RX-81 ジーライン

Last-modified: 2024-04-29 (月) 08:44:40

登録日:2012-04-02 (月) 22:53:16
更新日:2024-04-29 (月) 08:44:40
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Tag: ガンダム MS ガンダム戦記 MSV M-MSV 地球連邦軍 ファントムスイープ 試作機 主人公機 換装 量産型ガンダム 正式な量産機になれたかもしれない機体 RX-81 ジーライン




「機動戦士ガンダム戦記」(PS3版)、「M-MSV」に登場するMS。
初出……というか元ネタは初代MSVにおける「量産型ガンダム」であるRX-81の型番設定。実はZガンダムより歴史が古い機体だったりする。
90年代初頭のM-MSVで大河原デザインのスタンダードアーマー、ライトアーマーがRX-81として登場。その後、ガンダム戦記に登場する際にカトキハジメ?により同じくM-MSVの7号機と共にリファインされ、ジーラインの名を与えられる。更にアサルトアーマーという新たな形態も追加される。
更に漫画0083 REBELLIONでは宇宙世紀0083準拠の技術力で3つのアーマーのいいとこ取り化したフルカスタムが登場した。

【性能諸元】

型式番号RX-81
所属地球連邦軍
開発地球連邦軍
全高19.2m
本体重量37.0t
全備重量72.0t (スタンダード)
66.5t (ライト)
79.0t (フルカスタム)
出力1,580kw
推力71,800kg (スタンダード・ライト)
73,800kg (フルカスタム)
センサー有効半径8,000m (スタンダード)
11,000m (ライト)
装甲材質ルナ・チタニウム合金

【機体解説】

地球連邦軍?が「RX-81計画」で開発した量産試作機?
ガンダムの完全量産型を目指して造られている。

ガンダムの量産型と言えばRGM-79 ジムもそうであるが、あちらが生産性を高めようと性能を落としているのに対し、
本機はニュータイプ?(NT)のパイロットが搭乗した時の高い戦闘力を保持したままで量産するのが目的であった。
また、「FSWS計画?」の技術などをフィードバックし、機体の装甲や武装を換装して高い汎用性を持たせている。

量産の際のコスト低減を図るため、頭部のセンサーはジムなどと同じ物を搭載し、コクピットはコアブロックシステムをオミットしている。
ちなみに、頭部バイザーの下はガンダムのようなツインアイになっている。

量産するにはコストがまだ高い上、この時期の連邦軍は別にNT級の戦闘力を保持した量産機?など求めていなかった(多くのMSを必要としていた)ことや、
当時連邦はMSの開発も量産も手探りであり「高性能な量産機」を作る余裕もなかったことなどから、主力機として採用されることはなかった。
そもそも「RX-81」という形式番号から考えると、戦中は設計すら始まっていなかった可能性が高い

結果、一年戦争?中にはRX-81は開発されず、低コストで生産性に優れたジムが開発・生産され、各部隊に配備された。
戦後、「RX-81計画」が再開(むしろやっと開始?)されて数機が製造された。
その際、実戦向けに再設計されて「ジーライン」の名称が与えられている。その名の意味する「Gの系統」の通り、本機はあくまで「ガンダム」なのである。

何機かが実戦投入されてジオン残党軍?の掃討に活躍したとされるが、既にジム系列にもガンダム以上の性能を持つ機体も出始めてきたことや、より進んだガンダムの後継機ガンダム開発計画?との競合もあってか、後継機が作られることはなかった。
この機体にとっては不幸なことに、良くも悪くもジムによって連邦のMSの使用方法が固まってしまったのが、MS開発の流れから消えた原因といえるだろう。

ただ、本機に用いられた「ベースの機体に追加装甲や武装を施していく」というスタイルは、のちのジムⅢジェガンスタークジェガン?、そしてガンダムF90?などにも引き継がれていく。
また装甲とベース機体を切り分けるムーバブルフレームを搭載した初めてのザク系マラサイは、MS IN ACTION!!において「外見こそザク系だが、その仕様はガンダムの完全量産型開発を目指した「RX-81計画」の流れを引き継ぐもの」と設定されている。
その母体となったスタンダードアーマーの量産型であるRS-81STIネモは必要以上の機体構造の強固さによって機動性に難があったため失敗作の烙印を押されたものの、めげずに開発が進められてMSA-003ネモとして結実している。
RX-78ガンダムが、直系でないながらもジム・シリーズの基礎となったように、RX-81ジーラインも、直系は無いながらも連邦MSの開発史にひそかに貢献していたのである。
リファイン前の、NTが搭乗したガンダムの戦闘力を再現するコンセプトはNTを再現したEXAMシステム?とガンダムを再現したジム・ドミナンスの流れを汲むRX-80が引き継いでいくことになる。

