.hack//黄昏の腕輪伝説

Last-modified: 2010-12-04 (土) 23:26:53

.hack//黄昏の腕輪伝説/原作:浜崎 達也 漫画:依澄 れい

113 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:31:06 ID:???
(.hackは小説・アニメ・ゲーム・漫画でそれぞれ時系列中の位置が異なり、
 この漫画はゲーム版から4年後、現在出ている中では最後期に位置する。)


 ある日、中学生・国崎秀悟は双子の妹の国崎れなに誘われ、世界最大の
ネットゲーム「THE WORLD」を一緒にプレイする事になる。れなはキャン
ペーンでTHE WORLDの最後の謎をクリアしたと言われる伝説のパーティー
「ドットハッカーズ」のPC(プレイヤーキャラ)を手に入れており、秀悟は
その一員である双剣士・カイト(ゲーム版の主人公)の姿のPC、れなは同じく
その一員である重剣士・ブラックローズ(ゲーム版のヒロイン)の姿のPCを使う
事になり、それぞれのPCをシューゴ、レナと名付けた。
 2人は早速カオスゲート(転送装置)を通ってレベルの低い初心者向けのエリア
に移動した。しかしゲーム慣れしていないシューゴは武器も防具も装備せず
モンスターに挑んだためにあっさり返り討ちにされ、さらにレナに説教されて
逆ギレ。いきなりゲームをやめようとするが、レナが何とかなだめて思い留まる。
そこに高レベルのモンスター・ゴーレムが出現。変だと思いながらも逃げ回る
2人だが、シューゴはレナをかばってゴーレムの一撃を受けてしまう。
 HPが0になったシューゴは一面に水が広がる空間に飛ばされていた。さらに
水面に横たわるシューゴの目の前に、髪も服も真っ白な少女のキャラクターが現れる。
彼女はシューゴを「.hackersの伝説を継ぐもの」と呼び、唇を重ねてシューゴの
HPを全回復させ、さらにシューゴの右腕に手をやり、眩い光を発生させる。
目を眩ませながらもシューゴが名を問うと、彼女は「アウラ」と名乗り、
シューゴの目の前から消えていった。



114 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:32:27 ID:???
光がおさまるとシューゴは元の初心者向けのエリアに戻っており、右手には
金色の腕輪が装備されていた。自分を呼ぶレナの声を耳にしてシューゴが顔を
上げると、白い翼を持つ端正な剣士の青年のPCがレナを抱き上げている。
どうやらレナは彼に救われたらしい。しかしゴーレムはまだ生きており、なお
も攻撃を仕掛けてくる。
 剣士の「腕輪を使え!」という声に応じてシューゴがゴーレムに右手を向けると
腕輪から閃光が発せられ、ゴーレムのデータは書き換えられて超低レベルの
モンスター・カカシに姿を変えた。剣士にこの腕輪の事を聞こうとするシューゴだが、
彼はどこかへ姿を消していた。
 2人の隙を突いてカカシは逃げ出すが、何物かの雷呪紋を食らって息絶える。
2人が驚いていると、「ミレイユ」と名乗る白い服の呪紋使いの少女のPCが
現れた。彼女はレアアイテムを収集するプレイヤー・レアハンターで、シューゴの
腕輪に興味を示す。2人はゲーム経験豊富な彼女とパーティーを組む事にした。
(ミレイユはゲーム版の仲間PC・ミストラルにそっくりな姿をしている)
 腕輪を見つめるシューゴを先程の剣士が遠くから見下ろしていた。
「“カイト”と“ブラックローズ”。“世界”はまたあの2人を求めているのか…?」



115 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:34:02 ID:???
 THE WORLDを運営するCC社のオンライン管理ルーム(ゲーム内の仮想管理室)
で、あの翼の剣士は上司らしき人間に前回の一件を報告していた。
「アウラのユーザーとのコンタクト……第I種接触が認められました」
「危険な兆候だな。管理者<オペレーター>バルムンクよ」
 上層部は4年前の事故“黄昏”(ゲーム版で起こった事件。THE WORLD全体にバグが
蔓延し、複数のプレイヤーが意識不明になり、ゲームに無関係な場所にも回線を通じて
システムダウンなどの事故を発生させた)の再来を恐れていたが、面倒くさがり自分で
ログインして確かめようともしない。剣士――バルムンクは内心で舌を出しつつ、イベントの
時間だと言ってさっさと出て行ってしまった。
 シューゴ達はミレイユのアジト(貸し部屋)に集まって相談していた。ミレイユの
予想ではアウラの一件や腕輪はシューゴとレナの2人のキャラに仕込まれた
限定イベントの一環ではないかという。ゲームを進めていけば「最後の謎」に
辿り着けるかもしれないとシューゴ達は胸を躍らせる。
 その時ミレイユの元にミレイユの仲間・凰花からメールが届く。メールを読んだ
ミレイユは広場へと走って行ってしまった。シューゴとレナも後を追う。
広場にはバルムンクの開催するホワイトデー・イベントの告知が貼られていた。
イベント限定のレアアイテム目当てのミレイユに連れられ、一行はイベントが
開催されるエリア「広き 恵みの 大地」へと向かった。
(THE WORLDでは3つのワードの組み合わせでどのエリアに行くかを決める)



