ピジョット空中特捜員によるUB観察録

Last-modified: 2017-09-20 (水) 09:50:12

0527 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/20 02:07:40

珍客がちょっとした騒ぎを起こしている中、偶然通りかかったとある鳥ポケモン。どうやらどこかから“逃げてきた”とあるポケモンと訳あって知り合ったポケモンのようだ

ピジョット「……ん?あそこのポケモンセンターの入口で挟まっている黒い何かと窓から首突っ込んでる……何かよく分かんないポケモンらしき生命体ってもしかして……」
ピジョット「……!!(もしかしてあの人が言っていたUBって異世界から来た超危険なポケモンじゃ……)」

ピジョット(と、ともかくあの人に言われたように観察しないと!! よし!気付かれないように遠くから観察してその生態を記憶しなきゃ)
ピジョット「(その前に、携帯電話でUBらしき人物を見たって連絡しておこうかな?) ……あ、あの…… ……さん」
???『どうした?また新しい髪飾りの自慢でもしたいのか?第一女性のオシャレの趣味は私にはどうコメントすべきかよく分からないからやめてくれと…』
ピジョット「違うって!UBっぽい人を見つけたのよ!!ポニ島の海の民の村のポケモンセンターの入口にUB05グラトニオとUB04ロブスターが本当にいるんだって!」
???『グラトニーとブラスターだろ!それにしても別種のUBが二種類も一度に見つかるなんてまずありえない、嘘でもついているんじゃないのか?』


0528 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/20 02:18:17

ピジョット「嘘じゃありませんって……」
???『そうか…… だがピジョット…… お前UBが何の略か分かっているのか?』
ピジョット「……えっと」

ピジョット「U(うるさい)B(バカ) じゃ……」
???『U(ウルトラ)B(ビースト)の略だ!! 一般常識だぞ!!』
ピジョット「だってあいつら見たところ騒いでますよ、どう見てもうるさい馬鹿にしか見えません」
???『まあいい…… 気付かれぬように観察を続けデータをこっちに送ってくれ。もし奴らが暴れ出したら私はすぐにそちらに駆け付けるからな』
ピジョット「はい」


0532 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/21 23:24:52

マッシブーン(…ん? どうしたブルル?)
カプ・ブルル(…! よかった繋がったか! マッシブーン、よく聞け。 実は…)カクカクシキジカメブキジカ
マッシブーン(成る程な…こっちは、遺跡をぶっ壊した後デンジュモクが怪我して、今ポケセンだ。 うおう結構目立っちまってんな…あのピジョットなんてテッカグヤとアクジキングを睨んでやがる。)
カプ・ブルル(マズイな…とりあえずデンジュモクが回復し次第戻ってきてくれ。 我々も彼岸の遺跡にいく。)
マッシブーン(しかし修行中のやつらも一緒に行くとなると時間かかるぞ…あいつらも飛べる訳じゃないし。)
カプ・ブルル(ならネクロズマに連絡しておく。 なるべく急いでくれ。)
マッシブーン(…了解。)
マッシブーン「…さて、そろそろ目立ちますか。」


0533 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/22 00:42:09

視点を変え、怪しげなピジョットの目線から

ピジョット「黒くて大きい方5号がポケセンの前から後ずさりましたね。なんか聞いてたのとちょっと違いますね」
ピジョット「っと思ったらポケマメ取り出してポリポリ食べてます! どこから取り出したのでしょう?」
???「UB05はありとあらゆる物を食い散らかしながら進む危険生物なはずだが、ポケマメを取り出して食べているだと?」
ピジョット「はい、ポケマメです。しかも数個食べて満足そうな顔してます。 あ!ゲップしてますよあのデブ」
???「無限の食欲を持つはずのUB05が満腹そうな顔をしているだと!? そんなことありえるのか?」
ピジョット「そんな事私に聞かれても…… UB05すら満腹にさせるポケマメの方がよく考えたら変ですよ」
???「むぅ…… 言われてみればカビゴンすら三個でお腹満足にさせるお菓子だからなぁ……身近に存在するミステリーだな」


0534 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/22 00:58:19

ピジョット「あ、巨大ロケットろくろ首も窓から首を引き抜きましたよ。あの体系でどうやって歩くのでしょうか?」
???「UB04はロケットと同じ原理で炎を発射し空を飛ぶウルトラビーストだ。もし奴が空へと飛ぼうとしていたのなら気を付けろ!」
???「あたり一面を焼野原にしてしまう危険性だってあるんだぞ!」
ピジョット「あの……」
???「なんだ?」
ピジョット「炎出さずにふわっと浮きながら移動してますよ…」
???「…………」
???「と、ともかくッ! UBは研究が進んでいない生物だ!何をしでかすか分からない未知の生命体だからしっかり観察を続けてくれ」
???「お前が観察して得たデータが後世のUB対策としてきっと役に立つはずなんだ!」
ピジョット「あ… はい」


0539 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/22 01:28:45

ピジョット「…う〜ん、よく見えな…」
どんっ!
ネクロズマ「!すまない、大丈夫か?」
ピジョット「あ、大丈夫です、すみません」
ネクロズマ「ならよかった」

ピジョット「よし…観察再開…ってあれ!?」
???「どうした!?」
ピジョット「今のポケモン…ポケモン?があのUBと知り合いみたい…あっ!環境汚染のせいでカイリキーの遺伝子が混じってしまったアブリボンみたいな赤いマッチョが出てきました その後から一般ポケモンが着いて来てます」
???「そいつはUB02イクスパンションだ!ダンプカーすら粉砕するパワーを持つ化け物だ」
ピジョン「パッションフルーツみたいなコードネームですね……」
???「………」

