時は新暦121年!謎の覆面マフラー現る!〆(・ω・´)
今回のテーマは特撮的ファンタジーもにい!
今日は?回!昨日で?回!合計で?回!何者かの来訪があったようだもにい!
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ニューヒーロー
全てが謎に包まれたニューヒーローの登場です!
「覆面マフラー121(モニイ)の正体については秘密もにい!モニイは黙秘権を行使するもにい!」
第一章「謎の覆面マフラー」
月の無い夜道。帰りの遅くなったふえうが足早に家に戻ろうとしていたら、ふと知らない男に声を掛けられました。
「おやおや、お嬢さん、お一人ですか?夜道の一人歩きは危ないですよ?」
やけに馴れ馴れしく話し掛けて来る知らない男。
「すみませんが、貴方はどなたですか?私の知っている人では無いようですが・・・。」
ふえうが怪訝な顔をして尋ねると・・・、
「くひひひひ・・・、これは失敬。私は怪人ですよ。」
ギョババーン!
男がそう言ったのと同時に、男の顔がみるみる歪んでいき、不気味な怪人の顔に変わります!
「わーっ!?」
そのあまりの怖ろしさにふえうは腰が抜けてしまいました!
「うひひひひ!ほら、お嬢さぁん?一人歩きは危ないでしょう?私のような者が居ますからねぇ!」
恐怖するふえうの様子を愉しむかのように怪人がけたけたと不気味に笑いながらじわじわと迫り寄って来ます!
果たして、ふえうは如何なってしまうのでしょうか!?
このまま怪人の怖さを強調する為だけの噛ませ犬的なキャラとして最初の犠牲者となってしまうのでしょうか!?
怪人がふえうに飛び掛ろうとした正にその時!
「そこまでだ!怪人!」
「何っ!?」
ドギャーン!
突然として謎の人物が現れ、怪人の前に立ちはだかりました!
「何をー!貴様!何者だ!?」
良い所で邪魔された上に突然の登場で驚かされた怪人がぷんすかと腹を立てて叫びます。
「貴様に名乗る名は無い!」
ズババーン!
怪人の問い掛けにそう応えた謎の人物は、
闇夜を照らす覆面バイザー、風にたなびく純白マフラー、更には小粋な腰巻と真紅の刃を構えていました。
そんな謎の人物の事を便宜上、便箋的に名付けるのならば・・・、そう!覆面マフラー!
「何をーっ!?名を聞かれて名乗らんとは躾のなってない奴ですねぇ!この礼儀知らずめっ!」
「それを言うのならば、貴様は悪い事をしてはいけないとママに教わらなかったのか!?」
「怪人が人を襲うのは当然の事なんですよ!」
「既に人の心を無くしていたか!それならば、こちらは正義のヒーローとして怪人である貴様を倒させて貰おう!」
覆面マフラーがそう叫んだや否や、
ブスリーッ!
「ぐああああああああああああああっ!?」
次の瞬間には、その真紅の刃が怪人の咽喉を貫いていました!
「げぼあっ!ば、馬鹿な・・・!改造を受けて強化されたこの私でも全く動きが見えなかった・・・!貴様は一体・・・!?」
「名乗る名も無ければ、語る事も無い。滅びるが良い!」
ゴォォォォォッ!
「ギャー!体が灰になるーーー!」
力尽きた怪人の体が毒々しい色の焔(ほのお)に包まれました!
「証拠の隠滅、改造実験の隠蔽の為に死ぬ時は灰になるのか・・・!奴等めっ・・・!」
焔(ほのお)に焼かれる怪人を見て、覆面マフラーは肩をわなわなと震わせています。その覆面の下ではどんな表情をしているのでしょうか・・・?
