14-20-3

Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:58:55

14-20-2

―ノディオン家にてナンナがリーフの写真を眺めながらため息をついている。
ナンナ  「ああ、リーフ様が私だけを見てくれたらなぁ・・・」
ラケシス 「まったく、ナンナときたら兄2人には目もくれずにリーフのことばっかり・・・
ノディオン家の女が兄に懸想しないなんてありえないはずなのに、一体どうして・・・?」
エルトシャン「・・・(回想中)」

―エルトシャンの回想 5年前
ナンナ(9歳)「デルムッドおにいさまだいすき~、わたし、おとなになったらおにいさまとけっこんするの」
デルムッド(11歳)「じゃあ、けっこんのやくそくにこのゆびわを」
シグルド・クレイン・レイヴァン「待て!!」
デルムッド「え!?」
シグルド(20位?)「ナンナちゃん、ちょっと来てくれるかな?」
ナンナ  「なあに?」
レイヴァン(14歳)「おいお前、話があるからついて来い」
デルムッド「え?」

クレイン(14歳)「ナンナちゃん、よく聞いてね。兄妹同士で結婚はできないんだよ」
ナンナ  「なんでー?わたしおにいさまのことだいすきだよー?」
シグルド 「ナンナちゃん、それは『きんしんそうかん』っていって絶対にやっちゃいけないんだよ」
ナンナ  「えー、きんしんそうかんするとどうなるの?」
シグルド 「君の周りの人たちがこわーい火で焼かれちゃうんだよ」
ナンナ  「えーーー!!?」
クレイン (それはあなただけです、シグルドさん)
シグルド 「だからおにいさんと結婚はできないんだ、わかったかい?」
ナンナ  「じゃあわたしはだれとけっこんすればいいの?」
シグルド 「私の弟にリーフってこがいるんだ。ナンナちゃんと同じくらいの歳だからすぐに仲良くなれると思うよ」
ナンナ  「わーい、わたしリーフにあいたーい」

レイヴァン「お前、婚約指輪の意味はわかるな」
デルムッド「えっと、けっこんのやくそくをするゆびわですよね?」
レイヴァン「そうだ、お前、妹と結婚するつもりか?」
デルムッド「え、でもこれはおもちゃのゆびわだから」
レイヴァン「おもちゃでも妹に婚約指輪など渡すんじゃない。数年後に後悔するぞ」
デルムッド「え・・・なんで?」
レイヴァン「今のお前に言ってもわからんだろう・・・だが覚えておけ、子供の頃にした約束が、人生を狂わせることもあるんだ、わかったな!!」
デルムッド「は・・・はいいいい」

エルト(20位?)「3人ともすまない、だがこれでナンナはラケシスと同じ道を歩まずにすみそうだ」
レイヴァン「礼には及ばん」
クレイン 「そうです、僕らは過剰な妹の愛で苦しんでいる仲間ではないですか」
シグルド 「この世からKINSHINを無くすための協力ならいくらでもしよう」

エルト(現代)(・・・あのとき、シグルド達にたのんでおいて本当に良かった)

83 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 15:54:07 ID:P8B/0yTF
―リグレ家の主、パントと妻ルイーズは慈愛に溢れた人物である。幼いディークとエルクを実の息子同然に育て、孤児院経営や寄付金も主催している。
そんなパント夫妻は家族への愛も当然強く、子供達が成長した今でも、ふれあいをやめようとはしない。
ここはリグレ家大浴場、パント夫妻の「家族全員でお風呂に入ろう」という呼びかけのもと、強制的に子供達は駆り出された。
ルイーズ 「エルク、背中を流してあげましょう」
エルク  「ルルルルルルルイーズ様、じじじじじじ自分でやれますのでけけけけけ結構です!!」
ルイーズ 「だーめ、お母さんの言うことちゃんと聞きなさい」
エルク  「//////」

