良問11-20

Last-modified: 2024-01-13 (土) 18:15:44

2023/6/10 問題11,15,18,19に推理をつけ楽しみやすくしました(18が一番好きです、編集者D)

11.【問題】

スポーツが苦手で弱気で、女の子みたいな弟と、
そんな弟が心配なあまり、余計なお世話まで焼いてしまう姉。
母親が買い物から帰ると
洗面所で死んでいる弟、その横で泣きじゃくる姉。
何があった?

質問:ホラーますか?
回答:問題文こわいよね好き

質問:弟の死因は重要ですか?
回答:はい

質問:弟の死因は溺死ですか?
回答:はい

質問:弟は洗面所で死にましたか?
回答:はい

質問:弟は事故死ですか?
回答:はい

質問:弟はよく女の子だと間違えられますか?
回答:はい

質問:弟の髪は長いですか?
回答:はい

質問:弟の死に姉の何かのお節介は関係しますか?
回答:はい 洗面所で何か弟のための世話焼きをしてました。

質問:弟のスポーツが苦手なことは関係ありますか?
回答:はい、水泳が特に苦手でした

質問:姉は弟に水に顔をつける練習をさせてましたか?
回答:はい 

質問:弟はその練習の最中に亡くなりましたか?
回答:はい 弟が溺れたふりをしていたので亡くなりました

質問:姉は慌てて排水溝の蓋を取りますか?
回答:はい

質問:弟は髪が排水溝に吸い込まれ、顔が上げられなくなりましたか?
回答:はい














【解説】
姉は、弟が泳げない事を心配していました。
弱気で運動音痴な弟はカナヅチどころではなく、水に顔を付けるのが恐いほど。
そこでついつい姉はいらぬ世話焼き根性を発揮し、弟を泳げるように特訓しようと思いつきます。

姉は自宅の洗面所で、顔を水に付ける練習から始めました。
嫌がる弟の頭を押さえ付け、水を張った洗面台に顔を付けさせたのです。
嫌でたまらない弟は妙案を思いつきます。
ぐったりと死んだふりをして窒息死したように見せかければ、姉はこの特訓を止めてくれるにちがいありません。

もともと弟に対して過保護な面がある姉。ぐったりした弟を見て、慌てて押さえていた手を放します。
しかし弟はまだ顔を上げません。演技である事がわかればすぐに特訓再開です。ここが踏ん張りどころ。
そんな弟を見てパニックになった姉は、水を抜こうと洗面台の栓を開けてしまいました。

これが悲劇を引き起こしました。
女の子と見間違うような弟の長い髪が、水と一緒に排水口に吸い込まれたのです。
排水口が髪で詰まって水は流れず、髪が引き込まれた弟はそこから顔を上げる事もできません。
弟は必死にもがきましたが、結局本当に窒息死してしまいました。

姉は、最愛の弟にとんでもない事をしてしまったと泣いていただけです。

(別編集者D:これバスクリンオマージュ問題の良問だけど怖くて好き。)





12.【問題】

彼が見た最後の光景は、微笑む仲間たちの姿だった。
仲間の人数がもっと少なかったなら、
彼は無事だったかもしれない。
状況説明をお願いします。

質問:彼は死にますか?
回答:はい

質問:彼は殺されましたか?
回答:いいえ、事故死です

質問:仲間の人数が少なかったら、彼は死にませんでしたか?
回答:はい、不慮の事故は起きませんでした

質問:男の死因は重要ですか?
回答:はい 転落死です。

質問:仲間の人数は重要ですか?
回答:いいえ

質問:仲間は男に向けて微笑みを浮かべてますか?
回答:いいえ

質問:仲間はバラバラに微笑んでいますか?
回答:いいえ、一点に集中して微笑んでいます

質問:みんなで記念の集合写真を撮っていますか?
回答:はい

質問:男は写真を撮る側ですか?
回答:はい

質問:撮っている場所は山頂ですか?
回答:はい

質問:人数が多くカメラに全員写ってないため、男は数歩後ろに後退りましたか?
回答:はい














【解説】
登山愛好家仲間と登山中、絶景ポイントを見つけた彼は
持参のカメラで記念写真を撮ろうとした。
仲間たちを並べ、崖を背にカメラを構えた彼は、
フレームに仲間が入りきっていないことに気づき、
ファインダーを覗いたまま、数歩後ずさりしてしまったのだ。
その背後が深い深い崖であることを忘れて……


13.【問題】
ある男がある女に会いに行った。
しかし、男は女に会えず帰ることになった。

翌日その女を思いもよらぬ悲劇が襲った。

一体どういうこと?

