登録日:2011-08-29 (月) 22:48:10
更新日:2024-04-27 (土) 06:52:37
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『桃太郎』は、日本国に室町時代より伝わる御伽話の一つ、及び同作の主人公の名前である。
桃から誕生した主人公の日本男児の象徴たる勇姿は、日本人なら誰もが知っているほどの知名度を誇り、登場人物やあらすじはもはや一般常識レベルで浸透していると言って差し支えないだろう。
【粗筋】
昔々、ある所に暮らす老夫婦がいた。
平和な暮らしを謳歌していた2人だが、ある日、お婆さんは洗濯に赴いた川で川上からドンブラコ、ドンブラコと流れてきた大きな桃を発見、持ち帰ることに。
しかし食べようと切った桃からは、なんと男の赤ん坊が誕生したではないか!
「桃太郎」と名付けられた赤ん坊はすくすくと成長。
やがて、人々に悪事を尽くす異形の存在「鬼」の噂を聞いた彼は、黍団子を携え鬼の巣窟「鬼ヶ島」に鬼退治へと向かう。
果たして、戦いの結末は……?
【主要登場人物】
◆桃太郎
川上から流れてきた「桃」から誕生した神童。腰に黍団子を携える。
鬼を駆逐すべく鬼ヶ島を目指すが、その旅の中で以下の3体の鳥獣を仲間につけていく。
◆老夫婦
桃太郎の育ての親であるお爺さんとお婆さん。
お婆さんは餞別として桃太郎に「黍団子」を手渡した張本人。
◆イヌ
哺乳類食肉目、黍団子と引き換えに桃太郎の子分となった鳥獣の一匹。
◆サル
哺乳類霊長目、黍団子と引き換えに桃太郎のry
◆キジ?
鳥類雉目、黍団子とry
◆鬼?
鬼ヶ島に棲む、牛の角を持ち虎?の毛皮を纏った異形の種族。
人々に悪事を働き財宝を略奪するという行為が桃太郎の怒りに触れる事になる。
【用語】
◆桃
川上から流れてきた大きな桃。日本では、桃は邪気を掃う不老不死の薬用植物として神話の時代より崇められてきた。
◆黍団子(吉備団子とも)
「黍」という穀物で作られた団子で、お婆さんが桃太郎に渡した餞別の品。1つ食べるだけで百人力となり、「日本一の黍団子」と称される。桃太郎はこれを3体の鳥獣らに与え、主従関係を築く事に成功した。
なお「吉備」の名の通り岡山県?が発祥とされるが、作中に登場する「黍団子」との関連性には確証が無い。
【発祥】
様々な説があり、実は未だ確定していない。
かつてあるクイズ番組で「『桃太郎』の作者は?」という問題が出され、解答者が「え……分っかんねぇ~」と答えたところ正解したという逸話もある。
また、桃太郎伝説の元となった人物に関してもやはり様々な説が流布している。
黍と吉備との関連を主張する岡山県、「鬼ヶ島」のモデルとされる女木島が属する香川県?のように、こんにちでは様々な自治体が「おらが村こそ桃太郎発祥の地だ」と主張しており、そうした自治体は日本桃太郎連合会なるものに所属している。
……要するに観光振興のためのフリー素材と化しているフシもある。物語の知名度はもともと抜群だし、舞台が特定のどこそこだと示されていない分どうとでもこじつけられるし、どこの誰かも判らなくて生きているわけがない原作者にロイヤリティを払う必要も無いし。
極端な例を挙げれば、古代日本直系のものとする説では
- 「桃太郎とは百太郎、即ち黄泉の国の追手を桃の実で撃退したイザナギ?、氣比神宮では桃太郎の彫刻と称されるガガイモの船に乗った少名毘古那、雉名鳴女を先導に葦原中国の国譲りを受けた建御雷神?、猿田彦命?を従え葦原中国を統治した瓊瓊杵尊、海幸彦を狗人として従えた山幸彦など日本神話?の主役たちの総称である」
逆に舶来の話とする説には - 「ジャイナ教やタイのラーマキエンではヴェダヴァティーは漢訳仏典で華上子と呼ばれたラーヴァナ(インド神話)?に破滅をもたらすためにその娘として転生しているので花の子即ち果実、占い師から忠告されたラーヴァナは娘を川に流すが拾われてシーター妃として成長しているので共通点があり、ラーマ王子は鳥や猿や熊?を従えてその島に攻め込んでおり、宝物集においては宝を手に入れているのでまさに一致する」
……なんて説もある。
「子供のいない善人が不思議な生まれの子供を授かりその子が幸福をもたらす」なんて話は王道パターンなので、ルーツを探ろうと似た話を探しても箇条書きマジックでいかようにでもこじつけられるわけである。
【内容の差異】
一般には前述の内容で知られる桃太郎だが、明治初期までは「流れてきた桃から生まれる」のではなく、「桃を食べて若返った夫婦がセ(合体)?して桃太郎を産む」というのが一般的な内容だったとされる。
ただし別に江戸時代に桃から生まれた桃太郎の話が無かったわけではなく、江戸後期には滝沢馬琴の『燕石雑志』で、既に桃から生まれた話の方が主流のように記載され、若返った夫婦から生まれた話はその別説として紹介されている。
明治時代には小学校の教科書に載せられたことで、現在知られる形の『桃太郎』の話がさらに広く浸透したと考えられる。
なお、本作が明治政府の教育政策に都合が良いから教科書に載ったという説もあるが、これ以外のおとぎ話も載っていたので真偽のほどは定かではない。
話の構造的に「超常的なものが化身したみすぼらしいものに親切にした者は成功し、邪険にしたものは失敗する」パターンと類似しているため、一説には本来お供は何か超常的なものだったのではないかとも言われている。
また、各地により内容にも微妙に差異が見受けられる。
<岩手県?>
地獄の鬼から日本一の黍団子を持って来いと命じられた桃太郎が、地獄の鬼が黍団子を食べている隙にお姫様を救出する。あれ?