―クラリーネは皆と距離をとり、湯船の隅で皆に背中を向けていた。
クラリーネ「いいいい、いくら家族とはいえ、だだだだ男女で入浴などはしたないにも程がありますわ。あ・・・で、でも、クレイン兄様の裸は・・・ちょっと見たいかも/////」
パント  「こら、クラリーネ、こんなに離れていてはダメだろう、もっとみんなとのふれあいを大事にしないと」
クラリーネ「お、お父様!!私のことは放っておいてください」
パント  「ははは、クラリーネは恥かしがり屋だな~。それではせめて私とふれあおう」
クラリーネ「お断りします!!あっちにいっててください」
パント  「冷たいな~、たまにはパパと付き合ってくれたっていいじゃないか~」
クラリーネ「だったらもっと別なことに・・・あれ、なんですの、私をじっと見て?」
パント  「・・・うん、クラリーネもなかなか女性らしい体つきになってきたじゃないか。これなら将来はナイスバディに・・・」
クラリーネ「////なななんてことを言いますの!!セクハラですわ、親子とはいえその発言はセクハラですわよ!!!」

―そんな愉快なやりとりを湯船から眺めるディークとクレイン
ディーク (・・・ふう・・・どうやらクラリーネの嬢ちゃんにはときめきも欲情もしねえようだな・・・)
クレイン 「どうしたんだい、ホッとしているみたいだけど?」
ディーク 「え、あ、いや、疲れが取れただけさ。それにしても旦那様も奥様もよくやるねえ・・・」
クレイン 「ははは・・・家族のふれあいを大事になさるからね。まあ私としては仕事場でふれあいを持って欲しいんだけどさ・・・」
ディーク 「ぼっちゃん、風呂場にまで心労を持ち込むのはやめようぜ・・・」
クレイン 「すまないね。ところで君の部下達はどうしたんだい?」
ディーク 「あいつらなら仕事に行ってる。そろそろおれの名前と助け抜きでやれるようにならねえといけないからな」
クレイン 「そうか、彼らもいたら一緒に入れたのにね」
ディーク 「そりゃだめだ、ワードロットの奴らまったく女に免疫がねえから話し聞いただけで気絶しちまう」

ルイーズ 「さあ、背中が綺麗になったから次は前ね」
エルク  「だだだダメです、ままま前は、いいいいいいろんな意味で、ままままずいです」
ルイーズ 「だーめ、こっちを向きなさい・・・まあ、エルクも随分逞しくなったわね」
エルク  「ルルルルルイーズ様、せめて、せめてタオルを巻いてください!!」
ルイーズ 「もう、本当に恥かしがり屋さんなんだから」
エルク  「あしぇひえhgんfvkんdsvうぇふじsふぁ(ブハァァァァァ)」

―お風呂場で裸のルイーズに体をゴシゴシ・・・それはまさに桃源郷と呼べる至福の世界
弱冠15歳のエルクがそのような至福に耐えられるはずはなく、彼は盛大に鼻血を吹いて気絶した。
ルイーズ 「エルク、どうしたの、しっかりして!?」
ディーク 「・・・こうなると思ったぜ。おれが介抱しておきますから、皆さんは正真正銘家族水入らずでごゆっくりしてください」
84 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 15:57:09 ID:P8B/0yTF
―ディークの部屋
エルク  「鼻血、止まったようです・・・本当にもうしわけありませんでした」
ディーク 「気にするな、あの状況じゃほとんどの男がああなる」
エルク  「うう・・・ルイーズ様のお姿はあまりに刺激的過ぎる・・・」
ディーク 「ああ、知らない人間が見たら40を過ぎた二児の母とは絶対に思わないだろうな」
エルク  「でもディークさんは平気なんですね」
ディーク 「ああ、奥様は母親代わりだし、嬢ちゃんは妹みたいなものだからな。
それにおれくらいの歳になると相手関係なく、女の肌見たくらいでいちいち動揺しないのさ」
エルク  「それは私も変わらない筈なのに・・・自分が情けないです。私もあなたのような強い心が持ちたい」
ディーク 「おいおい、お前さんの歳でそんなんじゃかえって困るぜ。まだ15だろ、ヤりたい盛りじゃねえか」
エルク  「そ、そんな、いえ、私は・・・」
ディーク 「お前さんの家によく押しかけてくるピンク髪のシスター、なかなか可愛いじゃねえか」
エルク  「ととととんでもない、あんな悪魔と関係を持つくらいなら、一生女性と無縁で結構です」
ディーク 「ふうん、意外と素直じゃねえんだな」
エルク  「違います、からかわないで下さい」
ディーク 「ははは、まああんまり難しく考えんな。こういうことでドキドキできるのはお前さんの年代の特権だ」
エルク  「あなたはやはり立派な方だ、私にはそのように大きく構えることができない」
ディーク 「だから難しく考えるなって、歳とりゃお前さんも自然とこうなるさ」
エルク  「だといいのですが・・・ではそろそろ私は失礼します。色々とご迷惑をおかけしました」
ディーク 「ま、気楽にな」

