11
雨上がりによく見かけるアレを集めるトウテツ。
- 桃胡
- ねーねー、トウテツちゃん。
- トウテツ
- なぁにぃ~?
- 桃胡
- 何で蝸牛を捕まえてるの?
しかもかなりたくさん…。
雨上がった後だから見つけやすいのは分かるけど…。
トウテツちゃん、そういうの飼う趣味ないでしょ? - トウテツ
- え~? 今日の晩御飯だよぉ~。
- 桃胡
- ……冗談でしょ?
- トウテツ
- ~♪
- 桃胡
- いやぁぁああっ!
そんなの絶対食べたくないー!!
絶対ダメなの一杯いるって!
流石のトウテツちゃんでもお腹壊すよ!? - トウテツ
- えぇ~?
- 桃胡
- えぇ~、じゃないの!
お願いだから思いとどまってええええっ!!桃胡:いっぱいいるとか、そういう問題じゃないの!! トウテツ:だって、いっぱいいるよぉ?
憂鬱な天照と快適な月読
- 天照大神
- そういう時期だって言うのは分かっているけれど、
雨ばかりが続くと、少し気分が滅入るわ。 - 月読
- だからと言って、
貴女の力で梅雨を終わらせたりはしないでくださいね。 - 天照大神
- わ、わかってるわよ!
後で色々起きちゃうのは、私だって知ってるもの! - 月読
- それは実際に行ったことがあるから、でしょう?
- 天照大神
- う……。
つ、月読は気が滅入るとは思わないの? - 月読
- 書物が黴びてしまわないよう注意が必要になりますが、
常よりは静かに過ごせますから、あまり。 - 天照大神
- ……書ばかり読んでいて、飽きないの?
- 月読
- 飽きませんよ。
たまには天照も目を通してみてはいかがです? - 天照大神
- わ、私だって、たまには読んでるわ!
そうやって、全く読んでいないように言わないでもらえるかしら
!? - 月読
- おや、それは失礼しました。
- 天照大神
- 心が籠ってないわ!!
天照大神:わ、私だって読書くらいするんだから! 月読:…何故わざわざ雨の日に訪れて来たのでしょう。
についてのお勉強
- 玄武
- 何で、色が違うんだろう?
- ──
- 首をかしげる玄武の視線の先には、一株のあじさい。
一株とはいえ、青や青紫と、色合いが異なっている。 - 白虎
- あぁ…均等に行きわたってないからです。
- 玄武
- ?
- 白虎
- あじさいの花…というか、萼ですけど。
あの色は土壌によってある程度決まるんです。
まあ、土壌に含まれる成分で色づくからですが。
その成分の量が、根から送られてくるときに、
場所によって差が出てるからです。 - 玄武
- ほえ~…。白虎お兄ちゃん、もう一つ聞いても良いですか?
- 白虎
- どうぞ。
- 玄武
- ええと、ガクって何ですか?
- 白虎
- 簡単に言えば、花弁の外側の部分です。
野菜とかのへた、と言えば分かりやすいですかね。 - 玄武
- え、ええ!? あれなんですか!?
はなびらにしか見えないです…。
やっぱり、白虎お兄ちゃんは、ものしりですね! - 白虎
- 別に、これくらい普通です。
……けど、僕が物知りなのは当然です!玄武:きれいなお花にしか見えないのに、花びらじゃないんですね…。 白虎:結構誤解してた人、多いですよねアレ。
悪戯の考案は、彼女の担当。
- 華陽
- そうね…ここを、こうして…こっちで、あの子に…。
……ふふ、我ながら、中々面白いものができそうじゃない。 - 玉藻前
- ちょっと華陽ー!
いい加減新しい悪戯のネタよこしなさいよ! - 華陽
- あら、玉藻に妲己。
丁度良いところに来たわね。 - 玉藻前
- ってことは…。
- 蘇妲己
- 華陽ちゃん、良いことでもあったの?
- 玉藻前
- 違うでしょ!
新しい悪戯の構想ができたってことでしょ! - 華陽
- 玉藻も妲己も、相変わらずね。
- 蘇妲己
- えへへ~♪
- 玉藻前
- …貶されてる訳じゃないけど、褒められてる訳でもないわよ。
- 蘇妲己
- え、そうなの?
