メカニック/モビルワーカー

Last-modified: 2021-08-06 (金) 06:28:52

ガンダムシリーズに登場する作業用マシーンで、『MW』と訳される。
本項目においては『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』におけるものを解説する。

概要

人類の約半数を激減させた厄災戦後の世界情勢において、MS(モビルスーツ)の動力炉となる「エイハブ・リアクター」の製造技術がギャラルホルン(以下GH)に独占されていることから世界各地で配備・運用される、ローラーを備えた三本足が特徴の水素エンジンで駆動する車両型マシーン。
兵器はもちろん資材運搬といった幅広い用途での運用が行われており、 運用環境に合わせた改良も容易でなおかつMS以外では数少ないエイハブ・ウェーブの影響下でも支障なく活動できるのが利点。

コストパフォーマンスの観点からMSよりも数を揃えやすいが、ナノラミネートアーマーで防御を固めたMSに対してはその機体質量の差もあって不利に立たされる事が多く、MS戦に於いては後方支援や露払い、囮役といった裏方仕事を担う事になる。
しかし一方、エイハブ・リアクターの使用に制限が加えられている都市部では主力兵器としての座を確固たるものとしており、GHも都市部への出動の際にはMWの運用を基本とする。

各機種解説
  • CGS/鉄華団
    CGS(クリュセ・ガードセキュリティ)が使用していた機種で、CGSが鉄華団と名を改めた後も変わらず運用されている。
    武装は機体両脇に備えるマシンガンとミサイルポッドとキャノンの選択式で、ローラーをスラスターに換装して推進剤タンクを搭載すれば宇宙でも運用が可能。
    既に旧式化しており機体サイズも小さいが機動性は高く、参番組の機体は阿頼耶識システムで運用されることもあってか他勢力の機種を翻弄する活躍を見せた。
  • 鉄華団(新型)
    第二期(通算第26話以降)にて鉄華団が主に使用する機種。
    以前使用していたものとフォルムは似ているが大型化されており、武装もマシンガンとミサイルポッドを同時装備と充実している。
    本社が阿頼耶識システム施術の義務化を撤廃したため、主に施術を受けていない新人団員が操縦士と砲手の二人一組で運用する。
  • ギャラルホルン
    武装は上部のキャノンと下部の対人用チェーンガン(ミサイルポッドを装備した機体もいたためおそらく選択式か?)。
    他の機種よりも大型で出力が高く、作中でも印象深い活躍をしている。
  • ユニオン
    木星の重工業メーカーが製造している新鋭機で、武装は上部の旋回式砲塔とグレネード。
    数多くの勢力が自衛用に購入しており、ドルトコロニーの労働組合でも購入できたところを見るに非常に安価な機種だと思われる。
    鉄華団も地球降下後に戦力増強のため多数購入しエドモントンでの戦いで運用。
  • アーブラウ
    ユニオンの機種を軍が改修したもので上部砲塔が大型化しているが、その分機体バランスが悪くなっている。
  • HD
    宇宙海賊『夜明けの地平線団』が運用する機種で、ギャラルホルンのものに似たフォルムをしている。
    武装は大口径砲。
  • SAU
    森林地帯や市街地での運用を想定しており、武装は極端に砲身が短い大口径砲。

異世界オルガシリーズ

CGS/鉄華団仕様の機種がオルガ・イツカの乗機として登場することが多い。
ただし、前述の通り戦力としてはMSに劣る部分があり、MSのエイハブ・ウェーブの影響も無視される(=都市部などでも問題なく使われる)ことが多いため、主に移動用として運用されている。
獅電オルガ機の素材が充実するにつれて、オルガの乗機としての出番は減少傾向にあるようだ。
なお、三日月召喚?の際や「何やってんだミカァー!」といった動画でよく使用されるシーンにてオルガがMWに乗っているため、背景としてはしばしば映り込む。

特殊な例として、本機はP.D.世界における戦車という位置づけであるため、戦車での地上戦を主軸とした『ガールズ&パンツァー 鉄血のオルフェンズ』においてはMSと謙遜ないほどの活躍の機会が与えられている。