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久しぶりにカッサパを訪ねたヴァルナ。
- ヴァルナ
- フゥーハッハッハ!!!
翁よ!!久しいな!!! - カッサパ
- フォッフォッ。
ヴァルナか。
相変わらず暑苦しいのう。 - ヴァルナ
- ハッハッハッ!!!さすが我!!!
この燃えたぎる心の熱を、
隠すことができぬというわけか! - カッサパ
- フォッフォッ。
そうかもしれんのう。
ところでお主、少し見ぬ間に太ったかの? - ヴァルナ
- ブゥワカな!!!
我に限ってそのような……。
しかし、そう言われると……。 - カッサパ
- フォッフォッ。
ほれ、脇腹の辺りなんぞ危なそうじゃのう?
これはいかんのう? - ヴァルナ
- むむむむぅ!!
翁がそう言われるのであれば!!!
そうなのであろう!!!
フゥーハッハッハ!!!見ていろ翁よ!!!
我にかかれば、戻すことなど容易いことよぉおおおおお!!!
しばし待たれよ翁!!!
すぐに眩き我が肉体をご覧に入れよう!!!
では失礼する!
フハハハハ!!!
フゥーーーーハッハッハ!!! - カッサパ
- フォッフォッ。
悪いヤツでは無いんじゃがのう。
まあ、はっきり言うとめんどくさいんじゃ。ヴァルナ:フゥーハッハッハ!!! カッサパ:フォッフォッ。
いつも初々しい二人の前に、半裸の変態がやってきた。
- 須佐之男
- クシナダちゃん……、
今日も可愛いぜ。 - 奇稲田姫
- そ、そんなっ、
須佐之男様も、いつも通り素敵……です。 - 須佐之男
- クシナダちゃん……
- 奇稲田姫
- 須佐之男様……
- ヴァルナ
- フゥーハッハッハ!!!
こそばゆい!!こそばゆいなあ若者よおおおお!!! - 須佐之男
- ぬわあっ!!
- 奇稲田姫
- キャアッ!!!
- 須佐之男
- な、なんなんだテメエは……。
ま、まさか奇稲田ちゃんに手を出そうと……。 - ヴァルナ
- フゥーハッハッハ!!!
よいよい。続けるがよぉおおおおい!!!
むつみ合い、新たな命を育むことこそ
生ある者の努め。
何も恥じ入ることなどないわあああ!!! - 奇稲田姫
- なっ!!
なななななななにを言ってるんですか貴方は!!! - 須佐之男
- そそそそそそうだ!!!
俺と奇稲田ちゃんはそんな── - ヴァルナ
- フゥーハッハッハ!!!
邪魔をしたな若者よ!!!
ではさらばだ!!!
フゥーハッハッハ!!! - 須佐之男
- な、なんだったんだ……。
- 奇稲田姫
- 須佐之男様……、
あの…その…。 - 須佐之男
- な、なんだい奇稲田ちゃん?
- 奇稲田姫
- はっ、い、いえ。
な、なんでもありません!
忘れてください……。 - 須佐之男
- そ、そうか…。
- 奇稲田姫
- ……。
- 須佐之男
- ……。
(き、きまずい…!!)ヴァルナ:産み育てよ。それがお主らの役割だ。 須佐之男:奇稲田ちゃんと俺は清い交際をだな── 奇稲田姫:もう…、須佐之男様のバカ……。
悪戯狐に目を付けられた白虎の運命は!?
- 玉藻前
- ねーねー。
白虎ってさあ可愛い顔してるよねー。 - 蘇妲己
- うんっ!白虎ちゃん可愛いよね~。
女の子みた~い♪ - 白虎
- また唐突ですね貴女たちは…。
まあ、この顔で得をしていることも多いですし、
否定はしませんが。 - 玉藻前
- ふ~~ん?
というか、本当にアンタって男なの?
ちょっと見せなさいよ。 - 蘇妲己
- あっ!
蘇妲己ちゃんも見たい見た~い!
でも何を見るの~? - 白虎
- な、何を言ってるんですか貴女たちは!!
脳みそが腐ってるんじゃないですか!?
そもそも、こんな往来でする話じゃないでしょう!?
玄武がいたらどうするんですか!? - 玉藻前
- 見せればいいじゃん。
「がおー! 僕が白虎です。」 - 白虎
- …はあ。
付き合っていられませんね。
用件はそれだけですか?