???「コードネームについての文句は私に言わないでくれ…… ネーミングしたのは私じゃないんだ」
ピジョン「あ… はい」
???「ともかく、訳がわからが…とりあえず気づかれないように尾行してくれ」
ピジョット「ええ……」


0541 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/23 17:33:28

ネクロズマ「まったく、何の用だ…」
マッシブーン「スマンな、グソクムシャ達を彼岸の遺跡まで運んでくれ。アクジキングはテッカグヤに頼んである。」
ネクロズマ「わかった…デンジュモクはどうする? 怪我の治療が終わるまでもう少しかかるだろう?」
マッシブーン「それは俺がどうにかしておくさ。 他にやることもあるしな…」チラッ
ピジョット(目が合った? 気のせいかな)


0542 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/23 21:33:10

???「どうしたんだ?」
ピジョット「いえ…… UB02と目があったような気がして… もしかして気付かれたのかも」コショコショ
???「それはマズいな… 」
ピジョット「あ!こっちになんかマッスルポーズしながら向かってきました!どうしましょう」
???「うっ! ……相手に敵意はありそうか!?」
ピジョット「私まだ結婚してもいないのにこんな場所でマッチョに殴られて死にたくありません!」
???「落ち着け!とりあえず落ち着けぇ…… 殴られて殺されそうになったら暴風一発撃って空飛んで逃げろ、いいな?」
ピジョット「は、はい」


0543 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/23 21:41:56

ピジョット「……あのマッチョな蚊の怪人、なんかフンフン言いながらポージングしてますよ…」
ピジョット「なにかの合図でしょうか?」
???「おそらくそれは筋肉言語だ」
ピジョット「私筋肉言語なんてさっぱりわかりませんよ」
???「困ったな…… 私も筋肉言語はさっぱりだ……」
???「カイリキーでも雇えばよかったな」
ピジョット「マッチョじゃないと理解すら不可能な言語なんですね……」
???「筋肉は国境どころか世界の違いすら越えるんだとか訳の分からない事をのたまっていたからな」
ピジョン「きっと筋肉言語を私が理解することは一生ないと思うわ… ひぃ!まだポーズしてる!!」


0545 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/23 23:32:37

ナマコブシ「マッチョじゃなくても慣れればわかるようになります!(`・ 大 ・´)/」
ピジョット「そう…ってか何者!?」
マッシブーン「そいつは俺達の仲間さ。 お前、さっきから俺達を嗅ぎ回っているようだが…エーテル財団のモンか? もしそうだったら……このテテフからもらった粉をかけなきゃいけなくなる。」
ピジョット「ヒイッ!! ど、どうしますーーー!?」
???「落ち着けッ!!(アイツら…エーテル財団を知っているのか…?)」


0546 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/24 00:54:52

ピジョット「そもそもエーテル財団とさっきのポケマメデブと竹ろくろ首と蚊のマッチョとどんな関係があるっていうんですか!?」
???「疑われるかもしれないが、ここは私たちは関係ないとでも言っておいてくれ!そもそも我々私立UB対策隊は…」
マッシブーン「ポケマメデブとは酷い例えをしてくれるじゃないか。あいつはアクジキングだ」
ピジョット「あ、はい…」


0547 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/24 01:04:16

ナマコブシ「先ほどUBとエーテル財団とどんな関係があるのってこの人言ってましたよね・・・」
ピジョット「エーテル財団なんてなんかよく分からない環境保護と愛護活動しているイメージしかありませんって」
ピジョット「それでも黒い噂もよく聞きますし、なんであんな人たちの一員だと勘違いされないといけないの!?」
マッシブーン「ほう、嘘をついているようにも見えないな。エーテル財団の回し者ではなさそうだな」
マッシブーン「ふむぅ……だがそいつらの回し者でないくせに何故我々を観察している?」
ピジョット「そ…それは…… 」


0548 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/24 01:16:48

ピジョット「め、珍しいポケモンがいるから観察してただけ…… それに、あなたたちみたいな種族はポケモン図鑑でも見たことないから詳しい生態とかも知りたくって……」
マッシブーン「なるほどな それだけ俺たちはお前の目には珍妙に映ったんだな」
マッシブーン「だが珍しいからといいジロジロと珍獣を観察するような目で見るのは結構傷つくからやめてくれ。な!」
ナマコブシ「サベツよくない! ですよ!」
ピジョット「は、はい…… ごめんなさい」ショボン……


0549 名無しさん、君に決めた!@無断転載は禁止 2017/02/24 16:06:45

デンジュモク「おまたせーーッ!! ん? 何してんだお前ら?」
マッシブーン「何でもないぞ。 さあナマコブシは俺の肩に。 デンジュモクは背中に乗れ。 彼岸の遺跡に行くぞ。」
デンジュモク「へ? お、おう。」

ピジョット「ふ、ふうーー……なんとか正体はバレずに済みましたね。」
???「このまま尾行して見つかるのもまずいな…今日は帰ってこい。」
ピジョット「わかりました。」