WORLD

Last-modified: 2025-08-03 (日) 04:38:01

WORLD

『フラウィウス』

島国に近い形質を持つ、都市国家ほどの小さな世界。
石造りの町並みと地中海のような透いた海が特徴的で、地理的特徴に限っては現実の南欧にも近い。
主に海産と冶金(加工)と観光と、それと近隣世界との貿易で成り立たせている、比較的ありふれた小国である。

世界の外との隔たりが非常に薄く外洋がそのまま世界の外に繋がっているため、人やモノが異世界から流れ着くことが多い。
それゆえの混沌と戦乱の時代を長くもち、この国の歴史の多くは血に塗れている。
先代皇帝によって平定された現在は、流動的であるこの世界の文明を盤石にするため尽力している。

外界由来であったり、戦乱の歴史によって培われた高度な技術や魔術が存在するが、
それらの多くは家庭単位ではほとんど普及しておらず、生活レベルとしては近世頃で停滞している。
(現代レベルに便利な家電や魔導具等を複数家庭で共有するような、ちぐはぐな暮らしを送っている者が殆どである)

『アレーナ特区』

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テーマパークほどの大きさを持つフラウィウスに最近できた特別市。
モノマキアの経済効果や国技として認められたこと等を鑑みて、新たに設立された。

フラウィウス本島と接続された人工島の上に、
受付、メインアリーナ、飲食店、お土産屋、宿泊施設、トレーニング場など、選手と観(光)客に必要な施設が揃っている。

島内での生活そのものに不自由はないものの、
アレーナ内では独自通貨『FM(ファイトマネー)』が用いられているほか、
アレーナ外に出るには国籍が必要など制約は多い。(闘技者は原則アレーナ外に出ることができない)

闘技者が集まっていることや、治療魔法などの存在もあり、
治安こそ悪くないものの、些細な諍いですらも私闘で決着を付けることが日常化しつつある。

『剣闘試合(モノマキア)』

長い長い戦乱の時代を終えた、時のフラウィウス皇帝が考案した競技。
戦地を失い露頭に迷う傭兵たちに与えられた、"興行としての戦"。

闘技者(グラディエーター)はライセンスに登録された武器を使用し、
規定に沿った技を事前申請することで、安全かつ公正に実戦的な試合を行うことができる。
プロレスとしての赴きも強く、近年では傭兵や戦士以外の出自も増えつつある。

ライセンスに登録された武器および技は『戦型』としての役目を果たすため、
「その戦型を(メリット・デメリット含め)遵守できる」のであれば、武器の造形は問わない。
そのため、ライセンスに指定された技を実行できる肉体・技量があるかどうかを見定める必要があり、
ライセンスごとに1人以上の認定官『ウェポンマスター』が用意されている。

闘技者登録を行った段階で肉体の一時保存魔術が施されるため、
試合・鍛錬での負傷に限り、命に関わるものでも『巻き戻す』形で治療することが可能。
激しい試合が多いのは、これらの安全面への保証の手厚さの賜物でもある。

戦闘中でもラウンド単位で戦闘続行可能程度の治療は順次行われるが、
人体である場合は当然ながら痛覚と記憶は維持されるため、それを恐れる者も少なくない。

試合は必ず5ラウンドに分けて行われるため、形式的に『BO5(Battle of Five)』とも呼ばれる。

『治療魔法』

戦乱末期のフラウィウスで開発された強力な治療魔法。
厳密には治療というよりは体組織データに基づいた復元という表現が近く、
それを治療として認めない者も少なくない。

外部保存された対象者の体組織データ(DNA等)を参照し、
損傷部分を補う形で魔力を体組織へと変化、定着、活性させるといった高度な治療工程を
即座・広範囲・完璧な補完率かつ低コストで行う。

ただし、保存データと肉体の時間が離れているほど加速度的に復元精度が下がるため、
時間の経過した遺体を蘇生したり、肉体年齢を巻き戻すことは困難(かつ禁忌)とされる。

なお、仕組み上無機物や建物等には行使できないため、また別の復元・修復魔術が使用されている。

アレーナ特区内では公式試合・(私闘や野試合を含む)非公式試合を問わず
体組織データの定期保存およびラウンド毎と試合後の治療魔法が義務化されており、
またモノマキア以外での戦闘・傷害行為は原則禁止としている。
(何らかの理由で負傷等が放置された場合、アレーナ運営はそれを感知せずまたその責任を負うこともない)

『ウェポンマスター』

特定の武器に精通した、その武器を極めし猛者たち。
彼らは戦乱の時代を越えたフラウィウスにおいて、その戦闘技術が途絶えぬよう日々研鑚を重ね、そして後進へと伝えている。
フラウィウスの武器は、彼らに勝ち強さを証明しなければライセンスを発行して貰えないものも多い。

ウェポンマスターである彼らもまた闘技者の一人であるため、純粋な道の追求でそうなった者もいれば、
気付かぬうちに"領域"に辿り着いては声を掛けられた者もおり、様々である。

キャラメイクに関する注意

このゲームは非常にゲーム的な側面が強いため、
キャラクターメイクの際はいくらかの事項に気をつけておくと、快適なキャラクター表現を行えるかもしれません。
(もちろんこれらは必須ではなく、何れかの意図がある場合は全く問題ありません)

『戦える』キャラクターにする
このゲームは1vs1の戦闘がメインコンテンツです。
そのため、完全な非戦キャラクターは多くのコンテンツが遊べなくなる可能性があります。

『最強/最弱』のキャラクターにしない
このゲームはプレイヤーの実力や、或いは運によって試合が展開されます。
「絶対に勝つ/負ける必要がある」といったキャラクターには、厳しい道程になる場合があります。

『特定の武器/戦法』に固執しすぎない
このゲームは武器によって性能が大きく異なり、必ずしも事前に公開されるわけではありません。
ゲームバランスには細心の注意を払って制作していますが、環境の変動には柔軟に対応できるキャラクターが望ましいでしょう。

『無法者』になりすぎない
このゲームにおける戦闘は"試合"というルールの上で展開される戦闘です。
なので、試合のルールを無視した戦いを行いたいキャラクターには向かないかもしれません。

勝負を『楽しめる』キャラクターにする
前述のとおり、このゲームは様々な要因によって常に思い通りにはいきません。
ゆえに勝負そのものを盛り上げ楽しめるキャラクターが望ましいです。

そのほか世界観に関する様々

闘技場における「契約」とは「選手登録」のことです。
何者かに案内され自ら行うこともあれば、勝手に行われてしまった、ということもあるかもしれません。

闘技場内での通貨はFM(ファイトマネー)で、硬貨と紙幣によってやりとりされます。
各種通貨との両替はできませんが、売店の換金アイテム等を購入することで間接的に両替することが可能です。

フラウィウス闘技場内には酒場のほか、(選手村のような)寮や大浴場などの生活可能な設備が存在します。
これらは契約を行った闘技者たちに開放されているため、闘技者は自由に使用することができます。

フラウィウスの公用語はラテン語に近い未知の異世界言語ですが、 闘技場内には翻訳に作用する魔法が満ちているため、異邦者でも問題なくコミュニケーションを取ることができます。
ただし翻訳魔法は完璧ではないため、獣語や機械語などは翻訳できなかったり、翻訳した上で支離滅裂な事を言っていたり等、
文化間、種族間によってディスコミュニケーションが起きること自体は少なくありません。