- 華陽
- 相変わらずの、頭に行く分のが別の場所に言ったとしか思えない言動ね。
……まぁ良いわ。新しい悪戯の案なのだけれど――。 - 蘇妲己
- 華陽ちゃんの考えた悪戯は久しぶりだから、楽しみだね~。
- 玉藻前
- ちょっと妲己、遮らないでよ!
華陽:ふふふ、今回のは結構自信あるわよ? 玉藻前:もったいぶらないで早く教えなさいよ! 蘇妲己:どんな悪戯なのかなぁ~。
それは彼女の前で口にしてはいけない話題。
- 太公望
- お前さんが、妲己達に悪戯の案を渡してるって言う華陽か。
- 華陽
- だったら何だと言うのかしら?
- 太公望
- いいや? 確かに、アイツ等よりは落ち着いていると思ってな。
- 華陽
- おだてたところで、悪戯の標的から外したりはしないわよ。
- 太公望
- 手厳しいことで。ま、そう簡単に引っかかるつもりはないけどな
。 - 華陽
- ふふ、そういう自身のある人が、実際にどんな反応をするのか。
すっごく見たくなるのよね。楽しみだわ。 - 太公望
- おっと、自分から餌を投げちまったか。
こりゃあいつから逃げる以外にも気を配らないとな。 - 太公望
- …それにしても、玉藻と同じくらいか?
どうせなら妲己と同じくらいを期待してたんだが。 - 華陽
- ……一体何の話かしら?
- 太公望
- そりゃあ当然、男のロマンに決まって…って危ねっ!?
おい、突然狐火は危ないだ――。 - 華陽
- ふ、ふふふ…どいつも、こいつも……。
- 太公望
- お、おい…?
- 華陽
- おんなじところばかり見おってええええ!!
- 太公望
- ちょ、たんま!落ち着っ…うわあああっ!?
太公望:あの話題は口にしちゃダメなのか…。 華陽:どいつもこいつも……!!
互いの一番を熱く語る二人と、巻き込まれた一人。
- 毘沙門天
- だーかーらー、一番はお姉様に決まってるだろ!
- 月読
- ……。
- 須佐之男
- いいや、クシナダに決まってる!
- 毘沙門天
- やれやれ、これだから…。
あのお姉様の素晴らしさが分からないなんて。 - 須佐之男
- お前こそ、クシナダの可憐さが分からんくせに!
月読、お前なら分かるだろ!? - 月読
- 私に振らないでいただきたいのですが。
- 毘沙門天
- はんっ、何言ってんだい。
月読殿なら、お姉様の方が素晴らしいことが分かってるに決まっ
てるじゃないか! ねぇ? - 月読
- ……やれやれ。
- 須佐之男
- おい月読、どうな…ぶっ!?
- 毘沙門天
- ほら、だから言っ…!?
- ─
- 須佐之男の顔面で弾けた水球に、にんまりと笑った毘沙門天の顔
面でも水球が弾けた。 - 須佐之男
- げほっ、おい月読! 言ってる最中に何する!?
- 毘沙門天
- ごほっ、ごほっ……危ないじゃないか!
- 月読
- 少しは頭が冷えましたか?
- 須佐之男
- ……お前、怒ってるのか?
- 月読
- まさか。ただ少し、騒々しいと思っただけですよ。
- 毘沙門天
- (どう見たって怒ってるじゃないか…!)
- 須佐之男
- (怒ってるだろう……!!)
毘沙門天:一番美しく可愛らしいのはお姉様だ!! 月読:何故、あなた方は私を挟んで言い合うのです……。 須佐之男:寝言は寝て言え! 誰よりも美しく可愛らしいのはクシナダだ!!
手合わせ後。まだ余裕のある毘沙門天。
- 刑天剣姫
- もぅ、無理ぃ……。
- 毘沙門天
- 自分で相手しろなんて言って来たくせに、もう体力切れかい?
折角これから面白くなりそうだったってのにねぇ。 - 刑天剣姫
- うるさーい! あたいはまだ成長期なの!