116 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:35:07 ID:???
 イベントエリアには無数のハート型の野菜が植えられており、それを破壊
すると宝箱が出現した。この中からアイテムを探すイベントらしいが、宝箱の
中身はスカだったりトラップだったり。レナはこの企画を開催している管理者
バルムンクは妙に凝ったイベントをやる奴だという噂を思い出していた。
(レナは翼の剣士がバルムンクだと知らない) きっと性格の悪いキモヲタプレイヤー
だろうと想像して盛り上がる女2人。それを見てドン引きのシューゴ。遠くで
クシャミをするバルムンク。
 何十個もの野菜を掘った3人だが一向にアイテムは見つからない。しかし
ミレイユは告知の中に「パンプキン・パイ」という言葉があったのを思い出し、
ハート型の野菜ではなくカボチャが当たりだと気付く。
 走り回ってミレイユはカボチャを見つけるが、手に取った瞬間カボチャは
モンスター・パンプキンヘッドに変身する。シューゴは早速腕輪の力で弱体化
させようとするが不発。その反動で全員がステータス異常になるが、シューゴ
の渾身の一撃でパンプキンヘッドを撃破。レアアイテムを手に入れる……が、
その中身はセーラー服、メイド服、ネコミミ&尻尾というコスプレグッズ。
レナはおもいっきり引くが、それでもレアアイテムだとミレイユは上機嫌。
シューゴはこれを身につけた2人を想像して鼻血を吹く。アイテムはミレイユが
持ち帰り、この日の冒険は終了した。



117 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:36:50 ID:???
一方、管理室ではバルムンクがコ○プティークを見てつぶやいていた。
「……あれではマニアックだったのか?
 ああいうのがはやってるのではないのか……?」
 ゲーム版の設定ではかなりモテる男だったはずなのだが……



118 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:39:28 ID:???
 THE WORLDを始めて1ヶ月が経ち、ゲームに慣れてきたシューゴ。
今回はミレイユの案内で満開の桜が用意された季節限定のエリアに行き、
ゲーム内で花見をする事になった。ミレイユは出店回りに行ってしまったので
シューゴとレナが場所取りをしていると、2人の前に犬のようなキャラクターが
現れた。モンスターでは無いようなのでレナはNPCと予想する。
 シューゴとレナが犬型キャラと遊んでいる後ろでは、バルムンクが桜の
グラフィックの出来に満足した笑みを浮かべ、自作データの日本酒を呷っていた。
そこにバルムンクの部下のPC・レキ(呪紋使い・男)が現れ、また上層部から
呼び出しがかかっている事を告げるが、バルムンクは放置してイベントに取りかかった。
 犬に芸をさせたりミレイユから貰った首輪のアイテムをプレゼントして遊ぶ
シューゴ。レナはシューゴが昔から動物好きだった事を思い出して微笑む。
と、そのとき犬が桜の木の根元を嗅ぎだした。何かが埋まっているらしい。
2人がそこを掘ってみると、現れたのはモンスター・スケルトン。バルムンク
いわく「桜の下には死体が埋まってるのが常ってもんだよ」これがイベントらしい。
続々と姿を現すスケルトン。シューゴは腕輪の力で一気にケリをつけようと
するが、また失敗してステータス以上になるかも知れないからその“呪いの腕輪”
は使うなとレナに反対される。ちょっと傷つくシューゴ。と、そのときシューゴの
背後からスケルトンが襲いかかる。が、何者かの指示でなんとか回避。声の主は
あの犬だった。どうやらPCだったらしい犬はさらにグラマラスな美女の姿に
変身し、圧倒的な強さで瞬く間にスケルトンを片付けてしまう。
 しばらくして戻って来たミレイユは犬になっていたPCに親しげに話しかけた。
このPCこそ以前メールを送ったミレイユの仲間・凰花。職業は拳闘士の上位職
である人狼族。(拳闘士と人狼族はゲーム版に登場しない漫画オリジナルの職業)
凰花にからかわれてドギマギしている所をレナにド突かれ、本日のシューゴの
冒険(?)は終了。
 シューゴ達が去った後、凰花が暴れたせいで散ってしまった桜の下で
バルムンクは大きく肩を落とした。



