登録日:2014/07/16 Wed 20:54:55
更新日:2024-03-16 (土) 21:36:02
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Tag: JR西日本 アーバンネットワーク サンダーバード デッドセクション ループ線 並行在来線 交流 北陸新幹線 北陸本線 富山県 新快速 新潟県 日本海縦貫線 滋賀県 直流 石川県 福井県 複線 路線 鉄道 電化 電車でGO!
北陸本線(ほくりくほんせん)は、米原駅と敦賀駅を結ぶJR西日本の鉄道路線である。
概要
かつては滋賀県?から福井県、石川県、富山県、新潟県と北陸地方を結ぶ日本海側の大動脈路線であったが、北陸新幹線開業に伴い2015年3月に金沢~直江津間、2024年3月16日に敦賀~金沢間が第3セクターに移管され、JR西日本管轄区間は全長45.9キロという短距離の本線となってしまった。
ハピラインふくい線?、IRいしかわ鉄道線?、あいの風とやま鉄道線?、日本海ひすいライン?、信越本線?、羽越本線?、奥羽本線?と共に、大阪から青森までを結ぶ日本海縦貫線の一部を構成している。
また、米原~長浜間は東海道本線の米原~京都間とともに「琵琶湖線?」の一部となっている。
日本の鉄道では仙山線に次ぐ交流電化路線で、周波数60Hzかつ長距離路線の交流電化はこれが初めてで、1960~70年代の幹線の電化や新幹線の建設につながった。
JR発足後は京阪神地区・山陽新幹線に次いで大金を投じて直流電化工事、新車両投入、高速化とありとあらゆる手段を講じたことからも、この路線の持つ重要性が窺えると思う。
現在の保有区間である米原~敦賀間は北陸新幹線に接続する特急に加え新快速も運行される。
そのため、同区間は京阪神地区と同様に路線記号が設定されており、米原~敦賀間は琵琶湖線のAとラインカラーの■ブルー、近江塩津~敦賀間には湖西線?のBとラインカラーの■スカイブルーも設定されている。
☆使用車両
現在の車両
いずれも米原~敦賀間で使用。
- 681系・683系
特急「サンダーバード」「しらさぎ」で使用。 - 221系、223系1000番台・2000番台、225系0番台・100番台
新快速・普通用車両。221系のみ普通列車で米原~長浜間のみ使用。 - 521系
413系・419系・475系置き換え用に導入されたワンマン運転対応車両。
3セク移管区間でも新造・譲渡の同型車が使用されており、糸魚川~直江津間を除いた全区間で見ることが出来る北陸の顔。 - キハ120形
越美北線?直通用。 - EF510形
貨物列車で使用。
過去の車両
- 471・473・475・457系
北陸の顔ともいえる急行形電車で、60ヘルツ対応。急行列車廃止後は快速・普通列車で全区間で見ることが出来たが、富山~直江津間での運用は普通列車でしか見られなかった。 - 485・489系
北陸の顔ともいえる特急電車。同線を走るあらゆる特急列車に使用されていたが、2011年のダイヤ改正の「雷鳥」廃止と共に撤退。 - 583系
寝台急行「きたぐに」や一部の「雷鳥」「しらさぎ」などで使用されていた。 - 413系
北陸地区の都市輸送サービスの改善の為、1986年から455系の車体を更新して導入された2ドアセミクロスシート車。
基本構造は仙台地区に導入された新造車の417系に準じており、当初の導入計画が転じて北陸にも登場する形となった。 - 419系?
1984年に登場した食パン列車。詳細はリンク先を参照。 - EF81形
JR貨物とJR西日本が保有しており、前者は貨物列車、後者は寝台特急の牽引に使用されていた。
◎駅一覧
- JR-A12 米原
東海道新幹線・東海道線?・琵琶湖線?、近江鉄道本線乗り換え。米原市の中心かつ起点駅。
駅近くにJR総研風洞技術センターがあり、新幹線の試作車(WIN350、STAR21、300X)が展示されている。
- JR-A11 坂田
近江母の郷コミュニティハウスが駅舎として使われている。
- JR-A10 田村
ここから長浜市の駅。「ICOCA」が使用できるようになってから急に乗客が増えた不思議な駅。
かつてはここが交直流電化の分岐点となっており、機関車の付け替えも行われたため構内は広い。
- JR-A09 長浜
長浜市の代表駅である。因みに初代駅舎は 現存する日本最古の駅舎「旧長浜駅舎」 として長浜鉄道スクエアに移築されてる。
そして長浜城の最寄駅でもある。
半数の普通・新快速列車は当駅で米原方面に折り返す他、近江塩津方面にも一部折り返す。
- JR-A08 虎姫
阪神タイガース?ファンの聖地の一つ。
- JR-A07 河毛
浅井長政の居城である小谷城跡最寄り駅。
- JR-A06 高月
乗降客数700人ほどのよくある地方のローカル駅だが、大阪府の高槻駅と同音異字駅として知られ、長浜ー敦賀間が直流化したことで、おおよそ1時間に1本、高槻駅と高月駅の両方を停車するという迷列車が誕生した*1。
知名度としてはあちらの方が圧倒的と思われるので、ここまでの切符を買うときは注意が必要…かもしれない。
- JR-A05 木ノ本
北陸本線の連続山越え入り口の駅。北陸本線旧線…もとい柳ヶ瀬線が分岐していた。
- JR-A02 新疋田
- JR-B09
ここから福井県の駅。上りのみ 通過線がある。
駅があった場所がかつて愛発(あらち)村という自治体だったこともあり、地元では愛の出発駅としてアピールしている他、駅名も「愛発」に変えようという要望もある。
ちなみに「新」のない疋田駅はどこにあったかというと旧線(柳ヶ瀬線)上にあった。当駅から1kmほど離れた愛発公民館の付近が疋田駅跡である。
- JR-A01 敦賀
- JR-B08
北陸新幹線・小浜線?・ハピラインふくい線?乗り換え。終着駅で、福井県有数の港町である敦賀市の中心駅。
2006年に長浜駅からこの駅までの直流工事化が行われ、新快速?もこの駅まで延伸した。
南側を栃ノ木峠、東側を木ノ芽峠に挟まれており、当駅には入るも出るも山越えを強いられ、北陸本線随一の難所として知られていた。
そのため当駅と隣の新疋田駅は標高差が大きく、米原方面へ向かう列車はループ線を通過して山を一周しながら勾配を上る。
逆に新疋田から来る列車は下り坂を一気に下って来る。
北陸新幹線の駅は30メートルも上もあり、これは在来線乗り換え駅では最大の高低差。
水曜どうでしょう?では駅前を見て寂しいと表現されていたが、新幹線開業でどう変わるか…。
追記・修正は交流電化の歴史に想いを馳せながらお願い致します。