コケコ「カミツルギ!中古ゲーム屋に行くぞ!」カミツルギ「え?」 中編

Last-modified: 2017-09-27 (水) 22:46:00

その後メレメレ島のゲームショップにて
店員のアローラライチュウ「いらっしゃいませ」
カプ・コケコ「よう!中古の3000円で買えるゼ○ダのブレ○オブザワイルドはないか?」
アローラライチュウ「………(コケコ様が来店したと思ったら珍しく子供連れてるな。 横の紙製の子は…… 誰?何のポケモンの子なんだ?)」
アローラライチュウ「さすがにまだそこまで値下がりはしていません……すみません」
カミツルギ「そうかぁ、悔しいけどウツロイドの言う通りだったね……」
カプ・コケコ「う~ん、仕方ない、プランBに変えよう。3000円で買える面白い中古ゲームを探すぞ!」
カミツルギ「うん!どんなゲームがあるんだろう?」
カプ・コケコ「ポケモンのプラチナとかあったら買ってやるぜ」
カミツルギ「え~!Yとオメガルビーとサン持ってるからいらないよ~!」
カプ・コケコ「やっぱりオメーもまだまだだな!プラチナ持ってねえと覚えられねえ技もあるんだぜ!」
カミツルギ「え!?どんな技?」
カプ・コケコ「そうだな…… ふいうちとか……それ以外はよく覚えてねえや」
カミツルギ「ガクッ!」
アローラライチュウ(前コケコ様と対戦したことはあったけど、強いのか弱いのか分かんなかったな……ポケモンが全部ゴリ押しフルアタ型かと思ったら、こっちが予想だにしなかった動きとか役割破壊してきたりして)
アローラライチュウ(たぶん俺の動きを読んでたんじゃなくって全部勘で動いてたんだろうけどなぁ。リアルバトルもゲーム対戦でも小手先の戦略じゃなくて野生の鋭い勘というかセンスで戦う人だし)

カミツルギ「あ……」
カプ・コケコ「ん?」
カミツルギ「お菓子すくう奴一回やっていい?」
カプ・コケコ「あのボタン二回押して菓子をすくうゲームか?別にいいぞ」
カミツルギ「やった!」
カミツルギ「いつもウツロイドとかはこういうのは普通に買った方がお金も無駄にならなくていいとかって言ってやらせてくれなかったんだよね」チャリン!

カミツルギ「あ…… 一個も取れなかった」
カプ・コケコ「まだまだだなwwwww」
カミツルギ「じゃあコケコ兄ちゃんやってみてよ」
カプ・コケコ「よし!俺の腕前をとくと見てろよ!」チャリン
カプ・コケコ「今だこのタイミング!」ポチッ、ポチッ

カミツルギ「あ、飴一個だけwwww」
カプ・コケコ「・・・・・・・」
カプ・コケコ「今のは悪い見本!」
カミツルギ「うそだぁ! あ、向こうにいる人凄い」
ベロベルト「セ○イヤチョコのタワー崩すぐらいチョロイね」

結局200円で飴玉一つだけしか取れなかった二匹の目の前に、同じお菓子をすくうゲーム(スウィートランドって名前らしい)を攻略し、大量のお菓子をゲットしている見慣れぬポケモンが一匹
カミツルギ「あの人にコツでも聞いてみるかな?」
ベロベルト「ん?」チラッ!
カプ・コケコ「うぉ!?こっちを見ただと!」

ベロベルト「……メレメレ島の守り神は好奇心旺盛でよく新作ゲームを買いにゲーム屋に現れることもあるって聞いてたけど、中古ゲーム中心においてあるゲーム店にも来るのか」
カプ・コケコ「来店しちゃ悪いのか?」
ベロベルト「いや、僕はそんな事一言も言ってないよ」
カミツルギ「あの人なんだか威張ってるね…… ん?しかもものすごい量の古いゲームのカセット買ってるし」
ベロベルト「君…… 僕の買ったゲームが気になるのかい?」
カミツルギ「そんなに買って全部プレイするつもりなの?」
ベロベルト「まさか、これは予備用と保存用だよ。海を越えて絶版になったソフトを探してきてよかったよ。保存状態のいいゲームが思いのほか多くて……」
カミツルギ「予備用と保存用?一個あれば十分じゃないか!」
ベロベルト「君分かってないね…… 僕はゲームコレクションをしているベロベルト。本当にゲームを愛しているなら、最低でも三つは買っておかないといけないって常識を知らないのかね?」
カプ・コケコ「嫌味な野郎だな、一つありゃ十分だろ!」
ベロベルト「君大人なのに三つソフトを買わないのかい? 普通プレイ用、予備用、保存用と三つ買うだろ。僕はそれに加えて布教用のゲームも買うから4つは最低でもほしいけどね」
カミツルギ「………この人、同じゲームをいっぱい買ってどうしたいんだろう?」
カプ・コケコ「マニアックな奴だな、でも貴重な中古ゲームを買い占めるのはやめてくれ!俺だって買いたいゲームはあるんだぞ」
ベロベルト「早い者勝ちだよ」
カプ・コケコ「ムカつくなコイツ~!」