目の前でとんでもない超常を見せ付けられて呆然と立ち尽くしていたふえうに、
「間に合って良かった。怪我は無いか?」
覆面マフラーは優し気な声で言いました。
「あっ・・・!えっと、その、大丈夫ですー。危ない所をどうもですー。助かりましたー。」
はっと我に返ったふえうは慌てて応えます。
「今、起こった事は全部忘れる事だ。悪い夢でも見たと思って。」
「ふぇー・・・。」
忘れろと言われても忘れられる訳も無く、自分に降り掛かった事なので聞きたい事が山ほどあるふえう。
「あの・・・、貴方のお名前だけでも教えて下さいー。」
とりあえず、命の恩人の名前だけでも聞いておこうと覆面マフラーにそう尋ねます。
「モニイの名前はモニコモ・・・、あっ・・・!」
「?」
覆面マフラーはうっかり名前を言いかけてしまい、
「貴様に名乗る名は無い!さらばだ!」
「ええw」
咄嗟にそう叫んで誤魔化し、何処かへと去って行きました!
「覆面マフラーの人・・・、一体、正体は誰なのでしょう・・・?」
「ふぅ、危なかったもにい!もう少しで正体がバレる所だったもにい!」
謎が謎を呼ぶ正体不明の覆面マフラー!はてさて!これからどんな物語が展開されるのでしょうか!?
第二章「喫茶店仲間」
カランカランッ!
「エシュネアさん。こんにちわです~。」
小粋な鈴付きのドアを開けてふえうがやって来たのは小さな喫茶店です。
「あら、ふえうさん。いらっしゃい。」
この小さな喫茶店はエシュネアがマスターをやっています。
「いつものコーヒーをお願いします~。」
モニコロロンッ!
再び小粋な鈴を鳴らしてドアが開かれます。
「また来てやったもにい!有難く思うもにい!」
「あ、モニイさん。こんにちわです~。」
「いらっしゃいませー。」
「モニイにはホットミルクを頼むもにい。」
「はいはいー。」
ここはモニコモニイとふえうの行き着けの喫茶店なのです。
毎日通っては飲み物一つで長時間居座っているので三人共、顔馴染みです。
「ふぅ、やれやれ、今日は大変な目に遭ったもにい。」
「何かあったのです?」
「一攫千金を夢見て、埋蔵金を掘り出そうとしたら温泉が出ちゃったんだもにい。」
「ええw」
「埋蔵金は無かったけれども温泉が出たから、これで一儲けと思っていたら、勝手に掘ったら駄目と土地の人間に怒られちゃったもにい!」
「モニイさんは相変わらず、アホの子ですねぇ~。」
「夢の無い世知辛い世の中になったものもにい。」
毎度毎度、モニコモニイが持ち込んで来る冒険譚に、これまた毎度の談笑が喫茶店の中に響きます。
「そうそう、実は私も大変な事があったのです~。」
モニコモニイの冒険譚も終わり、持って来られたコーヒーのお代わりを受け取ったふえうがぽつりと呟きます。
「ほほぅ?」
「ふえうさんが苦労話とは珍しいですね。何があったのですか?」
ふえうにしては珍しい切り口にモニコモニイもエシュネアも耳を傾けます。
「信じられない話でしょうが、実は昨日の帰り道に(ry」
ガラッ!
ふえうが話し始めた途端、小粋なベルも鳴らさずに喫茶店内に何者かが入り込んで来ました!
「スーパーポリスアニエッタ参上!今日はガサ入れするよ!」
「「「!?」」」
何という事でしょう!突然としてスーパーポリスのアニエッタがガサ入れにやって来たのです!
「あ!見付けたぞ!モニコモニイ!勝手に温泉を掘った罪でお仕置きだぞ!」
ドギャーン!