【解説】

男は女の父親。
向かった先は女の職場。
しかし、女は今日は出勤していないという。
「私は父親だが娘に何かあったのか?」と尋ねると、
「娘さんはあなたの葬式に出ているそうですよ」と。

翌日女は上司にきつくお叱りを受けました。
ズル休みはいけません。


15.【問題】
看守から「ゲーム」の説明を受けた囚人はそのまま睡眠薬で眠らされ

目を覚ましたときには閉鎖された廃墟にいた。
手元にあったPDAに触れると「ゲーム」の
詳細なルールが表示される。
ルールによると、男にはめられた首輪には
発信機と爆弾が仕込まれているらしい。
首輪を外すには「ゲーム」をクリアするしかない。
メンバーは男の他に五人の計6名。
全て囚人で「ゲーム」クリアすることができれば
罪状が消え、新たな戸籍で別の人間として
生活する事が出来るのだ。
ルールは1~9まであり大雑把に言ってしまえば
二日間の間に各PDAにより指定された
「条件」をクリアするというものだった。
PDAはチェスのコマを模しているらしい。
役説明は以下↓
 ポーン  全てのPDAと接続する。手段は問わない。
 ルーク  二日間の生存。
 ナイト  三名以上の殺害。
ビショップ 全チェックポイントを通過する。
 クイーン  三個以上のPDAを破壊する。手段は問わない。
 キング  自分以外の全プレイヤーの死亡。
男のPDAはルーク。四時間ごと増えていく禁止エリアのせいで
ずっと同じ場所に隠れ、ゲーム終了を待つ事はできない。
男は廃墟内を探索し、武器や、
PDAにインストールするビーコンプログラム等を手に入れていった。
ゲーム終了まであと数時間となったときだった。
男が襲撃されたのは。
相手は女。いきなり銃を撃ってきた。
男は手にした銃で反撃し、女を殺してしまう。
PDAが電子音を立てた。
画面には「生存者一名」の文字。
もう狙われる心配もないと思った。
しかし、次の瞬間PDAに表示された文字に
男は愕然とした。
「ルール10 ゲーム中に殺人を犯した者の首輪は
ゲーム終了時に爆発する」
男はふと、あることに気がつきこのゲームの目的を悟った。
男が気づいたこととは? また、ゲームの目的とは?

質問:なんか前提とかありますか
回答:囚人参加者6人。役が一個与えられてる。
あと廃墟とかビーコンプログラムとかは物語面白くするための味付けなだけだから特に深掘りしなくてもいいよ。

