草紙会話11~12

Last-modified: 2015-07-11 (土) 21:46:34

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11

た、食べるの…?
雨上がりによく見かけるアレを集めるトウテツ。
桃胡
 ねーねー、トウテツちゃん。
トウテツ
 なぁにぃ~?
桃胡
 何で蝸牛を捕まえてるの?
 しかもかなりたくさん…。
 雨上がった後だから見つけやすいのは分かるけど…。
 
 トウテツちゃん、そういうの飼う趣味ないでしょ?
トウテツ
 え~? 今日の晩御飯だよぉ~。
桃胡
 ……冗談でしょ?
トウテツ
 ~♪
桃胡
 いやぁぁああっ!
 そんなの絶対食べたくないー!!
 
 絶対ダメなの一杯いるって!
 流石のトウテツちゃんでもお腹壊すよ!?
トウテツ
 えぇ~?
桃胡
 えぇ~、じゃないの!
 お願いだから思いとどまってええええっ!!
 
桃胡:いっぱいいるとか、そういう問題じゃないの!!
トウテツ:だって、いっぱいいるよぉ?        
梅雨の過ごし方
憂鬱な天照と快適な月読
天照大神
 そういう時期だって言うのは分かっているけれど、
 雨ばかりが続くと、少し気分が滅入るわ。
月読
 だからと言って、
 貴女の力で梅雨を終わらせたりはしないでくださいね。
天照大神
 わ、わかってるわよ!
 後で色々起きちゃうのは、私だって知ってるもの!
月読
 それは実際に行ったことがあるから、でしょう?
天照大神
 う……。
 つ、月読は気が滅入るとは思わないの?
月読
 書物が黴びてしまわないよう注意が必要になりますが、
 常よりは静かに過ごせますから、あまり。
天照大神
 ……書ばかり読んでいて、飽きないの?
月読
 飽きませんよ。
 たまには天照も目を通してみてはいかがです?
天照大神
 わ、私だって、たまには読んでるわ!
 そうやって、全く読んでいないように言わないでもらえるかしら
 !?
月読
 おや、それは失礼しました。
天照大神
 心が籠ってないわ!!
 
天照大神:わ、私だって読書くらいするんだから!
月読:…何故わざわざ雨の日に訪れて来たのでしょう。  
紫陽花
についてのお勉強
玄武
 何で、色が違うんだろう?
──
 首をかしげる玄武の視線の先には、一株のあじさい。
 一株とはいえ、青や青紫と、色合いが異なっている。
白虎
 あぁ…均等に行きわたってないからです。
玄武
 ?
白虎
 あじさいの花…というか、萼ですけど。
 あの色は土壌によってある程度決まるんです。
 
 まあ、土壌に含まれる成分で色づくからですが。
 その成分の量が、根から送られてくるときに、
 場所によって差が出てるからです。
玄武
 ほえ~…。白虎お兄ちゃん、もう一つ聞いても良いですか?
白虎
 どうぞ。
玄武
 ええと、ガクって何ですか?
白虎
 簡単に言えば、花弁の外側の部分です。
 野菜とかのへた、と言えば分かりやすいですかね。
玄武
 え、ええ!? あれなんですか!?
 はなびらにしか見えないです…。
 
 やっぱり、白虎お兄ちゃんは、ものしりですね!
白虎
 別に、これくらい普通です。
 ……けど、僕が物知りなのは当然です!
 
玄武:きれいなお花にしか見えないのに、花びらじゃないんですね…。
白虎:結構誤解してた人、多いですよねアレ。            
悪戯策士
悪戯の考案は、彼女の担当。
華陽
 そうね…ここを、こうして…こっちで、あの子に…。
……ふふ、我ながら、中々面白いものができそうじゃない。
玉藻前
 ちょっと華陽ー!
いい加減新しい悪戯のネタよこしなさいよ!
華陽
 あら、玉藻に妲己。
丁度良いところに来たわね。
玉藻前
 ってことは…。
蘇妲己
 華陽ちゃん、良いことでもあったの?
玉藻前
 違うでしょ!
新しい悪戯の構想ができたってことでしょ!
華陽
 玉藻も妲己も、相変わらずね。
蘇妲己
 えへへ~♪
玉藻前
 …貶されてる訳じゃないけど、褒められてる訳でもないわよ。
蘇妲己
 え、そうなの?
華陽
 相変わらずの、頭に行く分のが別の場所に言ったとしか思えない言動ね。
……まぁ良いわ。新しい悪戯の案なのだけれど――。
蘇妲己
 華陽ちゃんの考えた悪戯は久しぶりだから、楽しみだね~。
玉藻前
 ちょっと妲己、遮らないでよ!
 
