部品用語

Last-modified: 2023-08-18 (金) 14:15:55
 

アイドリング

アイドリングとはエンジンを無負荷で空転させている状態。
 
アイドリング回転数はメーカーによって、微妙に異なるが 500rpm~600rpm となっておりますが、アイドリングが不安定になったりと回転数に調整が必要となった場合にアイドルアジャスティングスクリューを使い調整します。
 
AT 車はアイドリングでもクリープ現象で車が進む場合があります。
 
MT 車と AT 車では、アイドリング時に使用する燃料に差があり、重く負荷が大きいトルクコンバーターなどを回転させる AT 車のほうが、燃費が悪くなります。
 
最近では燃費・環境のことを考え『駐車』『停車』『信号待ち』などでアイドリングストップ運動が広まっている。

 

アイドリングストップ

アイドリングストップとは『駐車』『停車中』『信号でストップ』している間のアイドリングを、環境・燃費のことを考え、エンジンを止めることです。
 
エンジン再始動にも多くの燃料が必要となりますが、再始動に必要な燃料はアイドリング 5 秒間と同じとされています。
そのため、5 秒以下のエンジンストップでは、逆に燃料を無駄に使用していることになります。
 
また、エンジン再始動はバッテリーに大きな負荷がかかるため頻繁にアイドリングストップしたりしていると、バッテリー負荷が大きい夜間運転中などでバッテリー上がりの原因となります。

 

アイドルプーリー

別名 : アイドラともいわれる
 
アイドルプーリーはベルト、タイミングベルトなどの間に使用され空転している。
 
主にベルト、タイミングベルトの張り調整のためテンショナーとして、スプリングと一緒に利用されることが多い。
 
またベルト、タイミングベルトの範囲を狭めるためにアイドラを使用し、ベルトを任意の方向に持っていくことによってベルトをコンパクトに収めることができるなど、脇役ながら とても重要な部品の一部ともいえる。

 

交換時期

タイミングベルトに使用されているアイドラであれば、タイミングベルトと一緒に交換するため、交換時期は 10 万キロとなっている。
 
ベルトに使用されているアイドラは、壊れない限り無交換にちかい。
しかし安全性や壊れたときの金額を計算すると、10 万キロでタイミングベルトのアイドラと一緒に交換することをオススメします。

 

合いマーク

合いマーク=カウンタマークとも言う。
 
タイミングベルト、タイミングチェーンの組みつけの際、カムシャフトとクランクシャフトのタイミングを合わせるのに必要となってくるのが合いマーク。
 
タイミングベルトの他にも合いマークは色々な所に使われているため、それらを全てあげるとキリがないほど、自動車に多用されている。
 
基本的には、取り外したところに全く同じに組み付ければ問題はないが、エンジン分解整備などの重整備ともなると取り外す部品が多く、組付けの際に全く同じところを覚えておくのが不可能に近いため合いマークがあるといっていい。
 
また横置エンジンきV型エンジンなど、合いマークの確認が困難な場合、油性マジックや塗料などを使いオリジナルの合いマークを作る整備士は多い。

 

アクセルペダル

アクセルペダルとは運転席足下右側のペダルで、加速ペダルとも言う。
 
左隣にあるのがブレーキペダル、MT 車であればその左隣にクラッチペダルがある。
この基本構造は右ハンドル、左ハンドルの車でも変わらない。
 
アクセルペダルの踏み込めばワイヤーで直接スロットルに伝わり、空気の吸入量、燃料噴射量が増加し、車が加速する。
 
また最近では、コストダウンの影響からかワイヤーを使わずにアクセルペダルポジションセンサーを使い、電気信号で電子スロットルにアクセルペダルの踏み込み量を伝えている。
 
しかし、アクセルペダルポジションセンサーでスロットルを調整する車種はレスポンスが悪いなどの評判が良くないため、ワイヤーに戻ったり兼用のタイプがあったりなど様々である。

 

アクティブサスペンション

アクティブサスペンションとは車内のスイッチ、または走行状態に合わせ電子制御でショックアブソーバーの減衰力を調整できるサスペンション。
 
確認の仕方として簡単なのが、エンジンルーム内のサスペンション取り付け上部に、黒いカバーと配線コードがあれば、アクティブ ・ サスペンションの確率が高い。
 
各メーカーの呼び名が違うため取扱説明書などでは特定するのは難しい。
 
車内のスイッチには、「 ソフト 」 「 ノーマル 」 「 ハード 」 「 スポーツ 」 など様々な呼び名があるが、「 ハード 」 と 「 スポーツ 」 などは、同じ意味を示している。
 
