超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズメタルス

Last-modified: 2024-04-06 (土) 02:00:39

登録日:2009-06-05 (日) 00:47:42
更新日:2024-04-06 (土) 02:00:39
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やあみんな、久しぶり。
ゴリラのコンボイだ。
パソコンを見るときは、部屋を明るくして離れて見てくれよ。いいかな?
それじゃ、ビーストウォーズメタルスのはじまりだ!





トランスフォーマー』シリーズの一つ『ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー』の続編。

1999年~2000年にテレビ東京系列で放送。全26話。

海外ではビーストウォーズの第2、第3シーズンに当たる作品。しかし海外のシーズン制度は現在の日本におけるシーズン制度に近いものがあり、本家の制作都合と放送権の都合等で、すぐにはローカライズ放送できなかった。
このため、日本版の時系列では無印・本作の後の世界を描く『ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー?』と『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズネオ?』を挟み、本家の放送開始から丸2年後の同じ月から放送された。

終了後のストーリーは『超生命体トランスフォーマー ビーストウォーズリターンズ』(原題:BEAST MACHINES)に引き継がれる。


【概要】

約1年半のブランクを経て放送開始。前作は日本アニメ史上に残る超絶バッドエンディングとなっており、当時の子供やファンをヤキモキさせていた。
この間、日本では劇場版としてメタルスの1エピソードを先駆けて日本上陸させるなどがあったが、ほとんどの人が知らなかった。

こうして始まったメタルスであるが、前作でアドリブ路線がウケたこともあり、第1話から飛ばし気味であった。
番組が始まる前の5秒CM(このあとすぐ!)が、毎回別バージョンで制作されるようになった点からもうかがえる。
コンボイだけは真面目さが保たれたが、それでもEDパートや次回予告ではシュールなツッコミをぶっこむなど多少お笑いパートに絡むようになっている。

また、ポケモンショック?直後の作品ということもあり、前説では「テレビを見る時は部屋を明るくして……」という注意がテロップとともに行われている。
この時点で声優業界においても吹き替え作風の自由さが知れ渡っており、「自分も出たい」という声優も多くいたらしい。
しかしその多くは「お前はないな」と岩波に一蹴され、相当凹んだ人物も多かったという。



本作は初代トランスフォーマーとの世界観との繋がりを、より強固に強めた作品でもある。
遥か昔の『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』とミッシングリンクするシーンがあり、一部のキャラが少しだけ登場したりする。

先の通り一部の話はテレビで放送されず劇場版として公開されたため、唐突に感じるところもある。
なお、第一話では前作の終了から1年近くたっていたのにいきなり「前回のビーストウォーズは~」と始めていた。


【ストーリー】

前作の最終回及び劇場版「激突!ビースト戦士」の終盤でメガトロンの策略に遭いながらもエイリアンのマシンに激突し散ったコンボイ。
彼の捨て身の活躍によりマシンは破壊されたが、その時クォンタムサージというエネルギー波が発生、それを浴びてしまったビースト戦士はトランスメタルスへと進化。メタルのボディと第三形態ビークルモードを手に入れた。

また、惑星エネルゴアは太古の地球であったことが判明。
地球の歴史が記録されたゴールデンディスクを持つメガトロンは新たな野望を開始した!

2種類の動物の能力を併せ持つ新戦士フューザー戦士?も加わり、サイバトロンとデストロンによるビーストウォーズは更に続く…!

そしてコンボイは…


【主題歌】

OP1:魂のエヴォリューション
  2:千年のソルジャー

ED1:バ・ビ・ブ・ベ ビーストウォーズ
  2:HALLELUYAH

【主な登場キャラクター】

《サイバトロン(Maximals)》?