それなら失礼します。 - 蘇妲己
- あ~~、白虎ちゃん行っちゃった~。
玉藻ちゃん、どうする~? - 玉藻前
- つまんないヤツねえ。
いいじゃない、減るもんじゃあるまいし。
……そぉーだっ!
イイコト思い付いちゃった!白虎:まったく。相変わらずこの人たちは…。 玉藻前:さあって、準備準備っと! 蘇妲己:白虎ちゃん、可愛いよね~♪
困っている少女を助けた太公望だが……。
- 趙公明
- う~ん、どこなのだ~。
どこいったのだ~~。 - 太公望
- おう、チビっ子!
何か探し物でもしてるのか? - 趙公明
- チビっ子じゃないのだ!
趙公明なのだ!! - 太公望
- わりぃわりぃ。趙公明だな。
で、どうしたんだ? - 趙公明
- 丸ちゃんと遊んでたら、お財布を落としちゃったのだ…。
たぶんこの辺にあると思って……。 - 太公望
- なるほどなあ。
一人で探すのはしんどいだろ?
オレも手伝ってやるよ。 - 趙公明
- ホントなのか!?
ありがとうなのだ!! - ─
- 1時間後──
- 太公望
- お~~~い!
財布を見つけたんだが、公明これか? - 趙公明
- これなのだあああ!!
見つかってよかったのだ!
ありがとうなのだ! - 太公望
- おう、よかったな。
そんじゃあオレは帰るぜ。
もう無くすなよ。 - 趙公明
- 待つのだ!
お財布を見つけてくれたお礼なのだ。
一割あげるのだっ! - 太公望
- いやいやいや。
さすがにお前みたいな子供からは
受け取れねえって……。 - 趙公明
- 公明は子供じゃないのだ!偉いのだ!
いいから受け取るのだ!! - 太公望
- わかったわかった。
そんじゃありがたくいただくよ。
じゃ、またな。 - 趙公明
- バイバイなのだ!
ホントに助かったのだ~!! - ─
- 数日後──
- 太公望
- はあ……。
財布は無くすわ、駆けにはとことん負けるわ、
ここ数日は最悪だな……。
魚の食い付きも悪いし、一体なんなんだ…。
四不像の呪いとかじゃねえよな……。趙公明:う~~~ん。どこ~~、どこにいったのだ~~ 太公望:いったい何だってんだ……
青龍の悩みを聞く白虎。
- 青龍
- う~~ん、う~~~~ん。
- 白虎
- どうしたんですか青龍。
そんなにうなって。 - 青龍
- 白虎兄ちゃん?
いや、玄武とちょっと喧嘩しちゃってさあ。
どうやって謝ろうかなあって。 - 白虎
- なるほど。
いったいどういう経緯でそんなことに?
玄武が喧嘩するということ自体が珍しいですが。 - 青龍
- あ~~、喧嘩っていうか、
オレが一方的にっていうか…。
からかってたら泣いちゃってさあ……。
悪いのはオレだし、
どうやって謝ろうかなあって。 - 白虎
- まったく……。
何をやっているんですか貴方は。
悪いと思っているなら、素直に謝ってきなさい。
玄武ならそれで許してくれますよ。 - 青龍
- それは解ってるだけどさあ……。
どんな顔して行けばいいのか……。 - 白虎
- こういうものは、時間を置けば置くほど
言いづらくなるものですよ。
そんなに言いづらいのであれば、
玄武の好物でも持っていけばどうです?
それで話しに花が咲くかもしれないですよ? - 青龍
- いいなそれ!
さすが白虎兄ちゃん!!
オレ、ちょっと行ってくるぜ!! - 白虎
- はいはい。
ちゃんと謝るんですよ。
それと、暗くなる前に帰ってくるように。 - 青龍
- わかってるって!
じゃ、行ってきま~す!! - 白虎
- ……やれやれ。現金なものですね。
まあ、子供らしいといえばらしいですが……。 - 青龍
- 白虎兄ちゃ~~ん!!
- 白虎
- おや、どうしたんですか?
忘れ物でも? - 青龍
- オレ、全然お金持ってなかった!!
白虎兄ちゃん貸してくんない? - 白虎
- はあ…。
まったく……、しょうがないですね。青龍:マズいなあ。どうしようかなあ……。 白虎:手のかかる子ほど可愛いとはよく言ったものですね。
趙公明と丸珠虎の出会い。
- ─
- それはとある山村──
- 趙公明
- ふ~、疲れたのだ~~~
ちょうどいいところに村があって助かったのだ。
せっかくだから、
ご飯まで村をみて回るのだ!
