香井 固通

Last-modified: 2012-08-13 (月) 21:53:53
香井 固通(がい かたみち)

戦国時代、生まれ育った領地の村を守る為に戦い続けた地侍がいた。
やがて太平の世が訪れ、自分の役目が終わったのを確信したかのように永眠したが、
死してなお村を守るべく、鎧兜を着けたまま埋葬するようにとの遺言を残す。
…時は流れ、朽ちた鎧兜と青白い炎を纏った骸骨武者の姿で平成の世に甦った。
外見こそ恐ろしい姿となってしまったが、故郷の山河と子供の笑顔が好きな生前の人柄は変わっていない。
別に無念や怨念があるわけではないのだが…と、骨だけの首をかしげながら、
台風で倒れたお地蔵さんをこっそり直したり、山で遭難しかけた登山客を助けたりして暮らしている。
いざ戦いとなれば土中に400年あっても錆一つない愛槍「龍骨」を、やはり生前と変わらぬ膂力で振るう。
11/05/06(金)19:03:42 No.6527909