<広島県? 他>
家来の3匹が臼・針・馬糞・百足?・蜂・蟹になっている。『猿蟹合戦』ですねわかりま(ry
<香川県?>
桃太郎は女の子。あまりに可愛い為、鬼に狙われないよう桃太郎と名付けられた。
女体化、いやいや男装……?
<吉備津神社縁起物語>
吉備津彦命(桃太郎)が犬飼健命(犬)・楽々森彦命(猿)・留玉臣命(雉)と共に、鬼ノ城(鬼ヶ島)の温羅(鬼)を退治する。
中国地方から四国地方にかけてはこの他、柴刈りに誘われても中々行きたがらないが、一度出かければ大木を担いで帰って来る「ももく太郎」と呼ばれる類型が分布している。
中国地方側には山に行っても夕方まで寝ているなど怠け者っぷりの強調が大きく鬼退治にも行かずに終わる例もあり桃太郎とは別の話かもしれない。
一般的な桃太郎でも江戸時代までは大木を振り上げて鬼を威圧したり、村で熊を投げ飛ばしたり大岩を担ぎ上げたりなど力持ち?描写も多かったが、近年は金太郎とのキャラ被りを避けるためか、あまり強調されない。
三代歌川豊国の浮世絵「山姥・快童丸・桃太郎」なんか桃太郎が桃の柄の腹掛けをして金太郎と相撲をとっていてこの時期の桃太郎のイメージが見て取れる。
【童謡】
「桃太郎」という童謡があり、このお話の桃太郎を題材としている。
1番はきびだんごを下さいな、2番は鬼の征伐についていくならあげましょうと物語通りの内容。
しかし鬼ヶ島に乗り込む4番から雰囲気が変わり、5番では「おもしろい おもしろい」と鬼を切り伏せることを楽しんでいるという怖い歌になる。
歌詞考案者は不詳。
【余談】
JR貨物のEF210形直流電気機関車の愛称である「ECOPOWER桃太郎」は、『桃太郎』発祥の地である岡山機関区に配置する最大出力の新型機関車という意味合いも兼ねて名付けられた。
(現在は岡山機関区以外にも新鶴見、吹田機関区に一部が配置されており、新造車が岡山機関区に配置されるのはごく稀である。
2013年3月には瀬野八専用の300番台が登場し、こちらは広島車両所を経て、2014年3月から吹田機関区に配置されている)
「ドンブラコ」なる独特なオノマトペが使われるのは、世界広しといえども本作だけだろう。
童謡『桃太郎』の後半では、桃太郎たちは鬼をいたぶり、挙げ句に略奪まで働いている。
これもう(どっちが鬼か)わかんねぇな?
事実、ポケットモンスター『スカーレット・バイオレット』ではモモワロウ?という桃太郎がモチーフと思われるポケモンが子分のともっこを率いて鬼様を襲撃し、敗北。子分は殺され、本人も瀕死の重傷を負った後、再起を図る様が描かれた。
アーケードゲーム『Wonderland Wars?』では、吉備津神社縁起物語での名義で参戦している他、ソウルとしてではあるが犬飼と留玉臣も出ている
猿は大聖ら『西遊記?』組のキャストのせいでしばらく出なかったが、アプデで遂にソウルとして「楽々森彦」が登場した
さらに、2015年10月30日よりアナザーキャストとして鬼武者と化した吉備津、&DEL(){「乳首」};「闇吉備津」が参戦した。