星の瞳のシルエット

Last-modified: 2008-10-18 (土) 17:04:15

星の瞳のシルエット/柊あおい

15 :星の瞳のシルエット 人物紹介 :04/05/15 14:52 ID:???

人物紹介


香澄 :主人公。優しくてちょっとおっちょこちょい。偽善者との呼び名も高い。
    小学生のときに出会った初恋の相手「すすき野原の男の子」との思い出と、
    彼がくれた星のかけらを大切にしている。
真理子:くるくる巻き毛で可愛い。よくも悪くも女の子っぽい性格。久住のことが好き。
沙樹 :ショートカットでメガネ。サッパリした性格。司のことが好き。


久住:出来すぎた中学生。かっこよくて頭が良くて優しくて家事が得意。星が好き。弓道部。
司 :久住の親友で同じ弓道部に所属。大勢の女の子と付き合っているプレイボーイ。
   沙樹とはおさななじみで、同じマンションの隣人同士。


すすき野原の思い出
 その1:ほたる狩りの夜、香澄はすすき野原で知り合った男の子に「シリウスの星のかけら」をもらう。
     (男の子は母親が「香澄ー!」と呼んだのを聞いて、香澄の名前を覚えていたらしい)
 その2:ほたる狩りから半年後、すすき野原でうずくまって泣いてる男の子を発見。
     「帰れったら帰れ!」と言われるが、とりあえず隣に座って一緒に泣いた。


16 :星の瞳のシルエット その1 :04/05/15 14:54 ID:???

香澄は弓道場で出会った男の子に好感を抱くが、それは真理子が想いを寄せている久住だった。
がっかりしつつもあきらめようとする香澄だが、ひょんなことから香澄と久住は挨拶を交わす仲になる。
一方調理室の窓から弓道場が丸見えだということに気づいた真理子の提案により
三人はクッキングクラブを作り、以後弓道場を眺めながらクッキング→部活後の久住と司が食べにくる→
五人でわいわい会食、というスタイルが確立。


久住と仲良くなるにつれ「久住くんがすき」とはっきり自覚した香澄が困っていたある日、ラジオから
「一言謝りたいのです ごめんね すすき野原の男の子より シリウスの星のかけらの女の子へ」
というメッセージが流れる。自分あてのメッセージだと思った香澄はラジオ局を訪ね、
すすき野原の男の子が書いたリクエストハガキを受け取るがそこには名前も住所も書いてなかった。
香澄は沙樹の提案により、「星のかけらずっと大切にもっています」というメッセージを
流してもらうことにする。
メッセージが流れる当日、遅刻しそうな香澄は出会い頭におじさん(実は久住の父)と衝突、
かばんの中身を道にぶちまけたときに星のかけらを落としてしまう。
真理子・沙樹と一緒に衝突現場でどぶさらいまでして必死に探すが、とうとう見つからない。
その夜香澄から男の子へのメッセージは流れ、「うそついちゃった」と激しく落ち込む香澄。


17 :星の瞳のシルエット その2 :04/05/15 14:58 ID:???

そのまま春休みに突入し香澄はずっと落ち込む。
真理子と沙樹が沙樹の家で香澄を励ます会を開いてくれて、ちょうど隣の司の部屋にいた
司と久住も加わり久しぶりに楽しい時間を過ごす。久住は見事な料理の腕を披露する。
春休み最終日、河原で香澄と久住は偶然ばったり。久住の家庭事情
(子供の頃に母親が死に、今は父と二人暮しで家事全般を久住が担当)を知る。
香澄も「絶対ついちゃいけないうそをついちゃって落ち込んでるんだ」と久住に打ち明け、
久住はそんな香澄を励ます。夕方シリウスを見ながら久住は香澄に何かいいかけるが、
途中で「なんでもない」と黙ってしまう。


三年生になり、真理子と久住は同じクラスになる。香澄は沙樹、司と同じクラス。
はしゃぐ真理子。香澄はがっかり。
成績が良い久住は名門・青陵高校を目指すと司が教えてくれる。
「香澄ちゃんなら入れるよ」と励ます司。香澄の気持ちに気づいてる? 
(成績は 久住>香澄>沙樹・司>>>>>真理子 という設定)
教科書を忘れた香澄は真理子に借りにいくが席を外していて、たまたまその場にいた久住が
教科書とノートを貸してくれた。しかしノートの文字がすすき野原の男の子が書いた
ハガキの文字にそっくりで、すすき野原の男の子は久住?と疑念を抱く香澄。


18 :星の瞳のシルエット その3 :04/05/15 15:00 ID:???