最近では 「 1 ~ 5 」 などの切り替えの幅が増え、運転者の好みに合わせられるようになっている。
 
電子制御の場合、4 個のサスペンションが独立で制御されているわけではない、「 アクティブ 」 の名前によって勘違いする人も多いが誤りである。
 
電子制御は、主に速度によって調整され、速度が増すことによってショックアブソーバーを硬く設定し、高速時の安定性を高めている。

 

アジャスティングスクリュー

アジャスティングスクリュー=スロー調整ネジともいわれる。
 
キャブレター内部にあるアイドルポー ( 細い通路 ) を通る燃料の量を調整するネジで、アイドリング時の混合比を調整に使用される。
 
しかし、最近の車は燃費 ・ 環境のことを考え、キャブレターではなく燃料噴射装置 ( フューエルインジェクション ) を使用しているので、自動車整備士から忘れられている存在となっている。
 
見かけるには平成元年以前の年式が古い車か、バイク整備を行わなければ、キャブレターとアジャスティングスクリューを見かけることは ほとんどない。
 
スロットルボディーに似たようなネジがあるが、それはアジャスティングスクリューではなく全く別物なので、触らないように注意。

 

安全ガラス

自動車に使われているガラスは全て安全ガラスとなっている。
 
事故でガラスが破壊されたときに、破片による怪我の危険性が少ないように、丸みがある細かい破片に壊れるように作られている。

構造

普通のガラスより衝撃に強く、破片が飛び散るのを防ぐために、ガラスとガラスに間に透明なフィルムを挟んである。

別名

構造からの呼び名で 「 合わせガラス 」 とも呼ばれる。

 

アンダーステア

アンダーステアリングとは車の特性のひとつで、一定のハンドル角度と一定の速度で大きく旋回しているときに、車の速度が上げるにつれて車が大きく外側に膨らんででしまうことを指します。

原因

アンダーステアリングはフロントタイヤが横滑りによるもので、コーナーなどで 「 アンダー 」 が出ているとは、タイヤの横滑りで車が外側にふくらんでいることをいいます。

構造

基本的に車は、アンダーステアリングになるような構造に設計されています。
 
これは、アンダーステアリングと逆のオーバーステアリングによる危険性を防ぐためだと言われています。

 

アンテナ

車に取り付けてあるラジオやテレビの電波受信用アンテナ。
 
最近の車は昔のように、伸ばさなくてもよい小型のアンテナが普及している。

ボディーアンテナ

アンテナをボディーアースすることによって、車全体を電波受信用のアンテナに変えて小型化している。
 
しかし、ボディー全体には塗料が塗られおり、鉄板が むき出しの所が無く電波の受信は あまりよくない。

フィルムアンテナ

フロントガラス上部に内側から取り付けられた、受信用アンテナフィルム。
 
現在、テレビ用アンテナとして多くの車に使用され、昔のように外に取り付けてある追加アンテナをイタズラされることがなくなった。

 

アーシング

nagare.png

アーシングとは、純正のアースケーブルだけでは  物足らず  なく、チューニングとして複数のアースケーブルを、ボディーやエンジンから直接バッテリーのマイナス端子へとつなげること。
チューニングとして簡単で、DIY で作業が終わるため、チューニング初心者に好まれている。
主なアーシング場所として『シリンダーヘッド』『エンジンブロック』『オルタネーター』『インジェクション』『エキゾーストマニホールド』となっています。
また、スパークプラグから直接アーシングするキットも販売されているほどアーシングは人気。

効果

効果は賛否両論で、効果があったという人は『ライトが明るくなった』『トルクが上がった』などあるが、反対派は理論的にありえないと解説するサイトがある。

選択肢 得票数 得票率 投票
理論的にアーシングの効果があるとは考えられない 6 54.5%
アーシングの効果は感じられない 3 27.3%
アーシングによる効果があった 2 18.2%
その他
投票総数 11
 

