火炎に包まれて(ザクセン?)
解説 |
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豊かな国、金で溢れた国庫、満足し安らかに暮らしている一般国民、陽気な商人、勤勉な農民。この牧歌的 なドイツの暮らしを完全なものにするために、さらに、何を求めたらよいのだろうか。それは勇敢な士官と強 力な軍隊かも知れない。なぜならそれほど遠くない将来、国境沿いに敵の兵士が姿を現すだろうからだ。 敵は他国の人間の労働の果実を我が物とし、繁栄を享受している隣国を収奪し、滅ぼしたくてたまらない。 君が平和を求めるのならば、戦争の準備を計るべきだ…そして、できれば戦いの場はどこか他国の領土 内にするのだ。 |
フレデリック王*1の旗のもとに(プロシア?)
解説 |
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かつて隆盛を極めた神聖ローマ帝国は、今やいくつもの小国に分割され、三十年戦争によってすっかり荒 廃した姿をさらしている。あの過去の勢力と栄光はどこに消えたのか?ドイツを統一し、再びヨーロッパの 支配者としての地位に復活させるのは誰なのか?プロシア、フレデリック王の栄光ある陸軍の御旗のもと、 他ならぬ君がこの命題に挑戦してみるのだ。プロシア軍は最も優れた技能を有し、統率の取れた軍であ る。そして単一の軍事組織として機能する。疲れることを知らず、慈悲を知らない。その行く手にあるものは ことごとく粉砕するだろう。 |
帝国の勝者(オーストリア)
解説 |
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ヨーロッパに黄昏が訪れ、破壊的な戦争が世界を揺さぶった。陸上には何千もの死体が散乱し、焦土と化 した町、略奪された修道院で溢れた。三十年戦争によって世界は巨大な損失を被り、ヨーロッパは戦場と 化した。オーストリアはこの大変動の中心で、その原因と結果であり、ヨーロッパ諸国を二つに分かつあの凄 まじい対立の一方の当事者であるとともに、ヨーロッパにおける主導的地位を激しく争う存在であった。君 は17世紀と18世紀に起きた数え切れないほどの戦闘に参加し、母国を荒廃と征服から救い出さねばなら ない。君の指揮下には訓練を十分に施された兵士多数がいるが、君の敵もまた強力で悪辣である。この 任務を達成するには一筋縄ではいかないだろう。 |
貴族の名誉(ポーランド)
解説 |
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ポーランドの騎士にできることは何か?もし彼が恐れることなく、徳をもってサーベルをふるい、鞍上にど っしりと構えていれば、どんな敵でも壊滅できるかも知れない。17世紀のルゼスポスポリタ*2に、敵は数限り なく存在した。なぜならポーランドは無視するにはあまりにも旨みの多すぎる土地だったからだ。数多くの 貪欲な隣国がこの土地を少しでも多く掠め取ろうと虎視眈々と狙っていた。また国内も混沌とした情勢だ った。頻発する反乱によってルゼスポスポリタは疲弊していった。それらの反乱はルゼスポスポリタを内部 分裂させ、外敵に抵抗できないようにしてしまう恐れがあった。 純潔な精神とゆるぎなき忠誠心の持ち主である騎士として、君は独力で任務を開始し、一般の町や修道 院から略奪を働いている野蛮人らを相手に君の持つ刀剣の鋭さを試すことになる。強力な軍隊を編成できるかどうか、ルゼスポスポリタの土地を防護し、恩義知らずの隣国に領土を拡張できるかどうかは君一 人の腕にかかっている。 |
偉大なる地方長官(アルジェリア)
解説 |
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16世紀、地中海には暴風が吹き荒れていた。しかし、船乗りたちを混乱に陥れたのは風や嵐ではなく、ア ラビアの海賊、すなわち、海の旅を真の恐怖で満たす海の支配者たちだった。海賊の操る優雅なジーベッ ク船は商人や旅行者を襲った。狙われた者は海に出たことをすぐに後悔させられた。キリスト教を信奉す る統治者らはそのような屈辱に我慢がならず、海賊の巣窟を破壊するために軍の遠征艦隊をしばしば編 成した。しかし、そのような遠征艦隊をもってしてもアルジェリアの要塞は手強すぎた。遠征艦隊は敵の狡 猾さと忍耐力によって打破されてしまい、東洋の奴隷市場にとって尽きることのない奴隷の供給源となり 続けた。この種のアルジェリア攻撃が行われた後は捕虜となる兵士が多すぎて、キリスト教徒の奴隷は玉 ねぎ一個とさえ交換が成り立たなかった。 アラビアの海賊の部隊を率いて、アフリカ沿岸の国に植民することが君に課せられた使命だ。これに成功 すれば、君は世界中の尊敬を集め、ヨーロッパ列強から恐れられる存在になる。 |