二代目林家三平

Last-modified: 2024-03-30 (土) 17:50:26

登録日:2021-08-05 (木) 16:29:00
更新日:2024-03-30 (土) 17:50:26
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Tag: 笑点 笑点メンバー項目 林家三平 林家いっ平 東京都 落語家 3世タレント 芸能人一家 愛妻家 スベる ライザップ データ放送で座布団0 噛むやっちゃ 海老名泰助 次男 いじられキャラ ベーつま 丁子色 偽モン 夫婦ネタ→没収 ベージュ 親バカ 不憫 普通 4枠 昇太師匠の天敵←あくまでネタ 円楽師匠のライバル←あくまでネタ ゲーム王国 ゲームEX この野郎


『入』に『三』で三平入りました。どうぞ、宜しくお願い致します!!

林家三平(二代目)は日本の落語家である。

●目次

概要

旧名は林家いっ平。東京都?台東区根岸出身。本名は海老名(えびな)泰助(たいすけ)
本名姓から分かる通り、後述する名落語家を輩出した海老名家の次男。

1970年12月11日、東京都台東区に生まれる。
高校卒業直後の1989年に林家こん平に弟子入り。林家たい平は一年早く入門した兄弟子にあたり、過去にはテレビ東京の番組である「ゲームEX」では共に司会をしていた。この他、ワイドショーでレポーターも担当していたこともある。

また、実姉・頭に注射を打った泰葉の元夫は金髪豚野郎春風亭小朝で、正蔵・三平兄弟とは一時期義兄弟の関係にあった。離婚後も両者の襲名の後見人も務めるなど、事実上の師匠格にあたる。

なお三平が中学生の時に海老名家に住み込みで修行していたたい平に学校の宿題を手伝わせていたことがあるという。
笑点ではメンバー入り前にいっ平としての真打ち昇進時と父の名跡「三平」襲名時に披露口上を行ったことがある。

代々噺家の家であり祖父・7代目正蔵(「正蔵」は林家一門最高位の名跡である)・初代三平、実兄の9代目正蔵(旧名林家こぶ平)。そして、甥の(兄・9代目正蔵の長男)林家たま平、たま平の弟(正蔵の次男)である林家ぽん平。みんな噺家である。繰り返しになるが4代続けて噺家のレアな家系である。

世間では「海老名の家の倅」という事で親の七光りのイメージが強いが、落語家としてはあちこちに小ネタを沢山挟みながら本題を確実かつ緩やかに進めるという個性的な口演手法を確立しているほか、
さらに英語と中国語も話せるトリリンガルなのを活かし、落語を英語や中国語に訳して海外で公演したことがある。
また、反戦運動を行う母親の影響から、戦時中に国威発揚のために制作され、戦後闇に葬り去られた「国策落語」の発掘・上演も実施するなど、落語の発展のために熱心な取り組みを行っており、それなりの実績を上げている。
一方で枕でやたら噛む場面や父の物真似の多用が目立つなど、大きな名前の割には評価は伸び悩んでいる(ただし、父も若かりし頃はミスが目立っていたため、実父の7代目正蔵と比較されてバカにされていた)。

笑点の解答者として

2016年5月、桂歌丸の司会降板及び解答者だった春風亭昇太が後任に起用された事に伴って大喜利のメンバーに加入した。
席位置は圓楽、歌丸、昇太と受け継がれた4枠。
1966年の同番組開始以来初の1970年代生まれの笑点メンバーとなる。

しかし、正直なところ視聴者やネットの三平の評判は頗る悪かった。「三平が出てからは見なくなった」という意見もしばしば見受けられる。
その主な理由は「答えを噛む事が多い」「他のメンバーに比べるとあまり答えがウケていない」*1から。
ネット上で笑点のニュースが出る時は必ずと言っていいほどコメント欄に「三平を降ろせ」といったコメントが投稿される他、2019年の「笑点からの重大発表」の折には三平の交代であるという予想(願望)が多く見られた*2
これを逆手に取り、「心ないネット民に憎まれている」キャラで売ろうとしたが、そもそもこの時点で視聴者の大半が(というよりデータ放送の視聴者が必然的に)ネット民であるため炎上商法ととられてかえって反感の方を多く買い、後述するデータ放送による視聴者参加型大喜利の結果に繋がっていき…。

