あの全く霊感の無いモニコモニイがおもらし確実の怪談話を語る!〆(・ω・´)
今回のテーマはホラーファンタジーもにい!
今日は?回!昨日で?回!合計で?回!何者かの来訪があったようだもにい!
モニコンテンツに戻る
怪談「ぽっくりさん」~前編~
とある場所、其処に住む人達の間ではぽっくりさんの噂が広まっていました。
ぽっくりさんというのは暗い部屋に数人で集まり、
文字や数字を書かれた紙の上に一枚の硬貨を置き、更にその硬貨の上に全員が人差し指を添え、
「ぽっくりさん。ぽっくりさん。」と名前を呼んで様々な質問を投げ掛けるという儀式です。
この儀式を始めると本当にぽっくりさんと呼ばれる霊的存在が呼び出され、
その霊的な力で硬貨を動かし、紙に書かれた文字や数字を次々に差して、質問に応えてくれると云われています。
また、手順を間違ってしまうと儀式を行った全員が呪われてしまうとも云われており、
それが様々な噂や怪談話として人々の間に広まっているのです。
さて、ここに、そんなぽっくりさんの噂を聞き付けた三人の子供達がいます。
アニエッタ、エシュネア、ふえうの三人です。
よくある噂、怪談話の類でも、子供心にそれはとても怖ろしくも感じられるものです。
けれども、そういうものに深く興味を示してしまうのも子供故の好奇心でしょう。
そう、この三人は抑え切れない好奇心を満たす為に儀式を行う事にしたのです。
集まった三人は恐る恐ると儀式を始めました。
「ぽっくりさん。ぽっくりさん。エシュネアの秘密の事を教えて下さい。」
すると、硬貨が動き出し、文字を差して行きます。
- - - め ん へ ら - - -
エシュネア「・・・。」
「ぽっくりさん。ぽっくりさん。ふえうの秘密を教えて下さい。」
硬貨が動き出し、文字を差して行きます。
- - - ぎ ん こ う ご う と う - - -
ふえう「・・・。」
三人の内の誰かの悪戯か、それとも、本当にぽっくりさんが現れたのか、
最初はドキドキしながら始めた事でしたが、思いの他、興が乗り、三人は次々と質問を投げ掛けます。
「ぽっくりさん。ぽっくりさん。アニエッタの秘密を教えて下さい。」
硬貨が動き出し、文字を差して行きます。
- - - う ち ゅ う じ ん - - -
アニエッタ「・・・。」
そして、存分にぽっくりさんを楽しんだ三人は儀式の仕上げに入ります。
「ぽっくりさん。ぽっくりさん。どうぞお帰り下さい。」
この呪文を唱えるとぽっくりさんの儀式は終了です。
ですが・・・、
- - - ひ と り も い か し て か え さ ん - - -
突然、硬貨が勝手に動き出し、不吉な文字を差して行きました!
「「「!?」」」
ゲロンパドロローン!
「ふははははっ!掛かったな!愚かな人間共め!ぽっくりさんの正体はこの俺!悪霊べこられ様よ!」
突如として、三人の前にこの世の負の全てを背負ったような悪霊べこられが現れました!
「この儀式はこの俺が邪悪な呪いパワーを蓄える為のものだったのよ!」
悪霊べこられは三人に迫り寄りながら嬉々として語ります。
「ぽっくりさんと題して人々の噂として世に流し、好奇心に駆られた人間達を利用し、この儀式を行わせていたのだ!」
「さぁ、これが最後の仕上げだ!貴様等の命を供物に更にパワーアップさせて貰うぞ!」
悪霊べこられの蓄えた邪悪な呪いパワーが三人に襲い掛かります!
「「「うわーーーーーっ!?」」」
しかし!その時です!
ズォォォォォッ・・・!
「悪霊べこられよ。汝(なれ)の舞台も今宵で終幕。」
突如として現れた冥(くら)き闇と謎の声が悪霊べこられを遮りました!
「「「!?」」」
一体全体何が起こったのでしょうか!?