CV:子安武人?
前作で四散したが、ライノックスの尽力によりメタルスで復活。
相変わらずロボットモードでも飛べるほか、ビークルモードはゴリラの両足がジェット付きボードになり、空飛ぶゴリラになる。
後に初代コンボイのスパークを一時的に取り込んだ結果、パワードコンボイにパワーアップする。
ジェットモードとタンクモードという2種類のビークルモードを手に入れた。
大きく強くかっこよくなったらしいが、以降の弱体化が酷い。
バナナ好きとツッコミに磨きが掛かっている。次回予告ではよく先生キャラになる。

日本版での歴史では、前作との間に後時代に当たる『ビーストウォーズⅡ 超生命体トランスフォーマー?』の世界に飛ばされ、その映画版でライオコンボイ?との共演を果たした(実は初期のカタログでも会っているが、現在と設定が異なる)。


CV:高木渉?
クォンタムサージを浴びてメタルス化。
ビークルモードではビーストモードの背中にジェットが展開し、空を飛べるようになる。
後に事故でダイノボットトランスメタルスドライバーのエネルギーを多量に浴び、その影響でメタルス2へとパワーアップする。
ビークルモードはなくなったが、ビーストモードの背中にジェットが付いており、ビーストモードで空を飛べる。
視聴者からの好感度が気になる御年頃。
モノマネ大会のトリを飾った。


CV:山口勝平?
クォンタムサージを浴びてメタルス化。
ビークルモードではネズミが両足を引っ込んで車輪になる。
本人曰く「スポーツカーみたい」。
ダイノボットとの凸凹コンビは健在で、よくタクシー代わりにされる。
ライバルは電気ネズミ、好きなものはリカちゃん人形。


  • 諜報工作員 ブラックウィドー(ジョロウグモ)→妨害工作員 メタルスブラックウィドー(セアカゴケグモ)

CV:柚木涼香?
地球生まれの為、メタルス化せず。
ゴールデンディスクのバックアップをダウンロードして、逆転の一手を狙う。
前作最終回でタランスの精神世界に入ったことから、逆に彼に操られてしまうようになるが、
それを逆手にとっての痛み共有で精神リンクを解除させる。
シルバーボルトのしつこい説得に根負けし、デストロンを離脱した。
後にプログラム書き換えでサイバトロン化させようとするも、タランスが仕掛けていた罠によって死亡。
しかし、デプスチャージが近くに放棄したトランスメタルスドライバーが勝手に反応した結果、蘇生を果たしぴかぴ~か♪メタルス2となる。
ライバルは神田うの、梅宮アンナ、藤原紀香。


CV:中村大樹
再生ポッド内にいた為メタルス化せず。
今回も縁の下の力持ちぶりを発揮する。
メタルスに憧れていたが結局本編ではなれなかった。
ビーストモードが殆ど登場せず、アイキャッチで出る変身のシーンは無印時代から流用していた。
玩具版やゲームではメタルス化している。


CV:藤原啓治?
ライノックスと同じ理由でメタルス化できなかった。
ケジメを付けて散った姿は涙腺崩壊。
なお、日本版の新番組予告では前番組の『ビーストウォーズネオ』が終わってしまった事に悔しがっていた。


  • 局地偵察員 タイガトロン? (ホワイトタイガー)

CV:遠近孝一
地球生まれの為メタルス化せず。
エアラザーと共にポッド探索を開始するが…
海外ではメタルスもある。


CV:岩永哲哉
地球生まれのためメタルス化せず。タイガトロンと共にポッド探索を開始するが…
性別変更が災いして男の娘にされてウホッな展開に
玩具版ではメタルス化、今木コミック版では可憐な黒髪美少女になっている。


CV:岩田光央?
クォンタムサージによるポッドの故障で誕生したフューザー戦士。
礼儀正しく正義感が強い。
ブラックウィドーに一目惚れする。
広末涼子に胸キュンなパタパタ犬でもある。
原語版はかなりイケボな好青年キャラであり、中の人は久々にかっこいい演技を求められていると意気揚々に現場入り。
しかし岩波から「お前を呼んだ意味はわかってるよな?」と開幕パンチを食らい、リハーサルで自分がアドリブ面を求められたことを理解したという。


  • 海上司令官 デプスチャージ?(オニイトマキエイ)

CV:梁田清之?
プロトフォームX(ランページ)に復讐するためやってきた、コロニーOの元警備隊長。
糸巻きの歌の続きが思い出せない。
ビークルモードでは両側のヒレを折り畳んでジェットを展開して空を飛ぶ。
ビーストモードが水中用形態なので、地上ではビークルモードを使用していた。
最終的には、ランページと相打ちになる。
コミックボンボン連載の漫画版では登場しない。