アース

アース=グランドアースとも言われ、配線図集には『GND』
 
バッテリーのマイナス端子を自動車のボディーやシャシにつなげ、ボディー全体を利用しアースとしています。
 
オプションや追加で部品 ( メーターなど ) を取り付ける場合、電気回路のアースとして『ボディーアース』と言われ、頻繁に利用されている。
 
自動車の場合アースとなる最終点はバッテリーのマイナス端子となり、アースケーブルを利用しボディー全体をアースとして用いる。
 
アースケーブルはエンジンからボディー、ボディーからマイナス端子とつなげられているだけだと思っている人が多いが、車内のコンピューターをヒューズ ( リレー ) ボックスを通して、マイナス端子へと直接つなげられている。
 
エンジンルーム内の『アーシング』とは『アースケーブル』を増やし、直接バッテリーのマイナス端子につなげたものです。

 

アームレスト

座席の肘掛、腕のもたれとして利用する。
 
最近はアームレストもオプション装備となっている車が多い。
 
運転席では左側、助手席は右側、後部座席では中央にあり、後部座席の物は収納できるタイプが多い。

 

イグニッションコイル

イグニッションコイルとはスパークプラグを点火させるための高電圧を作る変圧器。
 
自動車 ・ バイク等の 6 ~ 12 ボルトの低電圧をイグニッションコイルを使い、150 ~ 200 倍の 10,000 ボルト以上の高電圧にかえる。

構造

黒い筒状のケースの中心に鉄心があり、その周囲に 1 次コイル、2 次コイルが巻きつけてあり、電流が 1 次コイルを流れることによって、スパークプラグに必要な高電圧を作り出す。

最新車情報

最近の車は、イグニッションコイルからスパークプラグまでのパワーロスを防ぐために、ダイレクトイグニッションを使用し、燃費向上にも効果を上げている。

 

インストルメントパネル

インパネとはインストルメントパネルの略語、一般的に略語であるインパネと呼びます。
 
インパネとはダッシュボードに組みつけられた、スピードメーターやウォーニングランプ等が取り付けられている計器板のことです。

設置場所

主に運転席前方に取り付けてある車が多いが、運転席と助手席の間にあるセンタータイプもあり、前方確認からメーターへまでの距離を短くしています。
 
また、高級セダンなどには、フロントガラスにデジタル方式でスピードメーターを浮き出しているタイプもあります。

よくある勘違い

インストルメントパネル ( インパネ ) のことを、ダッシュボードの事と勘違いしている人が多く、ダッシュボードのことをグローボックスと間違えている人も多い。

 

インタークーラー

インタークーラーとは吸入空気過給装置 ( ターボチャージャー ) によって加圧された空気の温度は上昇するため、インタークーラーを使って冷却を行い空気密度を引き上げシリンダーへの充填効率を良くするための装置。
 
ターボチャージャーが取り付けてある車には必ず取り付けてあり、コストダウンを目的とした軽自動車にも取り付けてある。

取り付け場所

フロントバンパー内側に取り付けてあることが多く、メーカー純正のインタークーラーは小型に作られ、ラジエーター前方ではなくその左右に取り付けてある。
 
チューニングパーツとして社外品インタークーラーを取り付けた場合の取り付け位置はラジエーターの前方となり、大型化されたインタークーラーによってラジエーターの冷却効率が低下するという問題が起こる。
 
軽自動車の場合、エンジンルームが狭い問題があるためエンジン上部に取り付け、ボンネットにダクトをつけることによって冷却している。

 

インチアップ

インチアップとは、タイヤの外径 ( 直径 ) を ほぼ変えずにホイールとリム径のサイズを変えることです。
 
1 インチ = 25.4mm

インチアップの注意点

ホイールをインチアップをする場合、タイヤの扁平率を小さくしないと、タイヤの外径 ( 直径 ) が大きくなりすぎてスピードメーターの数値に誤差がでてしまう。
 
また、インチアップよってタイヤ外径が大きくなり、サスペンションが沈んだときにタイヤがボディーに当たるなど問題が起こる。
 
このような問題が起こらないように、事前に詳しい人に教えてもらうか、カーショップの店員に聞くなどの必要がある。

インチアップの目的と効果

インチアップすることによって、同じの車種でも他よりカッコよく見せれることを狙ってドレスアップする。
 
また、扁平率の低いタイヤを使うことによって剛性を高め、コーナーワークを上げる働きがある。
 
しかし、扁平率が低いタイヤは車の乗り心地が低下する。

 