119 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:40:19 ID:???
 レベル上げに行こうとしたシューゴとレナの前に、たどたどしい日本語で喋る
呪紋使いの少女型PC・ほたるが現れる。ほたるは病気のプチグソ(ブタに似た
乗用動物)の子供を連れていたが、治し方が分からないという。さらに通り
かかった金髪縦ロールでバラの花を持った見るからに胡散臭い重斧使いのPCに
もって余命1時間、また新しいのを飼えばいいと言われてしまう。性格の悪い
重斧使いはコミヤン3世と名乗るが、シューゴはきしょい笑い声で重斧使いの
プレイヤーをクラスメートの小宮山と見抜く。シューゴとレナも素性を明かすが、
露出過多なデザインのレナを変な目で見るコミヤンとシューゴはケンカになる。
「この僕がゲームキャラにハァハァするかッ!!」
「右手でコントローラー握って左手でナニを握ってるんだか!!」
 この醜い争いに呆れたレナはパーティーから離脱。シューゴとほたるは2人で
プチグソを治す「不死鳥の羽」を探すが、ショップでは高くて手が出ないので
エリア「炎立つ 煉獄の 谷間」にいるモンスター・ケルベロスから手に入れる
事にする。
 エリアについた2人はモンスター・ヘルハウンドに遭遇。シューゴは倒そうと
するが、ほたるは話せば分かり合えると言ってそれを止める。無論ゲームの
敵モンスターと分かり合えるはずもなく、2人はヘルハウンドの大群に追い
回されて崖から落下。そこにケルベロスが出現するが、強過ぎてマトモには
倒せそうにない。シューゴは覚悟を決めて腕輪の力を使用する。
 ルートタウンで待つミレイユ、凰花、レナの所に戻って来たシューゴとほたる。
無事に不死鳥の羽を手に入れプチグソの病気を完治させる事に成功し、レナも
シューゴを見直すのだった。



120 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/07(日) 11:42:09 ID:???
 バルムンクの企画する次のイベントは七夕イベント。進行管理はレキに任せ、
バルムンクはプレイヤー側で監視するというが……
 イベントに参加するシューゴ達はとりあえず笹に短冊を下げる。
『レア人生☆(ミレイユ)』
『求む!強敵(凰花)』
『争いのない平和な世界になりますように(ほたる)』
ついでに『レナちゃんのくつ下を与えたまえ コミヤン3世』という短冊を
見つけたので速攻で破く。
 続いて織姫争奪バトルレースのイベントが始まる。レースに勝てばプレイヤー
から選出された織姫とデートできるという企画で、織姫にはレナが選ばれる。
ミ「レナがネカマだったらみんなどーすんだろ」
凰「それはそれで……」
 一同は天の川エリアに移動し遠泳レースをスタートする。いつぞやの剣士
(バルムンク)が参加するのを見てシューゴは対抗心を燃やす。コミヤンはプチ
グソに乗ってラクに勝とうとするが、シューゴの腕輪の力で魚型ザコモンスターに
変えられてリタイア。
 ゴールに近づいたシューゴはサメモンスターに襲われるがバルムンクに助け
られる。もっと強くなって貰わねば困るというバルムンクにシューゴは言い返す。
「なめんな!! 俺はドットハッカーズを継ぐ勇者になるんだ!!」
結局レースは僅差でシューゴが征するが、レナは憧れの剣士との再会に心を
奪われ、シューゴは眼中に無し。精神的ダメージを受けるシューゴ。レースが
終わり、元のエリアに戻ったシューゴは短冊に願いを書いてログアウトした。
『強くなる! シューゴ』
『シューゴが勇者になれますように… レナ』