久住は香澄に何かをいいかけては話をそらすことを何度か繰り返す。
疑念のこともあり気になってしかたない香澄はある朝久住を弓道場で待ち伏せて
「何を言いたいのか教えて」と詰め寄る。久住は星のかけらを香澄に渡す。
泣いて喜ぶ香澄だが、よく考えてみると何で久住が落とした星のかけらを持ってるのかわからない。
クッキングクラブの会食タイムで改めて確認すると、久住の父親が拾ったこと、
久住と同じ中学の制服で「ボブカットで元気な女の子」だと父親が言っていたので
ひょっとして香澄じゃないかと思ったこと、を久住は説明。
しかし「それだけのヒントで私だとわかるなんて…」とますます疑念を深める香澄。


香澄は知らない男子・二階堂からラブレターを貰う。返事をするため指定された図書館に行くと、
久住が本を読んでいて動揺。そこへ二階堂が現れ図書館中に響く大声で告白される。
香澄は立ちくらみから頭を強打し、気を失ってしまう。おろおろする二階堂にしびれを切らし、
久住が香澄をお姫様抱っこして保健室まで運ぼうとする(途中で転んで落とす)。
香澄は二階堂と久住の前で、二階堂に「今誰とも付き合うつもりはない」と告げる。
翌日熱を出して学校を休むが、その間に二階堂と香澄はくっついたという噂が
校内に広まっていることを見舞いにきた沙樹と真理子から聞かされ激しく落ち込む。
そこに久住から励ましの電話が入りあっというまに回復。
久住は香澄を運んだことで株を上げ、ますますモテモテになる。


19 :星の瞳のシルエット その4 :04/05/15 15:04 ID:???

夏休み、香澄は真理子と久住が一緒に歩いているのを目撃、大ショック。
(図書館帰りの久住に真理子が声をかけたことが後で判明)「真理子を選ぶのだけはやめてほしい」
と心の中で叫ぶ。その裏で真理子の前ではついつい真理子を励ましたりけしかけたりする
言動を繰り返し「私って最低」と落ち込む。
夏休みの宿題大会を沙樹の家で開いていると例のごとく司の家に久住がいた。
司は香澄と久住が一緒に夕飯をつくるようにしたり、久住に香澄を家まで送らせたりなどと画策する。
そんな司に沙樹は「三角形のバランスを崩さないで」と警告する(沙樹も香澄の気持ちに気づいてた)が、
司は聞く耳を持たない。司は香澄本人にも「好きなんだろ?久住のこと」と問い質し、「頑張れよ」と励ます。
更に司は久住・香澄と同じ青陵高校を目指すべく、今まで付き合ってた女の子全員と手を切って
勉強に専念するようになる。
真理子は香澄が久住を見つめていたことに気づき、ひょっとして香澄ちゃんは…と思い始める。


香澄は自転車に乗った久住と衝突し、久住は怪我をして学校を休む。
心配した香澄は家まで見舞いにいくが、その道の途中であのすすき野原を発見。
さらに久住の部屋に入ると、久住はすすき野原の男の子が例のメッセージの際にリクエストした
太田裕美の「星がたり」という曲をかけていた。
久住はやっぱり星のかけらの男の子だったのだ。
久住は最初に弓道場で再会したとき沙樹が香澄の名前を呼ぶのを聞いてすぐに気づいたが、
ひどい言葉をかけた(思い出その2参照)ことから嫌われたんじゃないかと思い、
それが怖くて言い出せなかったという。思い出その2は久住の母親が死んだ日だった。
6年振りにすべての謎が解けて笑いあう二人。


20 :星の瞳のシルエット その5 :04/05/15 15:09 ID:???

クリスマスイブ、5人でパーティーを開く。帰ろうとする久住に、香澄は真理子を送ってと頼む。
香澄は司に送ってもらう。その夜、沙樹は司から香澄が好きだと聞き出す。
香澄の気持ちは明らかだし、久住も香澄に対する態度と他の女の子への態度は明らかに違う
(名前で呼ぶ女の子は香澄だけだし、香澄だけには用がなくても声をかけているらしい)。
そんな二人を見てるとじれったいので早くくっつけて自分もスッキリしたいという司の言葉を聞き、
沙樹は部屋で一人泣き崩れる。


受験は無事終了、全員合格。久住・香澄・司は青陵高校に行くことになった。
卒業式当日。香澄は真理子に「久住くんのことどう思ってる?」と聞かれる。
香澄は「友達以上には考えられないわ!」と言うが、それを久住本人にも聞かれる。
思わず「もうやだーっ」と叫んで真理子の前を走り去ると沙樹とぶつかる。
沙樹も香澄の想いに気づいていたことを知り、「ばかじゃない…あたし」と呟いて沙樹の前も去る。
恋も友情も一気に失った香澄。「青陵なんて受からなければよかった」と泣く。
久住と司は金ボタンを求める女子生徒のせいで制服がぼろぼろ。
久住は「身も心もボロボロだぜ」と呟く。


37 :星の瞳のシルエット その6 :04/05/16 03:30 ID:???

