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壊せるものなら…
- シヴァ
- ねぇねぇ~、遊ぼうよ~
- アラク
- 私となんか遊んだって…
面白くないわよ… - シヴァ
- えぇ~つまんない~。
早く壊して遊びたい~! - アラク
- 私は不幸の女神なの…
不幸になるのよ… - シヴァ
- じゃぁ、その不幸っていうのを壊しちゃえば
いいんだね! - アラク
- え…!?
そんなの無理に決まってるでしょ… - シヴァ
- シヴァに壊せないものなんてない!
ちょっと弓取ってくるから待ってて! - アラク
- ちょ、ちょっと…
…って、行ってしまったわ… - シヴァ
- あれ?
でも、「不幸」ってどこにあるの?アラク:どうせ無理に決まってるわ… シヴァ:「不幸」ってどこにあるの? どんな形?
いかなるありがたい言葉も不運にはかなわないのでしょうか?
- アラク
- またやってしまったわ…
ほんと、私なんてどうせ… - カッサパ
- ふぉっふぉ…
そう卑下するもんじゃない… - アラク
- …あなたは…?
- カッサパ
- カッサパじゃ。
おそらく、すごく偉いんじゃよ。 - アラク
- そう…でも放っておいて…
本当のことだから… - カッサパ
- 確かに今は本当のことかもしれん…
じゃがな…
前を向いていれば…きっと… - アラク
- そんな言葉…聞き飽きたわよ…
私は不幸の女神なのよ… - カッサパ
- 幸運とて…タイミング次第では不幸じゃ…
つまり…幸運がきたときにいつでも…
い、いつでもつか…ふぁ…
へ~~っくしょい!!
つかめ…かめ…だから…ふぁ~っくしょい!
ひ、ひぃぃ…きょ、今日はもうダメじゃ…
…ま、また今度話すことにし…
へ~っくしょん… - アラク
- 汚い…
服にかかったわ…アラク:何をいったところで無駄よ… カッサパ:くぅ…いいところじゃったのに…
例の洞窟に珍しく籠ってしまったあの方
- ─
- ここは岩戸の洞窟前…
- 天照大神
- ちょっと出雲、なんであんたがここに入ってるのよ!
出てきなさい! - 出雲
- 今日は1人で静かに考えたいの。
1人にして!! - 天照大神
- だめよ。私が今すぐ入りたいの。
分かる? - 出雲
- 分からないわよ!
っていうか、三貴神の1人なのに、
しょっちゅう籠って大丈夫なの? - 天照大神
- う…
それは…
本当はだめだけど…
私は特別だからいいの! - 出雲
- なんじゃそりゃ!
- 天照大神
- 分かったわ…私が相談に乗るわ!
だからお願い、私をここに入らせ…
いえ、ここから出てきて! - 出雲
- ………
- 天照大神
- ふふん。ようやく出てきたわね。
さ、なんでも相談なさい! - 出雲
- うるさくて集中できないから
帰る… - 天照大神
- ちょっ、ちょっと!
相談しなさいって言ってるでしょ!
待ちなさいよ!!天照大神:あれ?そういえば私…なんで籠ろうとしたんだっけ? もう!忘れちゃったじゃない! 出雲:天照に相談したら悩みが逆に増えそうだわ…
食べ物に感謝する季節です
- 応龍
- ふぅ、最近雨ばかりで困るわね…
- 奇稲田姫
- あら?
雨がないとお米が実りませんよ。 - 応龍
- 見かけない顔ね。
- 奇稲田姫
- はい、奇稲田姫と申します。
高天原から参りました。
そろそろ実りに感謝する時期なんです。 - 応龍
- 私は応龍よ。
ふぅん、こんな雨に感謝…ね。 - 奇稲田姫
- はい!
- 応龍
- ふふ。
いい笑顔、かわいらしい笑顔ね。 - 奇稲田姫
- え…そんなこと…
…あ、ありがとうございます! - 応龍
- …なんだか晴れてきたわね。
- 奇稲田姫
- うふ、この季節は天気が変わりやすいですから。
- 応龍
- そうね。
それじゃぁ私は行くわ。
かわいらしい戦姫さん、またね。応龍:ふふ、ああいう子を見てると、心も晴れてくるわね。 奇稲田姫:私がかわいいだなんてそんな… 応龍さんこそ、きれいですよ。
限界突破の法を会得するには?
- ヴィシュヌ
- なぁ、カッサパの爺さん。
てっとりばやく強くなる方法教えてくれよー! - カッサパ
- ふぉっふぉー。
お前さんには、まだ早いかもしれんかの~。 - ヴィシュヌ
- え~。そんな意地悪なこと言うなよ~!