―エルクが部屋を出て行った後・・・ディークは頭を抱えてうずくまった。彼は己のさらなる残酷な可能性を見つけてしまったのだ。
ディーク 「・・・おれは・・・ルイーズ様を見ても何も思わなかった」

潔白の証明 2nd Season 第3章 2人の踊り子

―ある日の夜、ディークはノルダの繁華街にある店の前に立っていた。そこは美人の踊り子がたくさんいるということで評判だった。
先日の入浴でルイーズを見てなんとも思わなかったディークは、ある可能性に気づいた。「自分は大人の女に興味がない」と。
「主であり母であるルイーズ様だから当たり前」と自分に言い聞かせつつも不安はぬぐえなかった。
同じロリコンでも「大人も子供も好き」と「子供だけが好き」では天と地の差がある。
はたしてディークは天か地か?それを確かめるため、セクシーな踊り子のいる店に来たのだった。
店主   「いらっしゃいませ、当店は初めてで?」
ディーク 「ああ」
店主   「当店は完全前金制、2時間で3000Gとなっておりますが」
ディーク 「ほらよ(踊り見て酒飲むだけで3000かよ、傭兵が一人雇えるぜ)」
店主   「たしかに、それではこちらへどうぞ」
注 烈火の剣でエリウッドがドルカスを雇った額が前金で2000G。

―店内では踊り子たちが、さまざまな踊りを客に見せていた。
皆美人で踊りも一流だったが、そのなかでも真ん中で踊っている者がとくに輝いていた。
踊りが終わってしばらくした後、踊り子達がそれぞれ客の下へ向かっていった。
レイリア 「いらっしゃい、この店初めてなんだって。あたしはレイリア、よろしくね」
ディーク 「あ、ああ・・・ディークだ」