インテークマニホールド

インテークマニホールド=インレットマニホールド= IN マニとも呼ばれる。
 
エアクリーナー⇒スロットルボディー⇒インテークマニホールド⇒各シリンダーと、各シリンダーへの空気を分配する分枝管。
 
空気の流れを考え、細かい所まで深く設計されたインテークマニホールドは、排気量やエンジンによって形状や配管の位置が細かいながら違ってくる。
 
また、キャブレターのようにインテークマニホールド入り口で燃料を噴射し、全気筒に送るシングルポイント式と、インテークマニホールド出口に各気筒ごとのインジェクター設置し噴射している、マルチポイント式とある。

 

ウインカーレンズ

交差点で必ず必要となる方向指示器 ( ウインカー ) のレンズ ( カバー )。
 
発行色は黄色 ( オレンジ ) と決められているため、白や青のウインカーは違法改造となる。
 
ウインカーに連動して作動するコーナリングランプもある。

 

ウインドウォッシャ

フロントガラス、リアガラスの洗浄剤として、ウォッシャタンクに溜めてある。
 
洗浄液の割合は、水 + 石鹸水 2 パーセント

構造

ウォッシャタンクに電気ポンプが取り付けてありハンドル近くのスイッチを入れるとポンプでウォッシャノズルへと圧送する。
 
ウォッシャノズルより噴射された洗浄液をワイパーゴムを使いガラスについた泥などを洗い落とす。

 

ウエストゲートバルブ

ウエストゲートバルブとはターボチャージャーにおいて、規定以上の過給圧上昇を防ぐための装置。

作動と構造

ターボチャージャーのタービンが高回転で回転するほど過給圧は上昇する。
 
高回転で回転しているタービンは更なる高回転をまねき、最後にはエンジンがブローしてしまう。
 
そこで必要となってくるのがウエストデートバルブである。
 
排気ガスによってタービンを回転するターボチャージャーの構造を利用し、過給圧が規定以上になると排気ガスを別の配管(ウエストゲートバルブ)を通しタービンの更なる回転を防止している。
 
過給圧が上がりすぎると圧によってスプリングが縮み、上昇した過給圧が排出される。

 

ウォッシャーノズル

ウインドウォッシャの噴射口。
 
ウォッシャータンクから圧送されたウォッシャ液を任意の方向に飛ばすためのノズル。
 
ワイパーの動く方向によってメーカー推奨の噴射位置があので、ワイパーの動きが異なる車であれば噴射位置も異なる。

 

ウォーターポンプ

ウォーターポンプとはエンジンのオーバーヒートを防ぐための冷却水を、エンジン全体に循環させる部品。

構造と作動

エンジンルームを覗いた場合ウォーターポンプにはプーリーが取り付けてあり、ファンベルトによってエンジン回転を利用し回転しています。
 
ウォーターポンプ裏側にはファンが取り付けてあり、エンジンの回転の力とファンによって冷却水をエンジン全体に循環している。

交換作業

ウォーターポンプを交換する場合、ほとんどの車はタイミングベルトを取り外さないと交換できないため、交換時期は10万キロ、タイミングベルトと一緒にウォーターポンプを交換するのがベスト。

 

ウォーニングランプ

ウォーニングランプ=テーテル=パイロットランプともいわれる
 
インパネ部分のメーターに取り付けてあるランプの一部がウォーニングランプ。

ウォーニングランプの点灯条件

車の各部品が正常に作動しているかを、常に電気信号 ( 確認信号 ) とコンピューターによって監視している。
 
どこかの部品が故障し、電気信号 ( 確認信号 ) が異常信号と変わった場合に、それを運転者にしらせるためにウォーニングランプが点灯する。

修理でウォーニングランプを点滅させる

車を知り尽くしている自動車整備士でも、故障箇所を発見するのは至難の業。
 
その作業を簡単にするため、故障箇所を記憶しているコンピューターに教えてもらうために任意にウォーニングランプを点滅させ、その回数で故障箇所を見つけ出す。
 
最近では、今までわからなかった、いつ・どのような状態でウォーニングランプが点灯したかまで、初期のゲームボーイみたいなものを差し込むだけでわかるようになった。

 

内張りとは車内内側のパネルの俗称。
 
ドアの内張りと言えばドアトリムボードのことであり、様々な用途で使え意味も通じるが俗称である。
 
それでも車の初心者から自動車整備士まで使う言葉なので、俗称であっても使って恥をかくことはない。

 