- カッサパ
- ふぉっふぉ~。
悟りを得るのじゃ。
その道に近道なしじゃ! - ヴィシュヌ
- なんだよそれ~。
それじゃぁコツでもいいから教えてくれよ~ - カッサパ
- ふむ~。
本当に限界に気づくまで、
頑張るのじゃな。 - ヴィシュヌ
- 本当の限界?
- カッサパ
- 死ぬほど努力をして、それでももう無理だ、
と思う時期が来るじゃろう。
その時まで、修行じゃ修行~。 - ヴィシュヌ
- ちぇっ、分かったよ。
じゃぁ、その時教えてくれよな。 - カッサパ
- ふぉっふぉ~。
頑張るんじゃぞ!ヴィシュヌ:限界ってなんだろう… カッサパ:今は精進あるのみじゃ
これぞ虎の中の虎、丸珠虎…?
- 丸珠虎
- ふぅ…最近俺様の威厳が
なくなってるんじゃないか?
ここはびしっと決めねぇとな… - 玄武
- あ、虎さんなのです。
こんにちは! - 丸珠虎
- ふん、俺を虎と呼ぶたぁ。
良い眼してんじゃねぇか。
俺は丸珠虎。何か用か? - 玄武
- えへ、なでなでしてもいい?
- 丸珠虎
- ふ…お譲ちゃん。
…俺に触れて…
ケガしてもしらねぇぜ… - 玄武
- (びくっ)
え…なでちゃ…ひっく…だめ…なの?
ひっく…ひっく… - 丸珠虎
- え…? あ…
そ、その…ダメってわけじゃ… - 玄武
- …ひっく…ひっく…
- 丸珠虎
- ほらほ~ら、お譲ちゃん、泣かないで。
丸ちゃん怒ってないから。
ほ~ら、このふさふさのお腹とか、
もう、た~んとなでなでしていいから。 - 玄武
- 虎さん、ありがとなのです!
わぁい、なのです! - 丸珠虎
- ニャァァ~…
玄武:虎さんあったかいのです♪ 丸珠虎:にゃんでこうなる… 俺が泣きたい…ニャァ…
気移りしやすい幸運は争いの元かもですね
- ─
- (昔のこと)
- ラクシュミ
- Zzz…
はい、分かります…ラクシュミ、頑張っちゃいます…
Zzz… - インドラ
- またラクシュミは居眠りを…
起きて、ほら起きて。 - ラクシュミ
- ふぇ…。
あたし、寝てました? - インドラ
- もう、なんでいつもそんな風なのに
成績はいいんですかっ! - ラクシュミ
- えへへ。
なんとなく勘で大体合っちゃうんです。 - インドラ
- もぅ。
でも、偶然はそんなに続きませんよ。
しっかり日々の積み重ねが… - ヴィシュヌ
- お~い、ラクシュミ!
遊びに行こうぜ! - ラクシュミ
- あ、は~い!
今行きます~ - インドラ
- あ、こら! …ヴィシュヌ!
あんまり遊んでばかりだと… - ヴィシュヌ
- うるさいなぁ。オレは遊びたいんだ。
息抜きも必要だろ?
ラクシュミも遊びたいよな?
それにインドラは過保護すぎるんだよ! - インドラ
- な…。今日と言う今日は許しません…
遊ぶなら私と勝負で勝ってからになさい! - ヴィシュヌ
- へ、いいぜ。
お前がそこまで言うなら、
まずはここで一暴れってな。 - ラクシュミ
- あわわわ…。
二人ともケンカはよくないですー!ラクシュミ:争いはよくないです~! インドラ:これもラクシュミのためです。 ヴィシュヌ:ラクシュミはオレと遊びたいんだよな?
きっと56億7千万年後には流行のファッションに…
- カッサパ
- 弥勒よ、お前さんは変わらんの。
- 弥勒
- カッサパか…
お前は…変わったなぁ~。 - カッサパ
- ふぉっふぉ~…
諸行無常…というやつじゃ。 - 弥勒
- ならば、私はさらに精進せんとな。
- カッサパ
- 修行もいいが、お主は気にならないのか?
- 弥勒
- 何のことだ?
この通り、最低限以外の欲は捨てているつもりだ…
まだ何か… - カッサパ
- ああいや、気にならないならいいんじゃ。
お主が下生する時が楽しみじゃわい。 - 弥勒
- まだまだ修行中の身。
あまり褒めんでくれ。 - カッサパ
- ふぉっふぉ~…
がんばりんしゃい。
(し、しかしあやつ本気であの姿で、世に出るつもりなのかの?
)弥勒:日頃、浅き夢に酔う事のないよう… カッサパ:うーむ。世界を救う前に騒ぎになるかもしれんの。
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皆さまのおかげです。ありがとうございます!
- 開明 天照大神
- はぁぁ…
この一年、なんだか散々な目にあったような気が… - 開明 太上老君
- 私だって動きたくないし
脱がされてばっかだったし - 開明 天照大神
- だいたい、おかしいじゃない!