210 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:40:46 ID:???
海岸エリアでイベント情報を集めていたシューゴ達一行は、凰花が持ってきた情報で
隠しイベントが行われるというエリア「呪われし 樹海の 殺人館」に向かう事にした。
 到着したエリアにはその名の通り不気味な洋館が一軒。夏といえば肝試し、と
いう事で一行は早速中に入るが、お化けの類が苦手なレナは落ち着かない。
レナが扉を開けるとコミヤンが顔を出すが、レナは化け物と勘違いして剣を
振り上げる。コミヤンを一撃で倒して奥に走って行ってしまったレナを追い
かけてシューゴ達が先に進むとモンスター・インビジブルが出現。しかし
シューゴは双剣でインビジブルに斬り掛かり瞬く間に撃破する。
シューゴってこんなに強かったっけとミレイユは首をかしげる。
 逃げ回った末に館の最深部の拷問部屋に辿り着いたレナは上級モンスター・
リッチロードに襲われるが、ギリギリで間に合ったシューゴに助けられる。
さらにシューゴはパーティー全員に的確な指示を出してリッチロードに挑む。
レナはそれに見とれ、思う。「まるで、伝説の“勇者”カイトみたい!!」
シューゴの雷技「雷舞」がヒットし、リッチロードは倒れた。
 花火イベントを見るためルートタウsンに戻った一行。いつの間にあんなに強く
なったのかとレナが尋ねると、シューゴは暇をみてレベル上げし、攻略BBSも
一通り読んだと明かした。
「……どういう心境の変化?」
「約束したじゃんか。「勇者になる」って」
 楽しい時間を過ごしながらも、中3の受験生なのでゲームをやれる時間は
あまり残されていない事をシューゴは考える。もう一度アウラには会えないだろうか……。
メンバーから抜けていたほたるも合流するが、花火イベントは時間になっても始まらず、
ルートタウンには雨が降り出す。レキはバルムンクを問いつめるが、彼の仕業では
なかった。さらにBGMも勝手に切り替わってしまう。
「聞いた事のない曲……歌!? これは――“彼女”が歌っている!?」
 一方、シューゴ達は橋に座って歌を口ずさむ白い服の少女と遭遇する。
「ア……!! アウラ!?」



211 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:42:59 ID:???
 少女に話しかけるシューゴだが、よく見るとアウラより幼く髪の色も違う。単なる
人違いかと思うシューゴだが、少女はシューゴの腕輪を見るといきなり抱きついてきた。
「ママ……!!」
もちろんそんな訳はない。ゼフィと名乗った彼女はプレイヤーはいないようだが
NPCにしては反応が人間的だった。彼女の事をミレイユはゲームと独立した人工
知能型AI、通称「放浪AI」と予測する。とりあえず自己紹介したり色々と
話しかけるが、シューゴにしか懐かないゼフィは悪口を連発し不思議な能力で
レナ達をアフロに変えてしまう。シューゴはとりあえずゼフィを連れて逃げる
ようにその場を離れる。ずっと一人でママを探していて、シューゴの腕輪から
ママのにおいがしたからこのタウンに来たと打ち明けるゼフィ。
「腕輪……!? ゼフィ!! 君のママって…ママの名前は?」
「アウラ。ママの名前はアウラ――」
 何とかアフロ頭を治したレナ達の所に戻ってきたシューゴ。アウラは人妻
だったんかなどとくだらない事で肩を落としつつも、シューゴはゼフィのため
にアウラを探す事を提案し、皆も賛同してくれる。
「……ありがとう…シューゴ」
そう言ってシューゴにキスするゼフィ。シューゴ放心。レナ激怒。
 一方、仕事しながらシューゴ達を監視していたバルムンクは、CC社の
デバッグチーム「碧衣の騎士団」がシューゴの周辺を調べていた事を聞かされる。
バルムンクとレキが話しているその時、碧衣の騎士団は外部のハッカーが
流した放浪AIを発見・拘束していた。愛らしい少女の姿をした放浪AIは
涙を流して命乞いをするが、騎士長を務める左右色違いの目を持つ重槍使いの女性
PC・神威はキャラデータを抹消する「ヴォ―タンの槍」を振りかざし、一撃でそれを仕留めた。
「くずデータめ……この騎士長神威がすべて消し去ってやる!!」



212 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:45:42 ID:???
アウラの情報を集めるシューゴ達はミレイユの案内で新しく開設したルートタウン
「幻の都ネーベル・モント」に向かう。水に浮かぶタウンをミレイユは
「ニルスの不思議な旅」に登場する海に浮かぶ都になぞらえる。幻にされて
しまった街を物語の主人公ニルスはコインを持っていないために救う事ができ
なかったが、ミレイユは「ボクらはコインを拾っている」――「腕輪」「ゼフィ」という
イベントフラグを立てていると話す。THE WORLDに解けないイベントはない、
後は俺達次第と言ってシューゴ達はネーベル・モントに足を踏み入れる。
 街中を散策して情報を探すシューゴ一行だが、シューゴにやたらベタベタして
あまつさえ「お兄ちゃん」などと呼ぶゼフィにレナは焼き餅を焼く。
 一方ミレイユは街の酒場を訪れ、“賢者”ワイズマン(ゲーム版の仲間PCの
1人で、THE WORLDのあらゆる事に精通する超ベテランプレイヤーだが、
中身はなんと小学生。ゲーム版の4年後なので中学生か)と接触する。情報の
代わりとしてミレイユはあのバルムンク発案のコスプレグッズを差し出すが、
ワイズマンはありきたりなレアアイテムに興味はないと一蹴。代わりにシューゴ達の
情報を要求する。少し迷うがワイズマンを信用して話すミレイユ。一方シューゴ、
ゼフィと離れて情報を集めるレナとほたるに、身分を隠した神威が接触してきた。