―レイリアと名乗った女性は、先ほど真ん中で踊っていた者だった。
艶やかな黒髪と肉感的な肢体は非常に魅惑的だ、しかし外見以外にも、この踊り子には見るものを惹きつける魅力がある。
どうやら、一番の人気ダンサーらしく、周りの男達がディークを羨ましげに見ている。
ディーク (いい女だな、これならおれも・・・)
レイリア 「お兄さん、随分逞しいけど、どこかの兵隊かい?」
ディーク 「いや、傭兵だ。いまはある家に仕えている」
レイリア 「そうかい、この店に傭兵の人たちはよく来るけどね。その中でもお兄さんは特に強そうじゃないか」
ディーク 「そんなことねぇよ、俺より腕のいい奴なんざごまんといるさ」
レイリア 「ふふふ、謙遜しちゃって(ディークに寄りかかる)」
ディーク 「・・・」
ディーク (ダメだ、こんないい女が側にいるのに何も思わねぇ、何も感じねぇ!!
このレイリアって女、100人男がいたら95人は惚れちまう様な、顔も体も文句ねぇ女いい女だ。
それなのに、なぜ俺は何も感じない?頭じゃわかっているのに、本音じゃなんとも思ってねえ・・・おれは残りの5人だというのか!?)
85 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 16:00:20 ID:P8B/0yTF
レイリア 「お兄さん、顔色悪いけど、あたし何かへんなこと言っちゃったかい?」
ディーク 「そ、そんなことねぇよ、心配するな」
レイリア 「そうかい、それならいいんだけど・・・」
店員   「レイリアさん、あの・・・」
レイリア 「なんだい?・・・・・・・ふう、仕方ないねぇ、お兄さん、悪いけどお得意さんの指名が入っちゃったから行かなくちゃ。
その間、新人が相手になるんだ。色々至らないところあるだろうけど、大目に見てやってくれないかい?」
ディーク 「ああ、別にかまわねぇよ」
レイリア 「ありがとう、そういってもらえると助かるよ。これはほんのお詫び・・・(ディークの唇にかるくキスをする)」
ディーク 「・・・」
レイリア 「ふふふ、またね」
ディーク 「・・・」
ディーク (ダメだ、キスでもダメだ!!体温は0,1度も変わらねぇし、心臓も何事も無かったかのように普通に動いてやがる)
???? 「おにーさーん」
ディーク (商売女じゃダメなのか・・・それともやっぱり・・・いや、そんなはずはねぇ)
???? 「おにーさーん、頭抱えちゃって大丈夫」
ディーク 「すまねぇ、ちょっとくらついただけだ・・・!!(顔を上げる)」
リーン  「あたしリーン、新人だけど、よろしくね」
ディーク 「デ、ディークだ」
ディーク (おいおい、いいのかよ。どう見たって14,5歳じゃねぇか。つまり俺好み、じゃねぇ、まだこういうところじゃ働けないんじゃ)
リーン  「どうしたの、お兄さん」
ディーク 「お前、未成年だよな?いいのか、こんなところで働いて?」
リーン  「うーん、別に踊ってこうやって隣に座るだけだし、エッチなことしないし、お酒飲まないからいいんじゃない?」
ディーク 「そ、そうか」
ディーク (まぁ、法律がどうの言える場所じゃねえのかもな。俺だってガキのころはもう剣闘士だったし、世の中そんなことばかりだ)
リーン  「そんなことよりお兄さん、逞しいね、腕太いし、胸板なんてすごーい(ディークに寄りかかる)」
ディーク (////は!?なんだ、なんだこの感覚は?さっきのレイリアとは全然違ぇ・・・)
リーン  「あれ、お兄さん、顔赤いよ。さてはあたしの魅力にメロメロになっちゃった?」
ディーク 「ば、馬鹿言うな。酒が回っただけだ」
ディーク (そうだ、よく見ろ、体の凹凸も何にもねぇ真っ平、正真正銘のガキじゃねぇか。だからこの体温上昇も心拍数も全部酒が回ったせいだ、そうに決まってる)」
リーン  「ええーさっきからほとんど飲んで無いじゃん。まぁ、口じゃそんなこと言っても・・・(ディークに密着し、耳をディークの胸に当てる)」
ディーク (う、うおおおおお)
リーン  「ふふふ、心臓ものすごくドキドキしてるよ、やっぱりあたしにメロメロなんじゃん」
ディーク (おちつけ、COOLになれ、ディーク!!)
リーン  「でも良かった、あたし今日がはじめてだったから、お兄さんみたいな人がお客さんで。優しくしてくれてありがとう」
ディーク 「『はじめて』『優しくして』(←正常な判断力が無いため、こうとしか聞こえない)」
リーン  「じゃぁ、あたしのはじめての仕事を記念して、これはごほうび・・・チュ(頬に口付けする)」
ディーク 「アセjヴぉkふじ?:12えv(失神)」
リーン  「あれ、ねぇ、どうしたの?わ、ちょっと、誰かー!!」

