ウィンダム(MS)

Last-modified: 2024-04-08 (月) 18:21:17

登録日:2012/02/23 Thu 22:34:36
更新日:2024-04-08 (月) 18:21:17
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ウィンダムとは、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するモビルスーツ(MS)。

ウィンダム

WINDAM

■基礎データ

型式番号:GAT-04
全高:18.67m
重量:58.20t
動力:バッテリー
装甲:VPS装甲(?)
武装:
M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器×4
M9409L ビームライフル
ES04B ビームサーベル×2
Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾×2
A52 攻盾タイプE

特殊装備:ストライカーコネクタ

パイロット:地球連合軍一般兵
      ネオ・ロアノーク?

■機体解説

C.E.73年時に開発された地球連合軍?の主力量産機。
ダガーL?の後継機にあたる。
角ばっているダガーに比べると四肢は滑らかなフォルムで体格もかなりスリム。それでいて肩部分が大型で、マッシブな印象を与える。
顔はダガー系に近いバイザータイプを採用しているが、額に2本のブレードアンテナを設けるなど全体的なシルエットはガンダムタイプ?に似ている。
装甲は白と青を基調としており、ダガーLに比べると鮮やかな配色となっている。

105ダガー?の時点でストライク?に迫る性能は既にあったが、ラミネート装甲の使用をはじめ生産性に課題が残っていた。
それに対して、このウィンダムは完全量産化を実現している。

設計はダガータイプのノウハウが活かされ、それらと同じく基礎骨格はX100系の系譜を受け継いだバランスに富んだ汎用タイプを採用。
肩や脚にはスラスターを設置していて、機体の軽量化が図られていることも相まって高い機動力を発揮する。
更に四肢などを細身にすることでクリアランスを拡張し、運動性を向上。
脚部は爪先と踵が大きく分かれた二分割構造になっており、悪路においても走破性を確保している。

腹部のコクピットはハッチを二重構造化。
内部はダガーに引き続き後期GAT-Xシリーズと同タイプで、ナチュラル用OSによる安定した操作性を有する。

背面にはストライカーパックシステム?用のコネクタも搭載しているので任務に応じて様々なパックを背中に装着できるが、
肩用の追加装備についてはハードポイントが無いので装着できなくなっている。
そのため装備する場合は背面部分のみのものやアナザートライアル版のストライカーに限られる。
作中では主に大気圏内ではジェット、宇宙ではドッペルホルン、マルチストライカーなどの大量生産品を使用。ジェットストライカーを装備しているとドラグナー?に見えるのは気のせいだろう。
『DESTINY ASTRAY』ではエールを装備した機体も登場した。
これらの特徴がストライクEと共通すると指摘されることもあるが、設定上の関連は明記されていない。

装甲材についてはVPS装甲とする資料も存在するが、

  • インパルス?の機関砲等の実弾兵器で装甲を貫通され撃墜される場面が何度もある
  • 格納庫での待機時や撃墜された残骸も色が付いたままになっており、ディアクティブモード(灰色)になっていない
  • 以上の点は本放送時のみならずスペシャルエディション版やリマスター版でも修正されていない
  • 設定上(V)PS装甲は量産機に採用するには高コストであるが、その事への言及も無い
    といったVPS装甲を採用しているとは考えにくい劇中描写や設定との矛盾点が多く、設定ミスないし取り違えの可能性を視聴者から指摘されている。
    ゲーム作品でもPS装甲を持っていない事が多い。

総合的な戦闘力はストライクを始めとしたX100系フレームの機体とほぼ互角であり、パイロットの技量が高ければザクウォーリア?などのニューミレニアムシリーズとも対等に戦えるとされている。

■武装

  • M2M5 トーデスシュレッケン12.5mm自動近接防御火器
    頭部と胸部に2門ずつ内蔵されている。ダガーLに装備された物と同じ。
    これまで採用されていた「イーゲルシュテルン」と比べて口径は1/6に縮小されたが、
    技術の進歩で威力の低下は1/2に抑えられた。

    上記のように威力は低下している筈だが、『SEED FREEDOM』ではジンを蜂の巣にする破壊力を見せた。
  • M9409L ビームライフル
    メインウェポン。
    上部に大型センサーパーツ、下部には可動式のフォアグリップを有するが片手でも十分に扱える。
    ダガー系で採用されているビームライフルやビームカービンと比べて銃身が長く、貫通力も高まっている。
    ビームのSEはダガー系と同じものが使われているが、何故かベルリン戦のネオ機のみガンダム系と同じSEに変わっている。
  • ES04B ビームサーベル
    これもダガーLの物と同じ武装。
    両腰アーマー上部にマウントされている。
  • Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫入弾
    クナイっぽい投擲武装。両腰アーマー下部に格納されている。
    目標に対して投げつけることで装甲に食い込み内部で爆裂しダメージを与える。
    一応コンバットナイフとしても使用出来るらしい。
    やはりダガーLと同じ物。
  • A52 攻盾タイプE
    対ビームコーティングされたシールド。
    ストライク?やダガーの物に比べると曲線的で厚みのある形状で、先端が尖っているので打突武器にもなる。
    裏には『Mk438/B 2連装多目的ミサイル「ヴュルガーSA10」』を装備。