「ポケモンGO」「ガールズ&パンツァー?」「NiziU」など、若者向けコンテンツをネタにすることが多く、これが高齢者である大半の観客からは理解されにくいのかもしれない。
きれいな答えで座布団を貰えることも多いが、家族(特に母親の香葉子)の黒いネタでも座布団をゲットしている。
逆に夫婦仲や幸せアピールをすれば長らく独身だった司会者から座布団を取られるのがお約束。
笑点のデータ放送開始以降は自身の座布団が根こそぎ取られて0枚になることをたい平にネタにされたり自虐したり、回答者時代の昇太同様決まった数以上に座布団を取られるなどの理不尽な扱いを受けることも多くなった。
それどころか昇太をいじった際に三平が一枚も座布団がなかったのを見た昇太に「後ろに一歩下がれ」と事実上のマイナス1枚にされたこともある。
近頃は三遊亭好楽とセットで罵倒される(好楽と三平の二人会の落語はつまらないなぁ。)こともあり、笑点のオープニングアニメーションでもネタにされている*3

また、先代三平が一門内で「下ネタは芸を腐らせる」と禁止していることもあり(こん平の肥溜めネタは「田舎者らしさが出る」として特例扱いだった)*4、「きれいな答え」しか出せない事も要因の一つと思われる。また、歌丸は無論、昇太も5代目圓楽時代から笑点の準レギュラーとして出演していたため、視聴者側の(特に4枠に対する)ハードルが高くなりすぎているという見方もある。
また、両脇が林家木久扇6代目円楽と笑点歴の長いベテランに挟まれ委縮しているという見方もあり、両側を罵倒するシーンもあまり見られなかった*5
逆に両側から答えを酷評される事がある*6昇太「楽屋でやって!」

その一方、BSで放送されている「若手大喜利」ではその制約がないゆえ、地上波とは打って変わってのびのびとした姿を見ることができた。近年で大喜利の回答後、小咄のようなオチを付けることが多く、「なぜそれが地上波で出ないのか」と若手からダメ出しされることが多い。自身が出ていない時も罵倒ネタのターゲットにされる、ロケ企画では財布代わりにされ甥のたま平を始めとする若手からナメられてるとは言ってはいけない。
早い話が「視聴者の期待に上手くなじめなかった」「笑点では持ち味をまったく生かせなかった」のである。

色紋付は丁子色で、実は大喜利デビュー時点で既にちゃんと用意されていたが、初登場の放送時には真打ち昇進披露口上などで着るような黒紋付と袴姿で登場した。
その回では「まだ色紋付の色が決まっていないから」とコメントしていたが、初代三平は高座に必ず黒紋付に袴の正装で上がるというこだわりを持っていたため、その影響もあると思われる。そして順調に座布団を貯めていたが、最後に昇太をいじる解答を出して全部没収された。
なお、昇太が結婚してからは愛妻家ネタの頻度は減少し、それで座布団を没収される事も少なくなった。

