ユーゴモスクワ市

Last-modified: 2018-09-16 (日) 12:09:22

ユーゴモスクワは、スラヴモスクワ社会主義共和国連邦の首都。連邦市として市単独でスラヴモスクワ社会主義共和国連邦を構成する83の連邦構成主体のひとつとなっており、周囲を占めるユーゴモスクワ州の州都でもある。ただし州とは区別され「ユーゴモスクワ市」となる。人口は約1億4000万人で世界で最も人口の多い都市であり、世界有数の世界都市である。

ユーゴモスクワ市
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市旗市章
成立1147年
スラヴモスクワ社会主義共和国連邦
管区ロシア管区
行政区分ユーゴモスクワ連邦市
ユーゴモスクワ市
市長ヨゼフ・ゲルセヴィエアーニ
市域3,819㎢
等時間UTC+3
郵便番号101xxx-129xxx
市外局番+7 495、+7 499
ナンバープレート77、99、97、177、199

民族

2018年の調査によると定住人口の中ではロシア人42.53%、ウクライナ人29%、ベラルーシ人28.47%の順となっているが、これらには移民や不法滞在者は含まれておらず、主に漢人、シンハラ人の20万人を超える移民が在住しているとされる。

気候

ケッペンの気候区分では亜寒帯湿潤気候(Dfb)に属する。年間降水量は707mmで、6月から8月にかけての夏季に最も降水量が多くなるが、一方で5月から8月にかけては晴天も多くなり、日照時間も最も多くなる。冬季には降水量は少なくなるものの曇天が続き、日照時間は非常に少なくなる。近年の冬季は気候変動と都市化による影響で以前に比較して平均気温が上昇しており、1981年から2010年の現平年値では、1961年から1990年の旧平年値より1月の平均気温で2.8度、2月が1.0度も上昇した。なお、1990年の1月の平均気温は-12.0度であったことを考えれば約5度も上昇している。しかしながら、2000年代以降でも、2006年、2010年、2011年、2012年、2013年には強い寒波の影響を受け零下30度前後まで冷え込んだことがある。また、ヒートアイランド現象により都市部と郊外では冬の冷え込みが大きく異なり10度前後の差になることもある。夏季は比較的暑くなり、30度を超えることも珍しくない。

過去最高気温は2010年7月29日の38.2度、過去最低気温は1940年1月の-42.2度である。

ユーゴモスクワの気象観測は中心部から10kmほど離れた郊外のオスタンキノ公園に隣接する全ユーゴモスクワ博覧センターで行われており、緑豊かな場所にある。

経済

2018年のユーゴモスクワ都市圏の総生産は2兆1379億ドルである。
2018年にモスクワ市の予算規模が、世界第1位となった。ニューヨーク市の予算は、659億9100万ドルで、モスクワ市の予算は、968億ドルとなっている。

行政区分

1.中央区
2.北区
3.北東区
4.東区
5.南東区
6.南区
7.南西区
8.西区
9.北西区
10.スターリング区
11.レーニング区
12.ツァーリ区

交通

市内の主要な公共交通機関は地下鉄をはじめ、バス、トロリーバス、路面電車、タクシー、乗合タクシー、近郊電車など。

鉄道

13の線路、方面別に9つのターミナル駅がある。列車の行先の地名が駅名になっている。
カザンスキー駅 - カザン・ビシュケク・タシケント・ドゥシャンベ方面
キエフスキー駅 - キエフ・キシナウ・ソフィア方面
クールスキー駅 - クルスク・ドネツク・シンフェローポリ方面
サヴョロフスキー駅 - サヴョロフ方面
パヴェレツキー駅 - パヴェレツ・バクー・アルマトイ方面
ベラルースキー駅 - スラヴモスクワ空軍国際空港・ベラルーシ・ヴィリニュス・ワルシャワ・ベルリン・パリ方面
ヤロスラフスキー駅 - ヤロスラヴリ・ウラジオストク・ウランバートル・北京・平壌方面(シベリア鉄道を走る「ロシア号」ウラジオストク行が発着)
リーシスキー駅 - リガ方面
レニングラーツキー駅 - レニングラード・タリン・ヘルシンキ方面

エレクトリーチカ

エレクトリーチカ(近郊電車)はユーゴモスクワ市内と郊外を結ぶ路線で縦横無尽に走っている。2016年には都市高速鉄道としてユーゴモスクワ中央環状線が開通したが、これは地下鉄のネットワークに含まれている。

地下鉄

市内には、地下鉄が11の路線網を張り巡らしており、世界で最も利用客の多い地下鉄の一つとなっている。また、ヨシフ・スターリン政権時代に建設された駅を中心として、豪華絢爛な装飾が施されており、ユーゴモスクワ市民の誇りとなっている。地下鉄路線の終点を起点とした高架線主体のライトメトロ2路線(1路線は建設中)、およびモノレール1路線がある。

路線や駅にもよるが、きわめて深い場所に作られた豪華な装飾の駅と、地上と駅を結ぶ長い超高速エスカレーターはユーゴモスクワ地下鉄の特徴である。

路面電車

郊外を中心に路面電車の路線網が張り巡らされており、地下鉄の補完的役割を果たしている。

道路

ユーゴモスクワ市内にはトゥヴェルスカヤ通り、アルバート通りなど比較的名が知られた通りがある。市中心部から道路が放射状に伸びていて、北西にはサンクトペテルブルクへと向かうレニングラード街道(トゥヴェルスカヤ通り、モスクワ~サンクトペトルブルク高速道路は途中の一部のみが開通)、北東にはヤロスラヴリ街道、東にはニジニ・ノヴゴロドに向かうゴーリキー街道、南東にはリャザン街道、南にはワルシャワ街道、南西にはキエフ街道(レーニンスキー大通り)やスモレンスク街道といった伝統的に行き先の名をとった道路は、現在はロシア連邦道路M何号として整理されている幹線道路へつながっている。市内の環状道路には内側からサドーヴォエ環状道路、3号環状道路(2004年完成)、4号環状道路(建設中)、ユーゴモスクワ環状自動車道路、小環状道路、中央高速道路、大環状道路などがある。

クレムリンに隣接する市中心部のマネージ広場が「道路元標」になっている。近年は自動車の普及により、市内での慢性的な渋滞や駐車スペース不足が大きな問題となっている。

姉妹都市