そして、ぽっくりさんの儀式を行った三人の運命や如何に!?後編に続きます!
怪談「ぽっくりさん」~後編~
モニコーンッ!
闇の中から現れたのは貴族風の格好をした人物でした!
「我が名はモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵。ふえうの先祖の霊にして子孫の危機に顕現せし退魔の霊。」
「ええっ!?」
突然現れたモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵と名乗る人物は重ねて突然として驚愕の事実を語り出しました!
※要訳「モニイはふえうの守護霊もにい!後、御先祖様でもあるもにい!子孫のふえうのピンチにやって来た正義の霊もにい!」
「そして、之(こ)は我が最愛の妻・エリザフエウの肖像画の描かれし抱き枕。」
更にモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は抱き枕を自慢気に翳します。
「聞いてねぇよw」
※要訳「自慢の抱き枕もにい!可愛かろうもにい!」
モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵の登場で悪霊べこられが気を取られている隙にアニエッタが提案します。
「何だかよく分からないけれども、悪霊があっちに気を取られているよ!今の内に逃げよう!」
「そうですね!チャンスは今しかありません!」
「え?でも・・・。」
けれども、ふえうはモニコモニイの言った事が気になり、戸惑います。
「やれ逃げろー!」
「悪霊退散!悪霊退散!神様仏様、もうピンポンダッシュとか悪い事しませんからお許し下さいー!」
そんなふえうに気付かず、二人はスタコラサッサと逃げ出してしまいました。
「おのれ!生贄が逃げてしまったか!よくも邪魔をしてくれたな!モニコモニイ!」
生贄に逃げられて計画は台無し!悪霊べこられは大激怒です!
そんな怒り心頭の悪霊べこられに対してモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は静かに応えます。
「驕れし邪悪な魂よ。今宵が贖罪の刻(とき)。」
※要訳「おめぇなんかボケナスもにい!今夜がおめぇの最後もにい!木っ端微塵になるもにい!」
「ふん!俺は知っているぞ。貴様が人の行いによって妻を失い、人間を憎悪している事を!神を呪っている事を!」
「・・・。」
遥か昔から存在する悪霊べこられは様々な人間の過去を知っています。
「貴様もまた俺と同じ悪霊ではないか!ふははははっ!共に愚かな人間を供物として、明けぬ夜の君(きみ)となろうぞ!」
悪霊べこられは一緒にこの世に災いを齎そうとモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵を誑かして来ました。
「夜の神秘は人の見る夢だけであるべし。」
しかし、モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵はその悪魔の誘惑を撥ね退けます。
「ちっ!何を訳の分からん事を!拒むというのならば、貴様の暗黒パワーを頂いてくれるわ!」
※要訳「夜に起こる不思議な出来事は悪霊の悪さではいけないもにい!人の見る夢だけが夜の不思議には相応しいもにい!」
誘いを断られた事で尚更の怒りを覚え、悪霊べこられが邪悪な呪いパワーで襲い掛かります!
「喰らえっ!ネオ・パーヴェルブラスター!!」
悪霊べこられの体から邪悪な波動が放たれます!
ギョバババーッ!
「我が静寂の闇を以って黒き混沌を塗り潰さん。」
ギギーンッ!
「なん・・・だと・・・!?そんな馬鹿なっ!」
モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は悪霊べこられの渾身の一撃をバリヤーで防ぎ切りました!
※要訳「おめぇの邪悪パワーより、モニイの暗黒パワーのが凄いもにい!」
そして、モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は間髪入れずに反撃に出ます!
「我が真(まこと)の闇を染める彩りは皆無。」
ブスリーッ!
「ギャアアアアアアアアアッ!?」
愛用の血染めの剣「モニイソード」が悪霊べこられの脳天に突き刺さります!
※要訳「モニイは最強もにい!」
バターンッ!
