エファンタジー/第四話「迸る殺意」

Last-modified: 2023-03-03 (金) 19:25:44

第四話「迸る殺意」



暗く哀しき過去を持つアルカー。
山で遭難し、よしのさくらを騙して食べ物を奪い糧を得るも、ゾンビに襲われ死亡フラグ。
プセルの乱入で事無きを得るが、プセルは宗教メンヘラ(メンタルヘルスに通うべき)女であった。
執拗なまでの宗教への勧誘とメンヘラ発言に流石のアルカーもタジタジ。
そんな二人の間に割って入ったのは熊見て反転余裕の超人忍者よしのさくら。
どうやらプセルとよしのさくらには浅からぬ因縁があるようだが・・・?〆(・ω・´)


「あっ!あなたはっ!?」
よしのさくらを見るなり、それまで笑みを絶やさなかった女の顔が豹変する。
敵意を隠しようもない般若のような形相でよしのさくらを睨み付けて大鎌を構えた。
「ウホッ!Σ(゚Д゚;)
(キ○ガイに刃物、ことわざそのままの女に睨まれちまってるぜ。
こりゃー、よしのさくら死んだな。あばよ、お前の事は正直嫌いだったぜ。)」
嫌いながらも一食一宿の情からか、忍者への黙祷を済ますアルカー。
「やれやれだな。俺はもうそちらと争うつもりはないんだがな。」
よしのさくらにしてはやや大袈裟に手振りを付けて返した。
「何ですって?」
言葉こそ乱暴だがプセルの声からは敵意が少し剥がれたように聞こえた。
「正確には【なくなった】というべきか。
互いの組織の隆盛期には人材の引き抜き合戦、それによる小競り合いもしばしばだったが、
今やこんな山中で人手を求める弱小組織同士に落ちぶれ合っている始末。」
よしのさくらは淡々と語る素振りをしているが落胆の気持ちは隠せていなかった。
「・・・。」
そんなよしのさくらの胸中を聞き、同じような境遇で重なる思いがあったのか、
プセルは曇ったような、沈んだような複雑な表情になる。
もうこれだけで敵意はほぼ剥がれ落ちてしまったようだ。


「えー?敵だったんでしょー?殺っちゃえば良いと思うよ。こんな忍者ー。('ω' )」
しかし、アルカーが消えかけた火に油を注ぐ。
自分に被害さえ及ばなければ核爆弾のスイッチすら鼻歌混じりに押せる頼もしい男だ。


弱小組織同士の因縁イベント等という、
どうでも良いイベントを長々を見せ付けられようとしていたのだ。
アルカーも人の子、さっさと決着を付けさせようと考えてしまうのは仕方の無い事だった。


そんなアルカーの思惑も知らずにプセルは口車にまんまと乗せられる。
「そうですね。争うつもりが無いと言った所で過去の罪が消える訳も無く。
我が主も人の血こそが羊水、血に塗れる事こそが、人を育み、真の安らぎを齎すと仰られています。
うぃんくらん、今宵こそが贖罪の刻(とき)です。」
言葉と共に大鎌を勢い良く回転させ、最初の構えと殺意を整え直すプセル。
「ならば仕方があるまい・・・。」
やれやれといった表情と仕草は一瞬。
よしのさくらもプセルに劣らぬ殺気を放つ。
「ちゅ、厨二臭ぇ・・・!n('Д'n;)」
アルカーはその場に噴き上がった殺意とは別の何かに戦慄を覚えた。


今回妙に短くないかって?
うっせぇ!こっちにも都合があるんじゃ!察せよ!次回、乞う御期待!〆(・ω・´)