イトーヨーカドー

Last-modified: 2024-05-22 (水) 22:17:44

登録日:2016-05-22 (日) 01:23:28
更新日:2024-05-22 (水) 22:17:44
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イトーヨーカドーとは、日本の大手スーパーマーケットチェーンである。
通称「ヨーカドー」、「IY」。流通業界での俗称は「ハト」(もちろんCIからである)。
登記上は「イトーヨーカ堂」であるが、本記事では通りのいい「イトーヨーカドー」或いは「ヨーカドー」と表記する。

概要

東日本地域を中心に全国展開をする大手スーパーマーケット。
…だが全国展開とはいっても出店先は埼玉東京?神奈川千葉の関東地区の1都3県に偏り、その4都道府県以外で10店舗以上を出店していた事のある地域は北海道のみであった。
北陸、四国、九州・沖縄への出店はこれまで一度もなく、西日本での知名度はそれほど高いとはいえないらしい。
現にクイズ番組の『ネプリーグ?』で鳥取県出身の芸能人が出題されたイトーヨーカドーのマークを見て解らないと発言していたこともある。

資本としては独立系(どこかの系列に属さない)であるが、三井グループとの関わりが深く実質的に「三井グループの流通小売部門」という立ち位置である。
(似たような例としては三菱グループに対するイオンなども挙げられる)

歴史

1920年創業。
こう書くとかなりの老舗のように思えるが、源流のレベルまで遡ればヨーカドーよりも古いチェーンも幾つか存在する、というかヨーカドーはぶっちゃけこの業界じゃ比較的新参の部類。
浅草に開業した「羊華堂洋品店」が直接の源流である。
屋号は当時銀座で大繁盛していた「日華堂」と、創業者の干支(羊)から取られている。
1953年に合資会社に移行し、さらに1958年に「株式会社ヨーカ堂」に移行。
1971年に株式の額面変更のために「イトーヨーカ堂」が「株式会社伊藤ヨーカ堂」を吸収合併し、現在の「イトーヨーカドー」となった。

利益率はスーパー業界でもトップであったが2003年にイオンに利益で追い抜かれてしまい、
(効率の悪さを店の規模でのゴリ押しで補っているところと比べるほうが間違っているような気がしないでもないが…)
さらに子会社であったはずのセブンイレブンのほうが成績が上というねじれ現象まで起きてしまった。
このねじれ現象を解消するため、各関連企業とともに持株会社「セブン&アイ・ホールディングス」(以下「7&i」と表記)を旗揚げ。
7&iの傘下に収まるという形態を取っているが、業績低下が改善せず、2016年6月には約50店舗以上が閉店し中国地方からは完全撤退した。
2024年2月には大都市圏の店舗に絞り、北海道や東北地方から撤退することを発表。それらの店舗は2020年代以降急速に全国展開を進めているOICグループ(ロピア)が引き継ぐことも明らかにされており、流通業界再編および世代交代の真っただ中に居ると言っていいだろう。

特徴とか評価とか

店舗に関してはとにかく効率重視と言われる。
全盛期には「拡大のダイエー・集中のイトーヨーカドー」と並び称されたという。
売り場の面積あたりの稼ぎの効率は今なお業界トップクラスだとか。
またハードウェアとしての店舗は基本的に「賃貸物件」であり、自社の資産という扱いではない。
飽くまで借り物なので(少なくとも店舗に関しては)諸費用を最小限度に抑えている。

一昔前は百貨店まがいの高層階の店舗での出店も行っていたが、今は2~3フロアの低層型が中心。

出店地域に関しては駅前の一等地を押さえるというのが基本。このため鉄道ファンからの評価も悪くないようだ。
…であったが近年では車社会/モータリゼーション?に伴い、ステラタウン(埼玉県)や竜ヶ崎店(茨城県)のように、郊外型の店舗も増えてきている。
それどころか、一等地にある店舗のほうが先に潰れるという現象が発生している。

政治・思想面でも(イオンなどと比較して)比較的高い評価を得ている。
…ではあるが、決して良い評価というばかりではない。というかぶっちゃけ「闇の面」も少なくない。
まあこれから先はこのWikiで書くことではない、っつーか書いたら正直非常にYAVAIので物好きな人は各自検索してくれ。
要はどんな企業でもどっかにアレな面を抱えているってことで。
第一、そんなもん気にしていたら買い物自体できないじゃないか。

内情に関しては、良く言えば規律正しい・悪く言えば軍隊まがいの厳しい環境と(特に同業他社から)言われている。
誰が呼んだか、「ハトの常識は世間の非常識」だとか。
正社員に至っては髪型まで指定されている(通称「IYカット」)という、お前ら本当は銀行や役人じゃないのかと言わんばかりの規律だそうで。
まあその統率力こそが並み居る老舗を押しのけて日本のスーパー業界の「ビッグ3」の一つに名を連ねる原動力の一つとも言えそうではあるが。
同じく駅前に勢力を広げている驚安の殿堂 ドン・キホーテとは好対照と言えよう。