213 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:47:10 ID:???
ミレイユの話を聞いたワイズマンは、4年前にアウラの目撃談があった事を
話し、個人サイトを調べてBBSの過去ログを探すようにと助言する。
ミレイユが去った後にワイズマンの背後からバルムンクが姿を現す。
ワ「4年前――か。われわれドットハッカーズは
  4年前……勇者カイトに導かれてこの“世界”の核心を垣間見た…」
バ「「最後の謎」――これは新しい流れなのか……?」
ワ「さて。
  彼らが捜し求める“ワード”を見つけたとき、彼らの世界が開けるだろう――」
 神威の素性を知らないレナとほたるは放浪AIを調べていると話してしまう。
すると神威は、放浪AIやチートキャラのようなTHE WORLD内の不正規データや
ハッカーが集まるというエリア「ネットスラム」の事を教えてくれる。
ネットスラムにはハッキングのような不正規な方法でしか行けないらしい。
 礼を言って去って行くレナとほたるの背を見て不敵な笑みを浮かべる神威だが、
彼女にレキが声をかけた。シューゴ達への対応はこちらに一任されているので
越権行為は控えるようにと言うレキに、神威は槍を向けて半ば脅すように言った。
「なぁぼうや……少しぐらいさ、ゲームで遊んでもいいだろう…?
 バルムンクを見習って遊んでみただけだ。彼らには手は出さないよ」
(そう……今はまだ……な)
 その頃、凰花はといえば、女性プレイヤーに懐かれて立ち往生していた。



214 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:48:37 ID:???
 バルムンクは神威がシューゴをマークしている事をワイズマンに打ち明ける。
神威とバルムンクはCC社内では対等の立場らしい。「フィアナの末裔もすっかり
社会人だね」とワイズマン。
(フィアナの末裔:ゲーム版よりさらに前に、伝説のイベント「ザワン・シン討伐」
をクリアしたバルムンクとそのパートナーのPC・オルカにつけられた称号)
 碧衣の騎士団はCC社内のデバッグチーム。バルムンク達ゲームマスターと
役割は違っても同じシステム管理社だが、騎士長の神威というのが石頭でなと
バルムンクはこぼす。昔の君のようだと苦笑するワイズマン。
(ゲーム版の中盤までバルムンクは主人公・カイトを不正規プレイヤーとして敵視してくる)
CC社上層部の直属である騎士団に対抗するため、事によっては力を借りるかも
しれないとバルムンクは言う。
「大人になったねエ、バルムンク……」
「……きみには言われたくないな」
 放浪AIについて聞き込みをするが成果の上がらないシューゴ。(ここで聞き
込みをしている相手はゲーム版の仲間PCであるレイチェルとニューク兎丸。
この漫画には関係ないシーンで他メディアのキャラがちょくちょく出て来る)
シューゴがゼフィに年齢を聞いてみると、3日という返事が返ってきた。彼女
の中に設定された情報は「わたしのママはアウラ」それだけらしい。
「それじゃあまるで、ゼフィは迷子になるために生まれてきたみたいだ――」
レナからのメールを受け取り合流しに向かうシューゴを、コミヤンが物陰から
睨みつけていた。いつも女性PCに囲まれている上に、七夕イベントのとき
自分のPCを魚に変えた(しかもまだ顔の半分が魚のまま)シューゴに対する
復讐を誓い、何やら企てているらしいコミヤン。



215 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:50:41 ID:???
 合流したシューゴ達だがネットスラムへの行き方はミレイユにも分からない。
とりあえず4年前の情報を当たってみると言って3人がログアウトし、シューゴと
レナだけが残された。レナは4年前に隣の家に住んでおり、THE WORLDを
始めるきっかけとなった「カズ兄」という人物を思い出す。彼はその頃、
倒れて入院していた事があるらしいが……。彼にも何か聞いてみようと決め、
2人もログアウト……しようとしたものの、ウルウルした目でゼフィに見つめ
られて置いて行けなくなるシューゴ。それが面白くないレナは1人でログアウト
してしまう。シューゴはゼフィを連れてアジトがあるルートタウンマク・アヌに戻った。
 深夜のアジトでゼフィは自分の生まれてきた理由を考えていた。もしも
“世界”が完璧なシステムなら、不必要な物を削除し外部に大して閉鎖すれば
システムは安定する。“子供”などという不確実な要素は要らないはずと
ゼフィは呟く。よく理解できないながらも答えるシューゴ。
「要するにさ、それだとつまんねーからじゃない?
 いろんな奴がいて…いろんな場所があって…そういうもんだろ?“世界”って!
 「閉鎖して安定した場所」なんて何も起きないし誰も入れない。
 そんなん……おもしろくもなんともねーよ! だろ? なあゼフィ」
シューゴの答えを聞いたゼフィは安心しきった顔になり、シューゴとしりとりを始めた。
 その頃、神威は部下の女性呪紋使いPC・マギからバグ通報メールを受け取り、
目を通していた。するとその中に気になるメールがあったらしく、神威は金髪
縦ロールのどこかで見たようなPCの通報者に連絡を取り、詳しい報告を受けた。
「――ええ、なるほど。問題のPCの名前は――“シューゴ”」
 一方シューゴは、ゼフィとのしりとりバトルに疲れて眠りこんでいた。