リファイン前後共に、RX-78-2や登場作品が同じ7号機どちらにも似ていないが、現実では量産機として突き詰めていくと試作機とは見た目が大幅に変わることもあるので、そういった過程があるのかもしれない。

スタンダードアーマー

型式番号RX-81ST
武装バルカン砲 ×2
ショートビームライフル
ビームサーベル
シールド
ガトリングスマッシャー
ミサイルランチャー
アサルトキャノン
主なパイロットシェリー・アリスン

基本フレームに汎用型のミドルアーマーを装着した状態。
各形態の中で最もバランスがよく、扱いやすい。
それでも一般的なパイロット(少なくともガンダム7号機のテストパイロットクラスでも)でも扱いづらい側面がある。

背中には中型のスタビライザーを2基装備したバックパックを装着可能。
プロペラントタンクも積まれているので、稼働時間も延びている。

オプションとしてガトリングスマッシャーやミサイルランチャー、アサルトキャノンが用意されているが、これらは他の形態でも普通に使える。

ライトアーマー

型式番号RX-81LA
武装バルカン砲 ×2
ヘビーライフル
ビームサーベル ×2
シールド
ガトリングスマッシャー
ミサイルランチャー
アサルトキャノン
主なパイロットユーグ・クーロ

エースパイロット?向けの高機動形態。
一撃離脱戦が得意で、ジム・ライトアーマーのコンセプトを引き継いでいるという。

機動性を確保するため、基本フレームには装甲が最低限しか取り付けられていない。そのせいで被弾すればザクマシンガン?でも行動不能に陥ってしまうという話もある。
更に機動性が高くなった分操作の困難さは上がっている。

頭部には遠距離用のセンサーが設置され、高い索敵能力を持つ。

背中には大型のスタビライザーを1基装備したバックパックを装着可能。推進力も向上している。

アサルトアーマー

型式番号RX-81AS
武装バルカン砲 ×2
ショットガン
ヒートランス
アサルトシールド
ビームサーベル ×2
ガトリングスマッシャー
ミサイルランチャー
アサルトキャノン
主なパイロットロブ・ハートレイ

接近戦に主眼を置いた仕様。
ジム・ストライカーの戦闘データをフィードバックしているためか、見た目もそっくり。

全身に厚い装甲と背中に7基のスラスターを装備したバックパックを取り付けていて、高い防御力と推進力に物を言わせた突撃戦法が基本的な戦闘スタイル。

メインウェポンの一つであるヒートランスには旧ジオン系の技術が使われている。

■フルカスタム

型式番号RX-81FC

『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場した漫画オリジナル装備。

スタンダード、ライト、アサルトの3種のアーマーを組み合わせて装備したフル装備型。
これまでのジーラインは任務に応じてアーマーを換装していたが、フルカスタムは攻撃力・防御力・機動力の全面に長けた総合性能向上型・オールラウンダー仕様として開発された。

主な構成として肩部・股間部・脚部側面にスタンダードアーマー、腰部側面・脚部後部にライトアーマー、前腕部・腰部前後・脚部前面にアサルトアーマーを装備。
バックパックはアサルトをベースに姿勢制御バーニアを4基内蔵したプロペラントタンクとビームキャノン2門を追加した改良型となっている。
また、基本フレーム自体も完成から3年の歳月を経て最新技術によるチューニングが施されており、胸部と前腕部に装甲を追加、頭部も装甲の厚いヘルメット状になっている。

【武装】

  • 頭部60mmバルカン砲
    連邦MS基本武装の一つ。
    『M-MSV』時代は唯一の固定武装だった。
  • ビームサーベル
    『M-MSV』では装備されていなかったが、リデザイン時に基本装備として追加された。
    基本的にバックパックに2基装備されているが、バックパックにオプション装備を取り付ける際はリアアーマーにラックを増設、そこに移設される。

基本フレームからアサルトまでの基本装備の一つだが、フルカスタムのみ未装備。

  • ショートビームライフル
    一発の威力よりも速射性を重視したビームライフル。
    エネルギー消費量が抑えられている為に通常のビームライフルに比べて1.5倍の装弾数があるという。

