オーベルジュろわぞぶりゅ

Last-modified: 2008-09-21 (日) 23:24:09

オーベルジュろわぞぶりゅ

139 :オーベルジュろわぞぶりゅ:2008/04/20(日) 04:34:50 ID:???
未解決から。短いのでさっくり


高野輝はトンネルの中で謎の露天商から携帯を買う。
トンネルを抜けるとそこは異世界で一緒に居た友人ともはぐれてしまっていた。
森を抜けた所で謎の幽霊に助けられ、たどり着いた建物では謎の生き物に遭遇する。
彼の仕事を手伝った対価に輝はコインを受け取った。
途方に暮れる輝の鞄で鳴るはずもない携帯が鳴り響く。電話の主は記憶を失って居るらしい。
彼は輝に今の場所で先に進むこと・何事も感謝を忘れない事を助言する。


建物にたどり着いた輝は元の世界に今は戻れない事を知る。
建物はオーベルージュ(宿泊付のレストラン)、客でなければ従業員しか居られない。
輝は紅薔薇という少女と日没までに店長を探し出し許可を得られたら雇って貰う約束をする。
定刻間近、輝は崖の下で先の生き物を助けて戻ってくる。
出ていこうとした輝を引き留めた生き物こそ店長だった。


輝は住み込みで働き始める。
力を無くした魔女の紅薔薇、輝同様に漂流者になり妹を亡くした静寂、
気を抜くと消えてしまう性別の確定していないシェフの真幌場、
真幌場の母の分身のミント、体力バカの異世界の王子吹喜、
そして輝にしか見えない幽霊の玲府と電話の声。
従業員達の事情も把握し始め仕事にも慣れた頃、輝は弾みで携帯を壊してしまう。
修理も出来ず落ち込む輝、そんな折、吹喜の兄達が客として現れる。
店の料理とサービスに満足した彼らはミスト人のもてなしを依頼する。
ミスト人とは優れた人種で他の種族には神のような存在らしい。
ミスト人と確執のある紅薔薇は気が乗らず、店長も反対してその依頼は断られた。
吹喜の兄達はミスト人ならば携帯も直せるかもと提案する。
店には戻れないかもしれないと言われ輝は迷うが彼らと行くことを決断する。
吹喜の世界に向かう途中、輝は玲府と再会し彼が声の主だと知る。
トンネルを抜けた時、輝の足元に店長がぶら下がっていた。



140 :オーベルジュろわぞぶりゅ:2008/04/20(日) 04:39:01 ID:???
紅薔薇達は店長を迎えに来るが彼は輝から離れない。
やむを得ず紅薔薇は依頼を受ける事を提案し店長もそれを承諾する。
店に戻る途中輝は悪い魔女だった紅薔薇から力を奪ったのが玲府である事、
彼がミスト人で強すぎる力故に禁じられた他種族への干渉を犯した事で不安定な今の姿になった事を知る。
ミスト人に頼んで玲府を元に戻し、紅薔薇の力を取り戻す。道は定まった。


ミスト人に便乗して店にたどり着いた静寂の談によれば彼らの食事は水と砂糖のみ。
真幌場の奮闘と紅薔薇の旧知の魔女達の協力によりミスト人―霧胡は満足したようだ。
だが、掟を破った玲府を許す事は出来ないという。
それでも頼み込む輝に霧胡は従業員全員の封印を賭けた勝負を提案する。
勢いで受けてしまう輝、命運は彼女に託された。


夜明けまでに玲府を連れてくる事、輝はミスト人と同等の力を与えられ送り出される。
輝が力を御しきれない事を見越した面々は霧胡の隙をつき店長を援軍として送り込む。
紅薔薇は店長が玲府ではないかとずっと疑っていたという。
店長から手掛かりを掴む為、只待つのではなく始めたのがこの店だった。


漂う輝は力に流されている所を玲府に助けられる。
早速連れ戻そうとするが彼は霧胡の封印を逃れる為に安定して存在出来ない。
幽霊と声と店長と、彼の存在は3つに分裂してしまっていた。
声は輝の買った携帯に収まっていた。
手掛かりを求め2人は露天商の元へ。


再会した男は夢を売っているのだという。全ては彼が元凶だった。
ミスト人と違い積極的な干渉を好み彼らを超える存在である男。
輝は男に対価を払い玲府を元に戻して貰う。対価は最初に店長から受け取ったコイン。
間一髪店に戻った2人。だが、コインには紅薔薇の魔力が込められていた。
霧胡は勝負に買った褒美に輝を問答無用で元の世界に帰す。



141 :オーベルジュろわぞぶりゅ:2008/04/20(日) 04:46:58 ID:???
元の世界は居なくなった瞬間から時間が経っていなかった。
今までの事を夢と疑う輝の前に玲府が忘れ物を届けに現れる。
「またおいで」
そう言って彼は携帯を手渡した。


力を買い戻すため、紅薔薇は守銭奴が悪化していた。
存外に緩い玲府に吹喜は違和感を持つが、店長も彼なのだと言われ納得する。
静寂の為に女になりたい真幌場と見合いを勧める両親。確執は終わらないようだ。
輝は友人から玲府の事を問い詰められていた。
呼び出しの電話に逃げるように出発し迎えに来た玲府と店へと向かった。
紅薔薇の力を勝手に渡してしまった2人はその代金を働いて返す事になった。
他の従業員に比べ平凡な自分に輝はコンプレックスを持つが、
玲府は輝だけが彼を認識出来た事、彼にとって輝が一番特別な存在だと言った。