本項では離陸と着陸の基本的な飛行動作を取り扱う。
遷音速程度の機体については1項。より高度な飛行制御技術を有する機体の操作に関してはI項にて取り扱う。
1.1 離着陸操作
空戦RBにおいて補給、修理のために必須の技術である離陸と着陸と、基礎的な航空機の動作に関して取り扱う。
コントロールの項で以下キーの設定を行うことを推奨する。
推奨度 | アサイン名称 | 概要 | 備考 | 参考 アサイン |
必須 | スロットル軸 | スロットル操作。車で言うアクセル | 相対制御を推奨 | 増:W 減:S |
必須 | ロール軸 | ロール軸操作。機体を左右に傾ける。 | 最大値が右回り、最小値が左回り | 最大:D 最小:A |
推奨 | ピッチ軸 | ピッチ操作。上下方向の操作。 | 最大値が上、最小値が下 | 最大:1 最小:2 |
推奨 | ヨー軸 | ヨー操作を行う。左右方向の操作 | 最大値が右、最小値が左 | 最大:E 最小:Q |
必須 | フラップ下げ | フラップを下げる | F | |
必須 | フラップ上げ | フラップを上げる | R | |
推奨 | エアブレーキの展開・格納 | 減速用のブレーキを展開する。 | 装備しない機体では不要 | H |
必須 | ランディングギアの展開・収納 | 主脚を出したりしまったりする。 | 固定脚機は不要 | G |
推奨 | 左車輪ブレーキ | 主脚左のブレーキをかける | リアリスティックコントロール以上で設定が必要 | B |
推奨 | 右車輪ブレーキ | 主脚右のブレーキをかける | 左車輪同様。左と分けるかはお好み | B |
必須 | 地上付近の航空機の操作を自動的に制限 | そのまま | いいえにする。勝手にONになる場合がある | |
必須 | マウスでの視点操作を有効化 | 押した状態では、視点だけ動かせる | 共通の項の項目 | C |
通常の離陸と着陸
基本形となる通常の離陸と着陸動作を示す。
大前提として、飛行機が飛行するには主翼が機体重量以上の揚力を発生する必要がある。
揚力は飛行機が前進することで得られ、離陸するためにはある一定の速度以上を出す必要がある。(それ以下の速度では飛ぶことが出来ない)
このときの速度を失速速度とする。(言葉の厳密性は置いておく)
一方で、RB以上では主脚、フラップ等の機体部品は一定上の速度で展開すると破損してしまう。
上記の2点から、離陸・着陸動作については以下の離着陸速度を意識する必要がある。
(以降離陸速度または着陸速度と記載する際は、基本的に以下の間の離着陸速度のことを示す。)
失速速度 < 離着陸速度 < ギア等の耐久速度
失速速度、ギア等の耐久速度は機体により異なるため、実戦前にテストフライトで確認することが重要だが
例えばWW2レシプロ戦闘機では概ね
失速速度:120~180km/h
ギア等の耐久速度:250~300km/h
程度である。参考までに。
離陸動作
離陸手順の一例を以下に示す。離陸に関しては特に何も考えずともスロットルを上げて加速すれば出来てしまうが。
1.周囲確認
周囲を見回して、離陸しても問題ない状態か、以下のような危険がないことを確認する。確認後はマウスを元の正面位置に戻す。
安全が確認できない場合はタイミングをずらしたり、一旦中断するなどの対応を取る。
他の友軍機:地上滑走中はすり抜けるが、離陸後は衝突し、墜落する危険があるため、なるべくタイミングはずらすとよい。
敵機:滑走中、離陸直後は回避操作が制限され無防備な状態になる。試合開始時は問題ないが、試合中の補給時は要注意。着陸時も同様。
2.フラップ展開
フラップを離陸位置(ない場合は戦闘ないし着陸)まで下げる。
3.スロットルを上げる
スロットルを100(またはMAX、WEP)まで上げる。
このとき、出力が上がるのに時間がかかる機体は、十分な推力が得られるまでブレーキを踏んでおくと、多少離陸距離を減らせる。
4.離陸速度まで加速
速度計を見て、機体が離陸速度まで加速するのを待つ。
このとき、後輪式の場合は機体を水平にすることで、加速しやすくなる。
5.機首を上げる
離陸可能速度に達したことを確認したら、マウスカーソルを上に上げて機首をあげる。
このとき、特に前輪式の機体は機首を上げすぎないこと(尾部を地面にぶつける危険がある)
6.ランディングギアの格納
主脚が地面を離れたことを確認し、ランディングギアを格納する。
接地中に操作すると破損するので注意。また、速度を出しすぎても破損するので注意。
7.フラップ格納
速度に応じて順次フラップを格納していく。
機体とフラップの段階によってはギアと同程度の速度で破損する場合もあるため注意。
以上で離陸手順は完了。ただし前述のとおりスロットルさえ上げてしまえば勝手に離陸するので、実際あまり考える必要はない。
爆弾を積んで機体が重い!エンジンが非力で短い滑走路で余裕がない!などの状態になったとき、立ち返ればよいだろう。
着陸動作
基本的には離陸動作と逆の手順で行い、速度に関する注意も逆となる。
1.周囲確認
離陸時同様に周囲を見回して、着陸しても問題ない状態かを確認する。確認後はマウスを元の正面位置に戻す。
安全が確保できない場合はタイミングをずらしたり、一旦着陸を中断して通常飛行に戻る。
他の友軍機:すでに補給を終え離陸を開始していたり、自機同様に着陸準備をしている機体はいないか。
敵機:着陸中は回避操作が制限され、速度も遅いため無防備となる。飛行場には対空砲等による迎撃手段もあるが、過信は禁物。
2.ギアの展開可能速度まで減速
フラップやエアブレーキを使用し、ギアを降ろせる速度まで減速する。
また、このとき高度も下げる。着陸時に降下速度が大きいとギアを破損するため、降下が浅い角度(10度以下)になるよう高度を調整する。
高度を下げると速度は増加するため注意する。
3.ギア展開
展開可能速度まで減速したらギアを下ろす。
以後は接地するまでさらに速度と高度を落とす。速度は常に失速速度以上になるよう注意し、必要に応じてスロットルを上げる。
(高度を下げて速度を回復してもいいが、前項の注意のとおり降下の角度が大きくなりすぎないようにする)
4.接地
主脚の2点を地面に接地させる。尾輪と合わせて3点で接地はしなくてもよい。
接地後はスロットルを0にし、ブレーキも使用して更に減速する。前輪式の機体はここで機首を下げ3点接地してよい。
尾輪式の機体は失速速度以下に減速したところで機首を上げ尾輪を接地させる。
5.ブレーキと停止
機体が完全に停止するまでブレーキを踏み続ける。
ここで、尾輪式の機体は減速により機首が下がり、機体が前転する場合がある。(最悪修理不能な損傷やパイロットが気絶する)
機首が下がり始めたら、一旦ブレーキを解除して機首が元に戻ることを確認してから再度ブレーキを使用する。
6.修理・補給
飛行場内で停止できた場合は停止後自動で修理と補給が開始されるので、完了するまで機体を停止させたまま待つ。
完了後は自動で滑走路端の離陸位置に移動する。