完成は割と早かったらしく、一年戦争末期には本体に先駆けて(ごく一部ではあるが)先行配備されていた。

  • ヘビーライフル
    装弾数を犠牲に一発あたりの威力と射程を重視した高出力ビームライフル。
    『M-MSV』では狙撃用との記述が見られる。

フルカスタムが装備しているのも「ヘビーライフル」と呼称されているが、形状はガンダム7号機のライフルになっている。

  • ショットガン
    近距離戦で有効なMS用散弾銃。
    ジオン軍のそれと比較してセミオートショットガンに似たデザインで、ストックは折り畳み式。

主にアサルト、フルカスタムが使用する。

  • ヒートランス
    アサルトの高い推進力を活かす為に開発された馬上槍型の格闘兵装。
    ジオン軍のヒート兵器を参考に開発されたもので、MSに匹敵するサイズのビッグサイズ。
    故にビームサーベルに比べて威力では劣るがリーチで勝り、アサルトの推進力と合わさることで強力な突破力を発揮する。

ジーライン以外ではペイルライダー・デュラハンも本兵装を使用した。

  • ツインサーベル
    フルカスタムの両膝のアーマー内に収納された近接戦用装備。
    ジム・ストライカーのツインビームスピアを小型化して片手でも扱えるようにしたもの。
  • ビームキャノン
    フルカスタムのバックパックに2門装備されているビーム砲。
    形状からしてジム・キャノンⅡのものと同系統のようだが、こちらは非使用時に砲身を短く収納する機能が追加されている。
  • 頭部シールド
    『M-MSV』版スタンダードのみの装備。フェイスガードがシールドとして可動し、カメラを保護する。

カトキ版ではシールドがなくなり、額のバイザーを下ろしてカメラを保護する方式に改められた。

  • シールド
    ガンダム7号機と同型のルナ・チタニウム合金製シールド。
    下部に近接戦用の突起があり、いざという時に打突武器となる。

ゲーム中でジーラインが装備するものは連邦の十字マークが省略された代わりにファントムスイープ隊のエンブレムが描かれている。

  • アサルトシールド
    アサルト用のシールド。
    上記のシールドとほぼ同型だが先端部にクローアームが備わっており、格闘戦で威力を発揮する。
  • アンカーシールド
    フルカスタム用に新たに用意されたシールド。
    一見するとジム・ストライカーのグラップシールドと同じものに見えるが、クローアームにワイヤー射出機構が追加されている。

【オプション装備】

バックパック上面のハードポイントに増設する追加装備。
基本的に左右1基ずつ追加される。

フルカスタムはバックパックが独自の物に置き換わっているので装備の可否は不明。

  • ガトリングスマッシャー
    バックパックに2基装備される実弾式の4連装機関砲。
    ガンキャノンのスプレーミサイルランチャーに近い性質とされ、どちらかといえば近接戦闘時に弾幕を張る為のもの。

スタンダードアーマーの標準装備とされるが、他2種も問題なく装備可能。

なお、「ガトリング」と銘打っているが銃身は回転しない。

  • ミサイルランチャー
    バックパックに2基装備される4連装ミサイルランチャー。
    弾頭は小型だが高い追尾性を持ち、一度に複数の目標を攻撃可能。

ライトアーマーの標準装備とされるが以下略。

  • アサルトキャノン
    バックパック右側にキャノン砲、左側に光学センサーというFAガンダムに似た構成で、実際にFSWS計画の産物であるようだ。
    中距離支援や大型目標への攻撃で効果を発揮する。

アサルトアーマーの以下略。


  • その他、地球連邦軍規格の装備は概ね使用可能と思われる。

【作中の活躍】

主に漫画?版準拠で解説。

ゴドウィン准将の手回しでファントムスイープ隊に2機配備され、ユーグがライトアーマー、シェリーがスタンダードアーマーに搭乗している。

インビジブル・ナイツの追撃戦で実戦投入され、エリク・ブランケのイフリート・ナハト?と交戦するが決着はつかなかった。

「水天の涙」作戦が決行された際にジオンのスパイだったシェリーが本機で逃走しようとしたため、ユーグ機が頭部を破壊して阻止。これ以降は修復されてアサルトアーマーに換装し、ロブの乗機となった。

その後、ユーグ機はクリスト・デーアのイフリート・ナハトと戦うが、そこにシェリーのジムコマンドが介入し、イフリートと共に爆発に呑まれたため、こちらとも決着はつかず終いだった。