ディーク 「ハァ、ハァ・・・と、とんでもねぇ目にあった・・・畜生、やっぱり俺はロリ・・・いや、そんなはずは・・・」
店主   「お客さん」
ディーク 「あ?金なら払っただろう」
店主   「いやいや、そういうことじゃなくてですね、お客さん、うちの新人のリーンがお気に入りみたいで」
ディーク 「べ、べべべべべべ別に、そそそそそそそういうわけじゃ、ねぇよ・・・」
店主   「隠さなくてもいいんですよ。それでお客さん、そんなにお気に入りなら、一晩どうです」
ディーク 「あん?」
店主   「新人ですしねぇ、お安くしておきましょう。一晩5000Gでテイクアウト、いかがですか?」
ディーク 「テイクアウトだと?(ち、やっぱり裏でこういう商売やってやがったか・・・)」
店主   「どうです?色々サービスさせていただきますよ」
ディーク 「いらねぇよ、馬鹿(人間を売るのなんだのと、胸糞ワリィ・・・)」
店主   「そんなことおっしゃらず、舞台の踊りもいいですが、ベッドの上の踊りも中々のものですよ。こう、一生懸命、腰を振ってですね、へへへ・・・」
ディーク 「てめぇ、いらねぇって言って・・・おい、気が変わった、5000でいいんだな?」
店主   「へへへ、毎度あり」
86 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 16:01:11 ID:P8B/0yTF
リーン  「ねぇ、お兄さん、これからどこ行くの?」
ディーク 「店長に何も聞いてないのか?」
リーン  「うん、お兄さんについていけって言われただけ」
ディーク (やっぱりそうか、完全な違法売春だな・・・)
リーン  「ねぇ、どこ行くの?」
ディーク 「行けばわかるから、とにかくついてこい」

―15分後、エレブグランドホテル
リーン  「ちょっと、なんでホテルなのよ?あ、さてはお兄さん、あたしにエッチなことするつもりなんでしょう~」
ディーク 「ああ、そうだ」
リーン  「え?」
ディーク 「お前は、おれが一晩買った。この一晩に限り、お前を好きにできるんだよ」
リーン  「や、やだ、じょ、冗談だよね?」
ディーク 「冗談なんかじゃねぇよ」
リーン  「だ、だって、踊りを踊って、隣に座るだけだって・・・それが仕事だって、店長言ってたのに」
ディーク 「そんなんで満足する男はいねぇってこった(ベッドに押し倒す)5000も払ったんだ、楽しませてもらわないとな」
リーン  「いや、お願い、やめて・・・」
ディーク 「ま、これも仕事だと思って割り切ってくれ」
リーン  「だめ、だめなのぉ・・・グス・・・あたし、好きな人がいるの・・・ヒグ・・・だから、それだけは・・・お願い・・・うう」
ディーク 「・・・ふう・・・(リーンの頭を撫でる)」
リーン  「え・・・?」
ディーク 「ったく、だったら最初からあんなところで働くなってんだ」
リーン  「お兄さん?」
ディーク 「・・・おい、行くぞ」
リーン  「どこに?」
ディーク 「逃げるんだよ」
リーン  「え、でも、仕事が・・・」
ディーク 「あのなあ、お前さんを何も言わずに売るような店だぞ、そんな場所でまだ働く気か?」
リーン  「えっと、でも・・・」
ディーク 「どっちにしろあの店は完全な違法売春だ。すぐに摘発されて潰れるさ」
リーン  「そ、そうなんだ・・・」
ディーク 「とりあえずリグレ家でかくまった後は好きな場所に送ってやるよ。お前、身寄りはあるか?」
リーン  「あたし親はいないけど、アレスのところなら・・・アレスってあたしの幼馴染なんだけどね、ノディオンとかいう偉い家の人なの」
ディーク 「それで?」
リーン  「アレスがノディオンの仕事を手伝うようになったの。そうしたらアレスがあたしに踊り子の仕事をやめろって言うのよ。
自分にお金が入るようになったから、もうあたしが働く必要ないって」
ディーク 「・・・」
リーン  「あたし、頭にきちゃって・・・。それでアレスを見返してやるために一番お金が入りそうなお店を選んで入ったの・・・それがここ」
ディーク 「まぁ、よくあるパターンだな」
リーン  「アレス、あたしに危険なことをさせたくなくて言ってくれたのに、アレスの気持ち全然わかってなかった」
ディーク 「まぁ、そういう言葉は本人に言ってやれ。おい、とりあえず、ここをずらかるぞ」
リーン  「う、うん」
87 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 16:02:49 ID:P8B/0yTF
―ホテルを出て、リグレ家に向かうディークとリーン。しかし・・・
ディーク 「!!」
店長   「困りますねぇ・・・お客さん(用心棒をつれ、ディークたちを囲む)」
ディーク 「尾けてやがったか・・・(1、2、3・・・店長を入れて全部で11人か・・・)」
店長   「お持ち帰りした女の子を逃がすのはいけませんよ、ルールはきちっと守ってもらいませんとねぇ・・・」
ディーク 「け、女を売ってる下衆が何を言う(全員雑魚だが、持っている武器が厄介だ。全員キラー系じゃねえか)」
店長   「これも商売、需要があれば何でも売るのが、金持ちへの近道ですぞ」
ディーク 「そのためにはガキの女も売りましょうか・・・下衆を通り越して屑だな(鋼の剣だけでやれるか?)」
店長   「仕方ないでしょう。この世界には多いんですよ。あなたのような少女好きのロリコンがね」
ディーク 「(ピク)・・・」
店長   「とりあえず、落とし前はつけてもらいましょう、おい、お前達、やってしまいなさい(用心棒達が前に出る)」
ディーク 「てめぇ・・・今なんて言った?」
店長   「ん?ああ、この世にはあなたみたいの『ロ リ コ ン』が多いと言ったんですよ」
ディーク 「・・・・・・・」
ディーク、スキル発動【怒り】【連続】【突撃】【流星】【月光】【滅殺】【咆哮】【天空】
店長   「え、ちょ、封印の剣にスキルって無い・・・」
ディーク 「もういっぺん・・・」
店長   「な、何をしている、さっさとやれ」
ディーク 「もういっぺん言ってみやがれ、ゴルァァァァァァ!!」
用心棒  「ウギャアアア」
店長   「な、10人が一撃で!?」
ディーク 「おい」
店長   「ひ、ひぃぃぃぃ」
ディーク 「誰がロリコンだって?誰が少女しか愛せないって?誰が18歳以上には反応しねぇって?」
店長   「そ、そこまでは言ってない・・・」
ディーク 「誰が体格と初期値だけだって?誰がルトガー育ったらお払い箱だって?誰がハードモードじゃ影薄いってぇぇ!!?」
店長   「言ってない、それは絶対に言ってない」
ディーク 「やかましい、死ねよやーーーー」
店長   「アギャーーー」
ディーク 「オラオラオラオラオラ」
店長   「こ、この人殺し・・・(バタ)」
ディーク 「てめーの敗因はたったひとつだぜ・・・店長・・・たったひとつの単純(シンプル)な答えだ・・・『てめーは おれを怒らせた』」
リーン  「・・・(唖然)」