華陽:ふふふ、今回のは結構自信あるわよ?
玉藻前:もったいぶらないで早く教えなさいよ!
蘇妲己:どんな悪戯なのかなぁ~。
触れるべからず
それは彼女の前で口にしてはいけない話題。
太公望
 お前さんが、妲己達に悪戯の案を渡してるって言う華陽か。
華陽
 だったら何だと言うのかしら?
太公望
 いいや? 確かに、アイツ等よりは落ち着いていると思ってな。
華陽
 おだてたところで、悪戯の標的から外したりはしないわよ。
太公望
 手厳しいことで。ま、そう簡単に引っかかるつもりはないけどな
 。
華陽
 ふふ、そういう自身のある人が、実際にどんな反応をするのか。
 すっごく見たくなるのよね。楽しみだわ。
太公望
 おっと、自分から餌を投げちまったか。
 こりゃあいつから逃げる以外にも気を配らないとな。
太公望
 …それにしても、玉藻と同じくらいか?
 どうせなら妲己と同じくらいを期待してたんだが。
華陽
 ……一体何の話かしら?
太公望
 そりゃあ当然、男のロマンに決まって…って危ねっ!?
 おい、突然狐火は危ないだ――。
華陽
 ふ、ふふふ…どいつも、こいつも……。
太公望
 お、おい…?
華陽
 おんなじところばかり見おってええええ!!
太公望
 ちょ、たんま!落ち着っ…うわあああっ!?
 
太公望:あの話題は口にしちゃダメなのか…。        
華陽:どいつもこいつも……!!
水掛け
互いの一番を熱く語る二人と、巻き込まれた一人。
毘沙門天
 だーかーらー、一番はお姉様に決まってるだろ!
月読
 ……。
須佐之男
 いいや、クシナダに決まってる!
毘沙門天
 やれやれ、これだから…。
 あのお姉様の素晴らしさが分からないなんて。
須佐之男
 お前こそ、クシナダの可憐さが分からんくせに!
 月読、お前なら分かるだろ!?
月読
 私に振らないでいただきたいのですが。
毘沙門天
 はんっ、何言ってんだい。
 月読殿なら、お姉様の方が素晴らしいことが分かってるに決まっ
 てるじゃないか! ねぇ?
月読
 ……やれやれ。
須佐之男
 おい月読、どうな…ぶっ!?
毘沙門天
 ほら、だから言っ…!?
 須佐之男の顔面で弾けた水球に、にんまりと笑った毘沙門天の顔
 面でも水球が弾けた。
須佐之男
 げほっ、おい月読! 言ってる最中に何する!?
毘沙門天
 ごほっ、ごほっ……危ないじゃないか!
月読
 少しは頭が冷えましたか?
須佐之男
 ……お前、怒ってるのか?
月読
 まさか。ただ少し、騒々しいと思っただけですよ。
毘沙門天
 (どう見たって怒ってるじゃないか…!)
須佐之男
 (怒ってるだろう……!!)
 