エアクリーナー

エアクリーナーとはエンジン内部にゴミやホコリが進入するとエンジン内部の磨耗を早めエンジンの寿命が短くなるため、エンジンへの吸入空気の途中にフィルターを取り付けゴミやホコリを取り除く部品。
 
乾式 ( ろ紙式 ) と湿式 ( 油槽式 ) とあり、メーカーによって好んでいる方式のエアクリーナーを使っているが、実際は清掃が簡単な乾式を使っているメーカーが多い。
 
バイクなどチューニング用のエアクリーナーは、なぜか湿式が多い。

 

エアサスペンション

エアサス=エアーサスペンションの略=空気バネ=エアクッションとも言う。
 
主に電車・バス・トラックに採用され、乗客や精密機器など乗り心地重視するために採用されている。
 
また、乗り心地重視の高級自動車にも採用されているが、まだまだ高価で耐久性が悪く、修理代が高くつくため普通乗用車には採用されていない。

構造

サスペンションのコイルスプリングとショックアブソーバーの代わりに、ゴム風船を挟んでいると思ってもらえればわかりやすい。
 
ゴム風船なので金属バネとは違い細かい振動を吸収してくれたり、風船内の圧力を換えることによって乗り心地・車高を変化させることができる。
 
観光バスなどは車高を下げ、乗客の乗り降りを楽にしている。

 

エアバック

エアバック ( エアバックシステム ) とは、事故衝突の瞬間、気体によって瞬時に膨らむバックで搭乗者の安全を守るための装置。
 
普段はステアリングホイール内にコンパクトに収納されており、ステアリングホイールにあるデザイン的な溝は、エアバック作動時に裂けるようになっている。
 
エアバックの安全な使用にはシートベルトの着用が義務付けられており、シートベルトをしないとエアバックでの安全が確保されなかったり、エアバックの衝撃で死にいたるケースもある。
 
そのため自動車に取り付けてあるエアバックには『SRSエアバック』と表示されている、これは『シートベルトの着用を前提とし作られたエアバック』と考えてもらえると簡単で、それ以外は先ほど紹介したようなことが起こる。
 
柔らかそうなイメージがあるエアバックだが、膨らむ衝撃はプロボクサーのヘビー級パンチなみの衝撃があり、実験でもタイヤ4本が宙に浮くほどの力があるので、衝撃を受けないためにもシートベルトの着用が必要。
 
少々恐ろしいエアバックだが、ガラス、ステアリング、ダッシュボードなどの硬いところに体を打ち付けるよりは、安全であるのは言うまでもない。

運転席エアバック

ステアリングホイール内部から膨らみ、運転者の顔面・胸部を保護する。

助手席エアバック

助手席前方のダッシュボードから膨らみ、顔面・胸部を保護する。

サイドエアバック

センターピラーから膨らみ、側面からの衝撃に腹部を保護する。

カーテンエアバック

フロントピラーから天井をつたって後席まで膨らみ、運転席・助手席・後席搭乗者の側頭部を保護する。

 

エアブレーキ

エアブレーキ=空気ブレーキ
 
エアブレーキとは圧縮空気を、油圧ブレーキのブレーキフルードの替わりとして使用していると考えてもらえるとわかりやすい。
 
エアブレーキは油圧ブレーキと違い荷台などの連結時にブレーキフルードのエア抜きが必要ないため、連結可能な車両に取り付けられることが多く、主に大型トラック、鉄道車両などに使用されている。
 
大型トラックから聞こえる「プシュー」って音はエアブレーキから圧縮空気が抜ける音なので、音からもエアブレーキかどうか判断できる。

 

エアーコンディショナー

エアコン=エアーコンディショナーの略。
 
カーエアコンを使い車内の温度を冷暖房で任意に調整できる。
 
数十年前の車には、カーエアコンは装備されてなくドアに付けてある小さな小窓で外の風を取り込んでいた。
 
その後カーエアコンがオプション装備や後付可能なオプションとなり、多くの人が取り付けたため大量生産され単価が落ち装備品となった。
 
カーエアコンにはマニュアルとオートがあり、軽自動車などはマニュアルが多く、高級車はオートエアコンとなってるが、最近はマニュアル設定の車でもオプションでオートにできたりする。