216 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:53:39 ID:???
 翌日、シューゴは一晩中しりとりに付き合ったせいでウトウトしていた。
5人が目を話している隙にゼフィは川に近づき、ママがいると言って飛び込んで
しまう。水面に映った自分の顔をアウラと見間違えたらしい。レナに笑われて
内心に怒りが渦巻くゼフィ。個人BBSを調べていたミレイユは何か分かった事があるらしい。
「キーワードは「4年前」。6人の「意識不明者」――」
 バルムンクはオンライン管理ルームに呼び出され、提出したレポートが
アウラと腕輪の危険性を報告するものでなかったという理由で叱責されていた。
それでもあくまでアウラやシューゴをかばうバルムンク。業を煮やした上層部は
ついにバルムンクから管理者資格を剥奪する。
 ミレイユは4年前の事件について聞く噂を事をシューゴ達に話した。横浜で
起こったネット障害による大災害(ゲーム版vol.2同梱のDVD)、意識不明になった
何人ものプレイヤー、倒せないモンスター、ゲートから行けないエリア……
さらに.hackersの登場、アウラが目撃されたのも4年前である。.hackersがクリア
した「最後の謎」について漠然と考えるレナやシューゴだが、ゼフィのイタズラ
で川に落とされシリアスからまたギャグモードに。
 一方、バルムンクを待つレキの元にマギが現れ、バルムンクの権限剥奪と
シューゴの処遇は騎士団に一任された事を告げた。バルムンクには手を焼いて
いたとはいえ、こんな終わり方は嫌だとレキは拳を握りしめる。
 所変わってミレイユのアジト。ゼフィをかばうシューゴと焼き餅を焼くレナ
はまたケンカになっていたが、そこにコミヤンが姿を現す。そしてその後ろに
は碧衣の騎士団とそれを従える神威の姿があった。
「シューゴ。悪質なチート容疑でユーザー規約に基づき、そのPCを拘束する!!」



217 名前:.hack//黄昏の腕輪伝説[sage] 投稿日:2005/08/15(月) 00:55:51 ID:???
 通報したのは案の定コミヤンだった。コミヤンが半分が魚になった顔を見せつけると
一同は大爆笑するが、七夕の時の事を思い出しシューゴは冷や汗。罰を受けるが
いいと高笑いするコミヤンだが、神威はシューゴだけでなくパーティー全員を
拘束し、ゼフィも連れて行ってしまう。レナに好意を持っていたコミヤンは唖然とする。
 管理区画のどこかに閉じ込められていたバルムンクの所にレキから連絡が
入った。4年前の事をぽつぽつと話すバルムンク。その頃もCC社は腕輪を持つ
カイトを削除しようとしたが、それは事件の被害を拡大するだけだった。そして
バルムンクにはパートナー・蒼海のオルカ(バルムンクと同等のベテラン
プレイヤーで、カイトの現実での友人だが、ゲーム版ではすぐに意識不明者の
仲間入りで、クリアするまで欠番状態)を救う事はできなかった。カイトと共に
“世界”の核心に触れ、“世界”のためにバルムンクは管理者になったが、
CC社の方は何も変わらずアウラの存在も認めようとしなかった。
「――で、どうするつもりですか。蒼天のバルムンクさんは」
「決まっている。この“世界”を守れるのは“世界”に生きるプレイヤーだけだ」
レキと入れ替わりに通信してきたのはCC社上層部。考えを変えないバルムンクに
対し、上層部はとりあえずの謹慎処分を下した。
 シューゴ達は騎士団詰め所の留置所に入れられていた。やがて姿を現した
神威とマギが告げた処分はシューゴとレナのアカウント停止。腕輪はイベントで
手に入れたと主張するシューゴだが聞き入れられず、さらに他の3人も下手を
すれば同罪だと釘を刺される。アカウント停止をチラつかされ、何もできず
涙を呑む3人。しかしシューゴは俺のせいで消されなくてよかったと安堵する。
「では、君たちはそのまま処分を待ちなさい。犯罪者さん方――」
神威はほくそ笑みつつ姿を消した。