「ええっw」
「おやおやまぁまぁ。」
「ちぃっ!ポリスがもう嗅ぎ付けやがったもにい!」
「うんと懲らしめてやる~!」
アニエッタのお仕置き用トゲトゲナックルがモニコモニイの頭に突き刺さります。
「ぎゃあああもにいいいっ!?」
でも、そんなモニコモニイとアニエッタの寸劇も実は毎度の事、
「あ!もうこんな時間です~。」
「何か話したい事があったのでは無いですか?」
「ええ。でも、騒がしくなってしまいましたし、今日はこれから用事があるので、また今度にします~。」
「そうですか。では、コーヒー代121Gになります。」
「はい~。」
スーパーお仕置きタイムを味わうモニコモニイを余所にふえうはエシュネアにお代を払ってお店から出ました。
月の無い夜道をきょろきょろと見回しながら歩くふえう。
「ふぅ、昨日、ここで起こった事なのですよねぇ~・・・。」
ふえうが歩いているのは昨日、怪人に襲われそうになった場所、そして、謎の覆面マフラーが現れた場所でした。
ふえうの用事とは覆面マフラーにちゃんとしたお礼をする事だったのです。
「でも、本当に夢のような出来事でした~・・・。」
ふえうは覆面マフラーや怪人の事を思い浮かべます。
「もしかして、本当に私の見た夢とか幻だったのでしょうか・・・?」
あまりにも現実味の無い出来事だったが故に、ふえう自身も夢であったかのように疑い始めていました。
ゴゴゴゴゴッ・・・!
ぶつぶつと独り言を言いながら歩くふえうのその後ろに不穏な影が・・・!
「ぐへへっ!可愛いモニコを発見したぞ・・・。」
その影は怪しい黒尽くめ、腕は攻撃的なドリルアーム、危ない薬の詰まっていそうな注射器を背負い、
そして何より、人のものとは思えないそのおぞましい顔をしていました!
「ぐへへへへっ!ムシャムシャ食ってやるっ!」
何という事でしょう!昨日とは別の怪人が再びふえうに襲い掛かろうとしていたのです!
怪人がふえうに飛び掛ろうとしたその瞬間!
「そうはさせんぞ!この悪い怪人め!」
「何だ貴様!?ぐえええええええええっ!?」
ブスリーッ!
覆面マフラーの真紅の刃が怪人の胸を貫きました!
「滅びるが良い!」
「ぎゃーーーっ!灰になっちゃうーっ!」
突然現れた覆面マフラーによって僅か1コマにして葬られた怪人。
「あ!あの人は!覆面マフラーの人です~!」
その悲痛な断末魔の叫び声と毒々しい色の焔(ほのお)にふえうが気付きます。
「覆面マフラーさ~ん!」
大きな声でそう叫びながらふえうが駆け寄ります。
「怪人が灰になっています・・・。もしかして、また私を助けてくれたのですか?」
「気付かれてしまったか。まぁ、とにかく、何事も無くて良かった。」
覆面マフラーは安堵したかのような優しげな声でふえうに言いました。
「全然現実味が無くて、夢かも知れないと思っていましたが、やっぱり、これは夢では無かったのですね~。」
「そう、これは夢じゃない。けれども、夢であったとしておくべきものだ。」
「ふぇ?」
覆面マフラーの言葉にふえうはきょとんとなります。
「こんな陰惨な闇の出来事は、ふえうような人には似合わない。」
「ふぇ~・・・。」
「あの、やっぱり、お名前は教えて頂けないのですか・・・?」
「覆面マフラー。確か、さっきそう呼んでいた。それなら、それが名前で良いんじゃあないか?」
「むぅ~・・・!」
覆面マフラーの意地の悪い答えにふえうはちょっとむくれます。
そして、ふえうも負けずに意地の悪い質問をします。
「所で何故、私の名前を知っていたのですか?さっき、確かにふえうと名を呼びましたよね?」
「うっ!?(しまったもにい・・・!)」
覆面マフラーの反応を見て、思わずニヤリとするふえう。
「如何してでしょう?」
ふえうは嬉々としてぐいぐいと覆面マフラーに迫ります。
「ぐぐぐっ・・・!ええい!こちらは黙秘権を行使する!」
「ええw」
覆面マフラーはそう言って誤魔化すと又再びふえうのもとから去って行きました。
「あっ・・・!また覆面マフラーの人にちゃんとしたお礼、出来ませんでしたねぇ~・・・。」
「ふぅ、危なかったもにい!もう少しで正体がバレる所だったもにい!」
謎が謎を呼ぶ正体不明の覆面マフラー!はてさて!次回はどんな物語が展開されるのでしょうか!?
第三章「喧嘩の花道」
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- お布団の名前が何気に変化していたのがツボ(*>∀<) -- noe? 2014-03-18 (火) 22:28:00