【アナタの標に成れたなら】

Last-modified: 2021-01-12 (火) 10:57:31

概要

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S
重 尊(かさね みこと)→重尊 
敬 命1(うやま いのち)→敬命 
敬 命2(うやま いのち)→敬いのち 
敬 命3(うやま みこと)→敬みこと
敬 命(うやま いのち) 運命 託人(さだめ たくと) 標 似合(しるべ にあ) 媒 導(なかだち みちび)
欠炊通栓(かたき とおせん) 河両転醒(がりょう てんせい)
懐温《かいおん》 両親《ふたり》 最初《はな》 途《と》(んでもない) 者餓《しゃが》(む) 床途《とことん》 学蘭《がくらん》 運去《うんざり》 癒《ゆ》っ刳《くり》 疾《と》っ疾々《とと》 放《ほ》《っと》 宣言《デクラレーション》 咖哩《カレー》 米飯《ライス》 白《ホワイト》 線《ライン》 莫大小套《ジャージ》 忍寄短靴《スニーカー》 足套《ソックス》 外《オーバー》 長套《コート》 巻《ロール》

頭文字

P其一→ポツダム(宣言) P其二→プロデューサー(巻き)

宛字 

他用語

自用語

難読漢字

宛字

外来語

生歪(ストレス) 寝台(ベッド) 飛込(ダイブ) 

序章

1995(11)年5月2日火曜日に両親の喧嘩に辟易し、家出をした運命 託人は雨の夜に標 似合と出会った。

粗筋

序 家を出て、出会うまでの話。

「見限ろう」
訣別の意を、自室にて口にした。
所謂、反抗期と云う奴なのか。何うしても我慢出来なかった。否、捉えられ方によっては少し語弊が生じるかもしれない。別に癇癪等を起した訳ではないのだから。
でも、看過は不可避。そう言わざるを得なかった。
其んな此んなで俺は支度を始める。来るべき家出に向けて。だが⋯⋯。
「あーーもう、苛々するなーー」
稍声を荒げて俺は動かしていた手を頭に遣る。生歪の所為か、準備が些も捗らない。なので寝台に飛込し、作業を中断することにする。
「⋯⋯⋯⋯」
精神の疲労で心身共に動きが鈍くなる。

或る所に〖小王《レグルス》〗と云う男がいた。
既製品なのか、尻を半分程覆う長袖のトップス。裾が長いのか、踝の上にアーム・バンドを締め、|裾口《すそ》の位置が調節されているボトムス。
黒を基調とし、側面等に白い線《せん》が入ったジャージ。
|其れ《せん》と同色の、台襟シャツ、|足套《くつした》、スニーカーと云う、配色的にモノトーンな風体。お世辞にもお洒落と云えぬ恰好で街を歩いていた。