! 他のプレイヤーのことも考えずにレアなゲームを買い漁る奴なんかに俺が負けるものか~!!」
カミツルギ「なんかよくわかんないうちに凄技プレイで勝っちゃった」
アローラライチュウ「ふぅ…… ん?勝負終わったんだね」
カミツルギ「あ、ゲーム屋の店員さんお帰り」
カミツルギ「……………」


カミツルギ「ねぇねぇ…… あのパズルゲーム苦手だったコケコ兄ちゃんがいきなり上手くなってたけどさ、もしかしてなんか手貸してた?」
アローラライチュウ「へ?」
アローラライチュウ「ちょっとカミツルギ君、こっちおいで」
カミツルギ「やっぱなんかやってたんだ……」


アローラライチュウ「実はあのゲームボーイは改造してあって…… ほら俺が持ってるゲームボーイにコケコ様がさっき使ったゲームボーイに映っている画面と同じ画面を写したり、逆にこっちの操作をリモコンみたいにもう一つのゲームボーイに伝えたりすることができるんだ」
カミツルギ「へぇ…… ってじゃあさっきのはコケコ兄ちゃんが戦ってたんじゃなくてゲーム屋のお兄さんが戦ってたの!? それ思いっきりズルじゃん!」
アローラライチュウ「……うん、ごもっとも。あのベロベルトには悪いけど紛れもないズル以外の何物でもないな」
アローラライチュウ「このことは秘密にしといてね!」
カミツルギ「ま、まぁ…… うん、秘密にしとく」


カプ・コケコ「お、お前らどこに行ってたんだ?」
カミツルギ「トイレ」
カプ・コケコ「ちゃんと便所に流されることなく生還できてよかったな!」
カミツルギ「だから僕はトイレットペーパーじゃないって」
ベロベルト「…………さて、なんだかんだで僕は負けたんだ。約束通り僕がこの店で見つけたとっておきのゲームを渡すよ」
カプ・コケコ「お!ブ〇スオブザワイルドか!?」
ベロベルト「違うよ。そんなゲームなんかより何十倍も珍しいなかなか手に入らないレア物だ、家に帰ってから確かめてくれよ」ゴソゴソ
ベロベルト「レア物だぞ!ジュースかけて壊したり端末部分に息を吹きかけるような真似はしないように!箱も潰したりするなよ」ゴゴゴゴゴ……
カプ・コケコ「なんでそんなに凄んだ顔で俺をにらみつけてくるんだよ……貴重なのは分かったから顔を近づけんな!!」
ベロベルト「じゃあ、僕はもうこのゲーム屋から去る」
カミツルギ「あ!ちょっと待って!!」
ベロベルト「ん?」

カミツルギ「その…… これ、ごめんもらってって! 200円の飴」
ベロベルト「なんの風の吹き回しなんだい?」
カミツルギ「その、理由は言えないけどごめんなさい!」
ベロベルト「? まあ、いいか。もらっておくよ、それじゃあ……」

アローラライチュウ「行っちゃったな……… (ちょっと悪いことしちゃったかな?)」
カプ・コケコ「ま、いっか。 じゃあカミツルギ、帰るぞ!」
カミツルギ「あ、うん  今日はありがとう、ゲーム屋のライチュウさん」
アローラライチュウ「帰るんだ、元気でね」


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カプ・コケコ「皆の者帰ったぞ~!海の向こうから来た俺のファンが世にも珍しいゲームを奉納してくれた!」
ウツロイド「帰った早々変な嘘つかないでよ。とりあえずお帰り」
カミツルギ「ただいま」
カプ・コケコ「じゃあカミツルギ!さっそくさっきのベロベルトがくれたゲームプレイするぞ!」
カミツルギ「そうだね!どんなゲームくれたんだろう?」
ウツロイド「ベロベルト? くれたゲーム? 二人して外の世界で何やってきたのよ!?」
カプ・コケコ「ゲーム対決! その戦利品がこれさ!」キラーン☆
ウツロイド「なになに? ……オールナイトニッポン版スーパーマ○オブラザーズ? ふ~ん、さっそくプレイしてみてよ」
カミツルギ「あ、うん。これなんのゲーム機なら動くんだろう?」
ウツロイド「初代ファミコンじゃないと動かないよ。しかもディスクシステム必要なゲームじゃないの」
カミツルギ「・・・・・・・・・・・・?」
ウツロイド「………わかんなくても仕方ないか、じゃあ起動!」


カミツルギ「これ、〇リオだよね? あ!クリボーの顔がサングラスかけた変な人の顔になってる!」
カプ・コケコ「敵キャラが変な顔してる以外まんまマリ〇だよな……」
カミツルギ「ねぇ、これ敵が変わっただけのマリオだよね? もうコケコ兄ちゃんプレイしてなかったっけ?」
カプ・コケコ「そりぁなぁ…… 新作マ〇オやった方が数倍楽しめそうだな……」
ウツロイド「歴史的に見ればすごく貴重なゲームなんだよこれ。でも最近のなんでもできるゲームに慣れちゃうとさ……仕方ないよ」
カミツルギ「……やっぱ最近のゲームの方がいいね」
カプ・コケコ「あぁ………」
カミツルギ「……ス○ブラやろうか」
カプ・コケコ「うん」




赤ウツロイド「私が予約してたゼ○ダ新作がもう手元にあるって二人に明かすべきか」
ウツロイド「明日にでも真実を言おうか」






完 お疲れさまでした