ボロボロのコソクムシ

Last-modified: 2017-05-21 (日) 23:13:18

225 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 01:47:16.55 ID:rH2cBRrI0
コソクムシ「……ここは、どこでやんすか? あっし変な冷蔵庫の中に逃げ込んでみたらいつの間にかこんな辺鄙(へんぴ)な場所に飛ばされちまったもんっす」
コソクムシ「………あっしに危害を加えたりはしないって約束してくれるっすか?……不安で不安で怖くて死にそうっす」
カプ・レヒレ「危害なんて加えたりしないわよ、それよりなんでそんなにボロボロなの?そっちの方が心配よ」
コソクムシ「そそそそれは言いたくないっす! 口に出してしまえば嫌な事を思い出して惨めになっちまうっす…」
ウツロイド「何があったんだろうね?・・・」
カプ・テテフ「もしかしていじめられてたとかでしょうか?」
テテフの言っちゃいけない一言にコソクムシが心の傷をドリルでえぐられたといっても過言ではない喪心の表情になる
カプ・コケコ「あ、ビンゴだビンゴ」
マッシブーン「もっと考えて物を言えよ、傷ついてるじゃないか、おっとデリカシーのない神二匹に言ったんだ」
カプ・テテフ「ごめんなさいですぅ・・・ お詫びに元気になる粉かけてあげるですぅ」
カプ・レヒレ「テテフちゃん、まだ粉をどれだけの量かければいいのか分かってないのに治療しようとするのは危険だからやめてあげて…」
デンジュモク「…嫌なことがあるんなら言わなくていいんだ……なぁ あとコケコはよけいな一言がいちいち多いんだよ!」


226 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 02:20:53.85 ID:rH2cBRrI0
レヒレの癒しの波動で治療をしてもらうコソクムシ、それを見つめて雑談する面々
ネクロズマ「しかし気になるな…… そのここの空間とつながる冷蔵庫とやらはなんだ?誰が作ったのだ?」
テッカグヤ「わらわには分からぬのぅ… 悪しき考えを持つ者がこしらえた物ならば恐ろしいのじゃが…」
テッカグヤ「ただのネジの外れた頭の良い馬鹿が作っただけの代物かもしれぬからのぅ……」
アクジキング「危険であるな食って処理するに限るがのう」


マッシブーン「しかしボロボロだな… 誰にそこまでこっぴどくやられたんだ?」
コソクムシ「……それは、やっぱり言いたくないっす」
フェローチェ「・・・・・(こんな奴らが外の世界にいっぱいいるのかしら? これから外の世界に馴染めるように頑張れとか言われたけど、なんかいやねぇ…)」
デンジュモク「…無理して聞き出す必要なんかないだろ」
カミツルギ「こんなにボロボロになるまでいじめるなんて、なんてひどい奴なんだ!?」
赤ウツロイド「待て待て、こいつが誰かから光物を盗んだ可能性もあるぞ」
コソクムシ「それは断じてないっす!オニシズクモさんがスワンナさんに告白したせ… あ……」
ウツロイド「へ? なんですって?もう一回言って(聞いちゃった… この事件、恋愛が関わってるみたい)」


227 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 02:43:36.01 ID:rH2cBRrI0
コソクムシ「言えないッ!言えないっす!」
赤ウツロイド「よし、自白剤の代わりになる毒でも注入するか」
コソクムシ「ややややめてください!ち、違うっす!タマゴグループ水中1って大雑把すぎやしませんかって話っす」
赤ウツロイド「はは~ん、その場しのぎのまさに姑息な嘘をつく悪い虫にはやっぱり自白毒を盛るべきだな!」
デンジュモク「やめろ赤ウツロイド!だからそう興奮するなって(このコソクムシ、けっこう根性はあるみてーだな)」
赤ウツロイド「・・・悪かった 今回はやめておく(こいつ、前私に毒を注入されたときは泣きながら暴れていたくせに… まあ冗談だからやめておこう)」


コソクムシ「……怪我を治してくだすってありがとうごぜえやした。でもあっし、帰らないといけないっす」
カプ・レヒレ「どういたしまして でも大丈夫なの?しばらくここでかくまってあげてもいいのよ」
カミツルギ「え、なんで?帰ったらまたボコボコにされるかもよ」
コソクムシ「……のし袋の坊ちゃん  あっしだけ逃げたまま知らない場所でぬくぬくとかくまわれても」
コソクムシ「そんな生き方悲しいだけっすよ……」
デンジュモク「・・・・・」


228 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/17(火) 03:05:30.77 ID:rH2cBRrI0
カプ・コケコ「まどろっこしいな!戦って戦って強くなればいいじゃないか!」
マッシブーン「お前単純に言うけどな、そう簡単に物事が進むばっかりじゃないんだぞ」
コソクムシ「……そこの戦の神様の言う通りっす… でも、そこのムキムキの兄さんの言ってる事も悔しいけど正しいっす…」
コソクムシ「ありがとうござんした…… やっぱり帰るっす あの…誰かあっしを元いた場所まで帰す方法を知っていやせんか?」
カプ・レヒレ「あ… そうだったわね、この扉から帰ればきっと元の場所に戻れるわよ」
コソクムシ「霧の女神様ありがとうごぜえやす また出会えるかどうか分かりやせんが、このご恩は忘れないっす」
デンジュモク「…おい!」
コソクムシ「なんすか?」
デンジュモク「頑張れよ、お前は逃げてもまた立ち向かうガッツはあるみてぇだから絶対に強くなれるはずだ」
コソクムシ「……電飾の兄さん、そのお言葉ありがとうございやす きっと、強くなってみるっす!」
カプ・テテフ「元気でね~!怪我したらテテフが粉かけてあげるですからぁ~!」
カプ・レヒレ「だからまだ粉の量の調節もできないのにそうやってむやみに使っちゃダメだって…」
カミツルギ「もう帰っちゃうの・・・とりあえずバイバーイ!」
ウツロイド「ばいばーい」
こうして、コソクムシは元いた場所へと帰って行ったのだった






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