アトラスガンダム

Last-modified: 2024-04-11 (木) 18:59:50

登録日:2016-11-21 (月) 13:56:13
更新日:2024-04-11 (木) 18:59:50
所要時間:約 5 分で読めます


▽コメント欄
Tag: ガンダム サンダーボルト MS 地球連邦軍 試作機 イオ・フレミング 一人グリプス戦役 化物 生まれる時代を間違えた機体 オーパーツ 水陸両用 マキシブーストON参戦 アトラスガンダム 連邦水泳部 機動戦士ガンダム サンダーボルト



お任せを、大佐。
必ずやサンダーボルト宙域の悪夢を討ち取ってご覧にいれます。


~天を支える巨人~

型式番号 RX-78AL
武装 ブレードシールド/ビームサーベル/レールガン/アサルトライフル/ビームライフル
その他装備 サブレッグ

機動戦士ガンダム サンダーボルト?』に登場したモビルスーツ(MS)。
地球連邦軍一年戦争終結後に開発した試作型水陸両用MS
俗に言うガンダムタイプ?に分類されるMSなのだが、その開発経緯ゆえに様々な点でガンダムタイプどころか通常のMSともかけ離れた特異な性能と外観を有している。

特徴

宇宙世紀のガンダムタイプとしては珍しく、というより最初から水中戦?を想定して開発された初のガンダムタイプ。
その甲斐あってか、水中でグラブロ?ズゴック?と互角以上に戦えるほどの性能を獲得している。
更に後述のサブレッグによって単独飛行まで可能であるため、実質的に陸海空全てに適応している機体と言っても過言ではない。

関節構造

関節構造に(本作における)ジオン軍の水陸両用MSを参考にした球体関節を採用し、人間で言う脊椎に当たるパーツを背中に追加している。
従来型のMSより人間に近い構造になっているため、関節稼働範囲も広い。
結果として四肢が細くマラソン選手のようなアスリートチックなシルエットになっている。

コックピット

ボールの構造を参考にした球体型コックピットが採用されており、内部には全天周モニターを装備。
って言うか、パーツを外した姿はまんまボールガンダムの頭の付いたボールという「天球を支える神?」の名に相応しい……いや、どう言い繕ってもシュールな姿である。
更に脱出機構?も備えており、後のリック・ディアスサザビー?の物に酷似した構造になっている。

サブレッグ

背部にアームを介して大型推進機二基が接続されている重力下飛行用ブースターユニット。
?のような形状をしており、両端部にスラスターが配置されている。
サブレッグがもたらす大推力の恩恵でアトラスガンダムは大気圏内での単独飛行を可能としている。
ただし滞空時間などには言及が無いため、飛行能力?の正確な評価は未だ不明。
足裏にスキー板のように接続出来る他、武装コンテナやブレードシールドを外装可能。
更にサブレッグの間にブレードシールドを挟み込むことで水中戦用形態に移行する。
同じ地球連邦軍の機体なら扱えるらしく、分離してガンキャノンアクアに即席で渡した際はそのまま操作できていた。

その他

脚部の脹脛側面にウォータージェットを装備。
水中での機動性を向上させている。
後に背面に追加の水中用推進ユニットを装備している。

武装

試作機としての色が濃いため、武装も他の連邦MSとは毛色の違う物が多い。

レールガン

アトラスガンダム専用に開発された大型レールガン。三本のレールで砲弾を加速して発射する。
サイズは機体全高に匹敵するが腕部に直接接続することで片手で扱うことができる。
射程も広く、最大出力で放てば敵MSのボディを抉り取ってしまうほどの破壊力を発揮する。
水中ではレールから放電してしまうのでレールガンとしては使えないが、放電時に放出される電磁パルスは一種の電磁バリアとして機能するので魚雷やミサイルなどに対する防御兵装として使用可能。
某フロム・ソフトウェア製ロボットゲームに登場する産廃レールガンではない。
アニメ版ではデザインが変更され、3枚のフィンの形をした短いものに変更されている。

アサルトライフル

アトラスガンダム専用武装の一つ。
非使用時はサブレッグのコンテナに収納され、使用時はレールガンのサイドアームや水中でのメインウェポンとして使用される。

ビームライフル

銃身下部にビームサーベルを装着しており、格闘戦にも即時対応可能。
水中では拡散してしまうがその性質を利用してばら蒔かれた機雷を一掃した。

ニードルガン?