マニュアルエアコン

冷暖房の温度調整を自分で行わなくてはならく、暑すぎる寒すぎるなどの ON ・ OFF も自分で行わないといけないなど、運転中の わずらわしさがある。

オートエアコン

指定している温度に車内を自動調整してくれる。
 
スイッチ ON ・ OFF の わずらわしさもなく、エアコン吹き出し口を指定するだけで内規循環か外気導入かも適したほうに自動調整してくれる。

 

エキマニ=エキゾーストマニホールドの略。
タコ足=排気マニホールドとも呼ばれる。
 
各シリンダーから排出される排気ガスを1本にまとめ、大気中に放出するための部品。
 
また、各シリンダーからの排気ガスの流れを整え排気効率を高めることによって振動や騒音を防ぐ役目も果たしている。
 
チューニングパーツとしても各アフターパーツメーカーからエキゾーストマニホールドが販売されており、高回転に適した太いエキマニ、軽量化を目的としたエキマニ、排気効率を高めたエキマニなど様々な目的としたエキマニがチューニングパーツとして販売されている。

 

エンジンオイル

エンジンオイルとは自動車にとって多くの役割を果たす重要な存在です。

潤滑

毎分数千回転以上を保ち続けるエンジン内部では、シリンダー内を上下するピストン、それに合わせた回転をしているカムシャフトなど、例を上げたらキリがないほどの金属同士による摩擦がおこっている。
 
金属同士の摩擦で熱が生じてしまうので、摩擦を軽減するためにエンジンオイルが潤滑油としてエンジン各部に使われている。

冷却

金属同士の摩擦によって生まれた熱は冷却水 ( LLC ) だけでは細かいところまで届かないなどの障害があるため、エンジンオイルを使って冷却も行っている。
 
特に、過給器 ( ターボチャージャー ) 付きエンジンの場合、タービンを回すのに排気ガスを利用しているなどの点から高温になりやすいが、その冷却は外気とエンジンオイルによって行われている。
そのため高速走行後すぐにエンジンを止めると、冷却目的のエンジンオイルが潤滑しないため『焼き付き』現象が起こってしまう。
焼き付きを防ぐために『アフターアイドル』30 秒 ~ 1 分程度のアイドリングが必要となってくる。
 
また、冷却水を使用せずにエンジンオイルのみで冷却を行う『油冷式エンジン』も存在するが、自動車の場合、冷却効率が悪いため減少傾向である。
油冷式エンジンには必ずといっていいほど『オイルクーラー』が装備されているが、最近では水冷式エンジンであってもスポーツ走行をするためアフターパーツとしてオイルクーラーを取り付けている車も多い。

気密保持

エンジンオイルのよる金属同士の潤滑には気密保持の役割も担っている。
エンジン各部で圧送・圧縮が頻繁に行われているが、エンジンオイルによってできた『膜』により、圧力が隙間から抜けることがなく気密保持を行っている。

潤滑作用

金属同士の摩擦による鉄粉、カーボン・スラッジなどをエンジンオイルによって洗浄し、オイルパン、オイルフィルターによって除去される。

防腐・防錆

長期間鉄を放置すると鉄が錆びてくるように、車も鉄の固まりであって長期間放置していると錆が生じる。
 
エンジン内部はエンジンオイルの防腐・防錆効果によって多少の期間であれば錆びずに、普段どおりの始動ができるようになっている。
それでもいきなりエンジンを始動せずにスターターの低回転でエンジンを回転させるなどの配慮が必要とはなってくる。

 

過給器

ツインスクロールターボ

排気側のタービンハウジング側の通路が二つに分かれたもので、通常のタービンで細くなってしまう低回転での立ち上がりを改善させたもの。
トルクレスポンスと低回転でのパワーが向上している。
FC は開閉バルブをつけた所謂可変ターボに近いものだが、基本的にはインプやランエボに採用されている切り替えバルブ無しのものが一般的。

シーケンシャルツインターボ

FD でお馴染み このターボ。
FD ではシーケンシャル制御ユニットの故障で切り替わらない事例が多い。
呼び方はトヨタが 2 ウェイツインターボ、富士重工業が 2 ステージターボ。
世界で最初に採用したのは幻のグループBカーポルシェ 959 とされている。
日本ではユーノスコスモの 13B、20B が最初である
 

関連ページ

酢豚(スタブ)

外部リンク

コメント [hatena]