何か面白そうなことは──
って、わあっ!可愛い猫ちゃんなのだ!
可愛いのだ~~~!! - 丸珠虎
- ぬあ?
な、なんだテメーは! - 趙公明
- 私は趙公明なのだっ!
ねえ猫ちゃん、一緒にお出掛けしよっ? - 丸珠虎
- おい、俺様を誰だと思ってる?!丸珠虎様だっ!
しかも猫じゃねーよ虎だよ。俺様に惚れちまったか?
だが、俺様はココの頭だからな。行かれねーよ。 - 趙公明
- 丸珠虎様?なら、丸ちゃんで決まりっ!
丸ちゃん可愛いから気に入ったのだっ!
それにね?そのお腹……絶対触りたいのだ! - 丸珠虎
- なん……だとっ!?俺様のお腹が触りたいだと?
おいっ、近づくんじゃねー!!
やめろ、俺様の腹をさわ……ニャアア~ - 趙公明
- はい!
趙公明と一緒にお出掛けしよっ!決まりなのだっ! - 丸珠虎
- おい待て!
わかったから尻尾を引っ張るな!
待て!待てって言って…ニャアアアアア!!趙公明:可愛い猫ちゃんなのだ~~!! 丸珠虎:猫じゃねーよ虎だよ!!
太上老君と申公豹。いつもの光景。
- 太上老君
- だるい~、ねむい~、何もしたくない~
- 申公豹
- 老君様!またごろごろして!
もうお昼なんですから、いい加減に起きてください! - 太上老君
- う~~~ん、あともう1時間だけ…
- 申公豹
- ダメです!!
そう言って、いつもず~っとごろごろしてるじゃないですか!
お布団も干さないといけないんですから、
早く起きてください!! - 太上老君
- じゃあこうしよう。
申公豹ちゃんがチューしてくれたら起きる。
むしろ起きざるをえない。 - 申公豹
- なななな、何を言ってるんですか!
なんで私がそんなことを……!! - 太上老君
- チューしてくれないと起きないも~ん。
布団を干したいんでしょ?
さあ!! - 申公豹
- …布団を干せなくて困るのは老君様なので別に……。
- 太上老君
- マジすかそれは盲点だった……
- 申公豹
- はあ…。
このまま起きなければお昼も抜きですね。
寂しいですが、私一人で食べましょう。 - 太上老君
- ままま待って!
起きる!起きます!!
申公豹ちゃんに、
そんな寂しい思いをさせるわけにはいかないでしょ! - 申公豹
- もう…、やっと起きてくれましたね。
何か食べたい物はありますか? - 太上老君
- 申公豹ちゃんを食べたいです!!!
- 申公豹
- なに言ってるんですかあああ!!!
申公豹:酷い日常ですね……。 太上老君:老君家の日常です。
天照が抑えきれない胸の内を明かす。
- 太上老君
- やっほー。
天照からお呼びがかかるなんて珍しいね。 - シヴァ
- シヴァもいるよ~~!
今日はみんなで何を壊すの? - 天照大神
- 二人ともよく来てくれたわね。
シヴァ、ちなみに今日は何も壊さないわよ? - シヴァ
- え~~~!!!
そんなのつまんないーーーー!!
何か壊そうよ~~!! - 天照大神
- いいからまずは話を聞きなさい。
今日集まってもらったのは他でもない、
私の扱いについてよ。 - 太上老君
- なにそれ。
- 天照大神
- なにそれじゃないわよ!!
最初こそメインの扱いを受けていたけれど、
今の状況は何よ!?
広告バナーからも消えて、
某所では老君と入れ替えられて、
立ち絵すら無いのよ!? - 太上老君
- まあそれは大人の事情があるんじゃない?
クリック数とか。 - 天照大神
- 何よそれ!知らないわよ!!
なんであなたばっかり扱いが大きいのよ!? - 太上老君
- 一番人気だから?
- シヴァ
- 太上老君は一番なの?
シヴァはシヴァは? - 太上老君
- よくわからないけど、
結構人気はあるんじゃない? - シヴァ
- へえ~、そうなんだ!
ところで人気って何?
壊していい物なの? - 太上老君
- いや人気を壊しちゃダメでしょ……
まあほら、何かあるんじゃない?
「天照覚醒…、彼女の岩戸が遂に開かれる!!」
みたいな強化イベントとか。 - 天照大神
- そ、そうかしら?
というかいいわねそれ。
気にいったわ。 - 太上老君
- まあ無いと思うけど。
- 天照大神
- むかああああ!!!
