カレーパン

Last-modified: 2024-04-29 (月) 20:51:07

登録日:2010-02-23 (火) 15:10:35
更新日:2024-04-29 (月) 20:51:07
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Tag: 食べ物 パン カリーパン 揚げ物?粉モノ?揚げパン? カレー 豊かな味わい 小麦粉要塞 愛のある項目 スパイシーな項目 刺激的項目 華麗なる項目 愛が重過ぎる ←胃袋的にも ←カロリー的にも ←それがカレーパン 黒執事 シエル アスベル ≠ピロシキ 切札勝太 小麦粉 カレーパン カレーパンマン



揚げたての香ばしい匂い
きつね色の皮はカリカリふわり
かじればほのかに甘く
そして現れるスパイシーな――
スパイシーなカレー

カレーパンである。
そう、カレーパンなのである。

母なるインダスの賜物たるカレー?と、小麦の加護が結実したパンとが出会い、そしてヒノモトの国で生まれた大いなる叡智の結晶、カレーパンである。

カリーパンなどとも呼ばれるがここではカレーパンで統一しよう。

これはカレーパンLOVERのカレーパンラバーによるカレーパンラヴァーのための項目なのだ。
 

そもそもカレーとはカレーライス?の項目で紹介される通り、本来はインドで生まれた料理である。
そこからイギリスを渡り、日本に伝来してより、それはエスニックから洋食そして和食への変貌を遂げる。
チャパティやナンといったパンに合う味からご飯食への完全対応を果たし、一躍国民食となったのである。

しかしそんなカレーにも一つだけ問題点があった。
ご飯と共に食べる以上、どうしても皿やスプーンが必要となる。
故に家庭や洋食屋などで座って食べる以外になく、そんな余裕のない多忙な人はなかなか口にすることができなかったのだ。

その実情を憂えて、ある職人は考えた。

「もっと手軽に……そして美味しくカレーを楽しむ方法はないものか……」

そして思いついた。

――否、閃いた。
この素晴らしきカレーを簡単に、移動しながらでもどこでも美味しく味わう妙案を。
 

スプーンを使わずに食べるには、何かに包めばよい。それには米ではなく、パンが最適だ。

また、ただ包むだけではパンに染みて中身がなくなってしまう。ならば少し強くとろみをつけ、固めのルゥにしよう。

オーブンでの焼成では時間がかかりすぎる。より多くの人に味わってもらうには、揚げて出来上がりを早めよう。
焼くのではなく揚げることで、口当たりも軽くなる。

そうだ、揚げたパンは硬くなりやすく、かじりついた時に中のルゥが漏れてしまう。より柔らかく歯切れの良い、ドーナツ生地を用いよう。

そう、その職人とは即ちパン屋。
そして、こうした様々な知恵を結集し生まれたそれこそが、カレーパンなのである。

考えた職人にはノーベル平和賞を授与すべきである。

真のカレーパンラヴァアたる者、カレーパンを食する際には、先哲の偉大なる功績に最敬礼しつつかぶりつくことが礼儀である。
 

さて、とりあえずパン屋に行ってみよう。
小麦の焼ける香ばしい匂いに包まれた店内にて、まずカレーパンを探すのだ。

何!? 見当たらない?

そのパン屋は二流だ。
カレーパンを食いたい我々にとって、カレーパンのないパン屋など、冬場の雪国のかき氷屋ほどの価値もない。
大至急代行者に通報するべきだ。

二軒目へ行こう。

カレーパンがある。
と思ったらなんとピロシキではないかッ!

……そのパン屋の主人は下衆である。
似たような商品で客の目を欺こうなど鬼畜……まさに鬼畜……ッ!

ガンガルやabibasやテコンVや涼宮ハルビンなど比ではない。
悪の権化であると断言するに些かの躊躇いも必要としない。
我々は未来永劫、二度とその店に行くことはないだろう。
こちらも代行者に通報しておくべし。

そして三軒目。

……嗚呼、ついに見つけた。
カレーパンである。
我々の愛してやまないカレーパンである。
例え明日世界が終わるとしても、最期を迎えるその時には手に取って、目を瞑り、穏やかな気持ちで最後の晩餐として共にありたいと願うカレーパンである。
 

見目麗しき絶世の美女を前にしてもなお、衆人の目を奪うであろう黄金色にこんがりと揚げ上がった表面。

揚げたてのそれが我々の手から心まで伝える熱は、恋する乙女の胸の高鳴りよりも激しく、そして静かだ。

……まずは一口。
ようやく巡り合えた喜びは、ファアストキスの恥ずかしさに似て、その唇を小さく開く。

開ききらない小さな口は、内に隠れたカレーに辿り着けず、仄甘いパンの味にはにかむ。

二口。
現れたカレーに刺激され、味蕾は打ち震える。
押し寄せる辛味、甘味、旨味。
それらはいくつものスパイス――この香味はガラムマサラ?だろうか――に支えられ、惜しみなく余すところなく貴方の口腔を満たすことだろう。
 

鼓動と共に食指はさらに加速し、気づけば出逢うた喜びも束の間、カレーパンは貴方の眼前から姿を消した。

しかし悲しむことはない。
カレーパンは貴方と一つになったのだ。
過去食した数多のカレーパンと同様、これから先、常に貴方と共にあるのだ。

口には残り香。
その喪失感。
虚無感。

――その余韻は、貴方だけのもの

無上の幸福を運ぶもの。
それがカレーパンなのである。
 

実はコンビニ?でも売ってる。
そしてカロリーが高い…。

そしてどこぞのランキング番組では天下一品ラーメン?にちょい足しすると美味いなどとぬかしていた。
これを看過することなど、カレーパン好きにはできようはずもない。
かの素晴らしきカレーパンを脇役扱いするとは言語道断。

カレーヌードルでも食ってろと申したい。

ちなみに
パン粉=小麦粉
 パン=小麦粉
 ルゥ=小麦粉

関西人もびっくりな粉モンである。

  • 関連人物
    切札勝太?
    デュエル・マスターズの主人公でありながら、初期は特にデュエマよりもカレーパンを優先する生粋のカレーパンバカ。
    植物状態から復帰したキッカケがカレーパンというちょっと重い理由はあるのだが、カレーパンに釣られる形でデュエマを始め、騙されてあんこを食わされれば大激怒、居候達も尽くカレーパン好きになり、カード化されればカレーパンの匂いが付き、「カレーパンを食ってやるぜぇ!」と叫ぶ効果が環境で大活躍して相方が規制、某ドーナツ屋とのコラボにもカレーパンを持ち込み、トドメに最終決戦で逆転したキッカケもカレーパン、といった感じに、最初から最後までカレーパンを愛するカレーパンバカである。

追記修正お願…俺のカレーパン食ったヤツどいつだーーーー!!!!


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