質問:問題文に嘘はありますか
回答:いいえ

質問:ルール10いきなり出てくるの卑怯じゃないですか
回答:女を殺した瞬間に登場しましたな、ずるいですな。

質問:キングやナイトはゲームクリアのために殺害しないといけないけど、それに当たる人はクリア不可能?
回答:はい

質問:男がルークなのは運が良かった?
回答:いいえ、必然です

質問:誰かが操作していましたか?
回答:いいえ、絶対にルークになるようになってます

質問:襲撃しにきた女はキングまたはナイトですか?
回答:いいえ

質問:女はクイーンですか
回答:いいえ

質問:女はピジョップですか?
回答:いいえ

質問:女はルークですか?
回答:はい。「二日間の生存」のルークです。

質問:参加者実は全員ルークですか?
回答:正解です。

質問:疑心暗鬼で人殺すような囚人を抹殺しようってことね。
回答:正解です。














【解説】

「ルール10 ゲーム中に殺人を犯した者の首輪はゲーム終了時に爆発する」
男はPDAを見て愕然とした。女を殺してしまったという事は……
しかし、それではキングやナイトの「条件」と矛盾するではないか。
この「ゲーム」は始からクリア不可能ということなのだろうか。
いや、違う。それ以外のPDAならばクリア可能だ。これではあまりにも不平等すぎる。
与えられるPDAに全ての命運がかかっているなどということがあるだろうか?
そう男は考えた時、一つの可能性が頭をよぎった。女のPDAを手に取り起動する。
表示されたのはルークのマーク。まさか……
男は走り出していた。他のPDAも確かめなくてはならない。
結果、破壊されていないPDAは全てルークだった。おそらく壊れたものもルークだったのだろう。
つまり、何もしなければよかったのだ。そうすれば「条件」をクリアできた。
しかし、キングやナイトの存在を恐れ「殺られる前に殺る」者が出てくる。
他のプレイヤーに遭遇すると同時に攻撃を仕掛け殺してしまば
自分が攻撃される心配はなくなり安全になるからだ。
男はもう一度ルールを確かめ気がついた。プレイヤーが六人でPDAの種類も六。
しかし、どこにも各プレイヤーに別々のPDAが与えられるとは書いていない。
キングやナイトの存在によりプレイヤーは疑心暗鬼に陥る。
他のプレイヤーと遭遇した場合、自ら進んで己のPDAを明かすのは自殺行為だ。
もしも、相手がキングであればカモ以外の何物でもないのだから。
このゲームは、疑心暗鬼にさせ人を殺させる状況を作り出しているのだ。
つまり、これはテストだ。犯罪者に対し刑務所の数が少なく、キャパを超えようとして
いる今、犯罪者を次々死刑にするか釈放するしかない。
しかし、死刑に出来る人間など限られている。となると釈放だが、釈放するにも
何らかの基準が必要だ。再犯で再び刑務所に逆戻りとなるようでは意味がないのだから。
そこで、考え出されたのがこの「ゲーム」であったのだろう。
疑心暗鬼になり人を殺してしまうような人間は、きっかけさえあれば再び犯罪に手を染める。
もしかしたら政府の人間は、「ゲーム」で亡くなる人間もいるのだから
一石二鳥とすら考えていたのかもしれない。男は殺してしまった女に向かい手を合わせた。


16.【問題】
兄が用を足して戻ると
ゲロまみれで泣いている母、その横で歯が痛いと泣きじゃくる妹
何があった?

※問題文は伝説のバスクリンのパロディ。

【解説】(5行バージョン)
晩御飯は魚。兄は一番早くたいらげてトイレへ
食べるのが遅い妹がラスト一匹にかぶりついたら、中から父の指輪が出てきた
母は「父が海で亡くなったこと、自分の食べた魚も死体を食べた可能性があること」を
悟ってゲロ&号泣
妹は指輪をかじってしまって歯が欠けたので痛くて泣いていただけです

【解説】(長文バージョン)
俺たち三人を救命ボートに乗せた後、最後まで仕事をするために機関室に消えて
いった父さんがどうなったのか?
俺たちはなんとか小さな島に流れ着いたけれど、他のボートに乗っていた人たちや
ボートに乗れなかった人たちはどうなったのか?
今まで釣りなんてしたことのなかった俺が、ほぼ毎日大きな魚を釣り上げられるのは
どうしてか?
魚の腹から父さんがしていた結婚指輪が出てきたと聞いて、それらの疑問が一気に
解消した。
俺たちのボートと同じように、潮に乗ってたくさんの死体がこの島の周りに流れ着いて
いる。そして、それ目当てで魚たちも集まり、豊富な餌で大きく育っている。

大騒ぎから一晩が経った。
あれだけ泣きわめいていた亀子は、今朝はけろりとした顔で砂浜を走り回っている。
歯はまだ痛むようだが、幸いなことに乳歯だったのでいずれ生え変わるだろう。
心配なのは母さんだ。昨日の今日で魚を食べるのは辛いだろうと思い、少し遅めの
朝食に森で採った果物を出したのだが、それも嘔吐してしまった。
でも、生きていくためにはなにか腹に入れないといけない。
「母さん、まだ気分悪い? 夜は果物食べれそうか?」
木陰で妹を見守る横顔に、おそるおそる尋ねてみる。
「魚がいいわ。海太郎、今日も釣ってきてくれる?」
「えっ!? でも……」
「大丈夫」
母さんがこちらを見た。顔色は青白いが、表情には島に辿り着いたときの気丈さが
戻っていた。
「今朝のはつわりよ。お腹の赤ちゃんのために、ちゃんと栄養とらないと」