水上都市リグでの戦闘から使用している火器。
数多のズゴックやゾゴックなどの水中用MSをハリネズミにしている。

ビームサーベル

両肩に一本ずつ収納されており、コムサイを一刀両断可能な程のリーチと出力を誇る専用ビームサーベル。
水中で二基を同時に使用することで非常用推進機としても使用可能。
しかし使用可能な時間はサーベル本体のエネルギー残量に依存し、片方が停止すると推力バランスが大きく崩れる。

ブレードシールド

アトラスガンダム専用の大型シールド
装甲表面にブレードが何枚か突き出ており、押し付ける事で相手を削るように攻撃する事ができる。
上記の通り機体前面に構えサブレッグで挟み込むことでソリのような形になり水中戦用形態をとる事が出来る。
高い強度と耐熱性を誇り、グラブロ?のクローに掴まれたままメガ粒子砲を撃ち込まれてもしばらく持ちこたえられる。
アニメ版ではブレード部分が減少したデザインになっており、代わりに『メドゥーサの矢』が装備されている。

メドゥーサの矢

上記のブレードシールド内に装備されているアニメのみの装備。
ブレード部分を展開し、敵機に突き刺さるとゲル状の物質を噴出し行動を阻害する。

劇中の活躍

一年戦争終結後に地球連邦軍に復帰し、サイコ・ザク?の捜索に参加したイオ・フレミング?が本機を受領。
初登場はコミック4巻のラストにて、サンダーボルト作戦のブリーフィング中に出た「南洋同盟が既にリユース・サイコ・デバイス搭載機を開発・配備していたらどうするのか?」という質問へのアンサーとして、離れた基地で立ち上がる姿をモニター越しに映す形で登場。
この時のアトラスガンダムは「搬送用車両の荷台で仰向けの姿勢でいたところから、片足を大地に付けて立ち上がる」という、「ガンダム大地に立つ!!」のオマージュとなる登場シーンを見せる。
しかし、「(コロニー内ではあるが)青空の下、戦争も何も知らない少年が必死に起動させる」というガンダムに対し、「ざんざん振りの雷雨の中、仇敵を狙うベテランパイロットが殺意を滾らせながら起動させる」という、オマージュであると同時に非常に対照的な内容の登場でもある。
その後、発動したサンダーボルト作戦にて、大気圏外からスパルタンに向けて特攻してきたコムサイ?を一刀両断するという鮮烈な実戦デビューを飾る。

続く南極での戦闘ではズゴック部隊を相手に単機で無双するが、グラブロとの水中戦で全身を穴だらけにされ中破。
物語がダリル・ローレンツ側に移った事もあり、しばらく物語からフェードアウト。

その後は洋上プラントから逃げる南洋同盟(と洋上プラントの住人)の追撃戦に参加。
サイコ・ザク?のパイロット候補が乗ったシーランスを追い掛け回し、護衛のゾゴック?ザクマリンタイプ?を全滅させるが、シーランスに同乗していたフィッシャー・ネスの気転で振り切られる。
南洋同盟のタール火山基地攻略戦では初手こそダリルに奇襲され部隊を分断されるも、水中で大量のジオン軍MS相手に引けを取らず、基地内部でもレールガン無しで暴れまわるなど本領発揮している。

途中、ビリー・ヒッカムのズゴック&セバスチャンのアッガイ?と交戦しサブレッグの片方を失ってしまう。だがそれすら危機とせず、セバスチャンのアッガイを撃破する。そして念願のサイコ・ザクMk-Ⅱとの交戦に入り、ザクタンクの支援をいなしつつ追いつめたが、すんでの所で自らを盾としたクローディアの献身を目の当たりにしてイオが戦意喪失。
母艦スパルタニアンが墜落し撤退を余儀なくされ、代理パイロットのビアンカが操縦しつつ火山を後にした。

第三部

トラスト部隊突撃ィ!!

舞台が再び宇宙に移ったが、まさかの宇宙用に改修され再登場。
一目で違いがわかるのはブレードシールドの代わりにサンダーボルト世界でお馴染みの二本のサブアーム+シールドを装備してる点。
シールドは複数のパーツでできており銃口を出す分だけ稼働させる事で攻撃時の隙を最小限にできる。
他作品で言えばGNフルシールドの小型版。
また、サブレッグはコの字ではあるが見た目が角ばった物に換装されており、ただのサブスラスターといった趣になっている。

イオは別の機体に乗っているためパイロットはビアンカが担当。何気に前主人公機をヒロインが受け継ぐお約束展開である。

マイトレーヤ作戦では…

レヴァン・フウの乗るビグ・ザムを撃破するため一基の核ミサイルを背中に装備。
しかし重量超過になったものの他の装備を外すわけにもいかずノズルを追加し、ビアンカの要望で「推力増し増し」にしている。

