タマゴタケ

Last-modified: 2024-05-23 (木) 21:22:59

登録日:2012-05-23(水) 22:17:55
更新日:2024-05-23 (木) 21:22:59
所要時間:約 5 分で読めます


▽コメント欄
Tag: キノコ アニヲタきのこ項目 皇帝のキノコ 死ぬほどうまい 食べても死なない 見た目は気にするな! どことなく卑猥な幼菌 チ○コダケ 冤罪 タマゴタケ タマゲタケ 風評被害 毒はない




「テングタケ科って?が多いんだよね?」
「まあだいたいは毒だな」

ワタシには毒などないぞ!

「でも美味しいんだよね?」
「死ぬほどな」

ワタシも死ぬほど美味しいが死にはしないぞ!
さあ、食べてみるがいい!

「じゃあ毒がなくて死ぬほど美味しいテングタケ科のキノコってないのかな?」

「ここにいるぞ!!」

「ハハ、そんな都合の良いのなんかあるかよ」
「デスヨネー」

(´;ω;`)

和名:タマゴタケ
学名:Amanita caesareoides(アマニータ・カエサレオイデス)
分類:ハラタケ目テングタケ科テングタケ属テングタケ亜属タマゴタケ節

テングタケ科のキノコ。夏から秋にかけてコナラやクヌギなどの広葉樹林、時には針葉樹林にも生える。

かつて後述のセイヨウタマゴタケ(学名:Amanita caesarea(アマニータ・カエサレア))と同種と考えられていたが、後に別種と確認され日本のタマゴタケはスリランカのAmanita hemibapha(アマニータ・ヘミバファ)のほうだったとされ、学名が変わった。しかしさらに後の遺伝子解析で「実はこれでもなかった」となり、今度はロシアで見つかっていたAmanita caesareoides(アマニータ・カエサレオイデス)であると確認され、再度学名が変更されている。

ベニテングタケドクツルタケ?のように、
死ぬほど美味しい毒キノコ?というのが多いテングタケ科の中では珍しいまったく毒を持たないキノコである。

本当に毒を持ってないものだからなんと生食可能
我々には馴染み深いシイタケですら熱を通さないと腹を下すので生食可能というのはかなり凄い事なのである。

そして物凄く美味しい

味わい深く食べやすい。スライスしてサラダにくわえても美味しいが、キノコといえばやはり火を通して頂きたい。
タマゴタケは煮ると濃厚なダシがとれるため他の具材と一緒に煮たり炒めたりといった調理と相性が良い。
味噌汁なんかに加えるのも良いし、バター焼きもご飯がすすむ。

タマゴタケそのものを楽しみたいなら衣をつけてカリっと美味しい天ぷら?も良いだろう。

野生のものを採取したなら、軸が中空なので虫などが入っていないかよく確かめよう。せっかくのごちそうが台無しになっては大変だ。 

西洋では特に人気のあるキノコの一つで皇帝のキノコともいわれる。
ちなみに西洋のタマゴタケと日本のタマゴタケは分類学上別種と考えられており、そちらはセイヨウタマゴタケと呼ばれている。
タマゴタケもセイヨウタマゴタケもどちらも共通して美味い。

こちらは皇帝のキノコと呼ばれるようになったのには諸説あり、
とあるロー?マ皇帝が愛したからとかロシアの皇帝がタマゴタケを食べようとしたら違う毒キノコでクリティカルヒットしたからとか色々ある。
どちらにしろ古くから愛されてきたキノコだといえるだろう。
日本におけるマツタケポジションといったところか、高級食材ではないけど。

勿論日本人にも大人気!

って言いたいところなんだが…
 

「よくぞ見つけた!いかにも、ワタシがタマゴタ……ゑゑゑゑゑゑ!!?」

発見しだい蹴りとばされる

間違いなく日本のタマゴタケも美味しいのだが日本のタマゴタケは大体こうなる。美味しいのに勿体ない。

ではなんで蹴りとばされるのか?
理由は簡単。見た目に問題があるのだ

当然食べられたくないからか、逆にこういう見た目だから普通に生き残ってきたのか、

やたらド派手な色合いで
全身を赤々しく染め上げ
傘に放射状の模様をいれ
柄を黄色く飾りつけ

…と色々な特徴がある結果

#ref(): The style ref(filename,pagename) is ambiguous and become obsolete. Please try ref(pagename/filname)

見てくれこのあり様を
こいつをどう思う?
凄く…毒っぽいです…

 

ベニテングタケのようなテンプレ毒キノコを地でいく見てくれになってしまっている(小さいと分かりにくいのでクリックで大サイズの閲覧を推奨)。
そりゃこんなキノコが食べられるとは思わないよなぁ……
知ってか知らずか上手く警告色を演出しているものだ。

知っている人に鑑定してもらうにしろ、素人は最初から回避しがちなため、プロやキノコ愛好家くらいしか採取しないのが現状。
実際、日本では近年まで毒キノコ扱いされていたようである。

スギヒラタケ?のように可食だと思われてたのが実は毒だったというケースよりはレアではないが、世にも珍しい、毒キノコだと思ったら食べられるキノコでしたというパターン。他の生物で言えばサンゴヘビとミルクヘビのような関係にある。
ヘビやハチならどの道避ければ済むが、よりにも寄って何故ご馳走と化学兵器を同じ見た目にしたのか…。

という訳で是非疑いの目を向けず採取すると良い…といいたいが、まずは落ち着いて。

赤い見た目からベニテングタケと間違えやすく(そもそも仲間だから似てて当然であり、雨などの影響で稀にイボがついていない場合があるので当然だが柄も見る必要がある)、また傘の色がオリーブ色のキタマゴタケと呼ばれるキノコの中にはタマゴタケモドキというかの破壊天使?並みの毒をもったキノコがあったり、名前の似た毒キノコも多いとトラップは多い。
先に述べた通りテングタケ科は猛毒キノコが多いのでこれはまあ仕方ない。

その他の理由(※図鑑などをアテにした判別も成長や環境の違いなどを考えると危険)からも結局のところ、素人の採取厳禁。
キノコの知識をこれ以上ないぐらいまでに得るか、鑑定してもらいましょう。
一応極端に似ている種は発見されていないため、判別しやすい種ではある。

安全に食べるなら養殖モノを…と言いたいところだが、現在のところ栽培法は確立されていない。
美味いキノコであるためか研究している人はいるらしく、最初に成し遂げた人は一儲けできるかもしれない。君たちもトライするか?

なおタマゴタケといわれるのは幼菌の頃には傘が壺に隠れており文字通りタマゴのように見える為。

これが成長すると壺を破って幼菌が顔を出すのだが…

#ref(): The style ref(filename,pagename) is ambiguous and become obsolete. Please try ref(pagename/filname)

 
こいつをどう思う
食えそうに見えるか?
 

追記・修正はタマゴタケの見た目を愛でられる方にお願いします。


△ページトップ
項目編集


この項目が面白かったなら……ポチッと 21 

コメント欄

▷ 表示する