父さん、天国の父さん、見ているか?
俺は、母さんと亀子と生まれてくる弟か妹を守るよ。守ってみせるよ。

※長文乙
※※赤ちゃんの名前は汁次郎か汁子


17.【問題】(これも面白そう)
戦争中のある町にひとりの郵便屋が赴任した。
彼の配達区域には毎週手紙を待って門の前に立つ女の子がいたが、
町の住人にも好かれている様子の彼女には何故か一通も手紙がこなかった。

それからしばらくして、彼女は自殺してしまう。
郵便屋もその町にいられなくなって勤務地を変えた。
それはどうしてか。

【解説】
電話のない時代で通信手段は手紙が一般的、
彼女は生まれつき目が見えず、住人も友人もそのことを心得ており
知らないのは赴任したばかりの郵便屋だけだった。

彼女には兵士の恋人がおり、もし戦死したらドッグタグ(か指輪)が彼女の家に
形見として送られることになっていた

郵便屋は彼女の事が好きだったが直接告白できなかったので、
手紙に指輪/ペンダントを添えてプレゼントした。
封筒の中に入っていた指輪/ペンダントをタグと勘違いした彼女は
恋人が死んだものと勘違いして自殺してしまった。
住人と帰ってきた恋人に勘違いさせたことを詰られた郵便屋は
半ば追い出されるようにして町を出ることになってしまった


18.【問題】☆(クッソ大好きなので推理つけました)

男が夜の山道を走っていると、
少女が車道に踊り出て車を停めた。
ヒッチハイクと言えば、ヒッチハイクだが
旅行目的などではなく心底困っている様子が見て取れる。
「最寄の町まで乗せて下さい。」
少女に泣きながら頼まれ、男は少女を車に乗せる。
男は恐る恐る事情を聞くが、なかなか少女が
答えようとしない。
町に着くまでの間に、男は
当たり障りのない質問・会話と、
立ち入った質問・会話を適度に繰り返した。
少女はとうとう折れて、男に事情を話す。
男はその事情を聞いて、少女を殺してしまった。
何があった?

