中の人はいないけど、変な虫はいた

Last-modified: 2017-08-14 (月) 18:15:04

197 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/15(日) 01:18:12.52 ID:Zia4dVdM0
デンジュモク「・・・なぁ、美味しい水と爽○美茶とサイコソーダ以外の飲み物はないのか?」
カプ・レヒレ「ごめんなさい、その3種類しか用意してないわ。むこうに自動販売機があるから欲しい飲み物があったら買ってきてもいいのよ。もし行きたいのならお金は渡すわ」
カミツルギ「え!?自動販売機あるの!? 僕それでジュース買ってみたい!」
ウツロイド「カミツルギはしゃぎすぎ・・・」
カプ・テテフ「自動販売機なんて一杯あるのにぃ、そんなに珍しいんですの?」
カミツルギ「うん!まだ僕本物の自動販売機見たことないし買い物した事ないもん!」
ウツロイド「私も自動販売機なんてこの世界に来て初めて知ったけど・・・」


198 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/15(日) 03:14:11.17 ID:Zia4dVdM0
カミツルギ「じゃあジュース買いにいっきまーす!お金ちょーだい」
デンジュモク「俺も欲しい飲み物があるから、こいつの同伴者も兼ねて行ってくるぜ」
ウツロイド「私もいく」
カプ・レヒレ「はいはい、近いとはいえ気をつけてね。はいお金」
カミツルギ「やったー!どんなジュースがあるんだろう?!」
ウツロイド「早く買いにいきましょ!」
カプ・レヒレ「あ!自動販売機を切って中身を確認しようとしたりしないでねー!」


自動販売機前
カミツルギ「うわぁ・・・思ってた以上に大きい・・・」
ウツロイド「カミツルギが小さいだけでしょ・・・」
デンジュモク「間違えて切り刻んだりするなよ」
カミツルギ「みてみて!えっと・・・な・・つ・・ち・や・・ん?僕このミカン色のジュースがいいな!」
ウツロイド「なっ○ゃんよ・・・読み書きはちゃんとレヒレ先生が学校で教えてくれたでしょ?」
自動販売機の前でわちゃわちゃする2匹の横で、でかい図体のポケモンが自動販売機の前でしゃがみこむ
デンジュモク「盛り上がってるとこ悪いが、金をいれ……」
カミツルギ「僕が入れたい!」キリッ!!!
デンジュモク「そ、そうか・・・(やけにはしゃいでるな・・・)」


199 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/01/15(日) 03:41:47.67 ID:Zia4dVdM0
ガコン!
カミツルギ「うわっ!ジュースの缶出てきた!・・・・ねえ、この自動販売機って、もしかしたら中に誰か入ってるんじゃない?」
デンジュモク「……入ってるわけないだろ」
カミツルギ「切って中身見てみたい!」プルプルプル
ウツロイド「レヒレ先生と約束したよね? 自動販売機を切って中を確認しちゃダメだって」
デンジュモク「こらっ!馬鹿な事はするなカミツルギ!」
カミツルギ「ふぁぃ・・・」ショボーン……


赤ウツロイド「おーい! 焼きマシュマロもこれからやるぞー!」
ウツロイド「あ!美味しそう!私たち先に帰るね」
カミツルギ「え!?焼きマシュマロ? 待ってー!今いくー」
デンジュモク「・・・ああ先に行ってこいよ」
カミツルギ「ジュースってけっこう重ッ・・・うぁ!切れちゃった うひぃ~手がぐっちょぐちょのミカン色だぁ~気持ち悪ぅ~」
ウツロイド「もうカミツルギったらwwww」
デンジュモク「・・・はぁwww」


?????「・・・・もうおっかない女鳥ポケモンたちに虐められるのはこりごりっす・・・」


200 : 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止2017/01/15(日) 04:03:48.50 ID:Zia4dVdM0
二匹が去ったあと、自分でも理由は分からないがおもむろに温かいエネココアのボタンに手を伸ばすデンジュモク
デンジュモク「・・・(なんで俺はココアなんて買おうとしたんだ?まあいいか。ココアは嫌いじゃねえ、むしろ好きだしな)」
?????「あっしはいつまでこんな惨めな思いを続けないといけないんっすかなぁ・・・・」トボトボ


ふと愚痴りながら近づいてくる小さなポケモンと目が合うデンジュモク
デンジュモク「・・・・・!?」
ボロボロのコソクムシ「ヒィ!!! し・・・失礼しましたッすぅぅ!!!!」


デンジュモク「・・・・アイツ、何だったんだ?・・・」
凄まじい勢いで逃げる小さなポケモン。その場に取り残されぼーぜんとするデンジュモク。
……まさかこれが後にメガフーディンの言っていたデンジュモクの女難の一つに繋がるとは誰も予想していなかった






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