1回ぐらい私が大活躍する場面が
あったっていいじゃない! - 開明 太上老君
- むしろ私は1日中ごろごろしながら、
申公豹ちゃんにお世話されるお話希望です。 - 開明 シヴァ
- シヴァはね!
この1年、友達もいっぱい増えたし、
と~っても楽しかったよ! - 開明 太上老君
- あんたモテモテだからね。しょうがないね。
- 開明 シヴァ
- この服もね、みんながかわいいって…
- 開明 天照大神
- みんな!?
…私…あいつ以外誰一人として… - 開明 太上老君
- 申公豹ちゃんに見せるつもりだったのに…
………
やる気メーターが0になっちゃった…帰る… - 開明 天照大神
- 私も…
1人でいたい気分だわ… - 開明 シヴァ
- みんな帰っちゃうの!?
え~…つまんない!
遊んでよ~!も~…
それじゃぁ、みんなこれからもよろしくね!開明 天照大神:しまったっ! 最後のトリを逃したわ… 開明 太上老君:あ~…私がゴロゴロしてるだけのイベント求む~ でも、申公豹ちゃんを絡めて…… 開明 シヴァ:い~っぱい遊ぼうね!
女性を泣かせたら自然と男性が悪者になります。
- ─
- はるか昔のこと
- 須佐之男
- おい天照、お前も面倒なやつだな~。
しばらく留守にする、
その挨拶に来ただけじゃないか。 - 天照大神
- ふん。どうだか…
どうせこれも悪戯か何かでしょ?
それなら、今すぐ証拠見せなさいよ。 - 須佐之男
- はい、これ。
大事なものだから、留守の間、
預かってくれって。 - 天照大神
- ……
- 須佐之男
- ンッヒッヒッ!
今すぐ出したぞ。嘘じゃない。
俺の勝ちだな、もう諦めろよ。 - 天照大神
- …………う……く…
- 須佐之男
- ん? どうした?
- 天照大神
- 須佐のばかー!!
- ─
- (天照大神が走り去ってしまう。
周囲の須佐之男を見る目が冷たい…) - 須佐之男
- え?…ええ!?
もしかして…俺が、悪いの?天照大神:ぐす…ぐす…別に…寂しくなんかないんだから 須佐之男:いやぁ、ちょっと留守にするだけなんだけどなぁ…
天照大神の初隠れ
- ─
- 天照大神が岩戸に籠り、
しばらく経ったある日のこと - ウズメ
- あ・ま・て・ら・すちゃぁぁん~。
みんな心配してるわよー?
でも、私が一番心配しちゃってるかも。 - 天照大神
- いいの。私のことは放っておいて…
- ウズメ
- あぁん♪
天照ちゃんの憂いを帯びた声…
か・わ・い・い…興奮しちゃう…
ねぇ…ど~う?
今の、私……と~ってもすごいのよ…?
み・て・み・た・い? - 天照大神
- 見たくないわよ!
- ウズメ
- あっはぁん…冷たい天照ちゃんの声…
ス・テ・キ…
私の心に刺さってぞくぞくしちゃう…
もう、私が耐えられないわ!
我慢できないわ!!
天照ちゃぁぁぁん!!! - 天照大神
- ちょ、ちょ、ちょっと!
待って! 入ってこようとしないでよ!!
ここは広くないのよ!! - ウズメ
- 薄暗いところで…はぁん!
狭くて…二人きり…。
…激しく踊りましょう~~♪ - 天照大神
- な、ななな、何!?
分かった、分かった! 出るから!!天照大神:あ、危なかったわ… わ、私に何をする気だったのかしら? ウズメ:うふん…もうちょっとだったのに…
応龍と燭陰の昔話
- 燭陰
- どうして燭陰ちゃんにこんな意地悪するの!?
返してよ!ねぇ返してって!
燭陰ちゃんが一人ぼっちだから悪いの?
…どうして… - 応龍
- …あなた達…、さすがに目に余るわよ。
返してあげなさい。それと、
今後一切、彼女にまとわりつかないこと。
その目…気に入らないのかしら?
別に、それでもいいわ。
挑戦はいつでも受けるわ。
私を倒すのに何人必要かしらね。
…まったく…力持つ者がやるべき事じゃないわ。
恥ずかしい…。
…ほら…燭陰、取り返したわよ。 - 燭陰
- わぁっ、ありがとう!
- 応龍
- あなたは綺麗な目をしてるのね。
- 燭陰
- にひっ。ぴかっと光るんだよ、
ほらほら! - 応龍
- ……くすっ。
- 燭陰
- ねぇねぇ、今度一緒に遊ぼっ!
- 応龍
- いいわよ。
- 燭陰
- やったー!!