そして、2021年12月19日のエンディングで5年半出演した笑点を年内いっぱい(翌週26日まで)で卒業する事を自ら発表。理由として「5年間で1度も座布団10枚を獲得できていないことや、自分の落語家としての精神的な未熟を痛感し、退路を断って落語に限らずさまざまな経験を積むことが必要だと判断した」と会見で述べ、「身体を鍛え、心を鍛えてまた戻って来たいとは思うが、世間はそんなに甘くないことも重々承知している」と将来的な復帰の可能性にも言及している。
5年半の出演で座布団10枚獲得が一度もなく、これは三波伸介司会時に色紋付が導入されて以降の回答者では唯一*7
これより遡ること3ヶ月前の9月5日放送分で自分以外全員のメンバーが座布団10枚を獲得*8した時はそこであえなく時間切れとなりお開きというオチがついたこともあり、これが卒業を決意させるきっかけとなったのかもしれない。
この笑点卒業ニュースはむしろ「台本があるならもう少しましな受け答えはするはずなので笑点には台本がない*9」「たい平や昇太*10の技量が高かったことを改めて思い知った」とする人もいた。落語界の魔境っぷりがよく分かる話である。
これについて好楽は「お前はすでに全国的に顔が売れてんだ、こんなところにしがみついてなくていいんだよ」と宥めている。
後任は桂宮治。その宮治が加入して以降、笑点は大きな世代交代の過渡期へと突入することになる…。

その後、2022年10月5日に放送された笑点特大号の「落語協会 謝楽祭」レポート内で一瞬だけながら降板後初の再出演を果たしている。

2021年秋頃から体形の変化が激しく(激やせ)、一部では番組降板のストレスが原因と噂されたが、実はライザップでのダイエットだったことを明かしている。なお、円楽は「芸も鍛えろ」と恒例の辛口コメントを述べた。

余談

前述の通り笑点でネタにもするぐらいの『ガルパン』好きでも知られ、「笑点特大号」で放送されたニコニコ超会議のレポートの際は、自衛隊の協力で展示された90式戦車?の前でスペックを熱く語るシーンが見られた。
少年時代の1984年、TBS系のSPドラマ『アルフィーの"ある日ィ突然!"』に「THE ALFEE?の坂崎幸之助の少年時代」役で1シーン出演したことがある(「海老名泰助」名義)。
これは坂崎氏が初代三平と縁があったことからと思われ、分かりやすさからか坂崎氏そっくりの眼鏡と髪型(当時はアフロっぽいパーマ)に扮していた。
2001年の短編アニメ映画『がんばれ!ジャイアン!!?』では、テレビから流れてくる初代三平師匠っぽい声の落語家としてゲスト出演している。

名言・名回答集

お母さんに言いつけてやる!

おい!きくおに王楽!!
林家きくお・三遊亭王楽:なんだよっ?
いつまでも親の七光りに頼らねえで、歌丸師匠みたいにおでこが光れ!*11

あっ、ここがアニメのガルパン、ガールズ&パンツァーのロケ地か
本当?
みんな笑ってる。大洗(大笑い)だ

席替えしろ!
回答者全員:そうだそうだ!
この人(木久扇)とこの人(六代目円楽)の隣はヤダ!

1年前、三遊亭好楽師匠は毎晩お酒を飲んでいた。
でも!

(ベートーベンの『運命』の一節が流れる)
今は昼間から飲んでいる
よせよ!よせ。

お袋、海老名香葉子が長生きしますように
願いが叶ったら?
あ、叶いませんように
1枚あげて
もらえんの?もらえんだ
傑作だもん

殿、私の持参した弁当をお食べください
すまないのう
殿が今まで食べたことのない、愛妻弁当でございます
山田さん、2枚持ってって!
えっ!本当の事じゃん
3枚持ってって!
え~

あの、ペアじゃなくて全体でもいいですか?
ああいいですよ
じゃあ、あの女子アナウンサーのみなさん、あの、独身で大物の噺家がいるんですけど、その方の婚活手伝ってもらえませんか?
女子アナ全員:いいですよ
(昇太を指差して)実はあそこにいる人なんですけどね、笹崎さん
笹崎里菜:あっ、大丈夫です
中島さん
中島芽生:間に合ってます
鈴江さん
鈴江奈々:既婚者です*12
畑下さん
畑下由佳:遠慮しておきます
岩本さん
岩本乃蒼:ごめんなさい
尾崎さん
尾崎里紗:いいんですか?
全員:おおっ!?
すいません、2枚w

アホなんだって?
お母さんに言いつけてやる
1枚持ってって!

