登録日:2024/04/28 Sun 21:13:52
更新日:2024-04-29 (月) 12:09:01
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Tag: 遊戯王OCG ユニオン 機械族 ABC SD新規収録カード 合体 融合 融合モンスター 遊戯王 光属性 星8 手札コスト 元制限カード
ABC-ドラゴン・バスターは遊戯王OCGのカードである。
初収録はストラクチャーデッキ海馬瀬人編(2016)
ABC-ドラゴン・バスター
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族?/攻3000/守2800
「A-アサルト・コア」+「B-バスター・ドレイク」+「C-クラッシュ・ワイバーン」
自分のフィールド・墓地の上記カードを除外した場合のみ、
EXデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
(1):1ターンに1度、手札を1枚捨て、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
(2):相手ターンにこのカードをリリースし、
除外されている自分の機械族・光属性のユニオンモンスター3種類を1体ずつ対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
A-アサルト・コア
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1900/守 200
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターは他の相手モンスターの効果を受けない。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
このカード以外の自分の墓地のユニオンモンスター1体を選んで手札に加える。
B-バスター・ドレイク
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1500/守1800
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターは他の相手の魔法カードの効果を受けない。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキからユニオンモンスター1体を手札に加える。
C-クラッシュ・ワイバーン
ユニオン・効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1200/守2000
(1):1ターンに1度、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分フィールドの機械族・光属性モンスター1体を対象とし、
このカードを装備カード扱いとしてそのモンスターに装備する。
装備モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、代わりにこのカードを破壊する。
●装備されているこのカードを特殊召喚する。
(2):装備モンスターは他の相手の罠カードの効果を受けない。
(3):このカードがフィールドから墓地へ送られた場合に発動できる。
手札からユニオンモンスター1体を特殊召喚する。
【概要】
原作において海馬瀬人?が使用したXYZ-ドラゴンキャノンの派生モンスターである。
とはいえ間違いなく意識したデザインではあるが、あちらと関連性こそあれど完全に単独で運用できるためリメイクカードとも言える。
なお海馬瀬人はあらゆるメディアにおいてこのカードを使用したことは無い使用していたら当時の青眼がいらないほど強すぎるというのは禁句
性能をざっくり言えばXYZ-ドラゴンキャノンと同じく、対応する3体のモンスターを揃えることで特殊召喚できる「融合」カードのいらない特殊な融合モンスターであるというか融合では出せない
ロマン的に言えば3体のロボットが合体して巨大ロボになるあれ。男の子の憧れ。
まずは原型になったXYZ-ドラゴンキャノンについて説明する。
XYZ-ドラゴンキャノン
融合・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻2800/守2600
「X-ヘッド・キャノン」+「Y-ドラゴン・ヘッド」+「Z-メタル・キャタピラー」
自分フィールドの上記カードを除外した場合のみ、EXデッキから特殊召喚できる。
このカードは墓地からの特殊召喚はできない。
(1):手札を1枚捨て、相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
その相手のカードを破壊する。
素材に使われるのは「ユニオンモンスター」といい、他のモンスターの装備カードとなって追加効果をもたらす特別なカテゴリとなっている。
その登場は2002年7月18日のユニオンの降臨からで、非常に古い歴史を持つ由緒正しい特殊カテゴリ。
しかし、種々の理由から登場から14年にも渡ってファンデッキ以外ではたいして使われない不遇な扱いを受けていた。
ユニオンモンスター全体を語るのは専用項目?を参照。
こちらではXYZ-ドラゴンキャノンに限って話すと。
XYZ-ドラゴンキャノン自体は高い攻撃力と回数制限なしの万能破壊効果を持つ、当時としては強力なモンスターである。
ただし。
- 3体のモンスターを別々に揃える必要があり、通常召喚権は1回なので相手の攻撃や除去をかいくぐって場に揃える難易度が非常に高い。