「お、おのれぇっ!もう少しで野望の成就、成ったものを・・・!無念・・・!」
「汝(なれ)は多弁過ぎた。真の悪とは無口なものだ。」
闇に飲まれて消え行く悪霊べこられにモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵はたむけの言葉を贈りました。
※要訳「お喋りが過ぎるもにい!言葉で自らを取り繕う奴は悪者ですらなく愚者もにい!」
「我自身も又、人の見る一時の夢の如し。」
使命を終えたからでしょうか。モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵の姿がうっすらとなって行きます。
「我が愛しのエリザフエウ。そなたを救えず、後悔の念から彷徨い霊となってしまった我だったが・・・。」
「何の因果か、其れ故に我とそなたの愛しき子孫を護る事が出来た・・・。」
「我も今ぞ、そなたの処(もと)へ・・・。」
モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は過去に最愛の者を救えなかった後悔の念から、
自らが死後、霊となってもこの世に縛り止められ、彷徨って居たのでした。
ですが、それ故に自らの愛する者の子孫を護れた奇跡からモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵の心には光が差したのです。
※要訳「モニイのような存在がこの世に干渉し過ぎてはいけないもにい!」
「待って下さい!」
「!?」
モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は突然の声に驚きました。
「あの・・・、貴方は・・・。」
物陰に隠れて一部始終を見ていたふえうが呼び止めたのです。
「貴方は本当に私の御先祖様なのですか?」
モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵はこくりと頷きます。
「体が薄くなっています・・・。消えてしまうのですか・・・?」
今度は少し残念そうな表情を覗かせてモニコモニイ=ペロペロリーン伯爵は再びこくりと頷きました。
「そんな・・・、折角、出会えたのにもう居なくなってしまうのですか・・・?」
「永らくの奇跡は常と変わらず、一時が故に愛おしい。」
モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵はそう応えると穏やかな笑顔と共に光となって消えて行きました・・・。
「御先祖様は救われたのでしょうか・・・?」
ふえうはぽつりと呟きました・・・。
※要訳1「いきなり出て来てびっくりさせるなもにい!心臓止まるかと思ったもにい!びっくりし過ぎて死んだら如何するもにい!?」
※要訳2「ずっと続く奇跡なんて常にある俗なものと同じもにい。奇跡は一瞬だから良いものなんだもにい。」
~おまけ~
無事、家に帰り着いたふえうでしたが、更なる波乱が待ち受けていました!
「我と我が愛しのエリザフエウが子孫、無事、帰宅せり。」
なんと!モニコモニイ=ペロペロリーン伯爵の霊がふえうの家に勝手に住みついて居たのです!
「何故居るのですかw」
「気紛れな神は無神論者を尊ぶ。」
あんなに格好良い別れ方をしたのに台無しです!
※要訳1「おかえりもにい!」
※要訳2「神様の悪戯ってやつもにい!神様ってのは性格悪いからモニイみたいな無神論者にこそ自分の存在を信じさせたいんだもにい!」
「我が舌を魅了して止まぬ。其の名をオムスビ=ライスボール。」
「早く成仏して下さい・・・w」
※要訳「このおむすび超美味しいもにい!」
※怖い点の考察
①最初の写真で天使チャーリーを悪霊扱いしているのが怖い
②序盤から三人がメタ発言してるのが怖い
③何気にモニコモニイの悪口言ってるのが怖い
④エシュネアがぽっくりさんという語感でウケ過ぎなのが怖い
⑤三人の秘密が怖い
⑥突拍子も無く現れるべこられが怖い
⑦一人も生かして帰さんとか怖い
⑧モニコモニイの唐突なキャラ路線の変更が怖い
⑨モニコモニイの台詞回しがいちいちカッコイイのが怖い
⑩設定だけはシリアスなのが怖い
⑪ふえうより先に家に戻っているのが怖い
⑫ふえうの家に勝手に上がり込んでいるのが怖い
⑬霊なのにおむすびを普通に食べているのが怖い
⑭これを怖い話と言っちゃってるのが怖い
⑮これを見た後の皆の反応が怖い
モニコモニイに対する苦情感想等の受付コーナー
- 私も人の子、たまには中二病をやらかしてしまうのです。(-ω- ) -- モニコモニイ 2014-02-03 (月) 03:52:43