  • 調停特使 タイガーファルコン(ホワイトタイガー&ハヤブサ)

CV:遠近孝一
捕らわれたタイガトロンとエアラザーがエイリアン・ヴォックによって合体させられた姿で、メガトロンを始末するためにやってきた。
自然を操る力を持ち、本作のビースト戦士では最強キャラ。
タイガトロンとエアラザーの人格が合わさっているのだが、タイガトロンの人格のほうが強く、日米版共に声もタイガトロンのままである。
最終決戦では、ネメシスのフュージョンキャノンに前に消滅。登場してからたった3話で散った。


《デストロン(Predacons)》?

  • 破壊大帝 メタルスメガトロン(ティラノサウルス)→破壊大帝 メタルスドラゴンメガトロン(ドラゴン)

CV:千葉繁
クォンタムサージを浴びてメタルス化。
身動きが取りにくい中で踏ん張り、溶岩への転落を免れ無事にパワーアップを果たした。
ビークルモードではティラノサウルスの胴体両側にローターが展開して空を飛べる。
ローターが付いたおかげでロボットモードでも空を飛べるようになった。
後に初代メガトロンのスパークを取り込み、ドラゴンメガトロンにパワーアップする。
エイリアンの遺跡を手中に納めようとしたり、ゴールデンディスクに書かれた未来の情報を用いて歴史改変を目論む。
前作以上にアドリブが暴走し、その勢いは止まらない。


CV:長島雄一(チョー)
クォンタムサージを浴びてメタルス化。
第1話では、前作最終回で丸焼きになったことで仮死状態にあったが、次の第2話で完全復活を果たす。
ビークルモードでは胴体下部に二輪の車輪が展開して、バイクのように走れる。
よく「パラリラパラリラ~」と言いながら走り回っていた。
その正体は、デストロン秘密警察のエージェントにして、ユニクロンズ・スポーン。
エイリアンのヴォークの手で最期を迎え、秘密裏に修復していたネメシスはメガトロンに使われることになる。


  • 特殊戦闘兵 メタルスダイノボット(ヴェロキラプトル)

CV:藤原啓治?
ダイノボットのDNAとランページの不死身のスパークを材料に、トランスメタルスドライバーを用いて生み出された忠実なクローン。
コミックボンボン連載の漫画版では登場しない。


CV:遠藤雅
クォンタムサージを浴びながらも衝撃で溶岩に落ちて死亡。
海外ではハッピーセット(ハッピーミール)で一応メタルス化。


  • 空中戦闘兵 テラザウラー(プテラノドン)
    CV:飛田展男
    スコルポスと同じ結末を迎える。
    玩具版及び漫画版ではメタルス化している。
    なおスコルポスとテラザウラーが真っ先に死亡したのは海外でまるで人気が出なかったためである。
    ワスピーターもリストラ候補にあがっていたが、コメディリリーフが居なくなると脚本家から猛抗議を受けてなんとか留まった。


CV:加藤賢崇
クォンタムサージの衝撃で再生プールに落ちた為、メタルス化せず。
やられキャラとしての地位を確立し、回を追う毎に弱体化していき、最終的に原始人にまでバラされる始末だが、シルバーボルトに対しては勝率が良い。
最終的にはデストロンを離反し、原人の王となる。
玩具版及び漫画版ではメタルス化している。


CV:三木眞一郎?
地球生まれの為、メタルス化せず。
スコルポスに代わって、副指揮官になり、テラザウラーに代わって、ワスピーターとの飛行コンビにもなる。
メガトロンに忠実だったが、ネメシスの攻撃の巻き添えになって死亡。
玩具版ではメタルス化している。しかも海外版では名前も変わっている。
コミックボンボン連載の漫画版では登場しない。

  • 砂漠戦司令官 クイックストライク?(サソリ&コブラ)

CV:飛田展男
シルバーボルトと同時に誕生したフューザー戦士。
サイバトロンのプロトフォームだったが、好戦的な性格からデストロン入りした。
ダイノボット曰く「生意気だが、根性さえ叩き直せば、使える奴」と評されたことも。
最終的には、インフェルノと同じ結末を迎える。
ナレーションのモノマネが得意。