- 毘沙門天
- 運動不足なだけじゃないかい?
- 刑天剣姫
- ちがうもん! 体はいつも動かしてる!
- 毘沙門天
- ふぅん?
だったら、もう少し成長してから喧嘩仕掛けて来るんだね。
もう暫く続けられるなら、アタシも楽しめそうだからねぇ。 - 刑天剣姫
- ……なんていうんだっけ、こういう人。戦闘狂?
- 毘沙門天
- 失礼だね。
アンタだって戦闘中は人が変わったようになるくせに。 - 刑天剣姫
- む。あたいは何も変わってないもん!
- 毘沙門天
- 自覚がないってのが一番怖いんだよ。
周りも見えてないようだったしねぇ。
そこらも成長してくるんだね。 - 刑天剣姫
- むー! 子供扱いして! 絶対、後悔させてやるんだから!
- 毘沙門天
- はははっ! アンタからの再戦、楽しみにさせてもらうよ。
刑天剣姫:はっ…ほらほらほらぁっ! まだ、まだ…っ! 毘沙門天:ほら、どうしたんだい。息が上がってるよ!
冗談で標的を変えようとした筈が。
- シヴァ
- 雨ばっかりでつまんなーい。
- カッサパ
- ほっほ、たまにはゆっくり過ごすのも良いもんじゃぞ。
それに、この時期が過ぎれば、暑い季節が来る。 - シヴァ
- …ねーねー。
- カッサパ
- なんじゃ。
- シヴァ
- 甲羅壊しても良いー?
- カッサパ
- だめじゃ。
- シヴァ
- えー。
- カッサパ
- だめじゃ。
…そんなに何か壊したいのかの。 - シヴァ
- うん。
- カッサパ
- 雨雲にでもその矢を射ったらどうじゃ。
- シヴァ
- つまらなそー。
- カッサパ
- なんじゃ、空に穴も開けられぬのか。
- シヴァ
- ! 空壊せるの?
- カッサパ
- さてのぅ。試したらどうじゃ。
シヴァ:きゃははは、穴だらけー! カッサパ:……ううむ、冗談じゃったんじゃがのぅ。
12
悪戯狐3人組から帳簿を取り返した、その後。
- クベーラ
- どうしましょう…。
- 毘沙門天
- お姉様ああああっ!!
- クベーラ
- あら、毘沙門天ちゃんじゃないですか。
ごめんなさい、今ちょっと忙しくて…。 - 毘沙門天
- それって、帳簿探しで、ですか!?
- クベーラ
- はえ? 何で毘沙門天ちゃんが知ってるんですか?
- 毘沙門天
- ああああやっぱりあの狐共!!
今度会ったらしばき倒す!! - クベーラ
- あのあの、落ち着いて。ね?
- 毘沙門天
- お姉様がおっしゃるなら…。
- クベーラ
- それで、どうして狐さんが出て来るんです?
- 毘沙門天
- お姉様の帳簿、アイツ等が盗んでたんです!
だからアタシが取り返して、持ってきたんです。 - クベーラ
- あらまぁ、そうだったんですか。
ありがとうございます、毘沙門天ちゃん。 - 毘沙門天
- い、いえ!
お姉様のためなら、これくらい…!! - クベーラ
- ふふふ、毘沙門天ちゃんはかわいいですね。
- 毘沙門天
- ~~っ、お姉様あああああああっ!
- クベーラ
- きゃあっ!? ど、どうしたんです?
そんな抱き付かなくても、私は逃げませんよ?クベーラ:あらまぁ、毘沙門天ちゃんは今日も元気ですねぇ。 毘沙門天:あああっ、やっぱりお姉様は素敵ですぅうううっ!
悪戯で落とし穴を掘った二人だけれども。
- 玉藻前
- ねぇ、妲己。
- 蘇妲己
- 玉藻ちゃん、どうしたの?
- 玉藻前
- あんた、自分がどこに落とし穴を掘ったのか、
ちゃんと覚えてる? - 蘇妲己
- え? 覚えてないよ?