千葉にカジノができました。
どうなりました?
でも名前は東京カジノランドになりました。

(昇太グッズを考える問題で)「昇太とうもろこし」というのはいかがでしょうか?
いいね。
商品名は「嫁がコーン」
(座布団ないことに苦笑)
なーいなーいw
後ろに一歩下がって。

よく確かめればよかったなと思う時。結婚した相手の男性に強烈なお母さんときょうだいがいた時。
それ…。あんたん家それあんたん家だから。あんたん家。
1枚持ってってもう。

暇そうですねぇ
寂しそうですねぇw
うるさいw

おい!俺を倒してみろ!
何を!?
俺が倒れてもなすぐ美どりとその後に香葉子が出て来るぞ。
1枚持ってってもう。絶対戦いたくないわそんなの。
おしまいもう!『笑点』これまでまた来週!

寒い時に着るでヒートテック。
あ~1枚あげて。
家庭も温かいんですよ。
1枚持ってって!
何で?
家庭のこととか言うなそういうの。

片付けなさいよ
嫁もらいなさいよ
うるせぇw2枚とも持ってって。2枚とも持ってって。

(枝切りバサミを用いたお題にて)
か、うん、切れない?
やってるね!
実家と縁、切りたいんですよ。
大変だな。
色々あるんです。

(Adoの『うっせえわ』のフレーズが流れた後にそれを使った答えを言うお題にて)
弟子に注意したらそう言われました。

「驚く大病院」、『オペ九割引』

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*1 例えば2017年1月22日放送の大喜利第1問「『寒』を編に使った新しい漢字を考える」では「『寒』に『名』で『友だちのサム』」という木久扇以上の珍回答で会場を困惑させてしまった。
*2 実際には昇太の結婚だったのだが、彼が結婚するよりも三平が交代する方が現実味があったのである。
*3 ほかのメンバーが趣味やプライベートをモチーフとしたアニメーションなのに対し、好楽・三平は二人がフィギュアスケート(=よくスベる)をするシーンが描かれている。
*4 実際、久本雅美や柴田理恵などを輩出した「WAHAHA本舗」は「屁は体から出るオルゴール」と言うほど下ネタに寛容どころか積極的であり、この芸風の違いから当代正蔵(こぶ平)は旗揚げに尽力しながらもいざ旗揚げされるとその直後に強制的に退団させられたという。つまりそれくらい下ネタを徹底して排除する芸風だったのである。
*5 木久扇は1969年、6代目円楽は1977年から出演しており、両者とも笑点出演歴1・2位を誇る。この反省もあってか、宮治加入時に行われた番組リニューアルでは萎縮するのを防ぐためか30年ぶりに席替えが行われ、好楽と山田の間に宮治が来るようになった。
*6 特に円楽は三平が笑点を降板した後に出演した『ナイツ・ザ・ラジオショー』では「自分は収録の度に色々アドバイスをしてきたが、三平はそれを消化していなかった」と述べている。
*7 その日1番座布団を多く獲得したメンバーに賞品が贈られる特別大喜利の賞品獲得は経験している為、一応5年間で何も貰えなかった訳では無い。
*8 賞品は笑点55周年記念モザイクアートジグソーパズル。最初に獲得した好楽のみ、5500ピースの特大サイズ。
*9 笑点含めどんな番組にも「ハプニングや閃きなどの突発性(笑点の場合は「即席的に考え出した問題に対する面白い回答」)を売りにしながらも、実際にはそれらの事象に対して全て事前に決められた台本が存在する」、言わばその番組にやらせや問題のカンニングがあるものと邪推する層は一定程度存在している。
*10 どちらも抜擢真打という「年功序列が基本の落語界で実力を評価されて昇級を許された」実力者。落語家としての純粋な技量が問われるためずば抜けて上手くないといけない。降板後に加入した桂宮治や春風亭一之輔も抜擢真打である。
*11 きくおは木久蔵の、王楽は好楽のそれぞれ長男。
*12 この時点での既婚者は鈴江アナが唯一