妃槍凛裏のサディヘンカウン

Last-modified: 2016-03-25 (金) 07:10:41

12/11/02(金)23:33:51 No.8857858 del

緋杖の怪人(ゲルトフリート)

『浄禍』と呼ばれる輝く異形が生物や人工物を消滅させていく滅亡寸前の世界に現れた
仮面のような顔と硬く冷たい身体を持つ無言の怪人
浄禍を唯一消滅させうる『孔』を穿つことが出来るが
そのためには浄禍を退け生存者らを守っている奇跡『帝槍』とその持ち手を
先端がバラバラに伸びた喋る杖『サディヘンカウン』が取り込まねばならない
帝槍は心の強き女だけ持つことができ、彼女らは周囲の人々の最後の希望である
彼女らの精神のタガを外すことで覚醒した帝槍をサディヘンカウンの切っ先とし、
持ち手を貫いて『裏返す』までは、怪人と杖は人々を救うどころか平穏に敵対する
かくして緋杖の怪人は槍在るところに現れ、人々の希望を奪い人々の脅威を排除していく
「――――……」
『さァ、心を委ねるがいい!オマエの強さはもう無駄だ!』

12/11/02(金)23:36:07 No.8857870 del

ナフルオーリャ・マレイニス(18歳)

銀髪に引き締まった身体を持つ『帝槍の妃』の一人
長髪を後ろで留め、白い鎧に薄紫の外套を羽織り、ウイングのついた馬上槍を持った騎士
元々は時代に取り残された武門の貴族令嬢で、
閑職である辺境の防衛隊長の椅子にただ座らされているだけの日々に不満を持っていた
浄禍が現れ帝槍を持ったことで、不意に理想の弱者を守る騎士的立場を得ることとなり
帝槍により馬もなくその身一つで駆け抜け、浄禍を吹き飛ばすランスチャージを行う
力強く正義感に溢れるが、現状に生きがいを感じてしまっていることに微かな罪悪感を持つ
『裏返った』あとの彼女はもはや怪人と自分以外を守ることはない黒騎士となるだろう
サディヘンカウンが呼ぶ帝槍名は『破局を打つもの(フェイタルパルス)』

12/12/08(土)19:54:49 No.8984480 del

ガールマルー・ドゥ・ダ・ルチュ(29歳)

高身長を純白のドレスで包み、宝冠を頭に載せ、王笏のような短槍を持つ女性
辺境の強国ルチュ王国の王妃だったが
首都以外が浄禍の災厄で滅び、領土を守ろうと遠征した王も消息不明なため、
滅亡一歩手前で『帝槍の妃』として目覚めた彼女が都市国家アカ・ルチュの暫定女王である
自分を中心に暗闘する首脳部たちに振り回されており、夫への思慕だけが心の支え
本来は知的で年下の王を良く支えた淑女だが、
現在は防衛に出撃する時のみ諸々のストレスから解放される始末で、険のある表情が多い
噂の『緋杖の怪人』が都で捕縛されたので王城の牢に入れて尋問を開始するも
宮廷・戦闘双方について怪人の持つ喋る杖の助言が役に立ち、虜囚に依存するようになっていく
帝槍『王者の転輪』は一突きするだけで遠隔地に無数の回転する穂先を発生させる範囲攻撃型

12/12/17(月)14:28:10 No.9013257 del

『語り屋』ヴォート・ヴァンへヴン(16歳)

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『語り屋』ヴォート・ヴァンへヴン(16歳)
八丁のフリントロックを腰に刺した『鎧男』
村落を渡り歩き、文明を破壊する異形『浄渦』の情報を売って生計を立てている

幼い頃に『浄禍』に襲われて生き残った稀有な人間で
その肉体は『溶け』、半ば鎧に張り付いている
自らを 助け/突き落とし た緋杖の怪人を捜し求めているが
その動機は本人にもいま一つ理解できていない
記憶も定かではなく、実際の所は自分の性別もよく判っていない

胸甲の下に仕込んだ九丁めの銃は帝槍を鋳潰して仕上げた不思議の逸品で
滞空後、照準の先に向かう輝く穂先を無限に打ち出す

16/03/04(金)21:12:32 No.12751885 del

『看守』エリーエン・ユカイエ(20歳)

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近付くもの一切を幽閉する異空間『残虐叫展(GoreScreamingShow)』を
唯一コントロールする事のできる目つきのきつい女
浄禍と呼ばれる存在すら幽閉できる事から祭り上げられた彼女は
やがてその力を人間にも使い、独裁的な統治に至っている
華美を好み、同時に他者にはそれを許さないため
彼女と彼女の集団は遠目に見てもそれと判るほど歪である
緋杖の怪人の噂を聞き、それを征しより確固たる権勢を確立するため
怪人の到来を心密かに待ち望んでいる