毘沙門天:一番美しく可愛らしいのはお姉様だ!!   
月読:何故、あなた方は私を挟んで言い合うのです……。       
須佐之男:寝言は寝て言え! 誰よりも美しく可愛らしいのはクシナダだ!!       
後の楽しみ
手合わせ後。まだ余裕のある毘沙門天。
刑天剣姫
 もぅ、無理ぃ……。
毘沙門天
 自分で相手しろなんて言って来たくせに、もう体力切れかい?
 折角これから面白くなりそうだったってのにねぇ。
刑天剣姫
 うるさーい! あたいはまだ成長期なの!
毘沙門天
 運動不足なだけじゃないかい?
刑天剣姫
 ちがうもん! 体はいつも動かしてる!
毘沙門天
 ふぅん?
 だったら、もう少し成長してから喧嘩仕掛けて来るんだね。
 もう暫く続けられるなら、アタシも楽しめそうだからねぇ。
刑天剣姫
 ……なんていうんだっけ、こういう人。戦闘狂?
毘沙門天
 失礼だね。
 アンタだって戦闘中は人が変わったようになるくせに。
刑天剣姫
 む。あたいは何も変わってないもん!
毘沙門天
 自覚がないってのが一番怖いんだよ。
 周りも見えてないようだったしねぇ。
 そこらも成長してくるんだね。
刑天剣姫
 むー! 子供扱いして! 絶対、後悔させてやるんだから!
毘沙門天
 はははっ! アンタからの再戦、楽しみにさせてもらうよ。
 
刑天剣姫:はっ…ほらほらほらぁっ! まだ、まだ…っ!   
毘沙門天:ほら、どうしたんだい。息が上がってるよ!       
瓢箪から駒
冗談で標的を変えようとした筈が。
シヴァ
 雨ばっかりでつまんなーい。
カッサパ
 ほっほ、たまにはゆっくり過ごすのも良いもんじゃぞ。
 それに、この時期が過ぎれば、暑い季節が来る。
シヴァ
 …ねーねー。
カッサパ
 なんじゃ。
シヴァ
 甲羅壊しても良いー?
カッサパ
 だめじゃ。
シヴァ
 えー。
カッサパ
 だめじゃ。
 …そんなに何か壊したいのかの。
シヴァ
 うん。
カッサパ
 雨雲にでもその矢を射ったらどうじゃ。
シヴァ
 つまらなそー。
カッサパ
 なんじゃ、空に穴も開けられぬのか。
シヴァ
 ! 空壊せるの?
カッサパ
 さてのぅ。試したらどうじゃ。
 
シヴァ:きゃははは、穴だらけー!
カッサパ:……ううむ、冗談じゃったんじゃがのぅ。 

12

届け物
悪戯狐3人組から帳簿を取り返した、その後。
クベーラ
 どうしましょう…。
毘沙門天
 お姉様ああああっ!!
クベーラ
 あら、毘沙門天ちゃんじゃないですか。
 ごめんなさい、今ちょっと忙しくて…。
毘沙門天
 それって、帳簿探しで、ですか!?
クベーラ
 はえ? 何で毘沙門天ちゃんが知ってるんですか?
毘沙門天
 ああああやっぱりあの狐共!!
 今度会ったらしばき倒す!!
クベーラ
 あのあの、落ち着いて。ね?
毘沙門天
 お姉様がおっしゃるなら…。
クベーラ
 それで、どうして狐さんが出て来るんです?
毘沙門天
 お姉様の帳簿、アイツ等が盗んでたんです!
 だからアタシが取り返して、持ってきたんです。
クベーラ
 あらまぁ、そうだったんですか。
 ありがとうございます、毘沙門天ちゃん。
毘沙門天
 い、いえ!
 お姉様のためなら、これくらい…!!
クベーラ
 ふふふ、毘沙門天ちゃんはかわいいですね。
毘沙門天
 ~~っ、お姉様あああああああっ!
クベーラ
 きゃあっ!? ど、どうしたんです?
 そんな抱き付かなくても、私は逃げませんよ?
 