業態

  • イトーヨーカドー
    ほぼ基本の形態、食品だけを取り扱いする食品館タイプも増えてきているが、「食品館」を掲げないものの食品だけを取り扱うタイプも増えてきている。面倒になってきたからまとめている模様。
  • エスパ
    百貨店寄りの高級志向の実験店。黒歴史。現在は全店舗イトーヨーカドーに転換済み。
  • アリオ
    イオンモールと真正面から殴りあうための大型ショッピングモール。
    閉店ラッシュの為、出店は滞っているどころか減少している。
  • ザ・プライス
    いわゆるディスカウント店。イトーヨーカドーからの転換が殆どであったが、2016年ごろから閉店が相次ぎ、絶滅危惧種となっていたうえに下記の会社設立により、この名義の店舗は消滅予定である。
  • ヨークベニマル
    昭和22年に株式会社紅丸商店から始まって昭和48年にヨーカドーの傘下となり後に7&iグループ完全子会社になった。
    福島と宮城を主体として、栃木と茨城と山形に多数(現在は合計200店以上)展開している。
    後述にも有るがヨークマートはここに転換予定なので
    将来的には1都8県に2桁以上の店舗数を展開するヨーカドー以上に東日本に展開する食品スーパーになる。
    7&i系列に置かれるプライベートブランド商品のセブンプレミアムの開発は、ここが主体となっているらしい。
  • ヨークマート
    1975年にヨーカドーが全額出資して首都圏をテリトリーとする
    食品専門のスーパーマーケットを運営する子会社として誕生した。
    首都圏をテリトリーとする割に親会社同様に埼玉、東京、神奈川、千葉の1都3県に片寄っている。
    2008年にヨークベニマルに統合する事を7&iグループが発表し、ヨークベニマルに転換され消滅するらしいのだが、まったくをもって気配がないまま10年経過したうえに別のグループ会社と統合。あきらめたのか?
  • コンフォートマーケット
    2019年8月に展開させた新型スーパー…だが2店舗展開した後に下の会社に早々と統合され短命となった。
  • ヨーク
    「ヨークマート」、「食品館イトーヨーカドー」、「ザ・プライス」、「コンフォートマーケット」のそれぞれ個別に運営していた物を2020年6月1日に集約して設立した新しい会社。
    「ヨークマート」「食品館」「コンフォートマーケット」を「ヨークフーズ」に、ディスカウントストアの「ザ・プライス」を「ヨークプライス」にそれぞれ変更する予定。
  • ポッポ
    ヨーカドー内のフードコートスペースで展開しているファストフード店だがヨーカドーの無い(というか撤退した)古河で再び営業していたこともあった、でも減少中。
  • ファミール
    ヨーカドー内でやっていたファミレス。2019年9月30日を以て全店舗が閉店。
  • セブンホームセンター
    イトーヨーカドーが過去にやっていたホームセンターの店、黒歴史その2。
  • ダイクマ
    過去にヨーカドーの子会社だったディスカウントストア。
    2002年5月にヤマダ電機に売り払われ、2013年5月31日に吸収合併された。
  • 天満屋ストア
    2014年1月にイトーヨーカドーと提携したスーパーの会社。
    一部店舗で7&iの商品が置いてあったり電子マネーnanacoが使用可能である。
    2016年9月28日にアリオ倉敷イトーヨーカドー食品館がこの店に変わる初のケースが発生した。
  • 丸大
    イトーヨーカドーの完全子会社で、食肉メーカーとは無関係。
    元々は新潟で創業し、のちに合併し「イトーヨーカドー丸大」となった。しかし各地にあった店舗が閉鎖され、現在は新潟店の1店舗を残すのみだが、こちらも2025年3月で閉店が決定している。

店内放送(合図音楽)

店内放送のBGMという体裁をとってさり気なく売り場に指示を出す。

  • ビートルズ「Help!」
    →「レジが混みまくっているので増援呼んでこい!」
  • 民謡「一週間」
    →「ミーティングを始める」
  • サウンド・オブ・ミュージック?より「ドレミの歌」
    →「掃除の時間ですよ」
  • サザエさん?
    →「今日はお客さん増えそうだからちょっと早めに掃除始めてね」
  • ポパイ?のテーマ
    →「納品のトラック到着!品出しの時間だゴルァ!」
  • ベートーベン「運命」
    →「緊急事態発生!」(地震、店舗火災、爆破予告?など)

海外への出店

海外進出は現状、中華人民共和国?のみである。

アニオタ的には

アニオタ的には「クレヨンしんちゃん」に登場する「サトーココノカドー」のモデルとして有名だろうか
恐らくモデルは春日部(余談だが過去に同市に存在した7&i関係のロビンソンをもじったデパートも登場していた。)
そして2017年4月…マジでやりやがった、期間限定で本当に「サトーココノカドー」になってしまったのだ。

また、ポケモン関連のキャンペーンを幾つか展開していたり、Wi-Fiサービス「セブンスポット」の存在などで全国のトレーナーの御用達かも知れない。
(ある噂によれば、ゲームボーイを低迷期から支えてきた流れらしいが…)

毎月 8・18・28日は、追記・修正デー!


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