一人グリプス戦役

既知のMS開発史では地球連邦軍が人型のままで単独飛行が可能なMSの開発に成功したのはグリプス戦役の頃のはずなのだが、アトラスガンダムは一年戦争直後の時点でそれを達成してしまっているので読者からしばしばオーパーツ扱いされる。
例えるなら一年戦争直後の時代にバイアラン?タイムスリップしてきたような物なので当然である。

……と思っていたが、火山基地攻略戦でサブレッグを丸ごとガンキャノンアクアに渡していた。重力下飛行用ブースターユニットの名前通り外付けのパーツの域を出ないのだろう。
この事から、オプションユニット無しで考えればバイアランがまだまだ単独飛行を可能にした初機体でいいのだろう。

立体化

プラモデル?がHG 1/144で発売。
可動範囲は良好だが、色分けは各部の黄色のラインなどが足りない。
武装はレールガン、アサルトライフル×2、ブレードシールド、ビームサーベル×2が付属。
アニメ公開後は、レールガンと盾・サブレッグのスラスター部分が変更されたデザインがプレバンで限定発売された。

ゲームでの活躍

◆Extreme vs.シリーズ
機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON?にて追加機体として初参戦。
コストは2500
家庭版のガンダムバーサスにもDLCとしてコスト400で同時に追加された。
なお、デザインはOVA準拠である。

横移動しながらレールガンを二連射するサブ射撃や高速移動を行う特殊射撃などの変則機動を軸に戦う近接寄り万能機。
全ての射撃がレールガン、アサルトライフルと実弾で構成されているためビーム射撃に打ち消されてしまうという弱点を持っているものの、弾速や大きさ、キャンセルルートなどに優れているため当てやすく、近接寄りとしては優秀なものを持つ。
また、アップデートによって誘導を切りながら後方に跳躍する「ジャンプ派生」が特殊射撃のみならずサブ射撃や特射射撃派生のアサルトライフルなどから出せるようになったため、より一層変則機動に磨きがかかり、ジャンプ派生がアトラスの代名詞とまで呼べるほどの主力武装に変化した。

格闘武装は大半の射撃からキャンセルできる射撃バリア格闘のN特格、上への食い付きと判定発生に優れる前特格、発生は遅いが伸びや回り込みにすぐれる横特格、射撃を防ぐことができ、持続や判定が優秀な下格のカウンターの4種が主力。
飛び抜けて優れた性能の格闘は存在しないものの、手数が多く、射撃からキャンセルできることもあって行動が非常に読み辛い。

すなわちこの機体は、豊富な特殊移動とキャンセルルートで射撃を掻い潜りつつ近距離の読み合いに持ち込み、隙を見て相手に射撃や格闘を叩き込み、不利と見ればジャンプ派生で逃げるじゃじゃ馬モビルスーツである。
その機体コンセプト故に操作難易度が高く、相性の悪い機体も多いため相応の練度を要するが、使いこなせれば環境上位機体さえ手玉に取れるポテンシャルを秘めている。

次回作の機動戦士ガンダム Extreme vs. 2?にも参戦。
レールガンの弾の大きさや機動力の下方を受け、最弱クラスの機体になってしまったが、アップデートにより弾の大きさや機動力の向上、サブ射撃の弾数増加や格闘火力の向上などの大幅強化をされた。
しかし、射撃武装や回避行動のインフレや実弾主体の機体と近接寄り機体への逆風により上方修正を受けてなお中堅~下位機体の地位に甘んじている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTにも参戦。
格闘CSにガンキャノン・アクア(ビアンカ機)を、下格闘にOVA中盤で見せたメドゥーサの矢が追加。
前者は突撃かニードルガン&魚雷発射を、後者は高速で発射した後に敵機に付着すると一定時間後高威力のダメージを与える特殊な拘束系武装になっている。
リリース当初は、追従アシストに命中しても本体にダメージが行くというジャンプ作品の能力?のようなバグが起きていた。

余談

アトラスとはギリシャ神話に登場するティターン族の巨神の名であり、アトラスは他のティターン族がゼウス?達に降服する中で最後まで戦い続けた。
ゼウス達に敗北した後はその怪力と巨駆を買われ、天を支え続けるという罰を与えられた。
恐らくは宇宙から来るジオンを抑止するという意味で名付けられた物と思われる。


△ページトップ
項目編集


この項目が面白かったなら……ポチッと 1 

コメント欄

▷ 表示する