クベーラ:あらまぁ、毘沙門天ちゃんは今日も元気ですねぇ。   
毘沙門天:あああっ、やっぱりお姉様は素敵ですぅうううっ!       
落とし穴
悪戯で落とし穴を掘った二人だけれども。
玉藻前
 ねぇ、妲己。
蘇妲己
 玉藻ちゃん、どうしたの?
玉藻前
 あんた、自分がどこに落とし穴を掘ったのか、
 ちゃんと覚えてる?
蘇妲己
 え? 覚えてないよ?
 なんで? 覚えてなきゃだめだった?
玉藻前
 覚えてないって……。
 あのね、自分が引っかかるかも、とか考えてないの?
蘇妲己
 あ、そっかぁ。
 えっとねぇ、多分、ここらへんに…7個?
玉藻前
 あんた掘るの早いわね!?
 じゃなくて、なんでそんな近くに7個も掘ったのよ?
蘇妲己
 えへへ~。
玉藻前
 ……何も考えてなかったのね。
 まぁ良いわ。これだけあれば、その内誰かがああああっ!?
蘇妲己
 あー、玉藻ちゃんが落ちちゃった。
 ごめんねぇ、玉藻ちゃん、大丈夫~?
 
玉藻前:謝っても許さないんだから!
蘇妲己:えぇ~? 玉藻ちゃん許してよぉ~。     
ナタク画伯
陸にあがれない林黙の部下にと、ナタクが描いたが…。
ナタク
 なぁなぁ、お前の部下って陸の上のこと良く知らないんだろ?
林黙
 まぁね。
 魚や貝の姿をしているから、あまり陸の上にはいられないんだ。
ナタク
 じゃあさじゃあさ、動物の絵を描いて見せたら喜ぶか?
林黙
 かもしれないね。
 そう言えば、絵を見せるっていうのは、考えた事がなかったや。
ナタク
 じゃあ、はい。
林黙
 ……君が描いたのかい?
ナタク
 おぅ! 一番上のは自信作だぞ!
林黙
 ぶっ…な、ナタク、君は一体、何を描いたんだい?
ナタク
 どこからどーみてもそれは金糸猴だろ!
林黙
 くっ、はははは! 金糸猴どころか、猿だとすら分からないよ!
ナタク
 なんだとー!
林黙
 あ、もしかしてこれとこれが手で、こっちが尻尾かな?
ナタク
 それは目と口だ!
林黙
 これが、目と口…?
 ふ、はははっ、あははははっ!!
ナタク
 どこがおかしいんだよー!?
 
ナタク:わーらーうーなー!
林黙:ふ、くくっ…こ、ここまで独創的な絵を見たのは、は、初めてだ…!! 
暇潰し
例え遊びでも、勝負には負けたくない。
カーリー
 退屈だから、アタシの相手しろよ。
プリパス
 よくもまぁ、私に相手をしろと言ったものね。
 そういうのは、シヴァにでも頼んだら良いでしょ。
カーリー
 しょうがねぇだろ? シヴァがいねぇんだからよ。
プリパス
 良くないから言っているのだけれど?
カーリー
 どうせ計画だ何だと考えるだけなんだろ?
 暇潰しに付き合うくらい良いじゃねぇか。
プリパス
 考えるだけ、とは失礼ね。
 私や部下にとっては大切なことだわ。
カーリー
 悪かった、とでも言えば満足か?
プリパス
 感情が籠ってない言葉に、意味はないわよ。
カーリー
 …よくもまあ、直ぐに思い付くもんだなぁ。
プリパス
 あなたには言われたくないわ。
 それより、まだ続けるつもりなのかしら?
カーリー
 楽かと思えば、そうでもねぇしな。
 そろそろしまいにするか。
プリパス
 勝ち負けはどこで決めるつもりなのかしらね。
カーリー
 粘った方が勝ちに決まってるだろぉ?
プリパス
 ……。
カーリー
 ……。
──
 ──暇潰しのしりとりが終わったのは、暫く後のこと。
 