270 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 13:53:10 ID:???
神威によって隔離されていたシューゴとレナはゼフィの力で脱出する。
一方、管理者権限を剥奪されたバルムンクは管理者としてではなく、
いちプレイヤーとして行動を開始。

シューゴたちの脱獄に気づいた神威とマギ。
なぜ上層部はアカウントを削除しないのかと疑問を口にするマギに対し、
神威は「消さないのではなく、消せないのだ」と答え、追跡を開始する。

逃亡中の3人の前にコミヤンが現れ、些細な嫌がらせのつもりだったのが
大事になってしまったことを謝罪。ゼフィの力で顔も元に戻る。
シューゴ達はコミヤンを巻き込んではいけないと別れようとするが、
管理者の誤解を解くため自分も同行するとコミヤンは言い張る。
そこへ、ミレイユから一通のメールが届く。

バルムンクはワイズマンと協力し、シューゴたちを逃がす準備を開始。
そんなところへカイトとオルカから励ましのメールが届く。
自分たちも受験で忙しいのにこちらを気遣う二人にバルムンクは苦笑、
改めてかつてカイトたちの守った『世界』で育ちつつある新しい勇者を
守る決意を固め、.hackers関係者である二人を呼び寄せる。



271 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 14:32:50 ID:???
少し時間をさかのぼり、ミレイユのリアル。
仲間の存在と自分のPC削除のリスクとの間で板挟みになり、泣き出すミレイユ。
そんなミレイユに母は「ゲームとは楽しむためにあるもの。ミレイユの思う通りに
やってみなさい。」という。
仲間を見捨ててプレイしても楽しくないと思うミレイユ。
ちょうどそこへ凰花とほたるからメールが届き。
そのメールの内容から皆同じことを考えてると知り行動を決意。
そんなミレイユに母は、昔の仲間(バルムンク)から連絡がきたので、
少しだけ力になれそうなことができた。だから一時的に交代してほしいと申し出る。
(ミレイユの母ミストラルはゲーム版のパーティメンバーの1人。
『ミレイユ』は母のPCをもらいうけ改名したもの)

ミレイユに指定されたエリア『隠されし 禁断の 聖域』へ向かったシューゴたち。
そこで中間達全員と合流を果たす。
管理者も手の届かないエリア、ネットスラムへ案内してくれる人がいるからと
そこへ逃げることを提案するミレイユ。
そんなハッカーたちの溜まり場になっているアングラな場所に案内してくれる
知り合いがいるのかと尋ねるシューゴたち。
そこへバルムンクが呼び寄せたもうひとりの人物、カズが姿を現す。
ミレイユの母とは4年前の事件のときから知り合いだと告げるカズ。
仲間の身内に大事件の関係者がいたことに意外な世間の狭さを思い知らされる
シューゴだが、レナはカズに見覚えがあるという。
シューゴとレナが引っ越す前の近所には、昔よく二人と遊んでくれた姉弟がいた。
そのことを問う二人に、カズは笑顔で肯定。3人は思わぬ再開を喜ぶ。
(ちなみにカズの姉は『レナ』のモデルとなった伝説のPCブラックローズ。
世間は本当に狭い)


272 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 15:12:11 ID:???
ネットスラムの鍵をシューゴに渡すカズ。
しかしそこへ神威率いる碧衣の騎士団が現れる。
シューゴたちの告発を取り下げようとするコミヤンだが、聞く耳を持たない相手に
アカウントを一時凍結状態にされてしまう。
カズと凰花は騎士団の相手をしてシューゴ達を逃がすことに。
垢BANの脅しをかける管理側に『できるものなら』やってみろと言ってカズは笑う。

乱戦状態の中、神威は一人でシューゴたちを追い、交戦する。
なぜ放浪AIを消そうとするのかという問いに神威は「世界の秩序を守るため」と答える。
神威の前にほたるが立ちはだかり、AIも生きているのだと説得しようとする。
しかし神威を強い信念を持っており、強行姿勢を崩そうとしない。
そこへいきなりほたるがいつも抱えていたプチグソの空腹音が鳴り響く。

シリアスどっちらけで双方が脱力する中、ゼフィはプチグソに大量の餌を与えて巨大化させる。
目の前の不正に激昂して切りかかる神威。
しかし、ゼフィに己の信念の象徴でありこれまで何体もの放浪AIを屠ってきた
神槍ヴォーダンをあっさり破壊されてしまう。

<4年前 神威の回想>
神威には敬愛する上司、度会(小説・AI busterの主人公アルビレオ)がいた。
『THE WORLD』を守るために全てをかけていた彼が退社してしまうことに涙する神威。
表向きは健康上の問題となっていたが、社内では放浪AI絡みの失態が原因だろうと
もっぱらの噂だった。
「放浪AIが原因なのですか 」と問いかける神威に「俺の心の問題だ」と答える度会。
神威にその言葉の真意は測りかねた。
去り行く渡会をどうにもできなかった己の無力を呪った神威は、彼の守ろうとした
『THE WORLD』を自分の力で守ろうと決意する。



