七代目桂才賀

Last-modified: 2024-03-14 (木) 21:15:39

登録日:2022-02-03 (木) 18:42:26
更新日:2024-03-14 (木) 21:15:39
所要時間:約 4 分で読めます


▽コメント欄
Tag: 桂才賀 古今亭朝次 桂文太 谷富夫 東京都 落語家 落語協会 笑点 笑点メンバー項目 慰問 ピンク 強面 893←あくまでネタ キザ 乙女 小遊三師匠のライバル←あくまでネタ 自衛隊


初春の 朝にめでたき御来光 朝の次なら 古今亭朝次

七代目桂才賀(かつらさいが)(旧:古今亭朝次、桂文太)は日本の落語家。本名は谷富夫(たにとみお)
1950年7月12日生まれ。東京都・大田区出身。落語協会所属。

【概要】

1969年3月、高校卒業後に九代目桂文治の元へ訪れ入門を申し込んだが、「入門したいのなら自衛隊に3年入隊なさい」と言われてしまう。
本来ならば諦めるところだが、何と本当に海上自衛隊(舞鶴101期)に入隊し、一般隊員として3年間の任期を満了した後、再び門を叩いて文治の弟子となる。
前座名は兄弟子・桂文七の前座名でもある「桂文太」。
「落語家と自衛隊って接点皆無じゃん」と思った人も多いだろうがそれもそのはず、文治の方はあくまで断り文句のつもりで言ったのですっかり忘れていた。

1977年に二ツ目昇進。
翌年に師匠の文治が死去すると、三代目古今亭志ん朝門下となり「古今亭朝次」に改名する。
高座名は師匠が名付けるのが通例だが、「古今亭朝次」は自分で考えた名である。
兄弟子に『おかあさんといっしょ』の古今亭志ん輔がいる。

そして、1980年に急逝した四代目三遊亭小圓遊の後釜として『笑点』メンバーに加入。
1985年には真打昇進し、「七代目桂才賀」を襲名する。

【笑点メンバーとして】

またの名を「ムショ帰りの朝次」
小圓遊の急逝を受け加入、若旦那キャラの穴を埋めることとなった。大物小圓遊の後釜としての重圧を避けるため、それまで林家九蔵(現・三遊亭好楽)が着ていたピンクの着物に袖を通し、九蔵の方は小圓遊の水色の着物を着用した。
松田聖子のファンであり、そこから「窓辺でハイネやリルケの詩集を読んでます」などの夢見る乙女キャラが定着した。「ハイネって顔じゃねぇよ、灰皿って顔だよ」
1983年に好楽に代わって小遊三加入後は「キザで上品」の才賀と「スケベで下品」の小遊三とで罵倒合戦を繰り広げていた。
なお、才賀もその強面の容姿から犯罪者ネタが使われていたが、小遊三が下着ドロやスリと言った変態・軽犯罪系中心だったのに対しこちらは出刃包丁や強盗などの暴力系が多かった。
その頃から5代目圓楽からいらない子扱いされるようになり、1988年3月27日放送分を以て降板。
2021年12月末に二代目林家三平が降板するまでは、現役で笑点から去った*1最後の解答者だった。

三波からはそれなりに気に入られていたが、圓楽とは全く反りが合わなかったらしく、ひどい時には答えが全部カットされてることもあったといい、これが好楽復帰へと繋がる。
「好楽復帰の為に才賀を降板させた」と一部では言われているが、好楽も好楽で圓楽に結構しごかれた。
座布団10枚獲得経験は2度あり、マッチ箱とハワイでのゴルフをそれぞれ獲得している。
この辺りの事情もあってか、現状五代目圓楽体制以降の笑点には関わる様子はない。

【慰問活動】

笑点に出演していた1983年、妻の実家がある沖縄県の少年院に慰問に行ったのが始まり。
その後、後北海少年院や久里浜少年院の慰問に訪れるが、3つ共院長が同一人物だった。
人事異動で沖縄→北海道→久里浜と転勤していたというすごい偶然も手伝って、久里浜少年院の慰問の際に篤志面接委員の委嘱を受けて承諾する。

笑点降板後はより一層慰問活動に力を入れ、自らを隊長とする芸人慰問団「統幕芸激隊」を結成。
現在は70人を超え大阪支部ができるまでになっている。

【余談】

三遊亭楽太郎(現・6代目円楽)とは同年生まれではあるが、楽太郎は2月8日生まれの早生まれなので学年は才賀の方が一つ下である。
二ツ目で笑点メンバーになったのは2023年現在で彼が最後*2であり、小遊三以降は真打になってからである。
才賀の降板以降、「林家」の屋号を名乗らない落語協会所属の笑点メンバーは2023年に春風亭一之輔が加入するまで存在しなかった。

慰問活動の際に共通の話題作りのためにとモータースポーツにも興味を持ち、国内B級、A級ライセンスの他公式審判員の資格を取得している。

その他名言・名回答集

ごめんなすって!

わい~ん
わい~んってのやめろってのお前は!今何時頃?
間違いなく1時ですよ。ほら雨降ってきたでしょ
え?
ね、雨降ってきたよ
どうして?
天気予報で言ってました、「一時雨」って
だから一時雨ばっかりじゃねえ、一時曇りも一時晴れもあるじゃねえか。しょうがねえなあ

まず、えんぺつを削るところから…
何!?お前はっきりわかるように言えよ、何だよえんぺつって
えんぺつw
えんぴつだよ
まず、えんぴつを削るところから始めなさい
ははー、それは何のいろはですか?
予想屋だよ予想屋
予想屋かwそんな話はよそうや

(扇子を箸に見立て、物凄い勢いでそばをすする仕草をした後、手錠の要領で両手を前に突き出し)さあ、突き出してもらおうか
オイ一枚やれ一枚やれよ!いつもやってっから上手いよ!!あの上手さったらないね!!!熱いものすすってから『突き出してもらおうか』なんてw

よっぽど似てるんですかねぇ、皆に言われるんですよ。『よっ、ベートーベン!』って
そりゃどこが似てんの?
大工(第九)です
あー、うまいうまいうまいうまい。大工さんか、「第九」ってのがあんだよな

わっと!
あなたどうしたの?
何だよおい鰯を畳の上に放り投げて、あ、タタミイワシか

あー退屈だなあ
いいわ。ぼんぼりの灯を消してちょうだい

歌丸師匠とかけまして、大変気前のいい商店の親父さんと解きます。
気前のいい親父さんと解く、その心は?
儲け(もう毛が)ない。

追記・修正お願いします。


△ページトップ
項目編集


この項目が面白かったなら……ポチッと 0 

コメント欄

▷ 表示する

*1 この間はこん平の長期療養に伴うたい平加入、5代目圓楽の勇退に伴う昇太加入、歌丸の勇退に伴う三平加入といずれも「個々のメンバーの健康上の理由によるリタイヤ」というケースだった。
*2 才賀以降に二ツ目の噺家で本家大喜利に出演した例として、春風亭昇也があげられるが、彼は2019年の6代目円楽の脳腫瘍による休演の代打出演であるため、当てはまらない。