SCP-CB/SCP-401-CB

対象者:20代男性(SCP-401-CB内部からの最初の生還者)
インタビュアー:エージェントLeaF

＜記録開始＞

エージェントLeaF:では、インタビューを始めましょうか。

20代男性:ええ、はい、よろしくお願いします。

＜数秒間の沈黙＞

エージェントLeaF:では、まずはあの中で何を見ましたか?

20代男性:そうですね、外から見えてはいたと思いますが、遊園地のような物でした。ただ、激しいフラッシュで目が痛くなりました。

エージェントLeaF:中で見た物について詳しく教えてください。

＜20代男性は数秒間頭を押さえる＞

20代男性:はい、中はまるで…[編集済]でした。クマの乗り物が歪な形に変形していたり、人の手のような物が重なっていたのを僕はこの目で見ました。少し見づらかったけど。

エージェントLeaF:では、続いては聞こえた音について…

20代男性:＜割り込むように焦った口調で＞あと、少女のような姿が宙に浮いていました！同じ姿をしたのが何人も！

エージェントLeaF:なるほど、その少女について心当たりはありますか?

＜20代男性はしばらく考えるような仕草をする＞

20代男性:髪の色や服の色に関しては周囲の景色のせいでわからなかったです、顔立ちも見た事は無かったですが、アジア系の顔に見えました。

エージェントLeaF:その少女の年齢は何歳位に見えましたか?

20代男性:12歳くらい…いや、15歳…?17くらいだったかな…?とにかくあの時混乱していたのでよくわからなかったです。

エージェントLeaF:なるほど。

＜数秒の沈黙＞

エージェントLeaF:では、どうやってあの中から脱出出来たのですか?

20代男性:そうですね…あの時音楽のような物が聞こえました。とは言っても不規則的で普通の音楽とは違いました。

＜20代男性は真剣な表情で語る＞

20代男性:あの中で探索していた時、太鼓とバチの様な物を見つけました。そして僕が咄嗟にとった行動が聞こえてくる音楽に合わせてバチを持って太鼓を演奏する事でした。

20代男性:無我夢中で太鼓を演奏し続けた結果8時間くらいですかね。8時間で完璧に合わせる事に成功しました。すると周囲を見渡したらいつの間にかあの空間の外にいたんです。

20代男性:そしてあなた達財団に保護されて今に至るという訳です。

エージェントLeaF:なるほど、ありがとうございます。

20代男性:あっ、あともう一つ聞こえたものがあります。

エージェントLeaF:その聞こえたものとは…?

20代男性:幼い女の子の声です。音楽に合わせて歌っていたと思います。

エージェントLeaF:その幼い女の子の声は歌っていた事の他になにか喋っていましたか?

20代男性:はい、確かだめだようとかたのしかったねとか、あとだめだっていったのにって女の子の声は喋っていま…

＜20代男性は突然取り乱して激しい頭痛の症状が出る＞

エージェントLeaF:＜20代男性の肩を揺らしながら＞████さん?████さん!

＜記録終了＞

インタビュー終了後、20代男性は3ヶ月間の昏睡状態に陥った。記憶処理を駆使して後遺症の上書きを試みたが、効果は無かった。

SCP-401-CB/参考資料