プリボン編

Last-modified: 2008-09-22 (月) 23:30:07

ゾンビ屋れい子 プリボン編

512 :ゾンビ屋れい子 プリボン編1 :04/03/17 20:23 ID:???
リルカ編の後しばらく短編が続きます。そん中のひとつ
町から離れた森の中にプリポップ研究所で世紀の発明がなされた。
研究所を掃除している女の人、この人がスーパーロボットプリボンちゃん。
プリボンの特徴は『自分でお勉強機能』どうすればより効率良く仕事ができるのか
自分で考えることができる。開発者は瀬川という鼻持ちならない24歳の若造、
この若者を、女性秘書を連れた出資者がベタ褒めしている


従順に掃除を続ける美女のプリボンに出資者は感動していると
瀬川は面白いものを見せます、といって出資者が咥えていたタバコを床に投げ捨てる
床に落ちる前に、プリボンは瞬時にタバコをキャッチする
そして抑揚のない声で「効率的ナ仕事環境の維持ニゴ協力クダサイ。」と言うプリボン
タバコを床に落とすと、床がこげるということを学習したプリボンのお勉強機能の成果だ。
出資者が面白がって何本もタバコを落とすと、プリボンは「業務妨害ト判断シマス」といいながら
いきなり出資者を手刀で袈裟切りにする。
皆が唖然としている瞬間に今度は、瀬川の隣にいたプログラム関係の開発者の頭をつぶすプリボン。
どうやら、こいつらが死ぬと汚れなくなる→清掃業務の効率化という考えらしい。
うまく逃げ出せた瀬川と、出資者の秘書を残して、研究者達はプリボンに殺害されてしまった。


と、そんなところにゾンビ屋をお休みしたれい子がプリボンを見学しに訪れる。
中に入ると、受付の女の人が瀕死の状態。れい子が驚いていると、内線電話が鳴る、瀬川だ。
瀬川は監視室に隠れ、外線をロボットが不通にさせてしまった、入り口も中からは出られないと言い
れい子に携帯で警察に連絡するように頼むが、
れい子はオフ日にゾンビ屋依頼の電話が鳴るのが嫌で、置いてきてしまった。
役立たずが!といって切れる電話。やばい所にきてしまった。と思っているれい子
そんなれい子を血まみれのプリボンがじっと見ている。
ビビッて後に下がるれい子に、出資者の秘書が動かないでと声をかける。
今まで研究所で一度もゴミを落としたことがない人間は殺さないらしい。



513 :ゾンビ屋れい子 プリボン編2 :04/03/17 20:24 ID:???
一階には窓がないので、怖いけど二階の窓から脱出することを提案するが
プリボンにはストップワードというのがあってそれを言うと10秒動きが止まる機能があるらしい。
それを知ることができれば・・。と悔しがる秘書。
この言葉は出会い頭に殺されたプログラム担当しか知らないらしく、
唯一の生き残りの瀬川が逃げ出すときに言った言葉は「助けて!」「お母さん!」「殺されるぅ」だけ。


二階に上がったれい子たちだが、秘書は死体から流れた血で滑って転び、メガネを割ってしまう。
ソレを見たプリボンが秘書に襲い掛かるが、れい子が死体をゾンビ化させて逆にプリボンを襲わせる。
無事逃げ出せたが、プリボンはゾンビに捕まれた腕を捨ててれい子たちを追いかける。
こんな時でもストップワードさえわかれば・・という秘書に、れい子は
「今さら何いってるの、止まれって言って止まるんなら、とっくに誰かが言ってるわよ!」と一喝。
とたんにプリボンの動きがビタっと止まる。
・・・ストップワードは『止まれ』らしい。
秘書が襲われてるところから、事の顛末を全部、監視室で助けもせずに隠れて見ていた瀬川は。
こんな簡単な言葉だったとは!もう恐れることもないと監視室から出てくる。
十秒が過ぎて再びれい子たちを襲うプリボン、れい子達が止まれ!と叫ぶ
しかしプリボンは止まらない、プリボンは自分の耳を破壊していた。


と、ここで逃げ出すれい子たちと瀬川が出会う。逃げ出したれい子に
「解決策が見つかったのにまだ恐れているのか?所詮は女だな」
こいつ、耳がないプリボンにぜんぜん気づいてない。
「さーてプリボン。開発者の俺に牙をむくとはな」
「しかしお前は調子に乗りすぎた、終わりにしようぜ?」
と言うと、意味もなく、両目を閉じ、腕をクロスさせ変なポーズを取り一言。「止まれ!」
次の瞬間「うごぼー」と言いながらプリボンに頭を割られる瀬川。合掌。
結局入り口に戻ったれい子は、プリボンを恐れて割れなかった入り口のガラスを割り、外に出る。
襲ってきたプリボンを転ばして、耳からホースで水を流してショートさせ破壊。
終わったころにやってきた家族連れに、ロボットなんかに頼らずに自分で掃除しろと逆切れ
瀕死の受付嬢を忘れたまま物語はおしまい。