質問1:男の過去は関係ありますか?(`・ω・´)(ウミガメのスープの男みたいな)
回答1:おお、はい。 過去というか男のバックボーンも探って欲しい

質問2:少女は殺されても仕方のないことをしましたか?
回答2:はい ただ彼女は何一つ悪いことをしてません、しかし男にとってはそれが殺す理由になりました

質問3:少女は事情を正直に答えましたか?
回答3:はい

質問4:少女は過去に男、もしくは男の重要な知り合いと会っていますか?
回答4:はい 男自身と会っています

質問5:少女は男のことを覚えてますか?
回答5:いいえ 少女は男と初対面だと思っています

質問6:少女が事情を話さなければ男は少女を殺しませんでしたか?
回答6:はい そのまま町まで送り届けてました

質問7:少女の事情を聞いたことで男は何か過去の真実を知りましたか?
回答7:いいえ 少女が語った内容を男はすでに知っていました

質問8:男は少女を覚えていますか?
回答8:はい

質問9:男は事情を聞いたことで少女のことを思い出しましたか?
回答9:いいえ 男は少女のことを乗せる時点で認識していました

質問10:男が少女を殺したのは恨みですか?
回答10:いいえ

質問11:少女が事情を折れて説明し始めた理由は重要ですか?
回答11:いいえ 問題通り男が優しくしたりしたので根負けで説明したって流れです

質問12:男は偶然夜の山道を通り、少女と出会いましたか?
回答12:いいえ

質問13:男は少女が夜の山道にいることを知っていて来ましたか?
回答13:はい

質問14:男の目的は過去の恨みを晴らすことですか?
回答14:いいえ 男は恨みでない理由で殺しました

質問15:少女は夜の山道に住んでますか?
回答15:いいえ 少女は夜の山道に来ました

質問16:少女が夜の山道まで来た手段は徒歩やチャリなど自力ですか?
回答16:いいえ

質問17:少女は誰かに山道に連れてこられましたか?
回答17:はい 車で降ろされました

質問18:降ろした人は少女の両親ですか?
回答18:いいえ、しかし降ろした人が誰かは重要です

質問19:降ろした人は少女の知ってる人ですか?
回答19:はい、しかし少女はその人を知りません

質問20:降ろした人とは男ですか?
回答20:はい

質問21:男と少女が再開するのは数分ぶりですか?
回答21:はい

質問22:男と少女は、男が少女を車から一度降ろしたときよりも前から一緒にいますか?
回答22:はい

質問23:少女が男を知らないのは、男が自分の正体を隠してたからですか?
回答23:はい 男は自分の正体が分からないように今まで少女と接してました

質問24:男は少女の今後の幸せのため、もしくは不幸を味合わせないために少女を殺しましたか?
回答24:いいえ 至極自分勝手な理由から少女を殺害しました

質問25:男は少女にとってひどい存在ですか?
回答25:はい

質問26:少女は男に監禁されてましたか?
回答26:はい

質問27:男は少女が事情を話したため少女を殺しましたか?
回答27:はい













【解説】(正確には「少女が事情を話した時、自分の証拠を持っていたことがわかったため殺した」って感じです。)
男は“オモチャ”が欲しくて、少女を誘拐し、監禁した。
性的暴行をはじめとして、少女の精神と肉体を貪り続けた。

2~3ヶ月が過ぎ、男が少女に飽きたころ、
殺して遺棄するか、解放するかを悩み始める。

少女には24時間、目隠しとヘッドフォンをしていた。会話も一切していない。
「うまく解放することができれば、殺人は犯さなくてすむかもしれない。」
男はできれば殺人を犯したくはなかった。
だが、少女が自分にとって不利益な情報、あるいは証拠を持っている可能性を恐れた。

男は少女のヘッドフォンにテキストスピーチで作った声を流す。
「今からお前を解放する。ただし、誰にもここのことは何も言うな。
 住所と氏名は分かってる。誰かに何かを喋れば、殺す。」

男は少女を車で運び、車通りの極端に少ない山道に捨てた。
そしてしばらくして、少女が歩いているであろう道へと引き返した。





19.【問題】
太郎と花子は高校生のカップル。
付き合い始めて三年がたちすっかり倦怠期に入っていた。
そのためか、花子が太郎にメールをしてもほとんど返ってこない。
また、電話にしても太郎が出るのは五回に一回といったところで
二人がデートをするのは久しぶりのことだった。
待ち合わせの場所に二人がそろった時太郎の携帯が鳴った。
花子は「デートの時くらいは切っておいて」といい太郎の携帯を取り上げる。
そして、太郎の携帯を見た花子は怒り出した。
いったい何故花子は怒り出したのだろうか?

【解説】
中学校の頃に付き合い始めた二人は、別々の高校に進学した。
新しい友達を作って高校生活を楽しんでいた花子に対し
太郎の高校生活はひどいものだった。いじめの標的にされたのだ。
暴力や悪質な嫌がらせに悩ませるも、太郎は心配さえたくないと花子には隠していた。
しかし、サブアドから送られてくる大量の嫌がらせメールと
ひっきりなしにかかってくる無言電話のせいで花子との連絡もままならなくなる。
そんな時だった久しぶりのデートをしたのは。
花子から連絡が入るかもしれないので
待ち合わせ場所についても太郎は携帯の電源を切らなかった。
花子が着いたらすぐに切るつもりでいたのだ。
だが、間の悪いことに花子が到着した丁度その時に着信。
花子に携帯を取り上げられてしまう。
太郎の携帯に表示される
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね……」の文字。
花子は恐る恐る受信フォルダを開いた。そこは罵詈雑言で埋め尽くされていた。
太郎の置かれている状況を理解した花子は怒った。
「なんで相談してくれなかったのよッ!」と。


20.【問題】

世間を騒がせた連続婦女暴行殺人事件の容疑をかけられた男がいた。
男は、そのうちの数件に関して起訴され、有罪判決がくだり死刑囚となった。
男には恋人がいた。
彼女は男の無罪を信じている数少ない人間の一人だ。
公判中からずっと、世間のバッシングにもめげずに男を支え続けていた。
ある日、そんな彼女の元に手紙が届いた。
数日後、彼女は無惨な姿で発見された。
何故だろう?