もういいわよ!
そうやって二人して私を笑ってればいいじゃない!!
もう岩戸から二度と出てこないんだから!!
引きとめても無駄なんだから!!
ひ、引きとめても無駄だからね! - 太上老君
- (うわ、めんどくさ。引き止めて欲しいんだろうなあ…。
はあ…、しょうがない。)
うん、わかった。
じゃあ私も疲れたし帰る。
じゃあね。 - シヴァ
- 太上老君は帰っちゃうの?
何も壊さないならシヴァも帰るね~~。 - 天照大神
- え、ちょっと!?
あれ?ね、ねえ待ちなさいよ!
この私が頼んでるのよ?
待つのが普通でしょう?
ちょっと、本当に帰るの?
……
待ってってばああああ!!!!天照大神:いったいどういうことよ!! 太上老君:そんなこと言われましても……。 シヴァ:シヴァだよ! 今日はみんなで何を壊すの?
6
須世理に絡まれた月読だが…。
- 須世理姫
- 月読!
私と勝負しなさい!!
今日こそは貴方に勝ってみせるわ!! - 月読
- 須世理、また貴女ですか。
こりない人ですね。 - 須世理姫
- うるさいわね。
今まで受けた屈辱、何倍にもして返してあげるわ! - 月読
- やれやれ。そんな顔をしては、
せっかくの奇麗な顔が台無しですよ? - 須世理姫
- はんっ!
そんなことで私が引くとでも?
ウブな女じゃあるまいし、舐めないで欲しいわね。 - 月読
- とんでもない。
貴女は本当に魅力的な女性ですよ。
貴女が何度もこうして会いに来てくれるのは、
もしや私を好いてくれているのでは…、
と思ってしまうほどには。 - 須世理姫
- はあっ!?
そんなわけないでしょう!?
自意識過剰も大概にしなさいよ。 - 月読
- それは失礼しました。
ですが、それもいたしかたなきこと。
私も男です。こう何度も足しげく通われては、勘違いするなとい
うほうが無理な話でしょう。貴女は、それほど魅力的ですから。 - 須世理姫
- …貴方、頭でも打ったの?
前からおかしな奴だとは思っていたけど、
今日は輪をかけて酷いわね。 - 月読
- 貴女の美しさがそうさせるのでしょう。
私がおかしいというのであれば、
それ以外にはありえません。 - 須世理姫
- はあ…。興が冷めたわ。
今日のところは引いてあげるけど、
次に会うときは覚悟しておくことね。 - 月読
- 行ってしまわれるのですか?
それは残念です。 - 須世理姫
- もういいわよそんな小芝居。
はいじゃあね。
…ふん、どうせ他の女にも
同じような言葉を吐いてるくせに……。 - 月読
- ……
さて、次はどうかわしたものでしょう……?月読:彼女には困ったものです。 須世理姫:月読…、本っ当に気にくわない男だわ。
悪戯の標的が白虎になった理由とは…?
- 可憐 白虎
- まだ他にも被害者がいるのであれば、僕だって少しは我慢します
けど…何で、何で僕だけなんですか! - 蘇妲己
- だってだって、白虎ちゃん以外に似合いそうな人いないんだもん
。 - 可憐 白虎
- 僕以外にもいるでしょう!
- 蘇妲己
- ええ~?
でもでも、須佐ちゃんがそういう服着ても似合わないと思うよ? - 可憐 白虎
- 何でそこで須佐之男を出すんですか、貴女は…。
- 蘇妲己
- だめなの? ならヴァルナちゃん? 名前は可愛いけど…。
- 可憐 白虎
- ……。
- 蘇妲己
- 太公望ちゃんもあんまり似合わなさそうだし…。
カッサパおじいちゃんも…。
やっぱり、可愛くて似合うのは白虎ちゃんだけだよ? - 可憐 白虎
- 名を挙げられないことに同情するべきなのか、それとも被害に合
いそうにないことを恨むべきなのか…。 - 蘇妲己
- え? え? 他にだれかいた?
…あっ、思い出した!
渾沌ちゃんだ! でも、渾沌ちゃんって男の子? 女の子?
ねえねえ白虎ちゃん、どっち~? - 可憐 白虎
- はぁ…。僕だって知りませんよ。
可憐 白虎:何で僕だけが…。 蘇妲己:だって可愛いんだもん~。
女装だけでは終らない。
- 百花仙子
- だから殿方は、信じられません…!