宇宙に上がるとユーグはガンダム7号機?に乗り換えたため、ユーグ機の行方は不明。地上に置いてきたのだろうか。
ロブ機は月のマスドライバー基地での戦闘で2機のザク?を撃破したところを仕留め損なっていた3機目のザクに後ろから攻撃されて相討ちに。ロブは脱出している。

生憎M-MSVでは型式番号だけの名前なし、ゲームではフルアーマー系統の7号機や3体目のイフリート、ナハトにインパクトをとられたせいか知名度は低い。
しかし、ジムがよく言われる量産機が弱いのはおかしいということへの反論材料にもなるので、覚えておいてもいい機体だろう。
そういうことでなくても、連邦がまだ余裕があれば、もしくは両軍ともにMS技術の急激な発展がなければ輝けたかもしれない機体として頭の片隅にとどめておいてもらいたいとジーライン好きは思うのである。

【他のゲームでの活躍】

ちなみに、実はPS3版ガンダム戦記で脚光を浴びる前からスタンダードアーマーとライトアーマーはGジェネZEROからひっそりとゲーム出演しており、ネトゲのGNO(ガンダムネットワークオペレーション)等にも居たりと、ガンダムゲームを追い続けていれば視界に入ったので「知る人ぞ知る」存在ではあった。

機動戦士ガンダムバトルオペレーション2

いずれも実装時期が比較的早く、24年現在となっては環境についていけているとは言い難い。以前はちょくちょく性能調整が入っていたものの他に優先すべき機体が多いためか、それも22年前半で途絶えている。
一方で実装期間が長いと言うことは熟練者・愛用者もいると言う事であり、たまに鬼神の如く活躍する猛者も見かけるようないぶし銀ポジになりつつある。

スタンダードアーマーは400コスト汎用。攻撃力・防御力は平均以上だが足回りが悪い。
このコスト帯としてはヒート率70%と取り回しが良い代わりに射程短めのショートビームライフルと、何故か連邦モーションとは異なるビームサーベル、射程が長めのガトリング・スマッシャー・ユニットが特徴。
ガトリングスマッシャーは射撃中に脚が止まる割に威力控えめ、恐らく複数機による弾幕で一方的な試合にならないような調整と思われるが、その分単機としては力不足感が拭えない。
その上で他に有用な武装があるわけでもないため、使うならばガトリングスマッシャーを如何に活用できるかにかかっている。
火力はともかく遠距離から蓄積よろけを取れる武装はこのコスト帯では貴重なため、フライト機?が流行る時期等は若干脚光を浴びる。

アサルトアーマーは400コスト強襲。キャノンやシールドを背負っているためか機動性が低く、一方で防御力は高め。
ヒートランサーはリーチと単発火力に優れるが、武器切り替えやクールタイムが長く取り回しが悪い。その結果コンボ火力では他の格闘武器には劣るため、支援機をワンコンボで落とせない事態が頻発する。
加えてショットガンがジオン製と異なり単発で蓄積よろけが取れない事と、即よろけが取れるキャノンが静止撃ちでヘイトの高い強襲機では扱いづらいため、格闘に繋げるまでが苦労する。
基本的には一撃離脱し都度ヘイトを切る運用が望ましい。どうせリスク背負ってコンボ決めようと思ってもクールタイム中だし。

ライトアーマーも400コスト強襲。その名の通り防御力が低いものの高い機動性を持つ。ただ初期実装の機体らしく地形適正がないため、相対的には昨今ばら撒かれている地形適正持ちに追いつかれ気味。
非収束では蓄積よろけも取れないが収束に4秒もかかるヘビーライフルと、ブースト射撃可・ASL付き・高DPS・高蓄積値と各パラメータが優秀なミサイル・ランチャー・ユニットが特徴。
ミサイルランチャーはブースト撃ちでマニューバアーマーを効かせながら鈍足な支援機に肉薄する時やバックブーストで逃げながらダウン追撃する時に非常に有用。
一方で山なり弾道のせいで着弾が遅く、マガジン弾数も8発しかないため動き回る敵に当てるのは苦手。しかもリロードは速いとは言い難く、ここをカスタムパーツで補うと低い耐久がさらに犠牲になる点が難しい。
その低装甲により一度捕まるとお陀仏なため、とにかく足を止めることなく相手に動きを読ませない運用が求められる。よってジオン系ショットガン等の即時蓄積よろけや強よろけ持ちが相手にいると一気にしんどくなる。