高校入学。髪をさっぱり切った香澄は司と同じクラスで、久住は違うクラス。
香澄は同じクラスにおケイという友達が出来る。おケイはさっそく気になる男の子がいると言う。
「友達以上には~」発言以来気まずくて久住と顔をあわせることをを避け続けている香澄には
そんな彼女がうらやましい。
久住は入学以来香澄に会わないことを気にしている。司に「避けられてる!」と冗談交じりに指摘され、
「友達以上に考えられないなら避ける必要ないじゃないか」と思いつつも直接本人に会いには行けず
いらいらする久住。
おケイが気になる男の子とは久住だった。それを知った司は香澄に真理子のときと
また同じ想いをさせたくなくて、おケイに「久住はやめろ」とせまる。おケイは猛反発、説得効果無し。
久住くんが天文部に入部した情報を聞きつけ、おケイは香澄を引っ張って天文部に入部。
ついに久住と対面する香澄。司も後から(おケイの邪魔をするために)入部してくる。
久住と香澄は二人で下校。久住がいつもと同じように話しかけてくるので安心しつつも
「久住にとっては別に何でもないことだったのね…」と少しがっかり。
しかし久住は久住で香澄への想いを自覚しつつあり、実は何でもない様子を無理して装っていた。
香澄はおケイから久住が好きと聞かされ慌てるが、勢い負けして自分の想いをおケイに伝えるタイミングを逃す。
中学時代の繰り返し?と悩みつつも、とりあえず沙樹との仲直りを果たす。


38 :星の瞳のシルエット その7 :04/05/16 03:31 ID:???

真理子は久住をあきらめられず、青陵高校の最寄り駅(青陵駅)で下校する久住を待ち伏せては
遠くから眺めることを繰り返していた。時には香澄と久住(と司)が一緒に帰る様子を目撃することもあり、
そのたび心を痛めていた。そのうちひょんなことから久住の同級生で同じ天文部の日野と知り合う。
日野は可愛い真理子に一目ぼれ。
ある日、いつものように久住・司・日野と下校していた香澄は、その様子を見守っている真理子と目が合う。
あわてて追いかけるが真理子は逃げてしまう。一部始終を見ていた日野は気になってしょうがない。
香澄は沙樹から真理子がよく青陵駅に通っていたことを聞き、真理子の心情を思い久住と一緒に
帰ることを避けるようになる。


夏休み。沙樹と香澄が入った喫茶店で、久住とおケイがバイトをしてた。
おケイは、たまたま入った喫茶店で久住くんが働いてたのでその場で自分もバイトを申し込んだという。
沙樹は一瞬でおケイの目的を見抜いて香澄に「また中学のときの二の舞繰りかえすつもり?」と釘を刺す。
おケイは久住をしつこく誘うが全然乗り気でない様子に苛立ち「香澄のこと好きなんでしょ?」と
問い詰める。久住は「人の心に踏み込むな」と捨て台詞を吐いて去る。


天文部の夏合宿。久住は司と香澄が仲良くしているのが気になる。
香澄はおケイに自分の気持ちを伝えようとするが、やっぱり言い出せない。
そして最終日の夜。草むらで二人っきりになり、久住は香澄に「君が好きだ」と告白。
香澄は真理子のことを思い「ごめんなさい」と言ってしまう。
真理子も久住も選べず、結果的に二人を傷つける結果となった。


39 :星の瞳のシルエット その8 :04/05/16 03:34 ID:???

新学期になり、久住と香澄は前と同じように友達付き合いをしている。
香澄はおケイにようやく久住が好きだと告げる。おケイは「知っていたけど香澄が言ってくれるのを
待っていた」と言い、二人は握手。香澄はちょっと後ろめたい。
日野は真理子が久住を好きだということを知りショックを受けるが、真理子の恋に協力するべく
青陵高校学園祭に真理子を誘って久住に真理子を案内させる。しかし香澄とはちあわせしてしまう。
香澄は真理子に仲直りをしたいと言うが、真理子は拒む。
改めて香澄は自分の偽善者っぷりを反省。いろいろ考えた挙句、ある日真理子の家を訪ねて
「私…失恋しちゃった」「久住くんに告白してごらんよ」と言う。
その言葉に乗せられて、真理子は告白を決意。
久住と司はお互いに香澄が好きなことを確認。久住は「香澄を誰にも渡したくない」と言いつつも
香澄は司が好きだと勘違いしているので司に「頑張れよ」と言う。
久住が既にふられていることを知らない司は「『頑張ろうぜ』だろ?」と訝しがる。


40 :星の瞳のシルエット その9 :04/05/16 03:36 ID:???