カーリー:さっさと降参して終わらせたらどうだ?
プリパス:だったら、貴女が降参しなさいよ。    
成長の秘訣…?
成長したいガネシュが、インドラに聞いたこと。
ガネシュ
 (じー…っ)
インドラ
 ……ガネシュ、わたくしに何か用ですか?
ガネシュ
 インドラハ、ギュウニュウノンダノカ?
インドラ
 ……はい?
ガネシュ
 ギュウニュウノムト、オオキクナル。
 インドラハ、ノンダカラ、オオキクナッタ、チガウノカ?
インドラ
 全く、というわけではありませんけれど。
 貴女程、飲んでいた覚えはありません。
ガネシュ
 ホントウ、カ…!?
インドラ
 このようなことで嘘を吐いても意味がありません。
 特別にしていたことは、
 プリパス様が計画された修行だけです。
ガネシュ
 プリパスノ、シュギョウ……。
 ソレヲヤレバ、ワタシモオオキク……!
インドラ
 修行のお陰で、とは言っていませんが…。
 っ、どこへ行くのですガネシュ!
ガネシュ
 プリパスノトコロ! ワタシモ、オオキクナル……!
インドラ
 待ちなさい!
 そんなことでプリパス様のお手を煩わせるなど、許しませんよ!
 
ガネシュ:ギュウニュウヨリモ、コウカアルノカ…!?
インドラ:くっ、わたくしが余計なことを言わなければ…!  
聞き上手?
話を聞くのが上手い人。だが、天照の相手は一筋縄ではいかないようだ。
天照大神
 迦具土!
迦具土
 ん? どうしたの天照?
天照大神
 ちょっと聞いてよ、須佐も月読も酷いのよ!
 私の事をまるですぐに引き籠る駄目な子みたいに……。
迦具土
 それは酷いな。
 天照は、こんなにいい子なのにな。
天照大神
 それに玉藻だって、私ばっかりからかおうとして!
 まるで私が、引っかかりやすいみたいじゃない。
迦具土
 まったく。
 天照は、賢い子なのにな。
天照大神
 それにね、それにね!
迦具土
 ああ、ああ。
 天照のいい所は私が知ってるよ。
 ――8時間後。
迦具土
 天照、もう夜も遅いしそろそろ眠いんだが……。
天照大神
 なによ迦具土!
 まるで私が起きるのが遅いみたいじゃない!
迦具土
 ああ……。
迦具土
 もう少し早く寝るべきだな。
 
迦具土:(眠いな……。)
天照大神:私の話をちゃんと聞いてくれるのは迦具土ぐらいだわ!     
もっともっと!
運動好きと運動嫌い。
太上老君
 なんでそんなに、やる気出しちゃってるんです?
迦具土
 体を鍛えるのは、自分のペースで出来るし結果もでる。
 だからこそ、やる気が出るだろう。
太上老君
 なら、私もマイペースに……。
 体を球にあずけ、さらにだらける太上老君。
迦具土
 ダメだな。そんな使い方では効果がでないぞ。
太上老君
 へっ?
 この使い方であってるけど?
迦具土
 違う。もっと体を伸ばすんだ。
 ほら見ろ! こうだ!
 迦具土は自らの体を伸ばし、球を使う運動の正しい姿勢を
 太上老君に示す。
迦具土
 ほら、少し体勢を変えるだけでもっと効果が出るんだ。
 さ、やってみるといい。
太上老君
 いや、鍛えてる訳じゃ……。
迦具土
 ほら! やってみろ!
 ほら、ほら、ほらっ!
太上老君
 は、はい……。
 
迦具土:ほら、体を鍛えるのはいいだろう?            
太上老君:つ、つかれた……。
姉妹の形
幼い姉妹の愛情がここに。
刑天剣姫
 戦姫、戦姫、次は何しよっか。
刑天戦姫
 剣姫に……任せる……。
刑天剣姫
 うーん、どうしよっかなぁ。
 って、違う違う!
 今度は戦姫が決めてよ。
刑天戦姫
 剣姫が……決め……て。
刑天剣姫
 さっきはあたいが決めたしさ、戦姫が決めたことがしたいんだっ
 て!
刑天戦姫
 剣姫が……決めた事が……したい……こと。
刑天剣姫
 かっ、かかかっ、くぁわいい……。
 戦姫、可愛すぎるってー。
刑天戦姫
 剣姫のが……可愛い……。
 ……ぎゅー。
刑天剣姫
 よーし、よーし!
 そこまで言ってくれるんなら、さいっこーに面白い事しっちゃお
 -う!
 
刑天戦姫:そんなに……されると……苦しい……。        
刑天剣姫:あたいもぎゅーしちゃう!