■劇中の活躍

◇C.E.73(『SEED DESTINY』)

フォックストロット・ノベンバーにおける戦闘にて初登場。
核攻撃隊(小説版によると「クルセイダーズ」というらしい)としてマルチストライカー装備機か多数配備され、極軌道からプラントに接近して大量の核ミサイル?を発射したが、
新兵器「ニュートロン・スタンピーダー」によって核ミサイルの自爆に巻き込まれる形で殲滅させられる。

ネオ率いるファントムペインがカーペンタリア基地を出航したミネルバを襲撃した際には、建設中の連合軍基地から徴発されたジェットストライカー装備機が30機投入されたが、ミネルバ?隊に全て撃墜されてしまった。
その後も様々な場所で多数が配備・投入されているが、たまにザクやグフ?を撃墜するくらいの活躍しかできなかった。
『DESTINY ASTRAY』で登場した際も似たようなもんであった。

大気圏内ではジェットストライカーを運用しているが、宇宙では1カットだけドッペルホルンを装備した機体が映っただけでその他の機体がストライカーパックを使用している様子が無い。
ダガーLがドッペルホルン装備のものが見られたのに一体どうして……。

◇C.E.75(『SEED FREEDOM』)

ブルーコスモスが使用する機体として登場。
冒頭のアフリカでの戦いにおいてジン?ディンザウート?などを民間人諸共攻撃していた。
相変わらずやられ役だがジンを圧倒して民間人を追い詰めるシーンなど、3DCGで描かれている事もあり印象に残りやすい。

■バリエーション

ネオ専用ウィンダム

ネオ・ロアノーク?の専用機。
カラーリングがエグザスと同じ紫に変更。同時に通常装備しているジェットストライカーはリミッターを外しており操縦性を犠牲にしつつも機動力を上げている。

カーペンタリア基地を出航したミネルバに攻撃を仕掛けた際にシンのインパルスを翻弄したが、指揮下のウィンダム30機を全滅させられて撤退。
その後はネオがもっぱらJ.P.ジョーンズのブリッジで指揮を執っていたため戦場へは出ず、
たまに登場してもステラ?を返してもらいに行くための迎えの車代わりかネオがボナパルトへ向かうために使われるかのどちらかであった。
ベルリンでやっと戦わせてもらえるかと思いきや、キラフリーダムと交戦。貫入弾でシールドを破壊するも、逆にその一瞬を突かれ両腕ごとジェットストライカーを撃ち抜かれて墜落。
コクピットから放り出されたネオはアークエンジェル?に救助されたが、機体はそのまま放置された。

■外部出演

◇『ガンダムビルドファイターズトライ?

ガンプラとして登場。
デスティニーガンダムムラサメ?の僚機として戦っている場面が描かれている。

◇『ガンダムビルドダイバーズRe:RISE

回想の第二次有志連合戦において、フォース「AVALON」に所属するダークダガーLに似た配色の「黒いウィンダム」が登場。
更にウィンダムの改造機「エルドラウィンダム」が登場。

◆エルドラウィンダム

エルドラの民を脅かす謎の存在・アルスが擁するMS集団、通称「ヒトツメ」に属するウィンダムのカスタム機。
ボディはダークグレーを基調に頭部、胴体、肩部は濃い紫色に塗られている。
ウィンダムとの大きな差異として、頭部が三つの菱形センサーを並べたシンプルなデザインになっており、同様のセンサーパーツが胸部と肩部にも埋め込まれている。

使用武器は腰部のビームサーベルとトマホーク型のビームライフル。
シールドはウィンダムの物を装備しているが、表面には四本のスパイクが追加されている。
更に背面のストライカーコネクタを介しフライトユニットを装備した空戦仕様なども存在。
その戦闘能力はこれ以前に存在したエルドラアーミー?エルドラドートレス?などの改造機を凌駕しており、コアガンダムⅡ?やモビルドールメイを苦戦させるほど。

操縦は頭部に埋め込まれた小型のヒトツメ「ガードアイ」が行っている。

■立体化

本編放映時に発売されたモビルスーツインアクション(完成品塩ビフィギュア)にてネオ・ロアノーク専用機と量産型が発売されている。

ガンプラ?では長らく発売されていなかったのだが、ジェットストライカー装備の量産型がHGCEとして2020年5月に一般販売でようやく発売された。
曲りなりにもダガー系はガンバレルダガーや105スローターダガーがHG GUNDAM SEED?で、ストライクダガー?がコレクションシリーズで発売されている中、
本機(を含めた『SEED DESTINY』の連合軍量産機)はかなり冷遇されていた状況だっただけに、プラモ化を待ち望んでいた人は多かったのではないだろうか。