真理子はついに久住に告白。久住は香澄を忘れるためにOKしてしまう。
真理子は香澄に報告し、二人はいったん仲直り。
沙樹は香澄に本当にそれで良いのかと詰め寄り、夏合宿での一件を聞き出す。
一方久住は司に報告。司はマジ切れ、殴り合ってケンカ別れする二人。
納得できない司は、その勢いで香澄に「久住なんか忘れてオレと付き合えよ!」と告白する。
初めて司の真意を知った香澄は衝撃を受ける。


沙樹は久住に「香澄のことがまだ好きなのに真理子と付き合うなんて残酷だ」となじる。
久住は「香澄はじきに司と付き合うだろう」と勘違い発言。
動揺した沙樹は「香澄が好きなのは司じゃないわよ!」と口走ってしまう。


41 :星の瞳のシルエット その10 :04/05/16 03:42 ID:???

司は香澄を映画に誘う。そこで真理子と久住の初デートと出くわし、
司と香澄は逃げるようにその場を去る。
真理子と久住はそのまま映画を見てお茶するが会話は全く弾まない。
久住の真意が見えず悩む真理子。
香澄は司に「久住くんのこと好きなまま司くんと付き合うなんて出来ない」と断る。
司は久住が香澄に告白→ふられていたことを初めて聞き、二人は想い合っているのに
不自然だと香澄を責める。ただ泣くばかりの香澄を司は抱きしめるが、香澄は突き放して走り去る。
ふられてすっぱりした司。家に帰った後、沙樹に「初恋はお前だった」と告げる。沙樹泣く。
その日の夕方、久住は帰宅途中にすすき野原でしゃがみこんでいる香澄を発見。
香澄も久住に気づき、走って逃げるが久住は追いかける。
手をつかまれた香澄は、泣きながら久住の胸に飛び込んでしまう。久住もそんな香澄を抱きしめる。


翌日。司は香澄に「ふってくれてスッキリしたよ」と告げる。司の優しさに感謝する香澄。
部室で香澄と久住は出くわす。昨日のことを思って互いに照れつつ、
久住は香澄に司と付き合ってるのかと尋ねる。香澄は否定。
「同情は やさしさなんかじゃないんだよな」「君はえらいね」と久住は言う。
そして、どうして忘れられるなんて思ったんだろう、と心の中で香澄への想いを再認識する。
司と久住はようやく仲直りした。久住の勘違い(香澄は司が好き)を知り、司はあきれる。


62 :星の瞳のシルエット その11 :04/05/16 22:42 ID:???

おケイは久住に彼女が出来て以来ずっとくさっていたが、
ちょっかいを出してきた司とデートすることにする。
そのデート現場に沙樹と香澄は遭遇。不機嫌になった沙樹に、
香澄は「司くんのことが好きなんでしょう?」と尋ねる。沙樹は初めて自分の気持ちを認めた。
おケイは以降司のことを追い掛け回すようになる。


お正月に沙樹と香澄が初詣していると、真理子にばったり出会う。
久しぶりに三人揃ったのが嬉しくて香澄は思わず泣いてしまう。
香澄が席を外しているとき、沙樹は真理子に久住とのことを聞く。
真理子は、久住が自分のことを好きなわけじゃないことはわかってる、でも離したくないという。


63 :星の瞳のシルエット その12 :04/05/16 22:44 ID:???

三学期スタート。香澄はすすき野原の一件以来久住の顔をまともに見ることが出来ない。
夜、ラジオから「次の日曜日10時に青陵駅前「ブラジル」で待ってます
シリウスの星のかけらの女の子へ すすき野原の男の子より」というメッセージが流れて香澄はびっくり。
同じラジオを聴いていた久住もびっくり。彼が出したメッセージではなかったのだ。
次の日曜日は翌日で、香澄は一睡も出来ないまま朝早くからブラジル(喫茶店)へ向かう。
店のなかにはラジオを聴いていた真理子と沙樹もこっそり隠れて様子を見守っていた。
そこへ久住が駆けつけて、香澄に「あのメッセージは僕じゃない」と告げる。香澄と久住のやりとりから、
久住がすすき野原の男の子だということが真理子・沙樹にもわかってしまう。二人は店を出る。
10時を過ぎてもそれらしい人が来ないので、久住と香澄も店を出る。久住は香澄に
「僕はもう、自分に嘘はつかないよ」と言って去る。


