質問してはみたものの、推理が行き詰まった。
そんな時、司会者の誘導手腕をなじるのもいいが
初心に戻ってみたら、意外に解けるかもしれない。
ウミガメに必要なスキルは
- 想像力
- 論理的思考
- 広い視野
である。
想像力は日頃の訓練で鍛える他ないが
後の二つは質問によってカバーできる。
それをこれから紹介したい。
基本質問のススメ
『情報が足りない!』
そんな理由で詰んだら、きっと貴方の盲点に情報が隠されている。
以下の基質は、機械的にやるだけで、広い視野を確保するのに貢献するだろう。
問題の性質について基質
- オカルト?
- グロテスク?
- エロチック?
- バスクリン?
- 現実に起こりうる?
- 特別な知識は必要だろうか?
- 比喩表現、言葉遊びが含まれるだろうか?
etc
設定について基質
- 物語は現実世界でのお話?
- 場所は何処? 屋内? 屋外?
- 日時は何時? 朝昼夜? 春夏秋冬?
- 特別な日? 誕生日? クリスマス?
- 時代は? 現代過去未来?
- 思想背景は? 政治/経済/宗教/民族/迷信/科学?
etc
登場人物について基質
- 登場人物は何人? 問題文のだけで足りてる?
- 登場人物は何? 人間? 動物植物?非生物?
- 性別は? 男? 女? 両性?
- 種別は? 大人子供胎児? 天使悪魔?
- 属性は? 勝ち組? 負け組?
- 性格は? アッー? ドM? ドケチ?
- 普通の人? 五体満足? 病気持ち? 精神病?
- 職業は? 警官? 犯罪者?
- 人物間の関係は? 顔見知り? 赤の他人? 友達の友達?
etc
シチュエーション基質
これは問題文によるので、例だけ。
「男はソレをした。そして泣きながら死んだ。」
- ソレは何? 犯罪? スポーツ? セクロス?
- ソレは特別? 道具使う? 技能必要? 死ぬ?
- 何故した? 自発的? 依頼? 強制? 偶然?
- 動機は? 物/金/利己的? 救助/利他的? 恋愛/怨恨/感情的行動?
- 泣いた理由は? 悲しい? 嬉しい? 怖い? たまねぎ?
- 死んだ理由は? 自殺? 他殺? 事故死? 病死? 死刑執行?
などなど、問題文の行動や状況の描写に関して
省略されたであろう表現を想像しながら質問をするとよい。
絞込み
基質もした、情報も沢山でた。だけど、
『情報が多すぎて可能性がありすぎる!』
こんな理由で推理が行き詰まることが少なくない。
そんなときは絞込みを行なおう。
以下のような絞込みは、余計な情報を選別、整理し
論理的思考をする手助けになるだろう。
〇〇は重要?
まず一つ目の絞込みは、情報の重要度である。
その情報が、問題を解くのに必要か?
シチュエーションを補完するだけの不必要なものなのか?
ということを判断するのである。
〇〇なのは××?
二つ目の絞込みは、情報間の関係である。
たとえば、回答により、二つの情報が得られたとしよう。
- 男が死んだ
- 殺人事件が起こった
ここでありがちなのが
『男は殺人事件の被害者か、それに近い者』
という推論で質問を先に進めていってしまうこと。実は
『男は殺人事件と全く無関係の事故で死んだ』
が真相だったということは少なくない。
したがってミスリードを減らすためには、面倒くさがらずに
「男は殺人事件の被害者(関係者)?」といちいち確認することが必要だ。
そして、この情報を得た時に、本来的に考えなければならないのは
男は何故死に、誰が誰を殺した事件なのか?ということなので
男の死因、殺人事件の詳細、どちらか一方のわかりやすい方から
各種の情報と関連付けしていくアプローチもいいだろう。
××でないと成立しない?
これは〇〇は重要?に似たシチュエーション基質だが
場面設定を限定的にすることで、連想の手助けになる。
当たり前な例をあげるとすれば
「男はお金が大好きだった。しかし遺産を受けとらなかった」
男性でないと成立しないのならば、男性特有の事象がかかわるだろう。
お金が好きでなくとも成立するのならば、性格は関係なく受けとれなさそうだ。
遺産でないと成立しないのならば、遺産を残す側がミソであることが推測できる。
このような特に「男」や「女」などの
簡単にスルーしがちな条件には、この質問は有効だ。
途中経過のまとめも有効だお
問題が長引いたら、重要な点を整理して
これであってる? 後は〇〇を当てればいい?
などと確認をしよう。
改めて整理しなおすことで、新たな発見があるかもしれない。
それに腕のいい出題者ならば、情報を組み立てるためのヒントをくれるだろう。