カプ・コケコ「オイ!てめぇゲームをありがたがってしこたまコレクションするだけであんまゲームしねえタイプだろ!」
ベロベルト「初対面の人に向かっててめぇ呼ばわりとは乱暴なポケモンだね。 でも……」
ベロベルト「僕だってゲームをただ集めるだけで満足するゲームオタだと勘違いされたままここを去るのは気分が悪いね」
カミツルギ「コケコ兄ちゃんちょっと落ち着いて! 僕達は太ったお兄さんに喧嘩売りにゲーム屋に来たんじゃなくて安いゲーム買いに来たんじゃなかったの!?」
ベロベルト「太った……お兄さん…… その言葉…… ちょっとグサッと来たぞ……」
アローラライチュウ「あの、店内での喧嘩はやめてください」
カプ・コケコ「心配すんなライチュウ!俺とこの運動不足が喧嘩すればどうなるか結果は分かりきってるだろ。俺は強い奴と戦うのは好きだけど弱い者いじめは大っ嫌いだからこいつとリアルファイトしたりなんかしないぜ!」
ベロベルト「うううう運動不足……… 」
ベロベルト「・・・・・・・・・・・・・・・・」ピクピク
ベロベルト「………そこの二人」ゴゴゴゴゴ
カプ・コケコ「あ、なに?」
カミツルギ「もしかして呼んだ?」
ベロベルト「………僕を 僕をバカにするのもいい加減にしろーーー!! 」

ベロベルト「いいさ!君たちとゲームで勝負してやる!! でもただ勝負するのもつまらない。君たちが勝ったら僕がこの店で見つけた珍しいゲームを君たちにあげよう」
ベロベルト「で、僕が勝ったら…… 君たちの負けた無様な一部始終を面白おかしくネットに書き込んで晒し者にしてやる!!」
アローラライチュウ「お客さん………紙でできた子の方をネットで晒し者にするのはいくらなんでも可哀想ですよ!」
アローラライチュウ「コケコ様の方は晒し者にされても別にいいけど。 それにネットに晒すまでもなくメレメレ島の大体の原住民はコケコ様の素の性格をだいたい知ってるし」
カプ・コケコ「ライチュウ、嘘でもいいから俺の事ちょっとぐらいかばってくれよ……」
カミツルギ「あへへぇ…… コケコ兄ちゃんって一体……」
カプ・コケコ「でも俺は島のみんなに親しまれ愛されてるぞ!」
ベロベルト「……そのセリフ、自分で言って虚しくならないのか?」
アローラライチュウ「………………」チラッ
カプ・コケコ「はい、ちょっと虚しかったです……」
カミツルギ「あ、その………」
アローラライチュウ「いや、コケコ様がいざという時頼りになる凄い守り神だって事は俺もよ~~~く知ってるからだから……ですから……」
カプ・コケコ「なんだwww お前らなんだかんだで俺の事よく分かってくれてるじゃないかwwwwww」
カミツルギ「いきなり機嫌が直った……」
アローラライチュウ「あ、コケコ様も喜んでくださっているのならそれはそれで良かった…… ウン……ヨカッタ」
ベロベルト「ともかく、ゲーム対決のルールは3本勝負だ、2回どちらかが勝ったらそこで終了。 それでいいね?」
カプ・コケコ「望むところだ!」
カミツルギ「うん、そのルールで文句はないよ!それに僕だってゲームは得意なんだぞ!!」

こうして、海の向こうから来たゲーマーと戦う事となったコケコとカミツルギ。彼らは果たしてベロベルトに勝利できるのか!?






続く?