  • 戦将 ランページ?(カニ)

CV:檜山修之?
サイバトロンの秘密実験で「プロトフォームX」として誕生した。
アクサロンからポッドが落ち起動、メガちゃんにスパークを分捕られデストロン芸人軍団の一員にされてビーストウォーズに加わる。
ビークルモードはタンクモード。
不死身の広島弁使い。あと、ワスピーターと同郷。

海外では『Transformers Collectors' Club』(TCC)の2014年の限定品として、過去の姿(一応、別世界)のプロトフォームXが会員に無料配布された。
超ロボット生命体 トランスフォーマー プライム?』のFE版メガトロンの仕様変更品。


  • ナビ子

CV:永椎あゆ美(柚木涼香)
デストロン戦艦のナビゲーションシステム。
陽気な女性の人格で喋る。
前作から更にハジけており、萌える。
コミックボンボン連載の漫画版では登場しない。 


《その他》

  • トランスミューテイト
    CV:池澤春菜?
    1話分のゲストキャラ。
    海外では女の子、日本では男の子。
    ポッドの損傷によりDNAスキャンが実行できず、変形不可能な異質な姿で誕生した。正直コワイ。
    首は長く前に突き出して鳩のように前後、右手は中指と薬指が欠損、腕の形は左右非対称、胸部と股関節が極端に広い一方で腰部は華奢、左足は膝関節の曲がる方向が前後逆という歪な構造をしている。
    データトラックは破損して修復不能、ロジック回路は全く機能せず、パワーも制御不能であり、生まれた時から既に救う手立てがなかった。
    叫び声を衝撃波として放つことができるが、制御が効かないため軽く攻撃しただけでも相手を吹っ飛ばすほどの威力が出る。
    デストロンに処分されそうになるも、似た境遇のランページは彼を庇い、博愛主義者のシルバーボルトもまた彼を仲間に入れようとした。
    その後シルバーボルトとランページの戦いをやめさせようとして間に割って入り、両者のミサイルを破壊すべくフルパワーの衝撃波を発生させた結果、その過剰な火力が自らの身体をも蝕み、耐えられなくなって爆発四散するという悲しい最期を迎えた。
    海外では日本の『ビーストウォーズリボーン?』的な企画で商品化された。

ランページと同様に『TCC』の2014年の限定品になった。
『TFプライム』のFE版アーシーの仕様変更品で、物凄く美人。
会報の連載コミックはTF漫画でお馴染みの津島直人先生が描いており、より可愛くなっている。

世界観としては平行世界の『Beast Wars: Uprising』(アップライジング)と呼ばれる世界。
G1世界のトランスミューテイトも、ポッドが壊れていなければこちらのような姿になっていたのだろうか。


【余談】

アドリブやギャグ、パロディが更に増え、カオス具合もパワーアップした。

14話、26話の日本版オリジナルのリミックス*1はカオスの極みであり公式MAD。
全てにおいて酷い有様となっている。(腹筋崩壊的な意味で)

また、番組開始前の5秒CMすら無法地帯と化しており、僅か5秒しか流れないからってネタに節操が無い。
どんな作品か聞かれたら、これを見せれば大体の方向性は伝わる。

原語版では逆にストーリーが佳境となりシリアス度が増しているのだが、ダイノボットの反撃が銃撃による金的で止められるメガトロンが中世ヨーロッパ風のカツラを付けるなど、作画では細かなギャグが入れられている。



コミックボンボン?で連載された今木商事先生の漫画版?は、アドリブによりギャグマシマシだったアニメ版とは異なりギャグを挟みつつも全体的にシリアスなバトルが中心なハードな展開で進む。ただし、漫画版では前作『ビーストウォーズ』の繋がりは見せていない。




「ねえねえ、コンボイ。この項目を見ている皆に追記、修正してもらおうよ」

「それはいい案だ、ラットル。でもその前に影山さんの歌を聞こう!」



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*1 劇場版として先行公開した分の穴埋めとして、それまでの話の映像を切り貼りしてオリジナルの話を付けたもの