どこからどう見ても女の子じゃないですか!! - 可憐 白虎
- 僕は男です! もう放っておいてくださいよ…。
- 百花仙子
- こんな可愛らしい方を放っておくことなんてできません!
…ああ、でも殿方なのですよね…。 - 百花仙子
- そうだ! この機に女の子になりませんか!?
- 可憐 白虎
- さも名案かのように言わないでください!
脳みそ腐ってるんじゃないですか!? - 百花仙子
- ふふ、ある意味では腐ってるかもしれませんね。
さあさあ、女の子になって、花園を作りましょう? - 可憐 白虎
- なりませんし作りません! 何なんですか貴女は!?
- 百花仙子
- あらあら、私としたことが。名乗っていませんでした?
- 可憐 白虎
- そういうことではなく…!
ああもう、非常に不本意ではありますが…っ。 - 百花仙子
- 逃げ出すだなんて…。
ふふふ、萌えますわ♪ 絶対、女の子にしてあげます!百花仙子:わぁ…すっごくかわいいです! 可憐 白虎:全っ然、嬉しくないです!
タイミングが悪いと、お互いに…。
- パルヴァ
- あの、シヴァ!
- シヴァ
- あー、パルヴァだ! ねーねー、一緒に遊ぼうよ!
- パルヴァ
- 遊ぶのは良いんですけど…その、シヴァ。
- シヴァ
- どうしたの?
- パルヴァ
- え、ええと…あの、その…。パ、パルヴァと、一緒に…。
- シヴァ
- 一緒に? …あっ、ガネシュだ! ガネシュも一緒に遊ぼー!
- パルヴァ
- ……。
- ガネシュ
- エ……エエ、ト…。
(ナンダカ、パルヴァ、コワイ。マズイタイミング、ダッタカ…
?) - パルヴァ
- なんでいつも、邪魔が入るの…!
- シヴァ
- ? パルヴァ、何か言った?
- パルヴァ
- ! な、何も、言ってない、です。
……シヴァは、ガネシュも一緒の方が楽しいんですか? - シヴァ
- うん! みんなで一緒に遊んだ方が楽しいよ!
- パルヴァ
- そう、ですか…。
- ガネシュ
- ソノ…パルヴァ、スマナイ。
コンドハ、ジャマシナイヨウ、チュウイスル。 - パルヴァ
- ……シヴァが楽しいなら、我慢します。
だけど、次に邪魔したら、絶対に許しません…! - シヴァ
- 二人とも、なに話してるのー? 早く遊ぼうよー!
パルヴァ:また、邪魔が入る…! シヴァ:みんなで遊ぼー! ガネシュ:ジャマスルツモリハ、ナカッタ…。
好きじゃないと言いつつ、パルヴァの前に現れるカーリー。
- パルヴァ
- また、カーリー…!
- カーリー
- シヴァのところに行くつもりだったんだろう?
残念だったなぁ。アタシに見つかっちまって。 - パルヴァ
- っ、どうしていつもいつも、パルヴァの邪魔するの!?
- カーリー
- そりゃあ、アタシが楽しいからに決まってるだろう?
- パルヴァ
- パルヴァは全っ然、楽しくない…!どこかへ、行って…!
- カーリー
- なんでアタシがどこかに行かなきゃいけねぇんだ。パルヴァが道
を変えりゃあ良いだろ。 - パルヴァ
- きらいきらいきらい、カーリーなんて…!
絶対に、シヴァは渡さないんだから…!! - カーリー
- ……。
…クハハッ、良いねえ。シヴァの前じゃ大人しくて、他の奴等に
対しては興味すら抱かない癖にさあ。
このアタシにだけ、嫌悪むき出しにして、思いっきりつっかかっ
てくるんだ。
まだまだ、アタシを楽しませてもらわないと。
なぁ…パルヴァ。パルヴァ:カーリーなんて、だいっきらい…! カーリー:ハハッ楽しいねえ!
インドラを見つけ、いつものように勝負を挑むが…。
- ヴィシュヌ
- 見つけたぞインドラ! 今日こそ俺が勝つ!
- インドラ
- また貴女ですか。わたくしは忙しいのです。
邪魔をしないでください。 - ヴィシュヌ
- 忙しいっていったって、どうせプリパスの修行計画が
狂ってないか見回るだけだろ。 - インドラ
- プリパス様の命は、わたくしにとって何よりも優先すべきこと。
貴女との勝負をしている暇はありません。 - ヴィシュヌ
- だーもー、相変わらず頭固いな!
こうなったら問答無用だ! - インドラ
- ですから、邪魔をしないでくださいと言っているのです…!