―ディークとリーンはリグレ家に戻り、クレインに事情を説明。
クレインはすぐさまベルン署に連絡、リグレ家からも兵を派遣し、ノルダにある売春組織を摘発した。
リーン  「アレスーーー」
アレス  「リーン、お前・・・」
リーン  「こわかった、こわかったよぉ・・・」
アレス  「リーン、すまなかった、俺があんなことを言わなければ・・・」
リーン  「悪いのはあたしだよ、アレスの言うこと聞かないで、飛び出しちゃったりして・・・」
ブルーニャ「ベルン署のブルーニャ警部です。売春組織の摘発にご協力、感謝いたします」
クレイン 「いえ、こういうときに正義のために協力するのが、我々の企業の役目です」
エルトシャン「身内が世話になった、ノディオン家当主として、私からも礼を言おう」
クレイン 「私は大したことをしていません、今回は全てディークの手柄です」
エルト  「べオウルフから聞いている。エレブ1の凄腕ディーク、一度会いたかった。今回のことは本当に感謝している」
ディーク 「買いかぶりすぎですよ、今回のことだって、運がよかっただけです」
エルト  「謝礼は後日送らせてもらう、他に何かやることはあるか」
クレイン 「働いていた踊り子達のことなのですが、未成年は親元に帰すとして、成年の方はどこか働き場所を斡旋してあげたいのです。
私達でもやるつもりですが、よろしければ、ノディオン家の方でも協力を願えませんか?」
エルト  「わかった、協力しよう」
ディーク 「ふぅ、これで一件落着か、ぼっちゃん?」
クレイン 「ああ、今回のことは本当にご苦労だったね。リグレ家にとっても大きな名誉になったよ」
ディーク 「そいつはよかった、じゃ、悪いが先に帰って休ませてもらうぜ、ほとんど寝てないからな」
88 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 16:03:55 ID:P8B/0yTF
リーン  「あ、お兄さん、待って」
ディーク 「ん?」
リーン  「あの、本当にありがとう、お兄さんがいなかったら、あたし今頃・・・」
ディーク 「いいってことよ。次はちゃんとしたところで働けよ」
リーン  「わかったよぉ・・・。あ、でも、お兄さんもあたしとエッチなことできなくて、残念だったね」
ディーク 「け、泣き出したくせに、何を言う・・・」
リーン  「ふふ、じゃぁ、これはお礼・・・ん・・・(ディークの唇に軽くキス)」
ディーク 「///////////」
リーン  「えへへ、あたしのはじめて、アレスには内緒ね」
ディーク 「あせvhsでょぁwせdrftgひゅじこlp;くぁwsでfrgtひゅじkぉg(気絶)」
リーン  「え、ちょっと、どうしたの、お兄さん!?」
クレイン 「ディーク、何があったんだい!?誰か、リカバーを持ってきてくれ!!」