質問:男は無罪ですか?
回答:はい どんどん推理していきましょう

質問:恋人は誰かに殺されましたか?
回答:はい

質問:男は女の死に関係してますか?
回答:いいえ しかし男が無罪で捕まってる因果関係で恋人である女は殺害されました

質問:女は手紙を読みましたか?
回答:はい 何かが書かれていて女はそれを読んでいます

質問:手紙の内容は一言ですか?
回答:いいえ 女に宛てたメッセージが数行にわたって綴られています

質問:女は手紙を読んだ後何か行動をしましたか?
回答:はい

質問:手紙には何か指示が書かれていましたか?
回答:いいえ

質問:女の行動は女の死に繋がりますか?
回答:はい、その行動をした後女は殺されました

質問:その行動は事件の真犯人にとって不都合だったので口封じされましたか?
回答:いいえ 犯人にとってその行動は不都合ではありません

質問:手紙には男の事件に関することが書かれていましたか?
回答:はい

質問:手紙の主は男の事件に関する何かを知っていますか?
回答:はい

質問:その手紙の主は女の素性を知って手紙を出しましたか?
回答:はい 男の事件や、女が男の無実を信じてる恋人であることを知って、女に手紙を出しました

質問:その手紙の主は男の無罪を信じてますか?
回答:はい 無実だと確信してます

質問:その手紙の主は男と親しいですか?
回答:いいえ そして女とも面識がありません

質問:手紙の主は女に、男が無実の証拠や真相を伝えるために女に手紙を出しましたか?
回答:はい しかし本来の目的はそれではありません

質問:女は手紙の主に会いますか?
回答:はい "会いに行ったこと"が彼女の行った行動です

質問:女は手紙の主に殺害されましたか?
回答:はい

質問:手紙の主は女に実際に事件の真相を語りますか
回答:はい 事件の真犯人が誰かという事実を伝えました

質問:手紙の主は自分で伝えたそれを口封じするために殺したのですか?
回答:いいえ 元々殺す目的で女と会いました。

質問:手紙の主は事件の真犯人ですか?
回答:はい














【解答】
とある男が、このところのメディアの好き勝手な報道に腹を立てていた。
自分の創意工夫をこらした神聖な行為が、いつの間にか間抜け野郎の犯行ということで終わろうとしている。
英雄視されるべきなのは自分なのに、このまま終わるのは手柄を横取りされたようで許せなかった。
何とかして、世間とこの間抜け野郎に思い知らせてやらねばならるまい、そう考えていた。

そんなおり、その間抜け野郎の婚約者とかいうのが、TVで情報提供を呼びかけているのを見かけた。
有罪判決が出た今も、いまだに婚約者の無実を信じて疑わないのだという。
しかし、一度判決が下った後となってしまっては、真犯人を見つけ出す以外に確実に判決を差し戻す手などないのだろう。
そのため彼女は、独自の調査で真犯人を探しだし、恋人の命を救うつもりのようだった。

なんとも健気なことではないか、そう思うと男の顔からは笑みがこぼれてきた。
そして、彼女の被害者の会のバッシングにめげない気丈な語り口と美しい容姿は、次第に彼の食指を刺激していった。
「そうだ…こりゃ調度いいや、6人目は君にしようか」
そう呟くとすぐに手紙を書き始めた。

『……TVで貴女を拝見致しました。
私も貴女の恋人の無罪を信じています。実は私は犯行現場の近くにいたのです。
今まで事件に関わるのが恐くて黙っていましたが、もしかしたら貴女の力になれるかもしれません。
お話をする機会を頂けるのなら……』