- ヴィシュヌ
- へへっ、甘…って、どぅわああああ!?
- プリパス
- …あら、綺麗にあしらったわね。
流石はインドラ、と言ったところかしら。 - インドラ
- !! プリパス様…み、見ておられたのですか?
申し訳ございません、まだ見回りが終わっていないのです…。 - プリパス
- 構わないわ。貴女の良い動きが見られたもの。
- インドラ
- そんな、わたくしなどまだまだです。
- プリパス
- 謙遜しなくても良いわ。貴女は私の自慢の部下。
今後も期待しているわよ。 - インドラ
- はい…!
ヴィシュヌ:勝つまで諦めねーからな! インドラ:わたくしは忙しいと、何度も言っているのですが…。 プリパス:良いタイミングで通り掛かったようね。
どこかへ観光に行こうと思った窮奇は、渾沌に問う。
- 窮奇
- 渾沌や、どこへ行けば面白いものを見られると思う?
- 渾沌
- またどこかへ観光しに行きたくなったんですか?
- 窮奇
- そうじゃ。だが、どこへ行こうか迷っておってのう。
- 渾沌
- 前回は確か、随分と南の方へ行ったんでしたっけ。
- 窮奇
- うむ。見慣れぬものが多く、中々に面白かったぞ。
- 渾沌
- なら、今度は北の方に行ってみては?
- 窮奇
- しかし、この時期に北へ行くというのものう…。
- 渾沌
- あ、冬が終わったばかりでしたね。
では東に行っては? - 窮奇
- その理由は?
- 渾沌
- 適当に言いました。
- 窮奇
- カカッ、お主らしいのぅ。
しかし行き先を迷っておったところじゃ。
なれば次はお主の言うとおり、東に行くとしよう。 - 渾沌
- お土産、期待してます。
- 窮奇
- 共に行くと言わぬのがまた、お主らしい。
行き先を決めてもろうた礼に、何か見繕うとするかの。 - 渾沌
- 食べ物はやめてくださいね。
トウテツ姉さんが嗅ぎつけますから。 - 窮奇
- カカッ、案ずるでない。
トウテツのことは、わらわもよぉく知っておるからのう。窮奇:もはやこれは衝動じゃな。 渾沌:お土産、楽しみです。
あの人に逃げられたところへ通り掛かったのは。
- 四不像
- またどこかへ…っ、
太公望様の、ばかああああっ!! - 月読
- おや、どうされました?
- 四不像
- あ、いえ、すみません。
お見苦しいところをお見せしてしまい、申し訳ございません。 - 月読
- いえいえ、構いませんよ。
このような時に通り掛かったのも、一つの縁。
私で宜しければ、愚痴くらいは聞きましょう。
事情を存じてはいませんが、だからこそ、
溜めて込んでしまったものを吐き出しやすいと思いますし。 - 四不像
- そう、ですね…。
ではお言葉に甘えさせていただきます。 - ──
- ───1時間経過───
- 四不像
- ──というわけで、
あのように叫ばずにはいられなくて…。 - 月読
- そうでしたか。…貴方の話を聞く限りでは、
最初から避けられていた、というわけではないのですね。 - 四不像
- はい…。
ですが何故急にそのような態度を取られるようになったのか、
原因が分からなくて…。
…私は、あの方に嫌われてしまったのでしょうか。 - 月読
- 私は憶測でしか事を言えませんが。
その方にも何か考えていることがあって、
そのように行動しているのではないでしょうか? - 四不像
- 考えている、こと…。
- 月読
- 流石に何を考え、そのように行動しているのかまでは、
分かりませんが。ですが…少なくとも、その方が貴女を
嫌いになった訳ではないと思いますよ。 - 四不像
- だと、良いのですが……。
でも、何かあるのならば、どうして話して下さらないのでしょう
…。 - 月読
- …月が出ていようと出ていなかろうと、
関係なく、夜は明けるものです。
まだ時期ではないが故の行動であるならば、
どのような晩でも必ず夜明けが来るように、
その方が貴女と向き合う時も、来ると思いますよ。 - 四不像
- そう、ですね。…私も、そう思いたいです。
……なんだか少し、楽になった気がします。
話を聞いて下さって、ありがとうございました。
では、これで失礼します。 - 月読
- ……彼女の夜明けは、まだ先になるのでしょうかね?
- 太公望
- …………当分は、な。
四不像:何故いつもいつも私をから逃げるのですか…! 月読:何かを考えているが故、の気がしますが。 太公望:……。