応龍:真面目な人が少なくなったものね… 燭陰:応龍の方がきれい!ぴかぴかしてる!
草紙説明
- 名前
- セリフ
- 名前
- セリフ
名前:一言 名前:一言
草紙「須佐之男が悪い?」の続き。この頃はまだ…
- 須佐之男
- …あぁあ…なんで俺が悪いんだか…
ついてねぇな…
ん?あれは…
ンッヒッヒッ!かわい子ちゃんめっけ!
まだまだ、ついてるなぁ、おい!
よぅ、君、かわいいね。俺は須佐之男。
もし暇なら一緒にお話しないかい? - 奇稲田姫
- 私は奇稲田姫と申します。
これから生贄になるため、向かうのでけっこうです。 - 須佐之男
- あぁ、それならしょうがないな…
……
………生贄!? - 奇稲田姫
- はい。これも世のためお米のため、
仕方のない運命なのです。 - 須佐之男
- おいおい、どんな運命だっ!
ちょっと詳しく話を聞かせてもらおうか。
力になれるかもしれん。 - 奇稲田姫
- かくかくしかじかで…
- 須佐之男
- なるほど…じゃぁ、その蛇を倒しちまえば、
今後、生贄も必要なくなるってわけだ… - 奇稲田姫
- そ、そんな!
危険すぎます! - 須佐之男
- こう見えて三貴神と呼ばれてたりもする。
聞いたところ、勝てないわけないだろう。
それにどの道、今後も生贄が必要なら、
何もしないで生贄になるより、
一発、ぶちかました方がいいってもんさ。
それじゃぁ奇稲田ちゃん、案内してくれ。
それと、戦闘中は危ないから、
ちょいと術で櫛になってもらう。 - 奇稲田姫
- ……
…………
はい、お付き合いお願いします! - 須佐之男
- おう!
(か、かわいい) - ─
- 蛇の物怪退治は須佐之男の策略により、
見事成功する。
(詳しくは日本の神話を読みましょう) - 須佐之男
- …まぁ、いささかみっともない勝ち方かもしれんが、勝ちは勝ち
だ。
さて、この拾った剣はどうするかな… - 奇稲田姫
- い、いぇ…その…かっこよかったです。
ありがとうございます! - 須佐之男
- ンッヒッヒッ!
俺は武者だからな!
とりあえず、この剣は…天照にくれてやるか。
なんか俺が悪い事したようになってるし。
奇稲田ちゃんも来るかい? - 奇稲田姫
- はい、本来なら既に消えている身、
須佐之男様とならどこへでも! - 須佐之男
- (か、かわいい)
須佐之男:ンッヒッヒッ! 俺にかかればざっとこんなもんよ! 奇稲田姫:須佐之男様…
草紙「物怪蛇退治」の続き。
- 天照大神
- べ、別にいらないわよ、そんな物。
あんたが悪いわけじゃないし。 - 須佐之男
- 俺はそのおかげで、追い出されたんだが…。
まぁ、お詫びってことでもらってくれよ。 - 奇稲田姫
- 須佐之男様が命をかけて手に入れた物です。
私からもお願いいたします。 - 天照大神
- あら…あなたは…。
…ふ~ん、そういうことね。 - 奇稲田姫
- 申し遅れました。
奇稲田姫と申します。 - 天照大神
- 私は天照大神よ。
分かったわ。この剣、受け取るわ。
あなた達の結婚、この天照大神が認めます! - 須佐之男
- け、けけけ、結婚!!?
- 天照大神
- あら、それとも婚約だったかしら?
…しっかし、こんな短期間で…
須佐もやるわね。 - 須佐之男
- お、お、おおおれはまだ…
で、出会って…すぐで…
ほ、ほほ、ほら奇稲田ちゃんだって… - 天照大神
- そう? ほら、まんざらでもない顔だけど…?
須佐之男はどうなの? 好きなの?嫌いなの?
男でしょ、はっきりしなさい!! - 須佐之男
- え、えええ……えっと……
す、すすすすきだけど!!
すきだけど、色々順序順番がーーーー!! - 天照大神
- …あ、あら…逃げたわ…
あんなバカなやつだけど、
奇稲田姫は本当にいいの? - 奇稲田姫
- ……好き………好き………
…はい…好き…
…好き… - 天照大神
- もしもーし?
も、もしかして私の声…聞こえてないのかしら?天照大神:もし困ったら出雲に相談するといいわ。そういう相談が得意らしいの! 須佐之男:…………(な、なぜだ…奇稲田ちゃんの目を見て…急に話せなく…) 奇稲田姫:…………(なぜでしょう…須佐之男様の前では…頭がお米のように真っ白に…)
- 太公望
- 聖夜 カッサパ
太公望: 聖夜 カッサパ: