Tu-95

Last-modified: 2019-05-13 (月) 15:08:21

ここでは、Tu-95を採用・生産している国での派生型等を紹介する。その他情報は、Tu-95の情報を参照。

スラヴ社会主義共和国連邦

  • Tu-95 退役
    先行生産型。
  • Tu-95M 現役
    初期生産型。エンジンを改良型のMK-12Mとし最大離陸重量を増した。自由落下型の通常/核爆弾を主兵装とした通常爆撃機型。NATOコードネームはベアA
  • Tu-95A/MA 現役
    Tu-95及びTu-95Mに核爆弾攻撃用として胴体下面と方向舵を白く塗装したものはA及びMAと呼び分けられることがある。
  • Tu-95V 現役
    大型水素爆弾「ツァーリ・ボンバ」投下実験のために1機が改造された。
  • Tu-95LAL → Tu-119 実験機
    原子力飛行機の実用化試験のためTu-95Mから1機が改造された。胴体中央部に小型原子炉を積み、放射線遮蔽構造のチェックを目的に34回の試験飛行を行った。
  • Tu-95N 現役
    小型の超音速特別攻撃機RSを目標近くまで運搬する。
  • Tu-95MR 現役
    改造により生まれた、戦術偵察機型。爆弾槽にカメラを積み、電子情報収集(ELINT)も行えるようアンテナを増設した。
  • Tu-95U/MU 練習機
    老朽化したTu-95及びTu-95Mのうち一線を離れて練習機として用いられたものはTu-95U/MUに改称された。末期には区別のため胴体後部に赤線を巻いていた。
  • Tu-95K-20 現役
    Kh-20(西側名称:AS-3“Kangaroo”)対艦ミサイル搭載能力付与型。胴体下部に半埋込み式にKh-20を1発搭載できる。機首に捜索・誘導用の大きなレーダードームが装備された。NATOコードネームはベアB
  • Tu-95KD 退役
    Kh-20を搭載すると空気抵抗が増大し燃費が悪化したため、航続距離を維持するために空中給油の必要性が考えられた。Tu-95KDはTu-95K-20に空中給油用ドローグを付与した試作型で1機が改造された。結果が良好であったためTu-95KMにつながった。
  • Tu-95KM 現役
    Tu-95K-20に空中給油ドローグを追加した量産型で、23機が新造されたほか、28機がTu-95K-20からアップグレードされた。また以降の量産機は空中給油ドローグを装備することが標準となった。
  • Tu-95K-22 現役
    Kh-22(西側名称:AS-4“Kitchen”)対艦ミサイル搭載能力付与型でTu-95KMから改造された。胴体下部に半埋込み式に1発、左右内翼下に各1発の計3発を搭載可能。尾部砲塔が撤去されECM装置に置き換わる等の変更もあった。
  • Tu-95M-5 現役
    Tu-95Kの生産が進んではいたが、並行して旧型のTu-95/Mを改修して対艦ミサイル搭載型とすることも検討され、1機がTu-95M-5として改造された。KSR-5(西側名称:AS-6“Kingfish”)対艦ミサイルを両内翼下に1発ずつ搭載した。
  • Tu-95RTs 現役
    海軍向け哨戒機型。攻撃目標となる敵艦隊の位置を索敵し、対艦ミサイルを搭載した潜水艦に伝えるとともに潜水艦から発射されたミサイルの中間誘導を担っていた。またTu-22/Tu-22Mから発射された対艦ミサイルの中間誘導を行うこともできた。NATOコードネームはベアD
  • Tu-142 退役
    海軍向け対潜哨戒機型。胴体前部をわずかに延長、主翼形状の変更と燃料タンクのインテグラルタンク化、フラップの変更などが行われた。初期型は滑走路への接地圧低下を狙って片側12輪の主脚を持っていたが、後期型では普通の片側4輪のものに戻された。ベルクート捜索レーダーや電子情報収集機能を搭載。NATOコードネームはベアF
  • Tu-142M 退役
    海軍向け対潜哨戒機型で、Tu-142からさらに胴体前部を0.3m延長するとともに操縦席天井の高さを増す変更があった。また垂直尾翼上端に磁気探知機(MAD)が装備された。
  • Tu-142MK 退役
    海軍向け対潜哨戒機型。Tu-142Mを近代化したものでコルシュ-K索敵レーダー搭載。
  • Tu-142MK-E 全輸出国家で現役
    様々な共産主義国家や同盟国家に輸出された対潜哨戒機型。
  • Tu-142MZ 現役
    最新の対潜哨戒機型でTu-142MKから搭載されている装備の近代化が図られ、潜水艦探知能力も向上した。
  • Tu-142MR 現役
    潜水艦通信機型(TACAMO機)。空中で胴体下部から長いアンテナを曳航し、潜水艦と司令部の間の通信を中継する。生産数は数機。NATOコードネームはベアJ
  • Tu-95MS 現役
    空中発射巡航ミサイル搭載能力を付与したミサイル母機。Tu-142の機体フレームを使用しているが、コクピット部分の天井が高くなり、全長はTu-142よりも僅かに短くなっている。ミサイルとしてはKh-55もしくはKh-15を搭載する。胴体・主翼などはTu-142Mと同じ設計を使用。胴体内の爆弾槽に6連装の回転式ランチャーを装備する。機首に、Tu-95Kより小ぶりのレーダードームを装備。NATOコードネームはベアH
  • Tu-95MS-6 現役
    Tu-95MSのうち、特に胴体内6連装ランチャーのみを装備している機体を呼び分ける際の呼称。また、両主翼付け根部に巡航ミサイルを取付けるためのハードポイントがある。
  • Tu-95MS-16 現役
    胴体内6連装ランチャーのほかに主翼下4箇所に装備したパイロンに10発の巡航ミサイルを搭載し、計16発を携行できるタイプ。戦略兵器削減条約によりパイロンは使用されないこととされ、全機がMS-6およびMSM仕様に変更された。
  • Tu-95MSM 現役
    Tu-95MS-16に通常弾頭のKh-101巡航ミサイル運用能力を付与し、GLONASS航法衛星を用いた精密爆撃を可能にした機体で。
  • Tu-95СР 現役
    民間機用に改造された機体。通常爆弾10発を搭載可能。