シャナム 「おい、今の場面、よく撮ってけよ」
ユアン  「激写、激写ボーイ」

―翌日
クレイン 「新聞、テレビ、全て昨夜の売春組織摘発でもちきりだね。リグレ家にも非常に名誉なこととなったし、社会にも貢献できた。
本当、ディークみたいな傭兵を持ってぼくは鼻が高いよ・・・だからね、だから死ぬことは無いんだよ、ディーク」
デイーク 「うおおおおお、おれは、おれは、腹を切るーーー」
ワード  「兄貴やめてくださいよ」
ロット  「そうですよ、思い直してください」
シャニー 「たいちょー、死んじゃやだーー」
ディーク 「止めるな、お前ら。おれに傭兵の誇りが残っているうちに、死なせてくれーーーー」

―ディークによる売春組織摘発は多くの報道機関が取り上げた。
このことにより、リグレ家と傭兵ディークの名は紋章町に轟くことになった。
しかし、その中でたった1社、リーンのキスで気絶したディークを全面的に取り上げたところがあった。
言うまでも無く、FETVである。
『リグレ家のディークにロリコン疑惑』『エレブ1の凄腕は、少女を斬る剣しか持っていなかった?』
などと言った見出しの新聞を発行し、さらにニュースでも大々的にとりあげた。
一部の良識のある人間は無視したものの、悲しいかな、大半の人間は犯罪組織の摘発よりも、スキャンダラスなロリコン疑惑に興味を示したのである。

ディーク 「う、う、う・・・おれは、おれはロリコンなんだーーおおおおお(泣)」
ワード  「あんな記事気にすること無いですって」
ロット  「そうですよ、FETVは紋章町一、いい加減な会社だって評判なんですから」
クレイン 「世間は君を正当に評価している、少女がどうのというのは、一部の人間の誹謗中傷だよ」
シャニー 「そうですよ、たいちょー。ねぇところでロリコンって何?たいちょーがそうなの?」
ディーク 「うぉぉぉぉぉぉぉ(号泣)死なせろー、死なせてくれー」
ワード  「シャニー、余計なこというんじゃねぇ」

―リグレ家総出の説得により、1時間後ディークは思い直すものの、3日間自室に引きこもったという・・・。
ついにロリコンということを世間に知られたディーク、彼に救いはあるのか?終章に続く
89 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 16:05:22 ID:P8B/0yTF

