図書館戦争SPITFIRE!

Last-modified: 2008-09-22 (月) 12:02:57

図書館戦争SPITFIRE!/ふる鳥 弥生

367 :図書館戦争SPITFIRE!:2008/08/07(木) 00:45:27 ID:???
全然ざっとじゃないし……悪癖


図書館に採用された笠原郁は日々軍事訓練に勤しんでいた。
好成績を出したがゴール後に倒れ込んだ郁を教官である堂上は叱責する。
同室の柴崎に対して堂上の事を愚痴っているところを当人に見咎められ食事を切り上げる郁。
彼女が落とした手紙を堂上は拾うが郁は連れ戻されるから捨てといてくれと言い捨てる。
同じく教官の小牧に皮肉られ、確認した文面には訓練の事が綴られていた。
身体能力では群を抜く郁、それを認めつつも堂上はそれだけが全てではないと言う。


時は正化31年―昭和の終わりに制定されたメディア良化法による表現規制。
それに対抗すべく作られた図書館の自由法。
良化委員会は銃火器を用いた検閲を敢行、自衛の為に図書館が組織したのが図書隊である。
両者の抗争が始まって30年が経過していた。


柔道で並の女子では相手にならない郁は堂上と組むことになる。
170の郁に対し165しかない堂上。郁は背丈をネタに挑発するが容易く一本を取られ、逆に挑発される。
キレた郁はその背中にドロップキック。セメントになった勝負は腕ひしぎをくらった郁のギブで終了。
自室で悪態をつく郁に対して柴崎は堂上をべた褒めする。


親に防衛部所属だと伝えていない郁。反対を知りつつ防衛員志願した理由を柴崎は問い詰める。
高校生の時助けてくれた図書隊員に憧れて……なんて言えるわけがない。


実地訓練を開始した郁は小牧と組んで館内作業を研修していた。
自分だけにキツい堂上を敵視する郁に小牧は自分だけが叱られる理由を考えろと言う。
小牧から見ても堂上は不公平だから、と与えられたヒントは陸上と訓練の違い。
車椅子の男性を見かけた郁は介助を申し出る。小牧のヒントから答えはでない。


翌日、堂上と組んでいた郁は蔵書破損の現場を発見する。
軽くいなした郁は嬉々として報告するが、きちんと確保していなかった犯人は反撃。
堂上は郁を庇って殴られるが、犯人を確保し直す。



368 :図書館戦争SPITFIRE!:2008/08/07(木) 00:58:10 ID:???
スポーツ気分なら辞めろと平手打ちで叱責され郁は凹んでいた。
柴崎は犯人の動機と確保者は郁の名前で出されていたことを知らせる。
自分の不甲斐なさに泣きそうで部屋を飛び出した郁はロビーで堂上に会う。
小牧の指摘の意味に気付いた郁は堂上を問い詰めながら泣き出してしまう。
慰めるように頭に載せられた手。
小牧と同じ仕草なのに違和感があるのは身長差だと口に出してしまい殴られる郁。
部屋に戻る堂上の背中に郁は辞めないと宣言した。


5年前―郁が好きだった童話シリーズの10年ぶりの最終巻の発売日。
検閲の対象となっていたその本を買いに行った郁はその現場に居合わせ、
とっさに服の下に本を隠してしまう。
良化隊員に見咎められ、万引きの汚名をつきつけられながらも本を守るため郁は出頭を申し出た。
突き飛ばされた郁を受け止めた男性は関東図書隊を名乗り、店内の書籍を図書館に収める
見計らい図書とする事を宣言。
彼は郁が守ろうとした本を手渡した。郁は彼と再会するために図書隊を目指す。


総指揮官の玄田と組んで市街哨戒に出た郁は良化隊とおぼしき不審車両を発見。
民間書店を狙った検閲には図書隊は手出し出来ないと言う玄田を振り切り、
郁は見計らい権限を使うを宣言し独断で走り出した。


書店では既に検閲が始まっていた。子供から絵本を取り上げる良化隊員の間に割って入る郁。
あの時の図書隊員と同様に見計らい宣言をするが一士である郁にはその権限がない。
なおも抵抗しバランスを崩した郁を駆けつけた堂上達が受け止めた。


軽率な行動を堂上に説教された郁は、あの時の図書隊員までバカ扱いされ
「アタシの王子様」発言してしまう。
ツボにはまった小牧と呆気に取られた空気が水を差し、堂上は絵本を手渡す。
あの時の図書隊員を真似る郁を見送り、玄田達は堂上をからかいながら何かを決めた。