フルカスタムは450コスト支援。かつてマドロック?ガンキャノン・ディテクターと共に同コスト支援を支えた御三家の一角。
主兵装はアサルトアーマーのショットガンとライトアーマーのヘビーライフルから選択。ショットガンは安定しないのでヘビーライフル推奨。
威力・当てやすさ・手数のバランスが良いビームキャノンと、支援機にしては機動力とスキルに恵まれ自衛+αに振っていける格闘が特徴。
ただし格闘も振れる支援機と言うと23年8月実装のウーンドウォート?が高い壁。しかもこいつは部分的とはいえIフィールドを持つため、ビーム属性に偏ったフルカスタムから見ると対面に現れた時に相性が悪い。
ヘビーライフル収束とビームキャノンを交互に撃てればコンスタントに火力とよろけを生み出せるので、格闘は自衛用と割り切った上でビームに弱い相手を見極めていきたい。

ガンプラ?

長らく立体化に恵まれなかった本機であるが、2023年11半ばに突如としてプレミアムバンダイよりスタンダードアーマーのHHGUC化が発表された。
デザインはカトキ版準拠。
キットとしては基本フレームに外装パーツを取り付ける方式を採用しており、明らかに装備の着せ替えが出来るように設計されている。

なお、HGジーラインに先んじて発表されていたFigure-rise Standard あばたーふみながスタンダードアーマーをモチーフとしたアーマーを装備しているが、こちらはモチーフがカトキデザインの「ジーライン」ではなくM-MSVの「RX-81」となっている。

【関連機体】

●RMS-114 ジーム
小説『TOP GUNDAM』に登場。
Gundamtype Experienced Exertion Mobilesuitを意味するGEEMの名を持ったRX-78の発展量産機。
ルナツー工廠で試作されたRX-81ジーラインの再設計機で、ジーラインのプレーン仕様をベースに装甲をガンダリウムγ合金、
ムーバブル・フレームを導入して第二世代MSとしたRGM-79系の総合的なバージョンアップ機。
元々高いポテンシャルを有するが、防御力に難のあったジーラインプレーン仕様を元にガンダリウムγ合金製装甲を導入したことで解消され、
更にムーバブル・フレーム化によって、これといった特徴もない第二世代MSとして完成したが生産コストを低く抑えられており、運動性や操縦バランスは良好であった。
基本性能はグリプス抗争後の連邦軍主力機となったRGM-88A/Bヌーベル・ジムⅢを凌駕する程のポテンシャルを示したが、
試作機がロールアウトした時には、すでに第一次ネオ・ジオン抗争?も終盤に差し掛かり、ネオ・ジオンの内紛により連邦軍の兵力出動が大幅に縮小されることが決定されたため、AE社が提出したRGM-89ジェガンとの競争で破れ、実戦投入されることはなかった。
しかしジームの性能と機体バランスの良さそのものは高く評価され、その高い運動性を活かしてのパイロット訓練などで活路を見出すことになった。
ペズンの乱以降に再編された地球連邦軍MS教導団や、エリートパイロット養成機関「TOP GUNDAM」などにトレーナー機として制式採用され、0089年から配備が始まった。

●RGD-X ジード
漫画『ダブルフェイク アンダー・ザ・ガンダム』に登場。
機体名のGDはガン・ディフェンダーを意味する。
かつてコスト面においてジェガンとの競争に敗れたものの重装甲化によるサイバリビティの高さが
RGM-96ジェスタ?RGM-98グスタフ・カールに影響を与えたハイエンドタイプのジムの始祖ハイパスのムーバブル・フレームをほぼ転用し、
ジームと折衷して軽装甲・高機動のコロニー警備・治安維持用MSとして完成した。
コロニー内警備から周辺空域での警邏任務に適した基本形であるRGD-X1ストライカー、砲撃形態のRGD-X2キャノン、
地上施設防衛に特化したRGD-X3バストライナーと三形態を有する。
装甲換装による形態変化を取るジーラインとは異なり、バックパック換装によるキャノン砲装備、
下半身フレームからホバリング・ユニット?換装と装備自体の換装を特徴とする。
嘗てのRX-78-2ガンダムガンキャノンガンタンクを踏襲した三種類の装備が示すようにジェガンの次の主力機を見据えていたが、
軽装MSという点ではジェガンも同一であり、軍や議会からすれば行く行くは連邦軍全MS部隊の装備機をジェガンに機種統一させて
多種雑多なMSは順次退役させ、必要ならばジェガンを追加生産すれば良く、ジードという別機種を並行生産することは理に叶わないと判断され、
本格採用されることはなくコロニー軍のMS不足を補う程度の生産で終了した。

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