なんで? 覚えてなきゃだめだった? - 玉藻前
- 覚えてないって……。
あのね、自分が引っかかるかも、とか考えてないの? - 蘇妲己
- あ、そっかぁ。
えっとねぇ、多分、ここらへんに…7個? - 玉藻前
- あんた掘るの早いわね!?
じゃなくて、なんでそんな近くに7個も掘ったのよ? - 蘇妲己
- えへへ~。
- 玉藻前
- ……何も考えてなかったのね。
まぁ良いわ。これだけあれば、その内誰かがああああっ!? - 蘇妲己
- あー、玉藻ちゃんが落ちちゃった。
ごめんねぇ、玉藻ちゃん、大丈夫~?玉藻前:謝っても許さないんだから! 蘇妲己:えぇ~? 玉藻ちゃん許してよぉ~。
陸にあがれない林黙の部下にと、ナタクが描いたが…。
- ナタク
- なぁなぁ、お前の部下って陸の上のこと良く知らないんだろ?
- 林黙
- まぁね。
魚や貝の姿をしているから、あまり陸の上にはいられないんだ。 - ナタク
- じゃあさじゃあさ、動物の絵を描いて見せたら喜ぶか?
- 林黙
- かもしれないね。
そう言えば、絵を見せるっていうのは、考えた事がなかったや。 - ナタク
- じゃあ、はい。
- 林黙
- ……君が描いたのかい?
- ナタク
- おぅ! 一番上のは自信作だぞ!
- 林黙
- ぶっ…な、ナタク、君は一体、何を描いたんだい?
- ナタク
- どこからどーみてもそれは金糸猴だろ!
- 林黙
- くっ、はははは! 金糸猴どころか、猿だとすら分からないよ!
- ナタク
- なんだとー!
- 林黙
- あ、もしかしてこれとこれが手で、こっちが尻尾かな?
- ナタク
- それは目と口だ!
- 林黙
- これが、目と口…?
ふ、はははっ、あははははっ!! - ナタク
- どこがおかしいんだよー!?
ナタク:わーらーうーなー! 林黙:ふ、くくっ…こ、ここまで独創的な絵を見たのは、は、初めてだ…!!
例え遊びでも、勝負には負けたくない。
- カーリー
- 退屈だから、アタシの相手しろよ。
- プリパス
- よくもまぁ、私に相手をしろと言ったものね。
そういうのは、シヴァにでも頼んだら良いでしょ。 - カーリー
- しょうがねぇだろ? シヴァがいねぇんだからよ。
- プリパス
- 良くないから言っているのだけれど?
- カーリー
- どうせ計画だ何だと考えるだけなんだろ?
暇潰しに付き合うくらい良いじゃねぇか。 - プリパス
- 考えるだけ、とは失礼ね。
私や部下にとっては大切なことだわ。 - カーリー
- 悪かった、とでも言えば満足か?
- プリパス
- 感情が籠ってない言葉に、意味はないわよ。
- カーリー
- …よくもまあ、直ぐに思い付くもんだなぁ。
- プリパス
- あなたには言われたくないわ。
それより、まだ続けるつもりなのかしら? - カーリー
- 楽かと思えば、そうでもねぇしな。
そろそろしまいにするか。 - プリパス
- 勝ち負けはどこで決めるつもりなのかしらね。
- カーリー
- 粘った方が勝ちに決まってるだろぉ?
- プリパス
- ……。
- カーリー
- ……。
- ──
- ──暇潰しのしりとりが終わったのは、暫く後のこと。
カーリー:さっさと降参して終わらせたらどうだ? プリパス:だったら、貴女が降参しなさいよ。
成長したいガネシュが、インドラに聞いたこと。
- ガネシュ
- (じー…っ)
- インドラ
- ……ガネシュ、わたくしに何か用ですか?
- ガネシュ
- インドラハ、ギュウニュウノンダノカ?
- インドラ
- ……はい?
- ガネシュ
- ギュウニュウノムト、オオキクナル。
インドラハ、ノンダカラ、オオキクナッタ、チガウノカ? - インドラ
- 全く、というわけではありませんけれど。
貴女程、飲んでいた覚えはありません。 - ガネシュ
- ホントウ、カ…!?