肝心のプラモの出来だが、最新技術を投入しているだけあって可動、プロポーション共に文句無しで、ジェットストライカー以外のストライカーパックの装着も可能。
関節部にはHGACリーオー?及びマグアナック?に続いて「FineBuild構造」を採用、踵部分も大きいのでストライカーパック装備状態でも安定して自立もさせられる。

だが、素組みだと色分けに少々難有り…というか、ウィンダム本体の色分けを再現することに全力が注がれていて、ストライカーパックや武装の色分けがかなり大雑把になっている。
具体的には本体部分は胴体回りや肩アーマーの複雑な配色が成型色のみで再現され、センサー類以外にシールを貼る部分がないのだが、
シールド表面やジェットストライカーのウイングがほぼ単色で大面積のシールでカバーしなければならなかったりする。
ストライカーパックの完全再現が大判シール頼りなのはHGCEエールストライクガンダムでも見られた仕様とはいえ、せめてスミ入れ位はしてやろう。
また、ジェットストライカーに可動軸が設けられ、翼を折り畳むことは出来るのだが、エンジン部分を縦に向ける待機状態にすると翼が機体に干渉してしまう。
干渉を避けるために翼の付け根にもう一つ可動軸を追加したとしても、ストライカーに懸架するドラッヘやロケット弾が待機状態でエンジン部に干渉してしまうので、
劇中での待機状態を完全再現するならば可動軸を追加した上でパイロンの位置を調整してやるなどの工夫が必要になる。

エルドラウィンダムは先発のウィンダムから一部流用でプレミアムバンダイでの受注販売。
ライフル・アックス・サーベルの機能を持つ主武装の他、通常のサーベル、スパイク付きシールド、そして二枚のバインダーから成るフライトユニットバックパックが付属する。

2021年4月に、同じくプレミアムバンダイ限定で拡張セットが発売。
2021年3月に発売されたダガーL?と併せてのプレイバリューで、作中使用したマルチストライカーが弾頭付きで、更にスティレット投擲噴進対装甲貫入弾が二丁付属している。
また同日に、ネオ・ロアノーク専用機も発売。単なるカラーバリエーションではあるが、待ちわびたファンも多いはず。

■ゲームでの活躍

◇連合VSザフトⅡ

一般機がジェットストライカー装備機体と核ミサイル装備機体がコスト280で、ネオ専用機がコスト420で登場。
ジェットストライカー装備機体は扱いやすい万能型だが、コストの関係上どうしてもガチ対戦では使いにくいというのが難点。
核ミサイル装備機体はコスト280としては破格の爆発力はあるものの、かなりピーキーな機体であり正直扱いにくい。
ちなみに家庭用Ⅱ+だとMA形態のデストロイ?にダメージを与えられる数少ない遠距離攻撃がこの核ミサイルの爆発だったりする。

一方で、ネオ専用機はコスト420という事もあり、コスト560と組みやすいという利点がある。
基本性能自体はかなり高く扱いやすい武装も揃っているものの、耐久力がコスト420の中で最低だという難点がある。
まさに「当たらなければどうという事は無い」を体現したかのような機体。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ?

基本性能ではザクウォーリア?をはじめとする同時期のザフト機に劣る。
しかし、ジェットストライカー装備なら空を飛びつつ最大射程5の無誘導ロケット弾ポッドを撃てるので使い勝手は良い。
『クロスレイズ』ではMAP兵器?として核弾頭ミサイルが追加され、戦況次第ではワンオフ機以上の存在感を発揮できる。
またVPS装甲が採用されているため、量産機にしては破格の防御性能を誇る。

ネオ専用機は一般機よりステータスが高いほか、作品によっては空適正が一段階上だったり武装が追加される。
従来はムウを乗せることでも変化させられたが、『クロスレイズ』では正真正銘ネオでなければダメになった。
当たり前だが核は撃てない。

スーパーロボット大戦シリーズ?

基本的には雑魚。『Z?』OPでゴッドシグマ?にぶった切られたりザブングル?に力負けする場面が印象に残ってるプレイヤーも多いだろう。
ただし、一部ステージではMAP兵器の連合軍お馴染みの核ミサイルを撃ってくる。
また『Z』では移動後使用可能なALL兵器があるので弱い小隊員が狙われてしまう。
その点さえ注意しておけば大した脅威ではないだろう。
ネオ専用機は回避率が高いので『必中』込みの高火力武装で倒そう。
実はある人物?もこれに乗っていたことが後に判明する。

『Z』スペシャルファンディスクのアナザーサイドレコードでは最初から使用できる。
能力の高さとALL兵器の使い勝手の良さから主力になれる。








追記・修正は自分で撃った核ミサイルで自爆した方がお願いします。


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