273 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 16:05:32 ID:???
自分に腕輪を託した存在であるアウラについて語るシューゴ。
それを聞き動揺する神威。
神威にとって『THE WORLD』を守ることとは不正なプレイヤーやAIを排除することだった。
しかし管理者の知らぬところで『世界』を動かせるアウラの存在。
神威はかつて渡会が言っていた言葉を思い出す。
「『THE WORLD』の全てを把握している人間などいない。いるとすれば『神』だけだ。」
その神こそがAIアウラではないかと察した神威はAIを削除する側である自分たちの
存在意義に疑問を感じ、度会の言葉の意味を悟る。
守りたい世界にとって自分は不必要な存在なのかと思いうなだれる神威。
しかしゼフィはそんな彼女に『THE WORLD』では全ての人が祝福されているのだと告げる。

1度だけシューゴたちを見逃すことにした神威。
一行が去った後、現れたバルムンクに本当に守りたいものを問いかけられる。
規則を守ることが『世界』を守ることだと信じてきたきた神威。
しかしその常識は覆されてしまった。
自分が本当に守りたいものはルールでも会社でもなく『世界』そのものだと宣言する。
真実を知り、心が折れ、度会は去った。
それでも愛する『THE WORLD』に自分は在り続けるのだと神威は決意する。

ネットスラムにたどり着いたシューゴたちにゼフィに雰囲気の似た少女※が問いかける。
「オワリはアナタのノゾムカタチではないかも知れない。ソレデモアナタは『オワリ』を探す?」
シューゴが「それがどんな終わりでも俺たちが受け止めてみせる」と答えると。
少女は微笑んで消滅した。
ゼフィは跡に残された彼岸花を手に取り、彼女は『ふるいきおくのかけら』だと言う。
※AI busterに登場したリコリス。彼女の存在がアルビレオこと渡会の言う
「心の問題」の一因となっている。



274 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 16:27:36 ID:???
一行の前にバルムンクが姿を現す。
勝手にキモオタ認定していたイベント主催者が目の前の美青年だと知りショックを受けるレナ。
そんな彼女をよそにバルムンクはアウラと合う資格があるか確かめるために
シューゴに一騎打ちを挑む。
これまで培ってきた経験と仲間の応援でかろうじて一撃を入れることに成功する。
資格を認めたバルムンクにアウラのいるエリアまで転送できる特殊なアイテムを渡されるが、
今と違って3人パーティだった頃のアイテムのため、3人までしか転送できないと言われる。
それを聞いたミレイユとほたるは身を引き、シューゴ・レナ・ゼフィのメンバーで
アウラのいるエリアへと向かうことになる。

<4年前 シューゴの回想>
秀悟はカズのいない間にこっそり『THE WORLD』をプレイして見ることに。
そこで、偶然生まれて間もないアウラと出会い、仲良くなる。
彼女との会話で、秀悟は妹を守れる本物の『勇者』になりたいと語り、別れる。
しかし、勇者に憧れる思いは周囲の少年たちに「ダサイ」と否定されてしまう。
それを機に、秀悟は夢のために努力することもアウラと出会った日のことも忘れていった。

アウラの元へと駆け寄るゼフィ。
4年前の出来事を思い出したシューゴは、あの日アウラと別れてから今再び会うまでの出来事を、
自分がたくさんのものを得たのだということをアウラに聞いてもらおうとする。



275 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 16:38:23 ID:???
ネットスラムでアウラがこのような行動を起こした理由を語り合うバルムンクとミストラル。
かつてカイトたちの活躍で『THE WORLD』のシステムそのものとなったアウラ。
そうなってからもアウラは更なる進化を続けてており、そのためには多くのサンプルデータが必要となる。
今回の出来事もデータ収集の一環だと言うバルムンク。
それを聞いてアウラも母になるに当たって色々不安だったのだろうと答えるミストラル。
バルムンクも納得する。

レキがBBSをチェックしていると、WEB詩人W・Bイェーツによって
一連の出来事に触れた『黄昏の腕輪伝説』というタイトルの詩が書き込まれていた。


276 :.hack//黄昏の腕輪伝説:2010/11/26(金) 16:47:10 ID:???
補足
ほたるは作中女の子として扱われているが、実はPCタイプも性別も男だったとあとがきで発覚。
ミレイユは4歳児。いわゆる天才。
イェーツ名前の違うPCでレナと交友関係を持っている。レナから聞いた話を元に詩を書いた。