369 :図書館戦争SPITFIRE!:2008/08/07(木) 01:11:17 ID:???
座学の課題を与えられた郁は先日の車椅子の男性を見つけ介助を申し出るが断られる。
彼は利用者にもサービスの取捨選択権があると言いながらも郁のサービスを褒めた。


教育を終えた郁に下された辞令は図書特殊部隊所属―通常図書業務から大規模攻防までこなすエリート。
女子では初となる配属を素直に祝う柴崎と対照的に当の郁は戸惑いを隠せない。
任命を受けに司令室に向かった郁は同じく選抜された手塚に早々に喧嘩を売られる。
司令室に居たのは先の車椅子の男性―彼が基地司令だと郁は堂上に叱責される。
任命で告げられた推薦者は玄田、小牧、堂上の3名。彼らが上官になったことを郁は漸く知った。


図書特殊部隊に配属された郁と手塚は1ヶ月の特別訓練の為に先輩隊員たちと奥多摩に着ていた。
射撃で手塚との実力差を見せつけられた郁は、狙撃訓練の意図を問い日野の悪夢を知らない無知を
叱責される。
図書隊結成のきっかけになった正化11年の事件を説明した手塚は郁の存在意義を疑い堂上に注意される。
負けず嫌いの郁は対抗心を燃やすが予算の問題で小牧から特訓許可は降りなかった。
手塚は自分と同じ立場を掴んだ筈の郁の不甲斐なさに苛立つ。玄田にその完璧主義を指摘されるが、
揺るがない。


ヘリ降下で予想に反して好成績を残す郁に対し、高所恐怖症の手塚は無難にこなすものの
他ほどの精彩はない。
しかし苦手な事で勝っても仕方ないと、郁ははしゃいだりはしなかった。


訓練の締めは玄田の気分で行われる2日間の野外行程。熊が出るという脅しに郁と手塚は動揺する。
電話で柴崎に愚痴る郁は図書館長が入院し、代理の館長が着たことを知る。
話し声に気付いた堂上が郁に声をかけ、熊の事についてのフォローを入れる。
珍しく優しくされたことと滅多にない笑顔を見て郁は酷く動揺した。


重装備での登山は辛く、田舎育ちの郁は管理されてない山道に愚痴る。
堂上と山の話をしたり、熊よけを咎められたりしてバテた郁は足元にきてしまう。
堂上は郁のスコップを手塚に持つように指示、不満気な2人に隊行動の意義を説く。



370 :図書館戦争SPITFIRE!:2008/08/07(木) 01:22:31 ID:???
堂上や手塚に負担をかける借りを遅れない事で返す郁。堂上の隊もなんとか日没までに到着した。
その夜、郁は何故か手塚が熊に襲われる夢をみてにやけていた。
不意に騒がしくなった外から告げられる熊の出没。
テントに飛び込んできた塊に郁は叫びながら迷わず拳を叩き込み、漸くその違和感に気付く。
外では先輩隊員達がどっきりの札を手に呆気にとられていた。


関東図書隊に戻った郁にはめでたく熊殺しの二つ名がついていた。
教えてくれなかった堂上に郁は突っかかるが、玄田の采配で行われるそれを妨害できるかと
言われ言葉に詰まる。
そんな二人を小牧は熊殺しご両人と呼んで茶化した。
小牧曰わく、熊どっきりは2人が新人の時に玄田が始めた物で、手塚同様予想通りの反応だった
小牧に対して、郁同様につかみかかった堂上に大うけした玄田が恒例化したらしい。
そもそもの原因が堂上だと言い食ってかかる郁。小牧はよく似た2人を笑いながら眺めていた。

そんな中……図書館に謎のリストが届いていた。


一巻はここまで。

図書隊との抗争が30年って書いてるけど
両法制定から30年の間違いです……



374 :マロン名無しさん:2008/08/07(木) 22:30:44 ID:MqNIJO9r
手塚と小牧はどういう反応だったんだ?
びびっただけ?



376 :マロン名無しさん:2008/08/08(金) 06:18:23 ID:???
普通に騙されて腰抜かしただけ。
これまでに殴ったのは堂上と郁のみ。
郁が変な夢を見たのは手塚の叫び声が聞こえたから。