78
ティニー 「アルテナさんをAKJに引き入れる計画は当然あったのですが・・・(回想中)」

―ティニーの回想 1ヶ月前
ティニー 「今日のターゲットはトラキアのアルテナさんよ。義理ながらアリオーン兄上LOVE。聖戦子世代のくせに恋人は一切作らず兄上一筋。
これは是非AKJに入ってもらわないと、さあ、トラキアへ向かいま」
???? 「ティニィィィィィィィィッ!!」
ティニー 「リーフ様?」
リーフ  「ティニー、君は、君はなんてことをするんだ、アルテナさんをAKJに引き入れるなんて・・・許されることじゃないよ!!」
ティニー 「きゅ、急にどうしたんですか?」
リーフ  「いい、アルテナさんはね、FEの世界で数少ない姉キャラなんだ、それを君は、むりやり妹キャラにするつもりなのか!!」
ティニー 「いや、アルテナさんはもともと妹キャラ・・・」
リーフ  「あんな色っぽくてナイスバディで赤い唇がセクシーなお姉さんを妹キャラにしようなんて、神への冒涜だよ!!」
ティニー 「そ、そこまでのことなの?」
リーフ  「FEの世界では妹萌えが圧倒的勢力をもち、僕ら姉萌え派は涙を呑んできているんだ。
そんな、そんな僕達の希望の星を、君は、君は奪おうとしているんだぞ。この人でなし!!!」
ティニー 「リーフ様、落ち着いてください」
リーフ  「うわあああん、ティニーのばかぁぁ!!もうイジメさせてあげないし、同人誌のモデルにもなってやんないからなぁぁぁ!!」
ティニー 「リーフ様、待ってください!!」

ティニー 「・・・ということがあったので、アルテナさんのAKJ勧誘は断念しました」
90 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/09(木) 16:05:54 ID:P8B/0yTF
―エルトシャンの回想 5年前
ナンナ(9歳)「デルムッドおにいさまだいすき~、わたし、おとなになったらおにいさまとけっこんするの」
デルムッド(11歳)「じゃあ、けっこんのやくそくにこのゆびわを」
シグルド・クレイン・レイヴァン「待て!!」
デルムッド「え!?」
シグルド(20位?)「ナンナちゃん、ちょっと来てくれるかな?」
ナンナ  「なあに?」
レイヴァン(14歳)「おいお前、話があるからついて来い」
デルムッド「え?」

クレイン(14歳)「ナンナちゃん、よく聞いてね。兄妹同士で結婚はできないんだよ」
ナンナ  「なんでー?わたしおにいさまのことだいすきだよー?」
シグルド 「ナンナちゃん、それは『きんしんそうかん』っていって絶対にやっちゃいけないんだよ」
ナンナ  「えー、きんしんそうかんするとどうなるの?」
シグルド 「君の周りの人たちがこわーい火で焼かれちゃうんだよ」
ナンナ  「えーーー!!?」
クレイン (それはあなただけです、シグルドさん)
シグルド 「だからおにいさんと結婚はできないんだ、わかったかい?」
ナンナ  「じゃあわたしはだれとけっこんすればいいの?」
シグルド 「私の弟にリーフってこがいるんだ。ナンナちゃんと同じくらいの歳だからすぐに仲良くなれると思うよ」
ナンナ  「わーい、わたしリーフにあいたーい」

レイヴァン「お前、婚約指輪の意味はわかるな」
デルムッド「えっと、けっこんのやくそくをするゆびわですよね?」
レイヴァン「そうだ、お前、妹と結婚するつもりか?」
デルムッド「え、でもこれはおもちゃのゆびわだから」
レイヴァン「おもちゃでも妹に婚約指輪など渡すんじゃない。数年後に後悔するぞ」
デルムッド「え・・・なんで?」
レイヴァン「今のお前に言ってもわからんだろう・・・だが覚えておけ、子供の頃にした約束が、人生を狂わせることもあるんだ、わかったな!!」
デルムッド「は・・・はいいいい」

エルト(20位?)「3人ともすまない、だがこれでナンナはラケシスと同じ道を歩まずにすみそうだ」
レイヴァン「礼には及ばん」
クレイン 「そうです、僕らは過剰な妹の愛で苦しんでいる仲間ではないですか」
シグルド 「この世からKINSHINを無くすための協力ならいくらでもしよう」

エルト(現代)(・・・あのとき、シグルド達にたのんでおいて本当に良かった)

続き14-20-4