混乱する真理子。今回のメッセージハガキを出したのは真理子だった。
香澄をすすき野原の男の子と再会させることにより、久住と香澄の関係を断とうとしたのだった。
久住がすすき野原の男の子だという事実を受け入れられない真理子は
「星のかけらの女の子ふって 私なんかと付き合う? 聞き間違いよ」と主張。
沙樹は真理子に、ふられたのは香澄ではなく久住だと告げる。
ますますショックの真理子は夜になっても家に帰らず、沙樹と香澄は近所を探しまわる。
(余談:香澄ははんてん姿)
久住家の近所で発見したが高熱を出していた。久住の父親に頼んで病院に連れて行くが
うなされた真理子は「…行かないで 久住くん」とつぶやく。


64 :星の瞳のシルエット その13 :04/05/16 22:47 ID:???

真理子はしばらく学校を休むがほどなく復活。バレンタインの日、
三年分の想いをこめて久住にチョコレートを渡す。久住からは「好きな人がいるんだ」と
別れを告げられるが覚悟していた真理子は笑顔でさよならを言って久住のもとを去る。
そこで日野と偶然出会い、真理子は我慢できずに日野の胸で泣き出してしまう。
久住にふられた真理子を励ますため二人は遊園地に向かうがすでに閉園。
後日改めて一緒に行こうと約束する。


久住は香澄に真理子と別れたことを告げ、「もう自分に嘘はつかないって言っただろ?」
と思わしげな発言。香澄はちょっと期待しつつも真理子のことが心配。
真理子と日野が遊園地へ行く約束の日。真理子は好きでもない男の子と遊園地なんて…と
すっぽかそうとするが気になって待ち合わせ時間を8時間も過ぎてから現場に行ってみる。
日野はやっぱり待っていた。真理子はみじめな気分になり、「もう会えない」と言って
泣きながらその場を去る。


新学期。二年生になった香澄は久住と同じクラスになる。夢がかなったと喜ぶ香澄。
真理子と沙樹が街を歩いていると、久住・日野と遭遇。日野は怒ったような顔をして通り過ぎ、
真理子はショックを受ける。更に、しばらくしてから久住と会っても何も感じなかったことに気づく。
自分の中で久住より日野が大切になっていたんだと認識し、激しく後悔する。


65 :星の瞳のシルエット その14 :04/05/16 22:53 ID:???

司の提案により司と沙樹は初めてデートをするが、駅で待ち伏せていたおケイと遭遇。
二人の関係を問い詰めるおケイに、司は「沙樹がオレを好きなわけないだろう
今日のデートはシャレだ」と言う。沙樹はその場を去り、追いついた司が振り向かせると泣いていた。
沙樹は司を平手打ちして電車に飛び乗る。司は沙樹の気持ちに初めて気づいた。
その日はお互いに素直になれずケンカ別れに終わったが、翌日沙樹は司に
「あんたのこと大好きだよ」と改めて告白。司は「おれも…」と告げる。→カップルその1誕生


香澄は真理子に謝りに行き、今度こそ本当に二人は仲直りした。
香澄は真理子に、明日久住に告白すると告げる。「久住には夏合宿以来嘘つきっぱなしだから、
謝って自分の正直な気持ちを伝える」という香澄に励まされ、真理子は日野の自宅まで会いに行って謝る。
日野はあっさり許して仲直り。→カップルその2誕生


翌日。久住から放課後つきあって欲しい場所があるといわれ、連れて行かれたのはすすき野原。
そこは金網で囲われ、「分譲予定地」との看板が掲げられていた。泣き出す香澄。
ついに初恋がすすき野原の男の子だったこと、中学からずっと久住のことが好きだったことを告白。
香澄「ずっとあなただけを想ってきたの」
久住「君にもう一度『好きだ』と言ったら 今度は…違う返事をくれるだろうか」
香澄「はい…」
抱き合う二人。→カップルその3誕生


66 :星の瞳のシルエット その15 :04/05/16 22:58 ID:???

(あとは後日談のようなものです)


おケイはシングルのまま。
香澄はカウンセラー、沙樹は弁護士、真理子はお嫁さん、久住は天文関係を目指す。
久住と香澄の初デートはプラネタリウム。初めてのキスは夏合宿。


シリウスのように 輝いていたい いつも
輝く瞳で 夢を追いかけていたい
思い出せば いつもそこに
まぶしい季節が 拡がるようにー


おしまい