お約束/ピギュ

Last-modified: 2022-07-28 (木) 12:51:46

全文

オルガ「ビスケット……お前あのとき、何を言おうとしたんだ……?」
(部屋の戸が開く)
オルガ「ミカ……」
三日月「待ってるよみんな」
オルガ「……ビスケットがよ、言ったんだ。鉄華団を降りるって。俺は自分から危険な道ばかり進もうとするんだってよ。だとしたら、あいつは俺に殺されたってことだよな……」
三日月「オルガ、次は俺どうすればいい?」
オルガ「勘弁してくれよミカ……俺は……」
三日月「ダメだよオルガ、俺はまだ止まれない」
オルガ「待ってろよ……」
三日月「教えてくれオルガ」
オルガ「待てって言ってるだろうがピギュ
三日月「ここが俺たちの場所なの?」
オルガ「……!」
三日月「そこに着くまで俺は止まらない、止まれない。決めたんだ……あの日に、決まったんだ」
三日月「ねえ、何人殺せばいい?あと何人殺せばそこへ着ける?教えてくれオルガ。オルガ・イツカ。」
三日月「連れて行ってくれるんだろ?俺は次、どうすればいいんだ!
オルガ「放しやがれ!
オルガ「ああ分かったよ!連れてってやるよ!どうせ後戻りはできねぇんだ、連れてきゃいいんだろ!途中にどんな地獄が待っていようと、お前を……お前らを……俺が連れてってやるよ!
三日月「ああそうだよ、連れてってくれ。次は誰を殺せばいい?何を壊せばいい?オルガが目指す場所へ行けるんだったら、なんだってやってやるよ」
(雷鳴)

鉄血のオルフェンズ

ミレニアム島でのギャラルホルンとの戦いでビスケット?を失い、彼とのすれ違いを解消できないままになってしまったことも相まって、オルガは部屋に引きこもり塞ぎ込んでしまう。三日月?はそんなオルガに迫り、上記のやり取りを行ってオルガを奮い立たせる。そして、鉄華団は再び前へと進み始めることとなる。
ビスケットを失った鉄華団が、暴走して滅びの道を歩み始めるその始まりと言うべきシーンである。

項目名の「ピギュ」は、このやり取りの中でミカがオルガの胸ぐらを掴んだ時のオルガの唸り声のようなもの。転じて、「(ミカが)オルガの胸ぐらを掴む」行為そのものを指す。

異世界オルガシリーズ

鉄血屈指の名シーンの一つであるため、項目名の「ピギュ」を中心に異世界オルガシリーズでも頻繁に使われる。それも大方ギャグシーンとして。そのため、原作とは違うニュアンスで使われるセリフが多い。
その使い方は多岐に渡り、以下に使用頻度が比較的高いものの例を示す。もちろん下記以外にも用途はあり、もはやオルガとミカによる漫才の域にある。

「待ってるよみんな」

異世界においても、何かショッキングな出来事があるとオルガは凹んで部屋に籠ってしまうことがある。その度にミカがオルガの前に現れ、このセリフから始まる原作通りの一連の会話によってオルガを再起させる。シリアスなシーンで御用達のセリフ。
原作の会話がほぼ無編集で使用されることがしばしばあり、「素材の味を楽しむ」といったコメントが為されることも。

ギャグシーンで使われる場合は、「みんな」は画面の前の視聴者のことを指し、「(お約束を)待ってるよみんな」というニュアンスになる。

「勘弁してくれよミカ……」

オルガが何かをやらかして、ミカに制裁を加えられそうになった際に使用する。
後半の「ミカ」を省略し、「勘弁してくれよ」の形で使われることもある。この場合、オルガが理不尽な目にあって死にそうになったときに使用されることが多い。どちらにしろ、異世界オルガシリーズにおけるオルガの不遇さを象徴するネタであろう。

「ダメだよオルガ」

ミカがオルガを制止する際に使われる。ミカの(異世界オルガシリーズにおける)風紀委員としてのキャラクター性を象徴している。
別のシーンのセリフ*1と組み合わせて、「ダメだよオルガ。それはダメだ。」という形で使われることも多い。

「待ってろよ……待てって言ってるだろうが!」

判断の時間的猶予を与えられず、理不尽な目に遭ったときにオルガが放つセリフ。急に攻撃が飛んできて巻き込まれそうになった時や、何かを勝手に決められそうになった時など使われる場面は多い。やはり異世界においてオルガは不遇なことが多いようだ。

ピギュ

先述のとおり、ミカがオルガの胸倉を掴む際のオルガの声。異世界においては、ミカがオルガに怒っているとき、オルガを諫めるとき、オルガにどこかに連れて行ってほしいとき、感情が高ぶったときなどにオルガの胸倉を掴む。最後のは完全にとばっちりじゃねぇか……
三日月が「待てって言ってるだろうがピギュ」という風に原作通りにオルガの台詞に被せて掴みかかるほか、何の予備動作もなしに急に胸倉を掴むこともある。あまりに連続でピギュられすぎてオルガがシェイクに耐えられず死んでしまうことも。
ミカに限らず、転生先のキャラクターなど他のキャラがオルガの胸倉をつかんでくることもある。また、この声のCVは分かりにくいため、オルガ以外のキャラが胸倉をつかまれることも稀にある。

汎用性がかなり高く、他のお約束ネタと組み合わせて使われることが多い。

「教えてくれオルガ」

異世界において、何かわからないことがあったときにミカがオルガに尋ねるときに使われる。結構ガチのトーンで尋ねる様がシュール。オルガも何でも知っているわけではないので残念ながら答えられない場合が多い。勘弁してくれよミカ……

「連れて行ってくれるんだろ?」

どこか行きたい場所があるときにミカがオルガに向って放つセリフ。基本的に後述の「ああ分かったよ!連れてってやるよ!」につながる。
稀にとても行けそうにない場所に連れて行ってほしいと無茶振りをされるときがあり、オルガはその無茶ぶりに答えようと無茶をして死んでしまう。

「放しやがれ!」

ミカをはじめとして、誰かに掴まれたときにオルガが振り払うときのセリフ。問答無用で相手を壁に叩きつける強力な技だが、相手が強気の場合は手痛い反撃を受けたり即座に掴みなおされたりしてしまうこともしばしば。

「ああ分かったよ!連れてってやるよ!(中略)お前を……お前らを……俺が連れてってやるよ!」

ミカに連れて行ってくれと頼まれた時や、転生先のキャラクターがどこかに行きたい、行かなければならないといった状況にあったときにオルガが放つセリフ。かなり乱暴な口調であるため、「キレ芸」などと称される。ギャグシーンでもシリアスなシーンでも使われ、汎用性がかなり高い。
やや改変して、「ああ分かったよ!やるよ!」といった形で使われることも。こちらは基本的に無茶ぶりを要求されてヤケクソになった時のセリフである。


*1 第37話において、ハシュマル相手にオルガが三日月の代打として出撃しようとしたのを止めるセリフ