- インドラ
- このようなことで嘘を吐いても意味がありません。
特別にしていたことは、
プリパス様が計画された修行だけです。 - ガネシュ
- プリパスノ、シュギョウ……。
ソレヲヤレバ、ワタシモオオキク……! - インドラ
- 修行のお陰で、とは言っていませんが…。
っ、どこへ行くのですガネシュ! - ガネシュ
- プリパスノトコロ! ワタシモ、オオキクナル……!
- インドラ
- 待ちなさい!
そんなことでプリパス様のお手を煩わせるなど、許しませんよ!ガネシュ:ギュウニュウヨリモ、コウカアルノカ…!? インドラ:くっ、わたくしが余計なことを言わなければ…!
話を聞くのが上手い人。だが、天照の相手は一筋縄ではいかないようだ。
- 天照大神
- 迦具土!
- 迦具土
- ん? どうしたの天照?
- 天照大神
- ちょっと聞いてよ、須佐も月読も酷いのよ!
私の事をまるですぐに引き籠る駄目な子みたいに……。 - 迦具土
- それは酷いな。
天照は、こんなにいい子なのにな。 - 天照大神
- それに玉藻だって、私ばっかりからかおうとして!
まるで私が、引っかかりやすいみたいじゃない。 - 迦具土
- まったく。
天照は、賢い子なのにな。 - 天照大神
- それにね、それにね!
- 迦具土
- ああ、ああ。
天照のいい所は私が知ってるよ。 - ―
- ――8時間後。
- 迦具土
- 天照、もう夜も遅いしそろそろ眠いんだが……。
- 天照大神
- なによ迦具土!
まるで私が起きるのが遅いみたいじゃない! - 迦具土
- ああ……。
- 迦具土
- もう少し早く寝るべきだな。
迦具土:(眠いな……。) 天照大神:私の話をちゃんと聞いてくれるのは迦具土ぐらいだわ!
運動好きと運動嫌い。
- 太上老君
- なんでそんなに、やる気出しちゃってるんです?
- 迦具土
- 体を鍛えるのは、自分のペースで出来るし結果もでる。
だからこそ、やる気が出るだろう。 - 太上老君
- なら、私もマイペースに……。
- ―
- 体を球にあずけ、さらにだらける太上老君。
- 迦具土
- ダメだな。そんな使い方では効果がでないぞ。
- 太上老君
- へっ?
この使い方であってるけど? - 迦具土
- 違う。もっと体を伸ばすんだ。
ほら見ろ! こうだ! - ―
- 迦具土は自らの体を伸ばし、球を使う運動の正しい姿勢を
太上老君に示す。 - 迦具土
- ほら、少し体勢を変えるだけでもっと効果が出るんだ。
さ、やってみるといい。 - 太上老君
- いや、鍛えてる訳じゃ……。
- 迦具土
- ほら! やってみろ!
ほら、ほら、ほらっ! - 太上老君
- は、はい……。
迦具土:ほら、体を鍛えるのはいいだろう? 太上老君:つ、つかれた……。
幼い姉妹の愛情がここに。
- 刑天剣姫
- 戦姫、戦姫、次は何しよっか。
- 刑天戦姫
- 剣姫に……任せる……。
- 刑天剣姫
- うーん、どうしよっかなぁ。
って、違う違う!
今度は戦姫が決めてよ。 - 刑天戦姫
- 剣姫が……決め……て。
- 刑天剣姫
- さっきはあたいが決めたしさ、戦姫が決めたことがしたいんだっ
て! - 刑天戦姫
- 剣姫が……決めた事が……したい……こと。
- 刑天剣姫
- かっ、かかかっ、くぁわいい……。
戦姫、可愛すぎるってー。 - 刑天戦姫
- 剣姫のが……可愛い……。
……ぎゅー。 - 刑天剣姫
- よーし、よーし!
そこまで言ってくれるんなら、さいっこーに面白い事しっちゃお
-う!刑天戦姫:そんなに……されると……苦しい……。 刑天剣姫:あたいもぎゅーしちゃう!