- 素材の3体が貧弱で、ユニオンとしての追加効果も攻撃力のわずかな底上げと破壊の身代わりだけ。
- ユニオンのサポートカードもあまり強くない。
- ついでに合体したら分離できず、原作であった神の生贄に使うというコンボは不可能。
という感じで、低速環境であった当時でも《前線基地》や《シャインエンジェル》を駆使して運に味方されてやっと。
似た特殊召喚条件を持つ《ゲート・ガーディアン》が「遊戯王史上最難関召喚モンスター」と呼ばれていたことからもその難しさがわかるだろう。あれよりはるかに条件が緩和されてるのにも関わらずである。
それでいて効果耐性という概念すらなかった当時なため、返しのターンで《地割れ》などであっさり退場させられていた。
公式もこの弱点を考えてか、2体合体版のOCGオリジナル形態を作っていたが、耐性がなくなるので合体しない方が強いというか。
このため登場当時からロマンカード扱いで、海馬のファンデッキでしか使用されなかった。
現在の環境では場に3体のモンスターを並べられれば、それでリンクなりエクシーズなりしたほうが強いのは言うまでもない。
遊戯王GXでは万丈目準により《V-タイガージェット》と《W-ウイングカタパルト》が使用されて【VWXYZ】という大所帯になったが上記の弱点はそのままで、余計ロマンカードの度合いが強くなっただけだった。
ついでにアニメオリジナルのユニオンサポートカードはOCG化しない冷遇っぷり。
そんな年月が続き、決闘者から忘れられかけていた中で彗星のように登場したのがABC-ドラゴンバスターだった。
その性能はXYZ-ドラゴンキャノンの欠点を補ってすべての分野で大幅強化されたものとなっている。
- 攻撃力が200上昇して青眼ラインに。
- 3体の素材は墓地から除外することでも特殊召喚可能となり、召喚難易度が大幅に緩和。
- 素材にそれぞれサルベージ・サーチ・特殊召喚補助の効果が付き、アドバンテージを補い合えるものになっている。
- 同時収録のサポートカードにユニオンモンスターの万能サーチ&デッキからの装備を可能にする《ユニオン格納庫》が収録された。
- 分離が可能となり、3体のモンスターを一度に展開することにより神の召喚の原作再現を始め、あらゆる素材として有効活用できる。
- 手札コストを使っての除去はターン1制限がついたが、相手ターンでも使用でき、除外に変わっているので相互互換と言うべきか。
これらの強化点を活かして、即効でフリーチェーン除去を持つ高打点モンスターを立たせることが可能となり、環境で戦える力を得た。
しかし素材三体の効果に名称ターン1制限が無かったため、無限射出ワンキルに利用されてしまい、大きく制限を喰らって弱体化を余儀なくされた。
現在ではワンキルパーツが規制されたことにより、通常の運用に関しては問題なく制限緩和されているので大丈夫である。
後述するが、相性のいいカードも多く、ワンキルルートを失っても様々なコンボを組み込んだデッキを組むことが可能。
進化体に《AtoZドラゴンバスターキャノン》というものがいるがロマンカードの域で、ABCのみで十分に強い。
◆主な展開方法
- 手札1枚からの場合。
1,《ユニオン格納庫》で《B-バスター・ドレイク》もしくは《C-クラッシュ・ワイバーン》をサーチ。
2,《B-バスター・ドレイク》もしくは《C-クラッシュ・ワイバーン》を通常召喚。《ユニオン格納庫》の効果でデッキから《ユニオン・ドライバー》を装備。
3,《ユニオン・ドライバー》でBならC、CならBを装備して特殊召喚。
4,リンク召喚で《プラチナ・ガジェット?》を特殊召喚。Bの効果でAをサーチ。
5,《プラチナ・ガジェット》の効果でAを特殊召喚。
6,場と墓地のABCを除外して《ABC-ドラゴンバスター》を特殊召喚。
- 手札にユニオンモンスターがすでにある場合。
上記の3の手順で、C→Bとチェーンを組むことでサーチしたAをそのままCの効果で特殊召喚可能。
この場合だと《プラチナ・ガジェット》を別のリンクモンスターに変えられる。
【相性のいいカード】
- 無許可の再起動
デッキから装備可能なユニオンモンスターを装備させることの可能な速攻魔法。
《ユニオン格納庫》の第二の効果と同じ使い方ができる他、素材のABCやドラゴンバスターを相手の妨害から守ることのできる必須カード。
- 銀河戦士?
手札の光属性を切って特殊召喚できるレベル5モンスター。
手札でダブついた素材のABCを墓地に送ってドラゴンバスターの召喚補助ができる。
もちろんそのまま《サイバー・ドラゴン・インフィニティ》にエクシーズしてもいい。
- 幻獣機アウローラドン?
ハリファイバーの現役時代にタッグを組んでいた相方。
機械族を並べることが得意なデッキなので自然に呼び出せる。
《ABC-ドラゴン・バスター》《超雷竜サンダードラゴン》《ヴァレルロード・S・ドラゴン》
という布陣を敷いてやればそう簡単には突破されないだろう。
- セリオンズ・キング・レギュラス?
墓地の機械族を装備して特殊召喚できる最上級モンスター。
装備させたABCはそれぞれそのまま合体解除可能。
自身をリリースしての万能カウンター能力もあり、攻めでも受けでも活躍できる頼れる兄貴。
- 機関重連アンガー・ナックル
自己再生能力を持つリンク2。
《プラチナ・ガジェット》を使わない展開方法が可能な場合に《幻獣機アウローラドン》への中継点として有力候補。
- クリフォート・ゲニウス?
こちらも機械族のリンク2モンスター。
相手モンスターの効果を無効化する効果を持つので、相手フィールドに妨害効果を持つモンスターが居座っている場合に黙らせられる。
キャノン・ソルジャーは2度と帰ってくるなと思ったことのある人は追記修正お願いします。